ヴァシュロン・コンスタンタンは、世界で最も古い歴史ある高級ブランドである。パテックフィリップやオーデマピゲと並び世界三大腕時計メーカーとして名を連ねている。やはり、高級であり一度はつけてみたいと思う人がかなりいるはずである。人気は高く、俳優や女優、作家などといった著名人がこの腕時計を身につけている。
そうやって身につけている腕時計をテレビで見てあこがれてしまうのも当然である。しかし、購入してもベルトが合わなくて使わなくなることや別の腕時計を購入したいときの資金を得たりするために腕時計を売りたいと考えるときがくるかもしれない。そうなったときに気になるのは買取価格である。
買取してもらうならばなるべく高く買取されたいと思うだろう。そこで今回は、ヴァシュロン・コンスタンタンが販売している腕時計の1つオーバーシーズの買取価格を5社徹底比較していく。買取価格についてだけではなくヴァシュロン・コンスタンタンの情報なども交えながら紹介していこう。
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ヴァシュロン コンスタンタンとは?
ここでは、まずヴァシュロン・コンスタンタンがどういうブランドなのかを紹介しよう。
ヴァシュロン・コンスタンタンの設立
ヴァシュロン・コンスタンタンは1755年にジャン・マルク・ヴァシュロンによってスイスで設立され、設立当初はヴァシュロン・コンスタンタンという社名ではなかった。1785年にアブラアムヴァシュロン-ジロードに社名が変わる。
そして、1819年に素晴らしい手腕をもった営業マンであったフランソワ・コンスタンタンを共同経営者として受け入れた。このときに社名がヴァシュロン&コンスタンタンに変更される。コンスタンタンのおかげでヨーロッパ、アメリカ、アジアと世界進出を果たした。その後、1839年にヴァシュロン&コンスタンタンはパンタグラフを発明した。これによって腕時計の製造技術が向上していったのである。
スポーツウォッチの制作
そして、さまざまな腕時計を世に出していく中、1955年には世界で最も薄い機械式ムーブメントを開発した。それから15年後の1970年に社名が現在のヴァシュロン・コンスタンタンに変更されたのである。腕時計の歴史で欠かせないのはクォーツショックだ。
日本が初めてクォーツ式の腕時計を販売するとたちまち世界で人気となり、それまで機械式腕時計を販売していたスイスの時計業界は経営危機に陥ってしまう。ヴァシュロンコンスタンタンも例外ではなく、クォーツショックの影響を受けてしまっていた。そこでほかの腕時計との差別化のため、スポーツウォッチの制作に取り掛かった。スポーツウォッチの制作・販売は成功し、経営を立て直したのである。
ここで制作したスポーツウォッチが、人気のシリーズのオーバーシーズになった。スポーツウォッチの制作にはこのような歴史があったのである。日本の時計産業が現在も残り続ける腕時計の高級ブランドに影響を与えたというのは驚きである。
オーバーシーズについて
オーバーシーズはヴァシュロン・コンスタンタンが販売している代表的なシリーズの1つである。1996年に初代モデルが発売され、現在は第3世代まで販売されている。オーバーシーズは現在も続く人気の高いモデルだ。現在、販売されている10コレクションの中で、オーバーシーズは一番新しいシリーズとなっている。
オーバーシーズ全体に言えることとしては、シンプルでカジュアルなデザインであることだ。ほかの高級ブランドの腕時計と比べると小さく場所を問わず身につけられる見た目をしている。小さくシンプルな見た目といって単純な機能だけということはなく、耐水性や耐磁性といった高機能を搭載している。
第3世代のオーバーシーズはベゼルがブランドロゴの「マルタ十字」をモチーフにしたり、ベルトにマルタ十字のマークがついていたりと腕時計のデザインを少し変更していることが特徴である。伝統あるデザインそのままのモデルを出すのではなく時代の流行に合わせて変えているのが特徴だ。オーバーシーズは大きいケースの腕時計が流行している現在ではケースのサイズが41mmと大きくなっている。
