日本美術刀保存協会の鑑定書を貰うのにかかる費用は?

最終更新日:2018年12月26日
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刀剣を売る場合、鑑定書を添付すると査定価格が上がることが多い。鑑定書がないときと比べて買取価格にかなりの差がでることもあるので、査定にだす前に鑑定書を貰っておこうと考えている人もいるだろう。ただ、こういった書類を発行してもらうときにはお金がかかる場合もある。

今回は、日本美術刀剣保存協会から鑑定書を貰う際に、いくらぐらいの費用が必要なのかをご紹介しよう。日本美術刀剣保存協会の鑑定書は信頼性が高いため、取得をしておくと何かと役に立つかもしれない。


2012-10-26 / patternghosts

鑑定書発行の費用をわけるポイント

日本美術刀剣保存協会で鑑定書を貰う場合、いくらぐらいの費用がかかるかは審査に出す刀剣の種類や状態で変わるのが本当のところだ。こちらの協会では、保存、特別保存、重要刀剣、特別重要刀剣の4つのカテゴリーにわけて審査を行っているが、審査料の料金体系はカテゴリーによって異なる。料金をわけるのが、例えば以下のようなポイントだ。

刀剣のクオリティ

銘の有無や刀剣が制作された時代などは、こちらの協会で鑑定書を発行してもらう際に料金をわけるポイントになってくる。

例えば、一般的なレベルの刀剣や刀装具を審査してもらう「保存」、「特別保存」の審査と、希少性が高い品が対象になる「重要刀剣」、「特別重要刀剣」の審査とでは、費用に大きな差が出る場合がある。刀剣の希少性は刀工の銘や制作された時代などによって決まるため、どの審査に出せるのかをまずは確認しておこう。

保存状態

保存状態も、料金をわけるポイントの1つだ。実際、日本美術刀剣保存協会の「特別保存」の審査は、とくに保存状態がいい品が対象になっている。「保存」と「特別保存」とでは審査の料金が少し異なるので、刀剣の状態によって鑑定書をもらうときの費用が変わるケースは少なくない。

日本美術刀剣保存協会の会員になっているかどうか

日本美術刀剣保存協会の審査料は、同協会の会員になっているか否かで変わるのが特徴だ。ちなみに、会員は非会員よりもいくぶん安い料金で審査を受けられる。公式サイトでも会員と非会員の審査料がそれぞれ紹介されているので、事前に確認してみよう。

審査の結果

結果によって料金が変わるところは、日本美術刀剣保存協会の審査ならではだ。例えば、その審査の基準をクリアして合格になった場合と、不合格になった場合とでは審査料金が異なる。

審査を受ける品の種類

日本美術刀剣保存協会では、刀装具のみの審査も行っている。刀装具のみの鑑定書を発行してもらう場合は、刀剣と刀装を一緒に審査に出す場合に比べて料金が安い

「保存」にかかる費用

正しい銘が刻印された江戸時代までの刀剣や刀装具などは、日本美術刀剣保存協会の「保存」の審査を受けて鑑定書を発行してもらえる可能性がある。また、有名な刀工の銘が入った刀剣であれば、南北朝時代ごろまでの品も審査の対象になる。

銘が見当たらない場合でも、時代や系統などがわかれば、この「保存」の審査に合格する確率が高い。「保存」の場合は、目立たない傷などがあっても問題にならないことが多いため、たまたま見つけた刀剣、刀装具などがあるときには思い切って審査にだしてみるのも1つの方法だ。審査に合格し、鑑定書が貰えれば売りにだすときにも高額査定が期待できるだろう。

審査に合格した場合の料金

刀剣と刀装を「保存」の審査に出して合格になった場合、料金は会員が25,000円、非会員は27,000円だ。また、刀装具のみの審査で合格したときの料金は、会員が17,000円、非会員は19,000円となっている。こういった料金を見るとわかるように、会員は非会員よりも審査の料金が安い。

日本美術刀剣保存協会では、審査の結果を3、4カ月後に通知している。鑑定書に当たる証書が発行されるのは、さらに数カ月後になるため、すぐに鑑定書が受け取れるわけではない。したがって、買い取りを考えている場合は早めに審査を受けておいたほうがいいだろう。

審査に不合格だった場合の料金

刀剣、刀装の審査で不合格の場合、会員の料金は10,000円。非会員は12,000円だ。ちなみに、刀装具のみの審査で不合格になったときの料金は、会員が7,000円、非会員が9,000円となっている。日本美術刀剣保存協会の審査の場合、不合格のときには合格のときよりも審査料金が下がるのが特徴だ。

品物の種類にかかわらず料金が安くなるので、合格する自信がない場合でも比較的審査にだしやすいと言える。「保存」の審査は1年間に数回行われているが、月によって対象になる品が違うため、審査のスケジュールは事前に確認しておきたい。

「特別保存」にかかる費用

日本美術刀剣保存協会の審査の「特別保存」は、保存状態がいい刀剣が対象になる。「保存」のレベルよりも質が高い品であることが1つの条件になっているため、この審査にだせる刀剣や刀装、刀装具はある程度限られてくるだろう。ただ、すでに「保存」の鑑定書を発行してもらっている場合は、「特別保存」の審査に合格する可能性も高くなる。また、「特別保存」の審査は「保存」と同時に申請ができる。こういった同時申請のときの料金もご紹介しよう。

