斑竹・煤竹(はんちく・すすだけ)は、言わずと知れた高級な竹素材だ。素材そのものの希少性から、それが使われた製品は中古市場でも人気が高い。ひとたびオークションに出品されれば、数時間のうちに落札されることもある。
ところが、すべての製品が高額で売却できるかと言うとそうではなく、中には同じジャンルながら10,000円以上の差が生じているケースもある。そこでこの記事では、斑竹・煤竹の買取事情や買取相場から製品を高く売るためのポイントを紹介していく。高い値段を出して購入したんだから高値で売れるだろうと漠然と考えている人は要注意だ。
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こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
斑竹・煤竹とは
竹と言っても種類が多く、使われている竹によって製品の買取価格も大きく異なる。正しい査定感覚を身につけるために、まずは斑竹・煤竹それぞれの特徴についておさらいしよう。
斑竹について
斑竹は渦巻模様がついている竹全般をさし、雲紋竹(うんもんちく)の別称である。見た目の美しさから天井の梁・筆・茶道具・インテリア家具など幅広く使われており、お祝いの品として送られることも多い。斑竹の中でも有名なのは虎模様が特徴的な虎斑竹(とらふだけ)で、江戸時代から珍しいものとして重用されてきた歴史がある。
煤竹について
煤竹は、古い藁葺き屋根の民家などの天井に使われ、100年以上という長い年月をかけて囲炉裏などで燻された竹のこと。煤竹そのものの数が非常に少なく、1本数十万ほどの価値がある。美しい濃淡の褐色があり、建具や資材として使われることも多い。
斑竹・煤竹が中古市場で人気の理由
斑竹・煤竹は天然ものの増産が難しいなど、素材自体が手に入りにくい特徴がある。一方で特に日本産の斑竹・煤竹は、伝統や歴史が感じられる素材として、国内のみならず欧米や中国でも人気が高い。このように需要に対して供給が極端に少ないため、ひとたび中古市場に斑竹・煤竹の製品が出れば、またたく間に買い手がつくのである。
斑竹・煤竹の買取相場・査定情報
斑竹・煤竹は趣のある表情で人々を魅了する一方で、大量生産が難しい素材だ。こうした需要と供給のある意味でバランスの崩れが素材の価値を押し上げている。以下に斑竹・煤竹を使った製品の買取相場と査定情報を、ごく一部ではあるが紹介するので参考としてほしい。
斑竹・煤竹それぞれの相場
2019年6月30日現時点で、業者の買取価格やオークションの出品価格から予想される相場は次のとおりである。
- ・斑竹製品…5,000円~20,000円
- ・煤竹製品…5,000円~20,000円
この価格は小物類にかぎったもので、家具や建具などは数倍近く変わる。
相場と合わせて知ってほしいこと
上記で示した買取相場は、あくまで参考価格に過ぎないため、とらわれすぎないようにすることが大切だ。実際に業者の査定額やオークションの出品価格を見ると必ずしもすべてのアイテムが高値で売れるとは限らないことがわかる。どの程度違うのかイメージを持つために、以下にも目を通してほしい。
斑竹の場合
斑竹製品の場合、香筒を例にあげるとわかりやすい。香筒は線香を保管したり携帯したりするための道具だ。ヤフオクを見ると1,000円で出品されているものもあれば、30,000円という高値が付いているものもあるなど非常にバラつきがあった。
香筒は、茶道具やカゴなどと比べれば、デザインや大きさなどがさほど変わらないアイテムである。にもかかわらず蓋を開けてみると、大きな価格差が生じていた。つまりアイテムによっては、目を疑うほどの低い金額が提示される可能性があるのだ。
もし本体価格が高く、かつデザインが重視される卓のような製品であれば、素人目から見て大きな違いが見られなくとも、かたや10,000円、かたや100,000円という差が出ることもある。
煤竹の場合
煤竹を使った製品も同様だ。例えばヤフオクでは、高さ55cmでデザインにもこだわりが感じられる花かごが約1,000円だったのに対し、29センチのシンプルな花かごは約14,000円で落札されている。売却するアイテムによっては、相当の覚悟を決めておいたほうがいい。
価格差が出る理由
