山崎蒸留所オーナーズカスク ホッグスヘッドは、樽買いしたオーナーの要望に基づいてボトリングされたシングルカスクウイスキーである。樽の原酒をそのまま味わえるという特徴を持っており、原酒がなくなればその時点で販売できなくなる希少性から買取プレミアムやおたからや、リファスタ(Refasta)などの買取業者も関心を持っている。ここでは山崎蒸留所オーナーズカスク ホッグスヘッドの特徴や魅力、買取相場や高く買い取ってもらう方法について触れていきたい。
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こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
サントリー以外のオーナーが販売するシングルカスク
山崎蒸溜所オーナーズカスクは、2005年にサントリーが開始した画期的販売方法であり、樽買いした法人企業や個人が山崎蒸溜所のウイスキーのオーナーになれるという他にはない特徴を持っていた。ボトリングしたラベルにオーナーの名を記載して販売したり、飲みたいときにボトリングし配送してもらえるため、法人企業の販売や広告宣伝、贈答用として利用されたのだ。ここでは山崎蒸留所オーナーズカスク ホッグスヘッドの他にはない特徴を詳しく紹介していこう。
蒸留年は1989~1998年ものを厳選
山崎蒸留所オーナーズカスク ホッグスヘッドで熟成された原酒は、1989~1998年に蒸留された。長く熟成された原酒ほど味わいや香りが豊かになるが、この山崎蒸留所オーナーズカスク ホッグスヘッドも例外ではない。舌のこえたウイスキーファンや希少価値に関心を持つ買取業者などが、熱い視線を送る理由でもあり、その価値は折り紙付きだ。
ホッグスヘッド樽で熟成
ウイスキー樽にはさまざまなサイズで名称が変わる。山崎蒸留所オーナーズカスク ホッグスヘッドには、その名の通りホッグスヘッド樽で熟成された原酒を使用している。このホッグスヘッド樽は、1度バーボンの熟成のために使用されたバーベル樽を再利用したもので、貯蔵量が230Lあり、パンチョン樽やシェリー樽よりもかなりコンパクトである。
そのため樽の内壁に原酒が接触しやすくなり熟成が早いという特徴をもつ。また北米産ホワイトークを利用しているため、独特の味わいと香りを与えられる。
管理は山崎蒸溜所がおこなう
樽買いであるため管理状態が気になるが、一切の問題はない。オーナーがサントリーでなくなっても貯蔵管理するのは山崎蒸溜所であるため、ウイスキーの熟成を妨げる要素は一切ないのだ。またボトリングするのも山崎蒸溜所なのでその点での心配もいらない。
山崎蒸留所オーナーズカスク ホッグスヘッドは、サントリーからそれぞれのオーナーへと名義変更されるだけだからだ。サントリーのブレンダーが風味をチェック、購入する前にオーナーらがテイスティングしているため、味わいや香りも極めて高品質である。
原酒のみを利用できる
山崎蒸留所オーナーズカスク ホッグスヘッドは、樽買いと称されるが樽の所有権はサントリーにある。あくまで樽で熟成された原酒のみをオーナーズカスクの対象にしているため、樽を所有することはできないのだ。
これらの樽が空っぽになると他の原酒を入れて熟成させたり、リチャー(樽を差活性化させるための樽内面の炭化作業)を経て、再度原酒を入れ熟成されるからだ。山崎蒸溜所にとって樽は原酒を生み出すウイスキーの母といえる存在なので手放すことはない。
多彩なオーナー
山崎蒸留所オーナーズカスク ホッグスヘッドのオーナーは多彩である。例えば全国展開している量販店ビックカメラ、東京都でスーパーマーケットチェーンを展開する信濃屋といった法人に加えて、個人オーナーもいた。気になるホッグスヘッド樽の価格は、原酒の蒸留年によって違っており、500,000~3,000,000円以上したのだ。
ちなみにホッグスヘッド樽容量230Lなので一般的なウイスキーボトル700mlでボトリングすると約328本分となる。他にも数十樽がオーナー所有となっているため、限定品ウイスキーの中でも比較的手に入れやすいといえるだろう。
気になる風味
