自宅の前や敷地内に置かれた放置バイクはトラブルになることが多い。移動するのに邪魔になったり、景観を損ねたり、重量のあるものでは40kgもあるため、子どもたちが興味を持って触るとグラつくなどして、とても危険だ。
そんな放置バイク対策にはどうすればよいだろう。勝手に触ったり移動させてもよいのか、処分するなら費用は自分持ちなのか、それとも行政が負担してくれるのか、よくわからないことが多いだろう。ここでは放置バイクの対策について紹介していこう。
CONTENTS
このコラムには、合法的な広告・宣伝が含まれている可能性があります。また、当社のサービスである「ヒカカク!」と「magi」の紹介も含まれています。
放置バイクとは
放置バイクは、いわゆる持ち主が不明なバイクのことで、期間に関しては明確な定義はない。各自治体の条例では「相当の期間」と表現されているが、相当期間とは1ヶ月のことか、それとも6ヶ月のことか不明確なのだ。
そのため相当の期間、使用されず放置されていることを確認するために数日~1週間ほどは様子を見たほうが良いだろう。
ナンバー付きの放置バイクを発見したら
まず、放置バイクを見つけたら放置しているところをスマホカメラやデジカメなどで撮影したり、日時を記録する、あるいはナンバーを記録しておこう。
また、近隣の居住している方に出会ったら挨拶がてら「あのバイクは、誰のものですか」や「バイクの所有者を知っていますか」「いつから放置されてますか」などと確認するなどして情報を共有するといいだろう。
ナンバーの無い放置バイクを発見したら
ナンバーの付いていないバイクが放置されていたらどうすればよいのだろうか。この場合は可能な限り早く警察に連絡を入れることをおすすめする。ナンバーが付いていなければ、公道を走れないため実質的な廃棄や盗難バイクのおそれがあるからだ。またパーツ類が取られているようなバイクを見つけても警察に連絡を入れるべきだろう。
注意したいのが、勝手に触らないことである。勝手に触ったり移動させると所有者が登場してトラブルに発展する可能性もある。最悪の場合、所有者が盗難被害などを訴え、あなたが加害者扱いされる可能性もあるのだ。そのため面倒なことではあるが、数日はそのまま様子を見てバイクを移動させたり乗る気配がないかをチェックしておこう。
万が一危険性がある場合は、数日を経ずとも警察に連絡することをおすすめする。例えば幼い子供たちがバイクに興味を持って近づいたり触っているといった場合は、下敷き事故なども予想できるため、可能な限り早く警察に連絡を入れよう。警察では盗難バイクかをチェックしてくれるし、盗難バイクであると判明したら引き取って持っていってくれるので手間も省けるはずだ。
敷地に置かれていても勝手に処分はできない
早朝出勤する前にふと見ると敷地内に見かけないバイクが置いてあり、びっくりしたことがある人もいるだろう。もちろん自分のものではないし、かといって近隣住民が乗っていたところを見たこともない。そんなバイクが敷地内にある場合はどうすればよいのだろうか。
放置バイクが敷地内にある場合
この場合も相当の期間、様子を見ることが求められる。早朝敷地内にあったバイクが帰宅後も残っていたり、翌日早朝も残っているようであれば、警察に連絡を入れるタイミングとなるだろう。自己判断で対策を講じたり対処するのではなく、あくまで第三者である警察に介在してもらって対策を検討するのが良い。
気になるのが盗難である。敷地内に放置してあったバイクが、ある日突然姿を消したかと思うと所有者が訪れ「ここにバイクがなかったか」「置いていたのに盗難されたので責任をとって欲しい」という展開だ。その場合の責任については下記で説明しているので、参考にしてほしい。
放置バイクが盗難にあった場合の責任は?
