リボンキャスケット(Ribbon Casket)は2019年4月現在の子供服市場において、査定情報や買取相場を公開するショップを見つけにくいブランドだ。売却処分を希望する方々にとっては悩みの種とも言えるこうした商品には、キッズ古着の需要や買取システムに関係する大きな特徴がある。
また現在のリボンキャスケットに生じている状況は、他の子供服ブランドにおいても起こる可能性の高い問題であると捉えた方が良いかもしれない。今回は、買取相場や査定情報が著しく少ないリボンキャスケットの特徴を確認しながら、こうしたブランドのキッズ衣料品を効率よく処分するために実践したいコツやサービスなどをご紹介していきたい。
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リボンキャスケットとはどんな子供服?
リボンキャスケットとは、かつて人気タレント千秋さんがデザインしていた、コンビミニの新ブランドだ。2004年12月に生まれたこのシリーズは、ベビー用品の国内3大メーカーであるコンビの品質や信頼性、千秋さんの知名度などにより、発売当初はかなり幅広いメディアで取り上げられていた。また3ヶ月〜4歳児を対象にしたリボンキャスケットには、千秋さんのようなママになりたいと憧れる女性の間でも高い評価を受けていた。
リボンキャスケットのブランドコンセプト
21世紀の新しいキッズファッションシーンの創設を目指すこのブランドでは、「ひみつの宝箱から新しい時代が生まれる」というブランドコンセプトをもとに、さまざまなファッションアイテムをつくっていた。また、型にとらわれないフレキシブルな感性でキッズ衣料を考える千秋さんの世界観は、気軽に購入できるファストファッションブランドなどに飽きてしまっていたママにとっても、より良い刺激を与える存在となっていた。
リボンキャスケットの開発コンセプト
またデザイナーである千秋さんのモノを見る直感と、プロデューサーのマーケットを見る感性が融合したリボンキャスケットには、下記3つの開発コンセプトも設けられていた。
- ・新しい時代の子供ファッションコーディネート
- ・子供服だからと妥協はしない
- ・現代ママの感性で
このように多彩なコンセプトにより現代社会で子育てをするママの心に働きかけるリボンキャスケットは、可愛らしさや着こなし、コーディネートなども非常にしやすいブランドとなっていた。また大人服のパターンをベースに子供服をつくるこのシリーズには、細かいディティールへのこだわりにより、お子さんとペアルックで着用してもおかしくないブランドを求めるお母さんたちの間で高く評価されていた。
リボンキャスケット子供服の販売方法
リボンキャスケットは、親ブランドであるコンビミニと同様にカタログ通販方式を使って展開されていた。自宅に居ながらにして買い物のできるこの方式は、子育てが忙しくなかなか百貨店に出向けなかったり、自宅近くにコンビの直営店のないママにとっても利用のしやすいサービスとなる。また初年度5億円の売上を目標に2005年春夏モデルより展開していたリボンキャスケットは、販売の部分においてもかなり力を入れていたと捉えることができる。
リボンキャスケットの今
こうした形でベビー服市場の注目を一気に集めたリボンキャスケットは、登場から15年が経った2019年4月5日現在、ネット上では新製品の発表や発売情報を見つけられなくなっている。またネット通販にも力を入れるコンビミニのサイトにも掲載されていない状況から考えると、リボンキャスケットは現時点でブランドとしての終了もしくは、長期的なお休みに入ってしまっていると捉えて良いかもしれない。
買取業者に売却できる?
ネット上では新製品を発表している形跡が見つけられないリボンキャスケットには、子供服の買取市場においても高価買取や現金化につなげにくい状況が生まれている。
リボンキャスケットを取り扱える買取業者はどこ?
