本コラムでは、尾形光琳(読み方:おがたこうりん)の作品買取について、尾形光琳作品の価値や買取相場などを紹介していく。
ここで取り上げる美術品などの買取は非常に難しいものだ。ある程度の知識やポイントを掴んでおかなければ損をしてしまう可能性も高い。また、美術品の買取は悪徳な業者なども多い分野でもあるので、注意をしなければいけない。
ここでは基本的な知識や買取でのポイントを紹介していくので、尾形光琳作品の売却を考えているのであれば、参考にしておほしい。売却をする前に、そのような知識やポイントをリサーチしておくことは基本中の基本でもあるので押さえておくといいだろう。
本記事のポイント
- 尾形光琳は文化遺産に登録されている作品が非常に多い
- 尾形乾山とは兄弟関係
- 作品の特徴は?
CONTENTS
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日本画家・絵師 尾形光琳の経歴や略歴
ここでは、尾形光琳の買取相場や市場価値を紹介していく。だが、その前にまず、ここで取り上げている尾形光琳がどのような画家であるのかを述べていこう。尾形光琳の歴史や偉業などを知っておくことは、尾形光琳作品の価値がどこにあるのかを知ることに繋がるため、ある程度は基本知識として身につけておくといい。
尾形光琳は琳派という意匠を確立した画家
尾形光琳は、後に「琳派」と呼ばれる大和絵の装飾画的大画面を得意とした画派を生み出した人物であり、日本芸術に大きく貢献した画家であることは間違いない。尾形光琳作品は今でも画家のお手本ともなっているほど、偉大な画家だ。江戸時代中期を代表する画家のひとりであった尾形光琳の、雅で優美な伝統を感じさせる大和絵的な描写で描いた作品のファンは多い。
その画法も有名で、斬新な構図や画面展開を取り入れ、明瞭かつ装飾的でありながら革新的な独自の様式を確立した。その革新性の高い独自の様式は、今も高い評価を得ている。
屏風絵を主に多くの芸術作品を残す
尾形光琳は1658年、京都の呉服商、雁金屋の当主の次男として生まれた。
画業活動は40代半ばから
実家が裕福であったために少年時代から能楽、茶道、書道などに親しむ。30歳の時に父が死去し、財産を相続したため40代頃まで放蕩・散財する生活をしていたと言われている。画業の始まりは遅く、画家の活動が30代前半であるとされているが、本格的な活動は44歳から没する59歳までの15年ほどだ。
俵屋宗達の画法からも影響を受けている
江戸時代前半の巨匠俵屋宗達とは直接的な師弟関係などは無いが、尾形光琳が手がけた宗達の傑作である『風神雷神図屏風』などの模写が残されることから、宗達の画法も学んでいると推測されている。
画家、工芸家と言われる
尾形光琳の作品は、屏風絵がメインで数多く残っているが、そのほかの作品も多く、香包、扇面、団扇、小袖、蒔絵、晩年には水墨画なども手がけていたことが明らかとなっており、画家とも工芸家とも言われている。
尾形光琳の作品は、骨董品的価値があるのか
上記では、尾形光琳とはどのような人物で、どのような歴史があり、なぜ名を残している作家なのかについて紹介した。先述したものは尾形光琳の基礎知識として覚えておくと、買取の際に役に立つ知識となるだろう。次は、尾形光琳の市場価値について紹介していく。
尾形光琳の作品の特徴や画風と価値
まず、日本で有名な画家である尾形光琳の作品が、骨董品価値を持つ作品なのかという話をする。これについては、尾形光琳の作風の特徴を説明すれば把握できるだろう。
デザインとしても高評価の作風
尾形光琳は琳派という画法を確立させた第一人物であると上記で紹介してきた。この手法によって描かれている作品は江戸時代のものとしては早く、日本画や美術品の価値を持ちながら、デザインの観点からしても凄い作風という声も多いようだ。尾形光琳は大和絵を根本に置き、豊かなデザインや装飾性を持ち、絵画のみではなく掛軸や書、工芸品を創り出している。
尾形光琳の作品の特徴
尾形光琳の特徴として、背景に金箔を置いたり、パターンを繰り返して使用したり、大胆な構図で描いたりするといった点があり、人気・評価ともに高い。また、傾向として尾形光琳が描くものは草花などが多いというのも特徴だろう。その他にも、鳥獣や風月画などを扱っている作品も多々ある。
尾形光琳の傑作・代表作品・有名作品
下記で尾形光琳の代表作を紹介しておくので、確認しておくといいだろう。尾形光琳の代表作の買取であれば、非常に高額な買取となることは間違いない。
屏風などの書画作品
- 『燕子花図(読み方:かきつばたず)』
- 『風神雷神図』
- 『松島図』
- 『紅白梅図』
- 『躑躅図』
- 『波濤図』
- 『中村内蔵助像』
- 『太公望図』
- 『四季草花図巻』
- 『波涛図』
- 『夏草図』
- 『孔雀葵花図』
- 『槙楓図』
- 『群鶴図』
- 『竹梅図』
- 『維摩図』
- 『八橋図』
- 『中村内蔵助像』
工芸品などの作品
- 『八橋蒔絵螺鈿硯箱』
- 『白地秋草模様描絵小袖』
- 『寿老図六角皿』
- 『銹絵松鶴図六角皿』
- 『銹絵観鴎図角皿』
- 『光琳かるた』
尾形光琳作品は、間違いなく骨董品的価値がある