斑竹・煤竹の製品によって価格差が生じる理由はさまざまだが、前述したように国内産のほうが海外産より圧倒的に人気が高いからだろう。また日本で製造されたアイテムのほうが耐久性や使い勝手がいいとされているため、製造国によっても価格差が生まれていると考えられる。海外産が絶対に高く売れない、というわけではないが、そういう背景が少なからずあることは覚えておこう。
斑竹・煤竹高価買取の注意点
斑竹・煤竹製品は高級で需要は高いが、製品によっては低い金額になるものがあることがわかった。しかし実は、こちらの不手際が原因で査定額が低くなるケースも存在する。もともと相場が低い製品なら諦めがつくにしても、本来なら高価買取が狙えたのに自らの手で逃してしまった、となれば泣くに泣けない。
そこで、以下に斑竹・煤竹高価買取を目指すために気をつけたいポイントを紹介する。この査定額アップのテクニックを使えば、1,000円のものが3,000円で売れることも珍しくないので、ぜひ身につけてほしい。
オークションに出すより買取業者に売る
斑竹・煤竹製品を売るなら買取業者に売るのがおすすめだ。先ほども見てきたように、斑竹・煤竹の製品はオークションだと価格にかなりのバラつきがある。これは、売る側も買う側も専門知識がなければ正確な値段をつけるのが難しいことを意味している。
さらに自分で売るには出品や配送の準備など時間がかかり、そもそも売れるかどうかわからない。一方、買取業者であれば、専門の査定員が正しく鑑定をしてくれるので安心して取引できる。
買取業者に依頼する前に
買取業者に依頼することを決めたら、次のような準備をしてほしい。各項目をこなすことで、不要な買取額ダウンを防ぐことができる。
日頃の使い方に気をつける
業者が買取したアイテムは、新しい使い手に販売される。今も使っている品物を売る予定なら、大きな汚れや傷がつかないよう日頃から大切にあつかうことが大事だ。特に斑竹・煤竹の工芸品は繊細なつくりのものが多く、強い摩擦や衝撃で壊れてしまう可能性もあるので注意したい。
手入れをしっかりする
いざ売却するとなったら、汚れがついていないかチェックしよう。もし付着していたなら丁寧に洗うことをおすすめする。洗い終わったら完全に水分を拭きとり、風通しの良い場所で十二分に乾かすことを忘れてはならない。
保存状態に気を配る
よくしてしまいがちだが、傷やホコリがつくのを防ごうとして袋にいれて保存するのはNG。湿気によって、カビが生えてしまう可能性があるからだ。通気性がよく、かつ直射日光があたらない場所に保存することを心がけよう。
箱や袋も用意する
斑竹・煤竹製品を購入したときについてきた付属品も一緒に売りに出そう。新品に近い状態だと買取業者も次の使い手に販売しやすくなるため、買取額がアップすることがある。斑竹・煤竹製品を買ったときにもらった箱や袋、包み紙、布などを事前にまとめておけば、査定に出すときも慌てなくて済む。
購入証明書はなくてもOK
中古品の売却では、購入時にもらった証明書があると査定額が高くなる傾向がある。保管されているなら一緒に査定へ出すべきだがブランド品と違い、斑竹・煤竹製品には購入証明書がついていない場合も多い。品物の状態がよければ証明書の有無が査定額に響くことは少ないため、証明書が見あたらなくてもそこまで心配しなくていい。
一日も早く査定依頼をする
斑竹・煤竹製品の買取は早ければ早い方がいい。天然の竹製品は繊細で劣化が早く、品物の状態がそのまま査定額に反映されるからだ。手入れや付属品の準備が終わったら、その日のうちに見積もり依頼を出すくらいのスピード感を持とう。
複数の買取業者に査定依頼する
昨今の買取業者は、いずれもプロの査定員が所属しているため、安く買い叩かれることはほとんどない。それでも買取業者自体のデータ量、相場の調査力、買取品の販売力などで、大きく査定額が変わる場合もある。少なくとも3社には査定依頼をし、提示された金額を比較するようにしてほしい。
斑竹・煤竹買取のおすすめ業者4つ
斑竹・煤竹を使った製品は、大きな損をしないために複数の業者に査定依頼することが重要だ。そこで最後に無料見積もりをおこなっていて、かつ高価買取が期待できる業者を紹介しよう。
骨董品買取センター
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