オーバーシーズにはもととなったモデルの腕時計がある。その腕時計が「222」だ。1977年に創設222周年を記念して販売されたモデルで、創立222周年が名前の由来となっている。この「222」をもとにオーバーシーズが制作されたのである。続いて、オーバーシーズの種類について説明しよう。
オーバーシーズの種類
オーバーシーズの腕時計にはシンプルなものからクロノグラフ機能やカレンダー機能を搭載した高機能なものまでさまざまな腕時計が販売されている。また、スポーツウォッチということもあり、アスリートとの限定商品も販売されている。
ほかにもケースサイズを大きくした男性向けのラージサイズや逆にケースサイズが小さくなった女性向けのスモールサイズがある。ここではオーバーシーズの中でも人気な腕時計を5つ紹介しよう。
オーバーシーズ 4500V
人気な腕時計第1位はオーバーシーズ 4500Vだ。この腕時計は2016年に発売されたモデルで、ブルー、ホワイト、ブラック、ブラウンの4種のカラーが展開されている。オーバーシーズ 4500Vは、オーバーシーズのノーマルなものの中では最新モデルとなっている。
ケースの大きさが41mmだったりベゼルやベルトに「マルタ十字」のロゴが入っていたりと従来のオーバーシーズを進化させたデザインになっていることが特徴である。歴史ある伝統的なデザインを現代の流行に合わせたモデルとなっている。
オーバーシーズ・クロノグラフ 5500V
人気な腕時計第2位はオーバーシーズ・クロノグラフ 5500Vである。この腕時計はノーマルなオーバーシーズにクロノグラフ機能を搭載したモデルだ。高機能なオーバーシーズの腕時計を身につけたい人に人気である。
この腕時計はブルー、ホワイト、ブラック、ブラウンの4種だけでなく、ベゼルがシルバーではなくピンクゴールドになっているモデルが展開されている。ピンクゴールドのモデルは、シンプルなデザインの中に鮮やかさを求める人におすすめである。
オーバーシーズ・デュアルタイム 7900V
人気な腕時計第3位はオーバーシーズ・デュアルタイム 7900Vである。このモデルはオーバーシーズのノーマルのモデルにデュアルタイム機能を搭載したモデルだ。
このモデルは、1つの腕時計で時間を2つ設定できる機能を搭載しているため、海外旅行に行く人におすすめなモデルである。ブルー、ブラックそしてベゼルがピンクゴールドの3モデルが発売されている。
オーバーシーズ・スモールモデル 2300V
人気な腕時計第4位はオーバーシーズ・スモールモデル 2300Vである。この腕時計は、ノーマルなオーバーシーズを小さくしたモデルとなっている。
ノーマルのモデルのケースが41mmなのに対し、スモールモデルは37mmである。4mmの差は想像以上にあり、ノーマルなモデルだと大きすぎると思っていた人や女性におすすめの腕時計となっている。
オーバーシーズ・ワールドタイム 7700V
人気な腕時計第5位はオーバーシーズ・ワールドタイム 7700Vで、2016年に発売された。ブルー、シルバー、ブラウンの3色が展開されており、ケースサイズ43.5mmと大きめだ。文字盤中央部には北極を中心とする北半球が彫られているのも特徴だろう。
世界33地域のタイムゾーンが表示可能で、こちらにもインターチェンジシステムが採用されている。ブレスレットの他にアリゲーターストラップとラバーストラップが付属している。ワンタッチで付け替えることができるため、使用シーンでの変更が可能だ。
オーバーシーズの買取相場・5社で比較
さて、気になるヴァシュロン・コンスタンタン オーバーシーズの買取価格について説明していこう。今回は宝石広場、GMT、時計買取専門店アンティグランデ、大黒屋、なんぼやの5社を比較していこう。
オーバーシーズの買取価格
オーバーシーズの腕時計の買取価格は5社それぞれ以下のようになっている。
- ・宝石広場:85,000円~1,250,000円
- ・GMT:800,000円~2,500,000円
- ・時計買取専門店アンティグランデ:400,000円~1,500,000円