上記で説明したとおり、尾形光琳は絵画、屏風、水墨画、掛け軸、工芸品、書など多岐に渡り創作をしている。これらの作品から見て、尾形光琳の作品は美術品としてだけでなく、骨董品として価値も高いモノが多いということがわかるだろう。特に屏風、水墨画、掛け軸、工芸品などは骨董品として取り扱っている業者も多いだろう。したがって、尾形光琳の作品は骨董価値のある作品だということが言える。
尾形光琳の買取相場について
ここまで、尾形光琳について紹介してきたが、最後に、尾形光琳の作品がどれくらいの金額で売れるのかについて紹介しておこう。買取サービスを利用する上で、売る前に市場の相場を把握しておくことは大事である。
過去メディアで放送された査定金額は高額
尾形光琳は、過去にメディアで尾形光琳の鑑定がおこなわれ、非常に高額となったことがあるようだ。もちろん、テレビ番組に出てくる作品のため、なかなか市場にはないものではある。
「開運!なんでも鑑定団」での評価額
- 「屏風」1200万円
- 「掛軸」1000万円
- 「福神図」300万円
上記が尾形光琳の鑑定結果となったわけだが、本物の作品であれば、非常に高額な買取額になることがわかるだろう。それだけ、この尾形光琳の作品は需要が高く、価値もあると言える。
ただし、買取市場での明確な値段や相場はわからない
上記の金額は、あるテレビ番組の鑑定結果となるため、実際の市場でどれくらいの価値があるのもリサーチしてみた。しかし尾形光琳作品の買取実績金額を開示している業者はなく、基本的に査定後の判定となるため、明確な金額の開示は避けている業者が多い傾向にあるようだ。
そのため、実際に買取市場でどれくらいの価値があるかはわかりにくい現状であるが、価値が高いことに変わりはないだろう。売却を考えているのならば、まずは問い合わせだけでもしてみるといい。
尾形光琳作品の買取相場・買取実績・落札例
- 「団扇」1,500万円~3,000万円予想、2021年7月3日開始(SHINWA AUCTION)
- 「枯木鵯画幅」168万円(古裂會)
- 「銹絵梅図火」80〜130万円(i ATRオークション)
- 「布袋画幅」18.111万円、状態考慮(古裂會)
- 「雪中芦画幅」12.38万円、状態考慮(古裂會)
LINE査定に対応している買取業者
【ヒカカクおすすめ店】総合美術買取センター
総合美術買取センターは東京都品川区に本社を置く美術品の買取業者だ。洋画をはじめ日本画や現代アート、インテリアアートなど、バラエティに富んだ広いジャンルの美術品の買取を行っている。売却後でも売買に納得できない場合は、8日以内なら契約を解除できるクーリングオフ制度を導入するなど、売却する人が安心できるようなサービスを提供している。
査定費や出張料がかからないLINEを使った無料の査定にも対応しているため、自分の持っている美術品の価格がとりあえず知りたい場合や、価格によっては売却を検討している場合などでも、簡単に査定を行うことができる。
アート買取協会
アート買取協会は絵画などの芸術作品以外のも、茶道具や西洋彫刻、掛軸など幅広いジャンルの美術品の買取を行っている買取業者だ。ホームページ上に買取実績や買取価格の目安を明示しているため、掲載されている作品やその作家の作品を所持している場合には、ある程度査定価格を推測することができる。
美術品の写真を撮ってLINEで送信することでおおまかな査定価格を知ることができる。LINE査定というサービスを行っているため、来店せずとも専門の鑑定士による査定を無料で受けることができる。
出張買取に対応している買取業者
古美術やかた
古美術やかたは京都府祇園に店舗を構える古美術やかたは、買取った美術品をオークションや業者間で売買するのではなく、店頭でそのまま販売するため、他社よりも高価買取を期待できるだろう。また、買取時には店頭価格を伝えるなど、顧客への配慮も欠かさない店舗だ。
京都に店舗を構える古美術やかただが、大阪、兵庫、滋賀、奈良などの関西圏のほかに、東京、千葉、神奈川、埼玉など関東圏を含む全国規模での出張買取も行っている。なお、出張買取時にかかる出張費や見積もり費などは無料である。
古美術永澤
古美術永澤は尾形光琳の作品を評価し、買取を行っていると掲げている古美術・骨董品の買取業者だ。毎年50万点以上もの美術品の買取を行っており、創業25年以上のキャリアを持つため、ベテラン業者と言えるだろう。
古美術永澤は出張費や査定費が無料の出張買取サービスを展開しているため、大型の美術品や大量の美術品を売却したい場合などに、売却を検討できる業者だろう。査定結果に満足できなくて買取を依頼しなくても、出張料などは発生せず、無理に買取を勧めないとも掲げているため、安心して取引を行えるようだ。
売る時は情報を集めよう
本コラムでは、尾形光琳の買取相場・骨董価値を紹介してきた。ここで紹介してきたように、この美術品や骨董品などの買取は非常に難しいものなので、ここでの情報や知識は押さえておこう。
このような情報や知識は損をしてしまうリスクの確率を下げるものなので、ここで紹介したことを参考に、自分自身でもリサーチをしてから尾形光琳の作品を売却するべきだ。
無料査定をスタートしよう
作品の価値をまずは知るために無料で鑑定して貰おう。価値を知ってから売るかどうかは決めればよい。まずは電話やメールで無料査定が出来る総合美術買取センターで問い合わせてみよう。
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