山崎蒸留所オーナーズカスク ホッグスヘッドは、アルコール度数調整のための加水をせず、1つの樽の原酒のみをボトリングしたノンブレンドなシングルカスクウイスキーであるため、樽由来の香りと味わいを楽しめる。具体的には香りにはドライフルーツやレーズン、ベリーを思わせる酸味と甘い香りが立ち昇り、味わいにはベリージャムのような甘酸っぱさやカカオのようなほろ苦さを愉しめるだろう。後味はしっかりと伸び、ウッディーな余韻も心地よいなど山崎蒸溜所らしさを強く感じられる。
買取相場
山崎蒸留所オーナーズカスク ホッグスヘッドの買取相場をチェックしていこう。2005年~2010年まで購入されたホッグスヘッド樽は、原酒の蒸留年によって10種類に分けられ、蒸留年が古いほど価値が高くなる傾向がある。ここでは買取プレミアムやリファスタ(Refasta)、おたからやなどの買取業者らが示す参考上限額や買取額に加えて今後の相場動向にも触れていきたい。
山崎蒸留所オーナーズカスク ホッグスヘッドの買取相場
1989~1998年まで全10種類ある山崎蒸留所オーナーズカスク ホッグスヘッドの買取相場は、60,000~88,000円前後となっている。最も高いのは1989年ものとなっており、90,000円近くで買取されている。また1996年や1997年ものが60,000円前後となっており、蒸留年が上がるごとに買取額は安くなる傾向がうかがわれる。
大黒屋とグレートワールドは買取姿勢が強い
山崎蒸留所オーナーズカスク ホッグスヘッドに強い関心を示している買取業者が、大黒屋とグレートワールドである。いずれも蒸留年によって違うが、60,000~88,000円前後を参考上限額に設定している。いずれも積極的なので買取に出す際にチェックしてほしい業者である。
また酒類買取専門店パスワークや買取センターは、山崎蒸留所オーナーズカスク ホッグスヘッドの買取実績がある。買取価格は示していないが、買取相場から推測すると67,000~81,000円前後であると考えられる。
ヤフオクやメルカリの出品相場と動向
買取相場に影響を与えるヤフオクやメルカリでは、100,000~200,000円前後で出品されている。蒸留年によって違ってくるが、買取相場よりも1.5~2倍以上で出品される傾向があり、ウイスキーブームやシングルカスクへの関心の高まりによってはもう一段の相場アップするのではないだろうか。これらを総合すると山崎蒸留所オーナーズカスク ホッグスヘッドの買取相場は、着実に上昇する傾向であり、買取してもらうのにもってこいのウイスキーだと言えるだろう。
高く買い取ってもらうポイント
買取業者は、山崎蒸留所オーナーズカスク ホッグスヘッドを高く買い取ってくれるが、条件次第では査定額が下がることもあるので注意したい。これから紹介するポイントを押さえておけば、1本樽の原酒のみをボトリングしたカスクストレングスであること、山崎蒸溜所ブランドという強みを最大に活用できるので納得の買取をしてもらえるだろう。いずれも買取業者が必ずチェックするポイントである。
付属品をそろえておこう
山崎蒸留所オーナーズカスク ホッグスヘッドの付属品をすべてそろえて査定に出してほしい。家電量販店やスーパーなどの法人から個人まで多彩なオーナーがいるため、それぞれで付属品も違っているのだが、すべてそろっていれば高い買取を目指せる。
まずボトル本体と化粧箱は必須であり、山崎蒸溜所を紹介する冊子がついている場合もそろえて出してほしい。また法人や個人の贈答用だと、その旨を記した冊子が付属することもあるのでこちらもそろえておくと良いだろう。
未開封品なら高く買い取ってもらえる
山崎蒸留所オーナーズカスク ホッグスヘッドを開封しないことも重要なポイントである。未開封とは購入したり、贈答された状態のままということだ。つまり中身のウイスキーを一滴も飲まなくとも、フタを開封すれば中古品扱いされてしまう。
また瓶口周りのパラフィルムを剥がしてしまうだけでも中古品とみなされる場合もあるので注意したい。未開封であれば買取相場に沿った見積もりを期待できるが、開封すると大幅に減額されてしまうので、くれぐれも気をつけよう。
ラベルに自分の名前を記入しない
家電量販店や小売店が、自店舗販売していた山崎蒸留所オーナーズカスク ホッグスヘッドのラベルには、原酒の蒸留年、貯蔵されていた樽の名称、アルコール度数に加えて、オーナー名を記載できる欄もあった。これは小売店で販売された山崎蒸留所オーナーズカスク ホッグスヘッドのラベルによくあるもので、購入者が自分の名前を書き込んでオーナー気分を味わえるよう工夫されていたのだ。