「特別保存」の審査に合格した場合の料金

刀剣、刀装の「特別保存」の審査に合格したときの料金は、会員が35,000円、非会員が37,000円となっている。刀装具のみの審査の場合は、会員が30,000円、非会員が32,000円。「保存」の審査と同様に、「特別保存」も会員になっていたほうが安く審査が受けられる。

「特別保存」の審査に不合格の場合の料金

審査に不合格の場合の料金も、会員は非会員よりも安い。例えば、刀剣、刀装の「特別保存」の審査に不合格だった場合、会員は10,000円を負担するだけで済む。非会員は12,000円となるため、少し料金が高くなる。

「保存」と「特別保存」が同時に合格したときの料金

刀剣、刀装の「特別保存」と「保存」の審査を同時申請し、両方とも合格だった場合は会員が55,000円、非会員が59,000円だ。刀装具のみの場合は、会員が44,000円、非会員が48,000円となる。

「保存」に合格、「特別保存」が現状になったときの料金

刀剣、刀装が「保存」の審査に合格し、「特別保存」が現状となった場合の料金は、会員が35,000円、非会員が39,000円になる。ちなみに、刀装具のみの場合も、このようなケースでは会員が24,000円、非会員は28,000円の費用を支払うことになる。

「重要刀剣」にかかる費用

日本美術刀剣保存協会が定める「重要刀剣」は、国の重要美術品に匹敵するような品が対象になる。この「重要刀剣」は、同協会の「特別保存」の指定を受けていることが前提になっている。審査は基本的に1年に1回なので、タイミングを逃さないことが大切だ。

また、平安時代から江戸時代までに制作された刀剣で、保存状態がいいこと、などの条件があるため、持ち主の管理の仕方も少なからず問われる審査と言えるだろう。有名な刀工が制作した貴重な刀剣でも、保管状況によってはなどが発生して価値が下がってしまうことがある。刀剣を扱う際には、普段から手の汚れや汗などを拭き取るようにして、油分や水分、塩分などが付着しないように気をつけよう。

「重要刀剣」の審査に合格した場合の料金

この審査に刀剣、刀装をだして合格したときには、会員は220,000円、非会員は240,000円の料金を支払う必要がある。刀装具のみの場合は、会員が120,000円、非会員が140,000円だ。「保存」や「特別保存」の料金と比べると高額になるが、合格をすれば刀剣の価値が証明されることになるので、審査を受けるメリットは大きい。

ちなみに、この「重要刀剣」の審査の場合は、指定書という書類が発行される仕組みになっている。「重要刀剣」の指定書がついた品には買取店でも一目置いているため、高額査定が受けられる可能性がアップする。この手の品を査定にだす際には、数軒のお店で査定を受けて価格を比較するのが高く売るためのコツだ。

「重要刀剣」の審査で現状になった場合の料金

審査にだした刀剣、刀装が残念ながら「重要刀剣」の基準を満たしていないときには、現状という結果になる。この場合の料金は、会員が21,000円、非会員が41,000円だ。刀装具のみの審査結果が現状のときの料金は、会員が15,000円、非会員が35,000円となっている。こちらの審査は、会員と非会員の料金の差が少し大きいのが特徴と言える。

「特別重要刀剣」にかかる費用

「重要刀剣」の指定を受けた刀剣のうち、とくに美術品として価値が高い品は「特別重要刀剣」の指定を受けられることがある。「特別重要刀剣」は、国の重要美術品のなかでもとりわけ価値が高いと認められるものが該当する。

国宝や重要文化財に指定されている品と同じレベルのものが対象になるので、もしも審査に合格をすれば買い取りの査定価格もかなりの高額になる可能性が高い。ちなみに、日本美術刀剣保存協会の「特別重要刀剣」の審査は、2年に1回のペースで行われている

合格の可能性が高い品でも、日本美術刀剣保存協会の場合は段階的に審査を受けていく必要があるので、あらかじめスケジュールを考えておこう。

「特別重要刀剣」の審査に合格した場合の料金

所有している刀剣、刀装を審査に出し、「特別重要刀剣」に合格という結果になった場合、料金は会員が340,000円、非会員が360,000円だ。刀装具のみの場合は、会員が240,000円、非会員が260,000円になっている。合格の基準は明確には公開されていないが、美術館などが所蔵している刀剣と同じ刀工が制作した品などは、合格する可能性もある。

刀剣は、制作した刀工や流派によって査定価格が変わることが多い。ヤフオクなどのオークションサイトで、いろいろな刀剣や刀装具の落札価格を見ておくと参考になるだろう。

「特別重要刀剣」の審査で現状になった場合の料金

刀剣、刀装の「特別重要刀剣」の審査で、現状だったときには会員は31,000円、非会員は51,000円の料金を負担するのが日本美術刀剣保存協会のルールだ。刀装具のみの審査の場合は、会員が21,000円、非会員が41,000円の費用がかかる。

まとめ

日本美術刀保存協会の鑑定書を貰う際にかかる費用について調べた。刀のランクや状態によって料金が違うので、手持ちの刀の価値を見極めるためにも是非鑑定証の発行をしてほしいものだ。審査は頻繁に行っているわけではないので、前もってスケジュールを組んでおくといいだろう。

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