サントリーの山崎蒸留所が手掛ける山崎は日本が世界に誇るウイスキーの一つとしてよく知られた存在だ。入手はヴィンテージボトルに限らず困難で、同じくサントリーウイスキーの代表作である白州、響と比べても山崎は圧倒的に手に入れるのが難しいとされている。
中でも入手が困難なのが山崎シェリーウッドである。シリーズとして1982年から1986年まで蒸留年度別に4回にわたって発売されており、シェリー樽で10年から15年かけて熟成され、年代によって味わいが違うのも魅力的な要素の一つである。希少価値としては計り知れない山崎シェリーウッド1982年の買取相場・査定情報を紹介する。
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こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
山崎シェリーウッド1982年の評価について
山崎シェリーウッド1982年は1982年3月に山崎のストレートヘッド釜で蒸留され、スパニッシュオーク製シェリー樽に詰めて山崎蒸留所37号棟に貯蔵されたモルトで、その数はわずかに25樽。出荷ボトル数は10,000本という極めて希少価値の高いシングルモルトである。発売されたのは1997年で、2003年に発売された山崎シェリーウッド1986年で一旦、同シリーズは幕を閉じている。
気品のある味わいと香り
シェリー樽の中で熟成される山崎シェリーウッドはどれも甘く濃密な香りが立ち、山崎シングルモルト特有ともいえる気品のある香りが続けて立ち昇ってくる。味わいは濃厚で深みがあり、アフターテイストの余韻は手に入れたものだけに許された極上の体験となるだろう。
高い評価
山崎シェリーウッドのシリーズは2003年の発売以降ストップしており、代わりとして現在では山崎シェリーカスクシリーズが数年おきにリリースされている。山崎シェリーカスクは山崎シェリーウッドを原点としたいわば発展系ともいえる。2013年に山崎シェリーカスクは世界最高のウイスキーという評価を勝ち取っており、ワールド・ウイスキー・バイブル2015という世界的に有名なウイスキーのガイドブックに97.5点という高得点で紹介されている。
同ガイドブックに紹介されていた銘柄は4,700にのぼり、その中で日本のウイスキーが初めてワールド・ウイスキー・オブ・ザ・イヤーを獲得した歴史的に名高いモルトである。山崎シェリーカスクが勝ち得た世界的な評価は、サントリーの長年にわたる努力の結晶である。山崎シェリーウッド1982年はその原点としても高く評価できるウイスキーといえるだろう。
買取相場について
山崎シェリーウッドのシリーズは先に述べたように、希少性が極めて高く、そして世界的にも評価が高い。山崎シェリーウッドのシリーズの中で最初の商品である山崎シェリーウッド1982年の買取相場について見ていきたい。ボトルの状態が完全新品状態の場合の買取相場は以下の通りである。開封されてしまっていれば当然買取価格が大きく下がってしまう。
買取価格(上限):380,000円〜400,000円
上記の価格は大手の買取業者がサイト上に提示している山崎シェリーウッド1982年買取価格の上限である。もちろん未開封であることが求められる上に、保存状態の良さや外箱などの付属品もキレイな状態でそろっていることが条件である。コルク栓の劣化によるウイスキー本体への匂い移りなども買取価格に影響するため、保存には最大限気をつけるべきだろう。
保存状態が良ければ、開封してあったとしても比較的高値で買い取ってもらえる場合があるので、状態の良さを適切に判断してくれるプロの鑑定士がいる買取業者に査定を依頼することが重要である。
買取価格(通常):100,000円〜150,000円
未開封であっても、付属品の状態や、中身の品質などの状態が特別良くなければこの辺りの金額が買取価格としての相場である。ただ、プロの鑑定士の査定でなければ、たとえ状態が良く品質が高くても世間の相場に合わせて買取をされてしまう恐れがあるため、この価格はあくまでも相場として知識の片隅に置いておく程度で良いだろう。最も重要な点は適切な評価ができる買取業者で査定をおこなうことである。
買取価格が上がるポイントと査定について
これまでに述べたように、保存状態からくる外観と中身の状態だけでなく、買取業者によっても買取額が大きく変わることがお分りいただけたのではないだろうか。誰しもできるだけ高値で買い取ってもらいたいと考えることだろう。では、買取価格が上がるポイントとはどこにあるのだろうか。
ウイスキーに適した環境での保管
山崎シェリーウッド1982年はオールドボトルとして名高いが、保管方法を間違えるとせっかくの味わいと香りが損なわれてしまい、査定価格も下がってしまう。まず注意すべきは保管する環境である。
直射日光が当たるような窓際は紫外線がウイスキーを劣化させる原因になるため絶対に避けるべきである。さらに涼しい温度で一定に保たれた環境がウイスキーにとって理想であるため、暖房器具などの近くももちろん良くない。では冷蔵庫はどうかというと、冷えすぎてしまうことと、匂いが移ることでウイスキー本来の香りが損なわれる恐れがあるため、こちらも適していない。
日当たりがなく暗く、涼しく、温度が一定な場所がウイスキーが保管されている環境として望ましい。オールドボトルであれば長年の積み重ねにより保管状況の良し悪しが大きく味わいや香りを左右するため、より注意が必要である。
価値を保つための保管方法
付属品がそろっていることは高額買取への重要な要素であるが、付属品はただのおまけではなく、ウイスキーを美味しく保つための役割も担っている。外箱はウイスキーを劣化させる光や匂いなどを遮断する目的があるため、査定の際に外箱に入った状態であれば、適切な保管がされていたと考えられ、その分査定額にも影響してくる。
