歩数計と言っても、現在売られている歩数計は単に歩数を測るだけでなく、走行距離や消費カロリーなどのデータを測定し、スマホやPCとの連携で日々のウォーキング量をデータ化して管理することができるなどの、さまざまな機能が備わっている。
この歩数計の進化版とも言うべき存在が、運動から睡眠まであらゆる日常活動をデータ化して管理することができる活動量計である。似た機能を持つスマホアプリはあるが、軽いリストバンドのような形状で常時身体に着用することで、心拍数や睡眠状態の分析までできるものがあり、まさにウェアラブルデバイスとして注目されているのだ。
この記事では、健康への意識の高まりとともに今後の需要の上昇も予想される活動量計や歩数計の買取査定を業者に依頼するときに欠かせない、製品の管理番号である「型番」(品番)の調べ方を調べるとともに、命名規則やモデル名との関係などについてまとめている。「型番」について知っておくと買取のときだけでなく、フリマに出品したり、中古品を探したりする際にも便利なので、ぜひ参考にしていただきたい。
Fitbit / JeepersMedia
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メーカー別活動量計・歩数計の型番
まずは、日本で活動量計・歩数計を販売する主なメーカー(ブランド)ごとの型番とその特徴をみていこう。
タニタ
- ・カロリズム:AM-161-BK/SV
- ・カロリズム エキスパート プラス:AM-143
- ・カロリズム エキスパート:AM-142-BL/GD
- ・カロリズム for JOGGING:EZ-063-BK/GR/PK
- ・カロリズム LADY plus:AM-133-OR/PK/PP
- ・カロリズム DIET:AM-130ーMA/BK/GD
- ・カロリズム:EZ-061-RD/WH/MT/OR
- ・カロリズム for WALKING:EZ-062-BK/RD/WH
- ・カロリズム BASIC:AM-111-SV/RD/YL
- ・La Muse 活動量計:AM-132-SP/BP/SW
- ・FeliCa搭載活動量計:AM-150GR/PK/WH
- ・活動量計:EZ-064-MT/RD/OR
- ・緊急ホイッスル付き3Dセンサー搭載歩数計「歩イッスル」: FB-738BK/YL・ FB-739BK/OR
- ・3Dセンサー搭載歩数計[防犯ブザー付き]:FB-736-GR/GY/PK/PP
- ・3Dセンサー搭載歩数計[億歩計]:FB-732-BK/BL
- ・3Dセンサー搭載歩数計“タニタくん”:FB-731-TK
- ・3Dセンサー搭載歩数計:FB-731-BK/BL/OR/RD/WH/PK
- ・3Dセンサー搭載歩数計:FB-740-PK/WH/BK
- ・脂肪燃焼量付き歩数計:FB-725-BK/RD
- ・通信機能付き3Dセンサー搭載歩数計:FB-723-PS
- ・3Dセンサー搭載歩数計:FB-DY01-MN/MK
- ・歩数計:PD-645-PK/WH/BK・PD-635-BL/GR/MA/BK/WH/PK・PD-641-BK/BL/RD
活動量計と歩数計、それぞれ非常に豊富なラインナップを誇るのが体重計などで知られるタニタ。全ての製品がキーホルダータイプやクリップタイプで、スマートフォンと連携をとって使用するモデルはAM-161のみ。
その分、単体で使用できるモデルは、活動量計も歩数計も多数用意されている。一部例外はあるものの、タニタ大きく分けて活動量計の型番は「AM」で、歩数計の型番は「FB」。それ以外の数字などにモデル名との関連性はない。
各製品の型番は本体に記載されておらず、型番を確認するためには各製品の取扱説明書=取説に記載のものを参照するといいだろう。
オムロン
- ・カロリスキャン:HJA-405T-BK/W/R/G、HJA-403C-BK/W/R/G、HJA-404-DB/W/R/B、HJA-314-R/YR/G、HJA-311-PK/V/BW、HJA-310-PK/B/W、HJA-400-DB/W/R/B、HJA-306-GD/R/PK/G/W/BW
