よく日本の三大酒どころなどというが、さほど名が知られていなくても酒どころは全国に点在している。茨城県もその1つで、水の豊かな風土を生かし、関東では最多数となる40の酒蔵がうまい酒をつくり続けている。その酒蔵の1つ須藤本家で、代表的な酒が郷乃誉(さとのほまれ)だ。日本はもちろん、海外でも高い評価を得ている。
最近は海外でもおいしい日本酒が紹介されるようになり、海外の愛好者も増えてきた。海外での日本酒の評価は財務省が毎年発表している貿易統計にも表れている。2018年度の清酒輸出量は約2万5700klで、総額は約222億円。量、額ともに過去最高を更新した。米国からの需要が最も高く、次いで韓国。中国や台湾、香港などアジアへの輸出も多い。
中国への輸出量は2年前の約2.5倍と急増している。一部の日本酒は、ネットオークションやリサイクル市場で高値で取引されるという現象も起きている。日本酒の買取に力を入れる買取業者が増え、想定以上の高値が付いたという話も聞かれるようになった。では、海外からの人気も高い郷乃誉はどのような日本酒なのか特徴や買取事情を見ていこう。
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郷乃誉とは
郷乃誉は須藤本家を代表する純米大吟醸のブランドで、定番の白ラベルのほか黒ラベルと赤ラベル、活性にごり、生酛(きもと)純米大吟醸がある。
地元産米にこだわった大吟醸
いずれも地元笠間市産のコシヒカリを使用しているが、精米歩合や製造法が異なる。白ラベルと活性にごりの精米歩合は50%、黒ラベルと生酛純米大吟醸は40%、赤ラベルは35%だ。精米歩合とは玄米の表面を削って残った米の割合を指す。例えば赤ラベルなら、表面部分を65%削った米を使ってつくられたという意味になる。
米の表面に多く含まれるタンパク質や脂質は栄養価が高く、ご飯として食べたときの旨味にもなるが、日本酒づくりでは雑味となり、香りも消してしまう。このため、精米歩合が低くなるほど味わいはスッキリとし香りも良くなる。
また活性にごりは爽やかな飲み口のにごり酒で、ほかのにごり酒とは違った味わいが楽しめる。生酛純米大吟醸は伝統的な生酛仕込みという醸造法で仕込まれている。
キレのある辛口が特徴
郷乃誉ブランドはいずれも辛口の酒だが、精米歩合や醸造法によって味が違う。
定番といえる白ラベルは、キリッとしたさっぱりとした味わいが特徴。冷やでも燗(かん)でもおいしく、どんな料理にも合わせやすい。
黒ラベルはラ・フランスや青リンゴのような香りとキレのよさで飲み飽きることがない。ワインのような飲み口で海外でも人気が高く、冷やで飲むと肉料理やチーズに合う。
赤ラベルは品格のある穏やかな香りと繊細でしっかりとした味わいが楽しめる。冷やして太めのグラスで飲むと、日本酒が苦手な人も気に入るはずだ。
また、活性にごりは軽快な飲み口で、淡泊な料理をさらに引き立て、コクのある料理は後味をさっぱりとしてくれる。
生酛純米大吟醸はしっかりとした深い味わいが特徴で海外でも賞を受けている。冷やでも燗でも、常温でも楽しめ、焼き鳥や揚げ物、すき焼きなどしっかりとした味の料理に合う。
平安時代から続く酒蔵
茨城県には利根川水系や那珂川水系、筑波山水系など酒造にかかわる5つの水系があり、水資源が豊富。関東地方では最も多い、県内40の酒蔵がある。郷乃誉の蔵元、須藤本家は平安時代の1140年代には酒造りをしていたとの記録が残る酒蔵だ。正確なことは分からないが、日本最古の酒蔵と呼ばれることもある。
蔵の敷地内にはいまだに平城の土塁の跡が残っており、当時は武士でありながら酒造りもしていた。そのため、武士として武左右衛門、酒造りでは源右衛門を名乗っていたという。酒・米・土・水・木が家訓で、自然の循環系サイクルを大切にしながら、酒造りをしている。
米は試行錯誤のすえ、現在使用しているのは地元笠間産亀の尾系コシヒカリのみ。水も800年以上同じ場所にある井戸からくみ上げた伏流水を使っている。伏流水を使うのは仕込み水だけでなく、洗浄まですべての工程で一切水道水は使わないという徹底ぶりだ。
蔵がケヤキの木々に囲まれているのもこだわりの1つで地元では古くから杜(もり)の蔵と親しまれている。木には保水性があるので大きな木のあるところには良い水が集まるという。自然環境を守り豊かな伏流水を保つため、同社では木々の手入れを欠かさない。
郷乃誉の買取相場とは
須藤本店で醸造している酒に花薫香(かくんこう)という純米大吟醸があり、買取店では花薫香を中心に高値で取引されているようだ。