ウイスキーはワインなどと違ってボトルが立った状態で販売されている。これはラベルを正面から見やすくしているだけではなく、アルコールを抜けにくくしているのが最たる理由である。アルコールが抜けることで独特の上品な香りが損なわれてしまうため、価値が薄れてしまい、買取不可となる場合も考えられるため要注意である。
見た目をキレイな状態で保つことは高額買取を望むならば最低限守るべきといえる。ラベルを剥がしてしまうことは特に厳禁である。味に影響はないとしてもそれが山崎シェリーウッド1982年であるという証明ができなくなり、当然査定に大きく影響がでる。
これまで述べたように付属品がそろった状態で、環境に気をつけて保管することが査定額を上げる大事なポイントであるが、山崎シェリーウッドのようなオールドボトルであれば、保管方法に一手間加わっていると尚良い。例えばパラフィルムを使用した保管方法である。
保管する環境に気をつけていたとしても、長年保管されていたウイスキーにはアルコールが抜けて目減りしたり香りや味が飛んでしまうなどの現象が見られる。それを防ぐのがパラフィルムである。ボトルキャップとボトルのつなぎ目に巻くことで外気の侵入などをより防ぐことが可能である。
簡単にすぐできる査定アップの方法
オールドボトルを祖父や父から譲り受けた場合は、これまでの保管状況についてはあなたではどうしようもできないが、簡単にできる査定アップ方法があるので取り入れてみるのが良いだろう。それは掃除である。当然だがウイスキーは飲食品であるので、外観が汚れていると買取が難しいと判断されてしまう場合がある。
落としてボトルを割らないように気をつけながら、汚れを拭きとるなどの少しの手間により買取が可能になるだけでなく、査定額のアップも期待できるためオススメである。
査定情報
山崎シェリーウッド1982年はとても希少価値の高いピュアモルトウイスキーである。これまで丁寧に保管してきたのなら高額で査定してくれる買取業者に買い取ってもらうのが一番だ。ネットオークションなどでは100,000円~300,000円辺りで取引がされている場合が多いが、買取業者による販売価格の中には1,000,000円を超えている場合もあり、それだけ高価格で査定してもらえる可能性がある。
ネットオークションでは自身で価値を判断することになり、相場を見て販売価格を判断するしかない。購入希望者の値下げ交渉も激しく、本来の価値よりも大きく下げた金額で手放すことにもなりかねない。
まずはプロの目に見てもらい、査定してもらうことが重要である。ただし、1社に聞いて判断してしまうのは良くない。複数の買取業者にあたり、最も高い査定額を提示した業者に買い取ってもらうのが望ましい。
では買取業者を片っ端から電話をかけて、ボトルを持っておこなって見てもらわなければならないのかというとそうではない。現在は便利な世の中であり、インターネットを利用することで自宅にいて複数の買取業者に査定をしてもらうことができる。
買取業者の選び方
買取業者の選び方としては査定額の高さも重要だが、独自のサービスやキャンペーンについても気にした方が良いだろう。
独自のサービス
実際に買取価格が提示され、最も高額で買い取ってくれる業者が見つかればそれで終わりではなく、最も面倒なのは配送である。せっかく高額で買い取ってもらえることが分かったとしても、配送中にラベルなどに傷がつくような梱包の仕方では査定額が減額される場合も考えられる。しかし、適した梱包には材料費もかかるため、ついつい簡易的にしてしまいがちである。
そこで業者によっては配送用のダンボールや梱包材を届けてくれるところもあるため、ホームセンターなどに買いに行くのが面倒と考える場合はそうした買取業者を選ぶのも良いだろう。査定料だけでなくキャンセル料が無料のサービスをおこなっている買取業者もある。もしものときにキャンセルをしたい場合でも出費が無くてすむのは安心だろう。
高価買取キャンペーン
急いで売ってしまいたいと考えるなら別だが、少しでも査定額をアップさせたいと考えるなら買取額が上がるキャンペーンを気にするべきだろう。買取業者によっては定期的に買取額がアップするキャンペーンを実施しているところがある。今は日本酒のキャンペーン中でウイスキーの買取価格は他とそう変わらないとしても、ウイスキーの買取価格アップ時には他の業者よりも飛び抜けて高額になる場合があるので、賢く買い取ってもらうには時期を狙って行動に出るのも有効な方法である。
商品券のキャッシュバックをおこなっている買取業者もあるため、キャッシュバックを含めたら他社よりもお得になったという成功例もある。一概に査定額だけで判断してしまうと損をしてしまう場合があるので気をつけたい。
まとめ:まずは査定を
山崎シェリーウッド1982年はその希少価値から手に入れることは非常に難しく、市場でも高額で取引がされている。もし自宅に眠っているのであれば、一度査定を受けてみるのも良いだろう。思っても見なかった高い価値に驚くかもしれない。
ただし、その場で即決して手放してしまうのはオススメしない。まずはプロの鑑定士がいる買取業者をいくつか利用して査定額を提示してもらうべきである。一度の登録で複数の買取業者の比較ができるとしたら利用しない手はないだろう。
これまで紹介してきた保管状況や取り扱い方に気をつけて、少しでも高い金額で手放すことができればこれまでの努力が報われることになるだろう。山崎シェリーウッド1982年に限らずオールドボトルはマニアやファンも多く、適切に扱えば価値が薄れることはないが、ウイスキーの扱いに不慣れであれば、劣化する前に現金に変えてしまうのも一つの手だろう。