このラベルの空欄に自分の名前や家族の名前、あるいは記号などを書き込んでいると査定減額されることがあるので注意したい。高く買い取ってもらうには空欄のまま残しておきたい。
査定前にキレイにする
査定担当者は、山崎蒸留所オーナーズカスク ホッグスヘッドの状態を参考に見積もりするので、キレイにしてから買取に出そう。もしホコリを被っていたり、汚れがついたままだと保管状態に疑いを持たれてしまったり、大切に扱っていないと勘違いされる可能性がある。ホコリや汚れを拭えば、大切に扱っていたとアピールできるのでぜひきれいにしておきたい。
また化粧箱のへこみや日焼けなどは、状態が悪くならないように注意するだけでいい。素人判断で直そうとすると状態が悪化して手に負えなくなる場合があるからだ。
まとめて売る
山崎蒸留所オーナーズカスク ホッグスヘッドを高く買い取ってもらいたいなら、他の酒類とまとめて査定に出そう。買取業者はまとめて買取できると判断すると、単純な合計額よりも数千~数万円高くしてくれるからだ。
山崎蒸留所オーナーズカスク ホッグスヘッドの1989~1998年ものをまとめて出せれば理想的であるが、難しいのではないだろうか。そこでビールや日本酒、他ブランドのウイスキーやウオッカなど、飲む予定のない酒類をまとめて査定に出そう。
酒類をまとめると相当な重量になるため、出張買取を利用するとよいだろう。担当者らが運んでくれるため、手間がかかることもない。出張買取に抵抗があるなら宅配買取を利用してみてほしい。
複数社に見積もりを出すのが高く買い取るポイント
1社だけの見積もりで売却すると後悔してしまうかもしれない。他の買取業者がさらに高い査定額を提示する可能性があるので、少なくとも2社、できれば4~5社に見積もり依頼を出して比較検討してから買取したい。買取業者によって上限額や参考額が数万円前後も違うことも珍しくないが、比較すれば差額をチェックできるのだ。
手間がかかる見積もり比較は面倒だと思われがちだが、無用査定サイトやLINE査定を利用すると簡単にできる。無料査定サイトでは必要事項を記入するだけで早ければ即日、遅くても翌日には複数社の見積もりがあつまる。またLINE査定なら山崎蒸留所オーナーズカスク ホッグスヘッドの画像を撮影して送信するだけで、複数社から見積もりがくるので手間もかからないのだ。
強化月間を狙う
買取業者によっては、山崎蒸留所オーナーズカスク ホッグスヘッドの買取強化している場合があるので、こちらもチェックしておきたい。買取業者のサイトを見るとブランドごとに買取強化品を紹介しているが、この時期に買取すると10%前後も高く見積もりしてくれるのだ。そのため定期的に買取業者の買取強化品目をチェックしてほしい。
メルカリやヤフオクのチェックも忘れずに
ヤフオクやメルカリでは、買取相場よりも高値で取引されており、買取相場にも影響を与える要素となっている。最高出品額や最低出品額、最も多い出品価格帯などを定期的にチェックし、その上昇や下落などによって今後の買取相場の変化を予測してほしい。これらのサイトは山崎蒸留所オーナーズカスク ホッグスヘッドの買取相場のカナリアのような役割を果たすこともあるので空いた時間をつかって確認しておきたい。
まとめ
サントリー以外のオーナーが販売するシングルカスク、山崎蒸留所オーナーズカスク ホッグスヘッド。その特徴や魅力、買取相場や高く売れるコツについてご紹介した。法人・個人問わずさまざまなオーナーがいるが、管理自体は山崎蒸留所がおこなっているため、高品質で安心である。
買取相場は蒸溜年や商品の状態によって60,000~88,000円前後の値段がついているようだ。買取業者によってはさらに高額になることもある。またヤフオクやメルカリでは100,000~200,000円前後で出品されており、こちらも高額が期待できそうだ。
以下のポイントを押さえておくと、査定額に差が出るだろう。
- ・付属品をそろえる
- ・未開封のまま売る
- ・ラベルに自分の名前を記入しない
- ・査定前にキレイにする
- ・まとめて売る
- ・複数社に見積もりを出す
- ・強化月間を狙う
- ・メルカリやヤフオクをチェックしておく
ぜひこれらをうまく活用して、満足のいく値段での取引を実現させてほしい。