越乃誉の白ラベルや赤ラベルなどについては、現在、ネットオークションや買取店のサイトなどで取引実績は確認できない。生酛純米大吟醸以外の郷乃誉は比較的に入手しやすい酒なので、あまり高価で取引されない可能性が高い。
郷乃誉を高く売るには
酒を買取してもらうのなら少しでも高値を付けたいものだ。自宅にある日本酒をできるだけ高く買取してもらうには、いくつか注意すべき点がある。業者は査定の際に酒の味にかかわる保管方法や状態の良さ、付属品の有無など、いくつかのポイントに着目している。
それを覚えて対策を取ると買取額の上昇が見込めるのだ。郷乃誉を買い取ってもらう際、注意したいポイント3点を確認してほしい。
箱やラベルの見た目はどうか
業者が買取するのは基本的に未開封のもののみだ。開封したまま日本酒を保存していると味や品質に影響する。また、雑菌によって衛生上の問題も生じる。まず、酒の瓶が開封されているかを、よく確認してほしい。
あたり前だと思われるかもしれないが、適切な保管方法をとらないと未開封のつもりでも開封済みと判断される可能性もある。未開封のはずなのにと後悔しないよう気をつけたい。
酒瓶の口をよく見れば分かるが、瓶の口はキャップシールというビニールや封印紙で封がされている。ところが、ずさんな保管の仕方をしていると、このキャップシールや封印が破れてしまったり、はがれてしまうことがある。最悪の場合は開封済みとされ、買取を断られてしまう。
査定に出す前には、瓶の口をしっかり確認しておこう。ついでに瓶をよく磨いておくと業者への印象もよくなり、買取額アップの可能性もあがる。
また化粧箱など付属品の有無も重要だ。郷乃誉ブランドの酒はいずれも高級感のある化粧箱に収められている。きちんと箱に収められているかどうかで査定額が変化する可能性もあるので気をつけたい。もちろん、箱にも汚れや破損した部分がないか、よく確認してほしい。
製造から日にちがたっていないか
日本酒の賞味期限は、一般的に製造年月から6ヶ月以内とされている。それ以上たつと味や香りが変質しやすいので、6ヶ月を過ぎた日本酒は買い取らないという方針の業者は多い。
ウイスキー、焼酎などはアルコール度数が高く、自宅でも長期保存が可能だ。しかし日本酒はアルコール度数が低く、加えて糖度も低いので長期保存はオススメできない。
製造年月を確認するには、まずラベルを見てみよう。ほとんどの業者は製造年月日=瓶詰めされた時期としているが、醸造年度を記載する必要があることも。業者に持ち込む前にラベルの製造年月をよく確認したい。
なかには製造年月から半年を過ぎてもおいしく飲めるという酒蔵もある。しかし、それには直射日光を避け、冷暗所に置くなど正しい管理が必要だ。いい加減な管理をしていては酒を劣化させてしまうので自信がない人は早めに飲むか、売ってしまったほうが良い。
まとめ売りをしてプラス査定を狙う
郷乃誉や日本酒だけでなく、お酒を査定に出す場合、意外と大切なのはお酒はなるべくまとめて出したほうがよいということだ。同じ銘柄の酒をそろえる必要はなく、違う銘柄のものが交じっていても良いし、日本酒や洋酒など種類がバラバラでもかまわない。
業者側も多くの酒を一度に持ち込んでもらったほうが効率が良いので、10本以上持ち込めば査定額を上乗せしてくれるところが多い。郷乃誉を査定にだすときも、できれば10本以上まとめて出して査定額アップを狙いたい。
日本酒 郷乃誉の強化買取中業者一覧
日本酒 郷乃誉をすすんで買取してくれる業者を厳選した。買取業者選びの参考にしてほしい。
買取リカーズ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
石川県に本社を置く酒専門買取会社である買取リカーズでは、地域限定で出張買取に対応している。もちろん全国を対象とした宅配買取もおこなっている。出張買取も宅配買取も手数料無料で利用できるのは嬉しいポイントだ。
買取リカーズではどんなに低価格のお酒でも買い取ってもらえるというメリットがある。郷乃誉の黒ラベルや白ラベルのような、普段の晩酌で飲んでいるようなランクのお酒でも買い取ってもらえるのだ。ただし、どんな日本酒であっても、買取対象のものは未開封に限られる。査定を申し込む際には開封状態を確認してほしい。
- 会社名
- 株式会社 JYSTY
- 住所
- 〒920-0016 石川県金沢市諸江町中丁181番地
- 営業時間
- 電話・Web24時間受付対応
- 定休日
- 不定休
- 店舗からのコメント
- 飲まないお酒眠っていませんか?