まず2019年4月現在の買取市場において、リボンキャスケットを取り扱いブランド一覧に並べるショップはほとんどない。一般的な買取専門店では、自社で買取強化しているブランドをお客様に知らせる意味でコンビミニなどの人気ブランドが並んでいる。これに対して大半の専門店で買取対象ブランドから外れてしまったリボンキャスケットは、知名度が高くても、一覧表示されているブランドと比べると高評価は受けにくい存在だ。
かつて買い取っていたリ・ファウンデーション
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
子供から大人まで幅広い洋服を買取するリ・ファウンデーションでは、2019年4月5日現在、過去に取り扱った下記3商品の買取実績を公開している。
- ・リボンキャスケット ハンドバッグ(Aランク)…100円〜300円
- ・リボンキャスケット チュニックトップス(Bランク)…10円〜10円
- ・リボンキャスケット コート(Bランク)…10円〜10円
2014年〜2015年に買取した情報を公開するリ・ファウンデーションでは、現時点でリボンキャスケットを査定対象から外している。またこの業者で取り扱いができたとしても、Bランクのコートやチュニックトップスの相場が1着10円となるリボンキャスケットは、高額査定はかなり厳しいブランドであると捉えた方が良いだろう。
人気ブランドであるのに買取業者がほとんどない理由
買取市場におけるこうした状況は、各社の設定する買取基準によって生まれているといっても過言ではない。確実にリユースできる品物を歓迎する専門店では、コンディションや購入年などの複数条件を満たす子供服のみを買取する実態がある。
特に重視されるコンディションは、次のお客様が気持ちよく古着を着用する上でも欠かせない条件になってくる。したがって例えば、2004年頃に買った中古の洋服は黄ばみや色褪せなどが生じている可能性が高いといった意味でも、一般的なリユース専門店では買取対象外になるだろう。
新品未使用のリボンキャスケット子供服なら買取してもらえる?
コンディションの重視される子供服市場で、一度も着用していない新品未使用の子供服なら、10年前のものでも買取できるのではないかといった疑問を抱くお客様は意外に多い。答えを先に言ってしまうと、新品・未使用品であっても購入から5年以上経った洋服は大半のショップで買取対象外となる。
大人の洋服と比べてその時代のトレンドが反映されやすいキッズ衣料の場合、購入から数年経つと、そのデザインがかなり流行遅れになってしまう実態がある。したがって、ファッションリーダーとも言える千秋さんがデザインをした子供服であっても、かなり昔に買ったものは状態問わず買取市場での売却は難しいと捉えた方が良いだろう。
リボンキャスケットの売却に使えそうなサービス、業者はある?
こうした形でリユース目的に買取をおこなう子供服専門店では需要の低いリボンキャスケットの商品も、これからご紹介するアプリやリサイクル業者などを使えば、売却ができる場合もある。ここからは、通常のキッズ衣料買取とは異なる手段でリボンキャスケットの品物を売るときの相場や、注意点などを少し詳しく整理していこう。
ヤフオクやメルカリを使った売却方法
まず子育て中のママの多くが利用するメルカリやヤフオク、ラクマといったフリマアプリには、意外に多くのリボンキャスケット子供服や古着が出品されている。しかし、各商品の情報を詳しく見てみると、こうしたツールを使っても納得の金額で売却することは少し難しい実情に気付かされる。
過去1年間におけるヤフオクの落札実績
まずオークション相場の検索サイト・オークファンで情報検索すると、この1年間のヤフオクでは227円の平均価格でリボンキャスケットの洋服が売れていることがわかる。またダッフルコートや千秋さんらしいデザインの浴衣などについては、2,000円以上の価格で落札されたケースもあるようだ。
ちなみに落札件数に関しては、人気商品である浴衣などを除き、大半の洋服が1〜2件となっている。したがってリボンキャスケットの子供服は、ヤフオク内で引く手あまたとも言える需要はないだろう。
メルカリにはリボンキャスケットの需要はある?