竹細工・竹かごをどこよりも高く買取すると宣言している骨董品買取センター。無店舗経営でテナント費や人件費などの固定費を可能なかぎりカットし、査定額に還元している業者だ。買取した製品をすぐに販売ルートに流し、管理費さえも削減しているという徹底的な姿勢は頼もしささえ感じられる。
査定依頼の方法は、電話とメールフォーム利用、出張の3種類。電話はフリーダイヤルで通話料がかからず、メールは原則24時間以内に返信してくれる。出張査定は全国どこでもとなっているが、状況や製品によりできない場合もあるので、事前に連絡してほしいとのことだ。
古美術ますけん
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
古美術ますけんは、経験豊富な査定員が多数所属している買取業者だ。高額な美術品が出品される多数のオークションから市場動向を調査する、という独自の手法で高価買取を実現している。斑竹・煤竹の製品だけでなく陶磁器やガラス品なども買取している、不用品を処分する業者と提携していることから、大量のアイテムを一度に処分したい人にも人気だ。
査定方法は、電話(通話料無料)・メール・お問い合わせフォームの利用・写真郵送の4種類となっている。写真の撮影方法も記載されているので事前に確認しておこう。
イズヤリサイクル
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
イズヤリサイクルは、これまで50,000件以上の古物の売買実績を誇る買取業者。骨董品やアンティーク家具などを専門にあつかう直営店を複数経営しており、業界でもトップレベルの販売力を持っているため高額買取が期待できる。自社内にリペア工房も完備しているので、痛みが激しくメンテナンスしきれなかった製品を持っている人にもおすすめだ。
査定方法は電話(通話料無料)・メール・LINEの3種類となっている。依頼してからわずか30分で査定・買取をした実績もあり、急いで結果を知りたいのであれば利用しない手はない。
アオイ商会株式会社
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
数多くの買取額を公開しているアオイ商会株式会社は、ぜひ査定依頼してほしい業者である。スタッフが経験豊富なのはもちろん、価値のあるものか素人ではわからない製品にも適切な価格をつけられる知識を持っているからだ。また国内・国外の販売ルートを持っているので、欧米・中国で人気素材の斑竹・煤竹を使った製品を売るには最適と言えよう。
査定方法は、電話とLINEの2種類。家財整理をしていて、商品名やメーカーなどが不明な斑竹・煤竹の製品が出てきて困っているという人は、まずこの業者から査定を依頼するといい。
斑竹・煤竹の建具を売りたいときは
斑竹・煤竹を使った製品には、ドアやふすまなど、いわゆる建具と呼ばれるものがある。建具は小物類と売りに出すプロセスが異なるため、もしこれらを売却したいと考えているなら注意が必要だ。ここだけは押さえてほしいポイントを2つ紹介しよう。
資材買取する業者に解体を依頼する
斑竹・煤竹で作られた建具の場合、解体しなければ売りに出せない製品がある。その基準は業者によってさまざまだが、こちらがそのまま売れるだろうと思っていたら実は解体が必要だったといったケースは少なくない。当然、素人では解体が難しいので業者に依頼することになる。
ポイントは、このとき資材買取をおこなっている解体業者に頼むこと。解体費用から資材の買取額を差し引いてくれるところもあるからだ。時間と手間をかけずに売却したいなら、ぜひ覚えておいてもらいたい。
解体する前に業者に事前連絡
斑竹・煤竹に限らず、傷がついた資材は買取価格が下がりやすい。解体業者と資材買取業者をわけるなら、事前に解体業者に資材を売る旨を伝えておくと資材をより丁寧に取りあつかってくれるだろう。もともと高級素材なだけに査定額が落ちれば大きな損をしやすいので、ちょっとしたひと手間を惜しまないようにしよう。
まとめ
斑竹・煤竹を使った製品の場合、購入価格より非常に低い金額で買取されるケースは確かに存在する。しかし専門的な知識を持った人でなければ、本当の価値はやはりわからないものだ。斑竹・煤竹は価値が年々上がっているため、思わぬお宝に化ける可能性は大いにある。
不要ならすぐに見積もり依頼を、を合言葉に早めに行動を起こそう。