満足する価格で買い取らせていただきます - 買取価格
- 他店で断られるような日本のお酒:400円
買取りパートナー
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
兵庫県で酒専門の買取業を営んでいるのが買取りパートナーだ。酒買取専門の業者には、それぞれ得意な分野がある。ワインやウイスキーなどの洋酒に得意な業者もいれば、日本酒や焼酎などの日本のお酒が得意な業者もいる。買取りパートナーは、日本酒と焼酎の買取に明るく、メイン商品として扱っているのだ。
酒買取専門だからといって、全ての酒類が高価査定されるわけではない。業者が得意なジャンルを把握した上で査定を申し込むと高価買取につながるということを覚えておいてほしい。
- 店舗名
- 買取りパートナー
- 本社住所
- 〒666-0112兵庫県川西市大和西3-25-8
- 営業時間
- 10:00~17:00LINE・FAX24時間
- 定休日
- 土・日・祝日
- 店舗からのコメント
- お酒の買取ならお任せください!査定無料!宅配買取は送料無料で全国対応いたします!
- 査定・買取方法
- 電話査定/FAX査定/メール査定/LINE査定/宅配査定・宅配買取/出張査定・出張買取
- 買取価格
- 要査定
さすがや
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
東京に本社を構えながら全国11拠点に店舗を展開している買取業者さすがや。買取業者の多くは、販売ルートや買取希望客が利用しやすい大都市圏の繁華街などで営業しているケースが多い。
これには、さすがやのさすがともいえる戦略が関係しているのだ。あえて都市部から離れることで自動車で店頭買取をしたいユーザーをターゲットとしている。ユーザーからの利便性という意味での評価も高く、高価査定額でも満足度が高い。郊外にある業者だからといって査定を依頼する比較業者から外すのはもったいないことだ。1度査定をしてみれば、さすがやのさすがの査定額が理解できるはずだ。
- 会社名
- 株式会社さすがや
- 本社住所
- 〒110-0015東京都台東区東上野1-13-1田中ビル2F
- 営業時間
- カスタマーサービス:10:00~19:00店舗:それぞれで異なる)
- 定休日
- カスタマーサービス:土・日曜日店舗:年中無休
- 店舗からのコメント
- 他社では買い取れないもの、当社が高値で買い取ります。
- 査定・買取方法
- オンライン査定/店頭査定・店頭買取/宅配査定・宅配買取/出張査定・出張買取
- 買取価格
- 要査定
アルジャン
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
北海道札幌市に拠点を置く買取業者アルジャン。好立地でアクセスが良いと評判の業者でもある。北海道は、交通手段に偏りがある地域だ。中心市以外での交通手段は非常に限られているのは全国的にも有名だ。
アルジャンの店舗は、札幌の中でも繁華街として栄えているすすきのにある。人はもちろん、多くの酒類も流通する場所である。地下鉄すすきの駅から徒歩3分の距離はまとめ査定にも便利な立地であることを覚えておいてほしい。
- 会社名
- 株式会社コレクションマーケット
- 本社住所
- 〒060-0063北海道札幌市中央区南3条西3丁目10番三信ビル5階
- 営業時間
- 10:00~20:00(出張買取10:00~24:00)
- 定休日
- 年中無休
- 店舗からのコメント
- 札幌酒買取アルジャンでは、長く酒の買取をしている中で身についた豊富な経験と知識をもとに当店しかできない買取サービスを行っております。お酒の買取はぜひお任せください!
- 査定・買取方法
- オンライン査定/宅配査定・宅配買取/出張査定・出張買取/店頭査定・店頭買取
- 買取価格
- 要査定
まとめ
郷乃誉は全国的な知名度こそ高くはないものの、茨城県を代表する日本酒でファンも多い。業者に持ち込めば、高値は望めなくても、未開封で状態がよほど悪くないかぎり、買取を断られることはないはずだ。
もし手元にある酒を買い取ってもらおうと思っているのなら、できるだけ早めに可能ならば10本ほどまとめて査定を依頼したほうが良い。