土地の所有者にはその敷地内の適切な管理が求められるが、放置バイクの安全確保といった責任は誰にあるのだろうか。基本的にはバイクの所有者に管理責任があるため、敷地管理者や土地所有者は責任を負う義務はない。
またバイクが放火されて近隣の住居や施設に燃え移ったりといったトラブルの場合でも管理責任を伴うのはバイクの所有者である。ただし、万が一のトラブルに備えて不審なバイクの放置を見つけたら数日後に警察に連絡を入れておこう。運が良ければ、警察から所有者に連絡が行き、早期に撤去される可能性もある。
バイクの廃棄処分に伴う課題とは
敷地内に放置バイクを発見した後、警察に連絡を入れればよいことがわかった。しかしその後で手間取ることがあるのをご存知だろうか。もし盗難バイクであれば、警察が持ち運んでくれるため一切の負担は必要ない。しかし盗難バイクでもなく、ナンバーがついていれば、さらに面倒になることがある。
よくあるのが、警察に連絡を入れて来てもらうと「バイクに張り紙を付けてください」と言われる事例である。この場合、所有者に早期の移転要求と連絡先、○日後に廃棄処分する旨を記入した紙をバイクに貼るというものだ。連絡があればそれで良いし、連絡がない場合でも数日から数週間後に廃棄処分できるので一安心である。
所有者が現れない場合
しかし、所有者が現れない場合はどうすればよいのか、という疑問が生じる。この場合は土地管理者が責任を追うことがほとんどであるが、バイクの所有者でもないのに廃棄処分を出すというのは納得できないのではないだろうか。
世の中には納得出来ないことも多いが、だからといって一定期間敷地内を勝手に利用された上に、バイクの処分費用まで支払うというのは、誰だって腹が立つというものだ
。そんなときの対策がナンバーから所有者を見つけ出すというものである。警察に相談すると「陸運局へ連絡して、所有者に処分費用を支払ってもらう」よう話されることが一般的だ。
陸運局に拒否されることもある
陸運局に連絡を入れると「ナンバーがついているバイクは、廃車処分できない」また「所有者を教えられない」という答えが返ってくるはずだ。バイクを廃棄処分する前には陸運局で登録を抹消しなければならないことがその理由である。
また個人情報保護法を理由に所有者情報を開示できないというのが陸運局の立場なのだ。廃棄しようにもナンバーがついている、所有者に連絡しようにも個人情報保護法でできない、勝手に処分すれば所有者が損害を請求するかもしれない、となれば放置バイクをどうすればよいのかわからなくなってしまうだろう。たらい回しのようになってしまうが、このような状態で悩んでいる事例も多くあるのだ。
陸運局に拒否されたときの対策
上記のような場合、最も効率的なのが、弁護士の力を借りることだ。弁護士には守秘義務があるため、必要性が合った場合のみ、一般人では知ることのできない個人情報にもアクセスできる。そのため、弁護士に依頼して陸運局に頼むと所有者がすぐに分かるだろう。その後は連絡を入れて任意で撤去を求めることになる。
ただし、弁護士に仕事をしてもらうと手続費用などがかかってしまう。それに所有者に連絡をしても撤去されない場合はどうすればよいのだろうか。自分で処理した上で民事訴訟で処分費用を請求する事もできるが、相手が開き直ってしまうとすべて自前で負担することになる。そのため自分で処分するのは避け、所有者に対して任意での撤去を求めていくのがひとつの方法だ。
放置されているのに廃車されている!
放置バイクの中には、放置されているのに廃車にされているという不思議なケースもある。放置バイクのナンバーを元に陸運局に連絡を入れると「すでに廃車されているので実車はないはず」という返答が返ってくることがあるのだ。敷地内に放置バイクが存在するのに、そのナンバーがついているバイクは記録上廃車されているという不思議な事態が起こることもある。
これは誰もが推測できるように廃棄処分費用をケチるために所有者が廃車手続きのみをして実際に廃棄処分していないのだ。ナンバープレートがついているのに廃車にできるわけがないと思われるかもしれないが可能だ。基本的にはナンバープレートを陸運局に返納するのだが、紛失扱いにすることで実際に廃棄処分しなくとも廃車にできる。
もちろん紛失扱いされるには警察に遺失届をしなければならない。具体的には廃車申告書兼標識返納所において、警察が発行した遺失届受理番号を記入し、必要に応じて理由書に紛失した理由や説明をしなければならないが、通常の廃車手続きに一手間加えるだけなので誰でも簡単にできるのだ。
わずかな廃棄処分費用の支払いを避けるために、廃車にされたはずの放置バイクが存在することもあるわけだが、このような場合も警察や陸運局にたらい回しにされる傾向があるため注意したい。このゾンビバイクの対策としては、弁護士を通じて所有者に連絡を入れて任意に処分するよう要求することが基本になる。
