加山又造 日本画の価値・買取相場・査定実績まとめ

加山又造は、京都出身の日本画家である。西陣織の図案家の子として生まれた加山又造は、画家を志望するようになり、京都市立美術工芸学校や東京美術学校で学び、卒業後は、日本画家の山本丘人の弟子となった。

1950年の第2回春季創造展に初入選後、様々な賞を受賞し、さらに海外に開催される日本画展にも招待されるなど活躍の場を広げ、1997年文化功労者に選ばれ、2003年文化勲章を受章するなど、日本画を代表する作家の1人となった。

加山又造の作品の特徴は、琳派などの日本画の古典的な手法を現代に取り入れた華麗な装飾性にあり、多くの作品を残した。また、その装飾性を生かし、ドイツの自動車メーカーであるBMWとコラボするなど、日本画以外の様々な分野で活躍した。

加山又造の絵画の価値とは

様々な分野で活躍し人気の高い加山又造が手掛けた絵画は、高額で取引されることが多い。日本画については、内容や状態によるが、数百万円で取引される事も珍しくはなく、人気作や大作となると、時に1億円を超えるような高額で取引されることもある。

また、加山又造はリトグラフやメゾチントなどの版画も制作しているが、版画についても高額となることが多く、内容などにもよるが、数十万円で取引されることも多く、人気作などは、100万円以上で取引されることもある。

加山又造の作品の価値を決めるポイントについて

人気の高い加山又造は、前述のように高額で取引されることが多いが、作品の価値は、作品の内容や状態など様々な要素があるため、作品により価値は異なっており、加山又造の作品でも必ずしも高額で取引されるわけではない。加山又造の作品の価値を決めるポイントについて記載していく。

人気の高い作品

人気が高い作品は、需要も高くなる傾向にあるため、取引価格も高くなる傾向にある。加山又造は、様々な分野で多くの作品を手掛けているが、日本画に関しては、夜桜や牡丹、猫、雪山を描いた作品の人気が高く、高額で取引される可能性がある。

加山又造のサインや落款がある作品

作中に加山又造のサインや落款がある作品は、需要が高く、取引価格も高くなる可能性がある。作品の価値は、様々な要素で決まるが、サインや落款の有無は、作品の価値に大きく影響を与えるものではない。しかし、加山又造の作品を求める人は、加山又造のサインや落款があった作品を好む傾向にあり、それが取引価格にも影響する可能性がある。

共箱、共シールがある作品

日本画を入れておく桐箱などに、作者がサインや作品名などを記載したものを、普通の箱と区別するために共箱と呼ばれている。作品と一緒にこの共箱があると、作者が自分が制作したと認定した作品ということになり、作品の価値が上がり、取引価格も上がる可能性がある。

箱に入らない作品などには、作品の裏に作者がサインや作品名などを記載した紙片を貼る場合があり、これを共シールと呼ぶ。この共シールがあると、共箱と同様に、作者が自分が制作したと認定した作品ということになり、作品の価値が上がり、取引価格も上がる可能性がある。

状態が良い作品

人気があり価値が高い作品でも、状態が悪くなれば人気の高い加山又造が描いた夜桜や牡丹、猫、雪山といった作品でも価値は下がり、取引価格も下がってしまう。日焼けやシミ、破れなど保管方法が悪かったことにより発生する場合もあるので、保管には細心の注意を払い、作品の劣化を防ぎ価値が下がる事を防ぐようにしたほうがいいだろう。

また、絵具の落剝、ヒビ、カビなども保管する条件が悪い場合に発生しやすいので、こちらも注意したほうがいいだろう。

鑑定証がある作品

世の中には、人気作家や価値の高い作品に似せた作品つまり贋作を制作し、それを本物として流通させることにより利益を得る場合がある。これは、加山又造も例外ではなく、加山又造の贋作も存在するようだ。

贋作と区別するために、加山又造の本物の作品として証明するための書類として鑑定証がある。所定機関が本物と鑑定した鑑定証があれば安心して取引ができるといえる。贋作の取引をしないためにも、鑑定証は重要である。

加山又造の作品を売却する方法はいくつかあるが、買取業者に売却する場合は、できるだけ高く買取する買取業者に売却したいところである。高く買取をする買取業者を見つける方法としては、複数の買取業者に見積を依頼して、提示された見積を比較する方法がある。これであれば、一番高い見積を提示した買取業者が判断できるので、その買取業者と交渉すれば、高額での売却も可能となるといえる。

買取業者については、加山又造の作品について深い知識と豊富な取引実績があったほうが、その時点での加山又造の作品の正確な価値が判断できるといえる。見積を依頼する買取業者は、そのような業者を選択するといいだろう。

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