人気アプリメリカリにも、非常にたくさんのリボンキャスケットの子供服やファッションアイテムが並んでいる。しかし検索情報の一覧に目を通すと、このブランドにはラルフローレンやデニムアンドダンガリーといった人気商品と比べて、成約済みとも言えるSOLDのマークが少ない傾向に気付かされる。そのため、多くのユーザが登録しているメリカリにおいても、新製品を発売しないリボンキャスケットの子供服は需要が低い。
リボンキャスケット子供服をヤフオクやメルカリで売るのは難しい?
手軽に使えるフリマアプリを使ってどうしてもリボンキャスケット子供服を売りたい方々におすすめとなるのが、他の人気ブランドの衣料品と一緒にまとめ売りをするという方法だ。こうしたアプリで買い物をする人たちは、リボンキャスケットなどのブランド名やメーカー名などを使って情報検索する傾向があるため、familiarなどの人気ブランド名をタイトルなどに入れてまとめ売りをすれば、単品では売りにくいリボンキャスケットの子供服も効率よく手放しやすくなるだろう。
リボンキャスケット子供服を重さで売る
商品ひとつずつ査定をおこなう専門店で需要がない、ヤフオクやメルカリでも見向きもされないといった状況に陥ったときには、衣料品単品の価値ではなく重さでまとめ売りをするのもおすすめ度の高い選択肢となる。
重さで子供服を売るメリット、デメリット
業界内でキロ売り(kg売り)とも言える手段でお客様の品物を引き取る業者の多くは、国内向けのリユース販売だけでなく、海外販売やリサイクルといった衣料品の活用方法を持っている。こうしたショップのキロ売りには、時代遅れのデザインや流行問わず歓迎してもらいやすい傾向がある。これに対してブランドとしての市場価値やデザイン、希少性などに目を向けないキロ売りをする場合、その中に高額査定の狙える人気商品を入れることはおすすめできない。
洋服のキロ買いができる専門店 キングファミリー
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
全国展開するキングファミリーの店頭では、下記金額で衣料品全般の重さ買取をおこなっている。
- ・お店で販売できる衣料品…150円/kg
- ・お店で販売できる小物、服飾雑貨…100円/kg
- ・リサイクル資源になる衣料品(お店で販売できないもの)…1円/1kg
- ・リサイクル資源になる服飾雑貨(一部店舗のみで取り扱い)…1円/1kg
リユースとリサイクルの両方に対応するキングファミリーは、リボンキャスケットの売却にも適した存在であると考えられる。しかしながらリユース目的の輸出時に衣類として認識されないレベルの汚れや破れなどのある低コンディションの商品は、基本的に買取不可となるため注意をしてほしい。
洋服のキロ買いができる専門店 ドンドンダウン
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
全国展開するドンドンダウンでは、持ち込み商品のブランドや人気、デザインなどによって下記の基準で買取をおこなえる。
- ・買取強化商品、ブランド商品…1点ずつ査定可能
- ・ドンドンダウンで特に人気のある洋服…500円/kg
- ・ドンドンダウンで販売予定のある洋服…50円/kg
- ・店頭に出る予定がなく、海外で役立てる洋服…1円〜10円/kg
ちなみにドンドンダウンでは、毎週月曜日と木曜日に500円/kgカテゴリの洋服を1.5倍の金額で買取してくれる。この業者においても買取できない商品はあるようだが、それでも状態の良いリボンキャスケット子供服であれば、買値のつく可能性は非常に高いと捉えて良いだろう。
まとめ
2019年4月5日時点で新商品の発売のないリボンキャスケットの子供服も、ヤフオクやメリカリなどでの工夫や、キロ買取のできる専門店の利用をすれば、売却処分は可能であると考えられる。しかしながら、このブランド自体の中古市場における注目度が低く、衣類全般が経年劣化をする品物であると考えると、どんな手段を使うときにおいても早く手放す心掛けは必要となる。1日でも早く買取に出し、満足のいく取引ができるようにしてほしい。