放置バイク処分費用の相場
所有者がどうしても撤去しない場合やナンバープレートなどの情報がなく、所有者がわからない場合は土地管理者が廃棄処分しなければならない。では放置バイクの廃棄処分費用はどれぐらいかかるのだろうか。放置バイクの廃棄処分費用は、排気量によって違っているため、排気量が小さければ安く、大きいと高くなる傾向がある。
また廃棄処分費用の内訳のほとんどが解体費用であるため、解体作業に伴う人件費や手続費用と考えて良いだろう。具体的な放置バイクの廃棄処分費用だが、125cc未満だと1万円、また125cc以上だと2万円ほどかかることが多くなっている。このような状況に増えつつあるのが廃棄処分無料でおこなう業者だ。
排気量やバイクのサイズに関係なく無料で廃棄処分をおこなっているため、放置バイクを処分したい側にとってこれ以上に嬉しいことはないだろう。もちろん手続費用などによっては2,000円前後の負担を伴うこともあるが、通常の相場よりも破格に安く利用しやすいといえる。
放置バイクを買取ってくれるおすすめの業者
最も良いのが買取を利用して査定してもらうことである。買取業者の中には、放置バイクの買取に力を入れているようなところもある。廃棄処分する際に1円も負担しなくても良いし、逆にお金をもらえるのだからお得ではないだろうか。
バイクワン
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
バイクワンは、事故車や不動車の買取に力を入れている業者のひとつだ。放置バイクに悩む方は多く、最悪の場合自費で廃棄処分しなければならないが、バイクワンのようなバイク買取業者を利用すれば、負担も少なく処分できるだろう。
また、全国無料出張や対応車種も全バイクOKなため、対応車種か迷うこともない。手数料も一切かからないのはもちろんだが、24時間受付対応しているため困ったときには相談するといいだろう。
バイクショップTOPWAY
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
バイクショップTOPWAYは大阪府に拠点を置くバイク専門のショップで、大阪府内であればどこでも引き取り無料というサービスがうれしい。買取だけでなく独自で修理・販売することで、故障や損傷、色あせがあっても高価買取を実現している。もちろん、新車に飽きてしまったり、乗り換えといった際に状態のいいバイクを売るのであればそれ以上の高値が期待できる。
また、万が一買取不可になってしまった場合でもバイクショップTOPWAYでは無料で回収・処分を依頼することができる。放置バイクにお困りであれば、まずは一旦査定をしてみてもし売れなければ無料処分してもらう、という手もあるので活用してみてほしい。
バイクチャレンジャー
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
バイクチャレンジャーは、バイク専門の買取店で、どのようなバイクでも幅広く引き取ってくれるのが強みだ。特に事故車・不動車・キー紛失・書類紛失・ローン返済中といった訳アリのバイクであっても、バイクチャレンジャーでは買取OKになる可能性が高いのでまずは相談してみると良い。
買取エリアは栃木・千葉・埼玉・東京・神奈川で、依頼すれば無料で出張買取にきてもらうことができる。放置バイクを費用をかけてスクラップに出してしまう前に1度査定を依頼してみてはいかがだろう。
アットバイクル
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
アットバイクルは、バイクのレンタルショップでありながら、「オフバイクル」という買取サービスも手掛けている。買取時の手続きの接客態度の良さも高く評価されており、信頼が厚いバイク専門の買取サービスだ。また、査定を依頼してからは電話でじっくりと打ち合わせをおこなってくれ、売り手にとって無理のない買取をおこなえる工夫をしている。
アットバイクルにはバイクの取扱歴20年のベテランスタッフも在籍しており、安心してバイクの査定を任せることができるだろう。放置バイクが数台ある場合でも、まずはアットバイクルに相談してみるといい。
まとめ
本コラムでは、敷地内に放置されたバイクにお困りの方へ向け、その解決策などをご紹介した。万が一放置バイクが敷地内にあったらまずは警察に連絡を入れたり、弁護士に所有者確認の連絡を入れてみることをおすすめする。
あらゆる機関を介し、最終的にどうしても自前で処分しなければならない場合はバイク買取で査定しお金に換えてしまうのも1つの手だ。バイクの買取業車も数多に存在しているので、その際は当サイト・ヒカカク!の一括査定で最高値の業者を見つけてみて欲しい。