- ・大黒屋:1,000,000円~1,600,000円
- ・なんぼや:500,000円~1,100,000円
オーバーシーズ ノーマルモデルの買取価格
続いて、人気第1位のオーバーシーズのノーマルモデルについて詳しく見ていこう。オーバーシーズ ノーマルモデルの買取価格は次の通りである。
- ・宝石広場:850,000円
- ・GMT:1,300,000円~1,500,000円
- ・時計買取専門店アンティグランデ:1,500,000円
- ・大黒屋:1,500,000円
- ・なんぼや:1,500,000円
宝石広場以外の4社は同じ値段となった。GMTではカラーバリエーションで値段が変わり、買取価格の高さはシルバー、ブラウン、ブルーの順となっている。シルバーのモデルが人気なので売ることを考えるとシルバーのモデルを買うことがおすすめである。
買取業者の選び方やコツ
上記で5社の買取価格を比較してきたが、実際に買取をしてもらおうと考えたときにどこの業者にお願いしたらよいのか迷う人も多いだろう。もちろん、上記で紹介した5社にお願いするのもいいが、自分にマッチした買取業者を探したい人に向けて買取業者の選び方を紹介していく。
買取相場を参考にしよう
買取店舗を調べていると買取相場や実績がわからない店舗がある。買取相場を公表しないところは買取をあまりしていないか買取に自信がない可能性がある。そのため、買取してもらうときには買取相場が公表されているかをチェックするといいだろう。
また、複数の買取業者の見積もり取りたい場合は、一括査定を利用するのがおすすめだ。当サイト・ヒカカクをはじめとした多くの一括査定サイトが存在するが、複数の業者に1回の情報入力で相見積もりが取れる。これは、時間がなかなか取れない人や面倒だという人にはかなりおすすめの方法といえる。
時計の価値を正しく理解していること
2つ目は腕時計の買取がよくおこなわれており、時計の価値を正しく判断してくれることだ。時計の買取をお願いしたい場合は、時計専門の買取業者などがおすすめとなる。また、買取実績を公表している業者や買取実績の多い業者もおすすめといえるだろう。
時計を専門的に取り扱っている業者はやはり、買取実績が多い。さらに時計に関しての知識が豊富で、なかには修理などのメンテナンスを自社でおこなってところも多く見られる。そのような、業者を利用することで壊れて動かなくなった時計やベルト切れを起こしている時計の買取にも対応してくれるケースも多いため、安心である。
買取方法の種類
3つ目は業者独自のサービスに注目してほしい。お店に直接行かなくても宅配で査定できることだ。東京ほどの大都市であれば、買取している店舗が近くにあり気軽に腕時計を持ち込むことができるだろう。しかし、買取店舗が少ない地方都市であると店舗に直接行って査定してもらうことが難しいケースも多い。
そこで写真を送って査定してもらったり宅配サービスで店舗に送ったりすることで遠方にいながら東京の店舗で腕時計の査定や買取ができる。このようなサービスが充実している店舗は利用者も多くおすすめである。店舗を比較するときは必ずサービスについてもチェックしよう。
まとめ
今回は、ヴァシュロン・コンスタンタン オーバーシーズの買取価格について紹介した。買取価格と一緒にヴァシュロン・コンスタンタンの歴史やオーバーシーズの人気モデルについても説明させていただいた。シンプルでカジュアルなデザインでありながら、耐水性や耐磁性といった高機能を搭載したモデルである。
第3世代のオーバーシーズはベゼルがブランドロゴの「マルタ十字」をモチーフにしたり、ベルトにマルタ十字のマークがついていたりと腕時計のデザインを少し変更していることが特徴である。また、オーバーシーズはカラーで価格が変動する。人気なカラーである場合はそういった店舗を選ぶのもよいだろう。
オーバーシーズは伝統あるデザインそのままのモデルを出すのではなく時代の流行に合わせて変えているのが特徴だ。買取店舗を選ぶときには買取相場や業者独自のサービスの充実さを確認しよう。オーバーシーズの買取してもらいたいときの参考になれば幸いだ。