- ・Active Shift EDGE:HJA-700T-BK/R/B/G ※
- ・Active style Pro:HJA-750C ※※
- ・ウォークスキャン:HJA-600T ※
- ・ジョグスタイル: HJA-312-B/W/PK/BK
- ・ウォーキングスタイル:HJ-720IT ※※
- ・歩数計:HJ-325-W/PK/B、HJ-326-F‐W/PK/B
- ・歩数計[ステップス]:HJ-005-W/K/B、HJ-106-W/K、HJ-107-G/K、HJ-108-D/K
電子体温計など医療分野での機器メーカーとして知られるオムロンも活動量計と歩数計を販売している。※マークはアプリ提供が2017年12月で終了するモデルで、※※マークは医療機関や事業者向け商品なので一般販売されないモデル。
基本的に「HJA」が活動量計系統のスペックを持つ機器で、「HJ」が歩数計の機能にとどまっている機器となっている。「カロリスキャン」が活動量計のモデル名称だが、そうではない活動量計もある。末尾アルファベットはカラーバリエーション。
各製品の型番の確認には、やはり取扱説明書の表紙に記載されているので、それを参照するのがもっとも手っ取り早い。本体には記載されていない。取説がない場合はオムロンの公式サイトで確認するか、直接問い合わせてみるとよい。
fitbit
- ・Zip :FB301M-JP / FB301B-JP / FB301C-JP / FB301G-JP
- ・Flex2:FB403BK-JPN/LV-JPN
- ・Alta:FB406PML-JPN/TEL-JPN/BKL-JPN/BUL-JPN、FB406PMS-JPN/TES-JPN/BKS-JP /BUS-JPN
- ・Alta HR:FB408SBKL-CJK / GYL-CJK /CRL-CJK/ PML-CJK / BKS-CJK / GYS-CJK / PMS-CJK / CRS-CJK/FB408RGPKL-CJK / PKS-CJK / FB408GMBKL-CJK / BKS-CJK
- ・Charge2:FB407SBKL-JPN/BUL-JPN/PML-JPN/TEL-JPN/BKS-JPN /BUS-JPN /PMS-JPN/TES-JPN
- ・Blaze:FB502SBUL-JPN /BKL-JPN /PML-JPN / BUS-JPN / BKS-JPN / PMS-JPN
- ・Surge:FB501BKL-JPN /BUL-JPN /TAL-JPN /BKS-JPN/ BUS-JPN / TAS-JPN
ウェアラブルな活動量計として大人気となっているメーカーがアメリカで2007年に創業されたばかりのfitbit。「Zip」、「Flex2」、「Alta」がフィットネス用クリップ(Zip)とリストバンド。「Alta HR」、「Charge2」が心拍数も測ることができるタイプ。
「Blaze」と「Surge」はスマートウォッチとしても使用できるタイプ。型番の特徴としては、fitbitなので「FB」とわかりやすい。クリップタイプの「Zip」が300番台、ストラップ付が400番台、スマートウォッチタイプが500番台になる。
「Alta HR」のみ日本向け正式品でも末尾の型番が異なる模様。ファーストユニットの末尾SかLの場合はストラップのスモールとラージの違い。その前のアルファベット2~3文字がカラーバリエーションを示している。
各製品の型番は機種への記載はなく、公式サイトへの記載さえない。上記記載の型番はfitbit社が国内で提携するオンラインショップで確認した。ユーザーサポートも製品ごとではなく、ユーザー登録によって行われるため、メーカー側は型番を重視してはいないように見える。一方で、Amazonやヨドバシカメラ.comでは型番がしっかり記載してあるので、モデル名称がわかればネット検索をすることで型番は判明するはずである。
GERMIN
- ・vívosport:010-01789-70 / -72 / -71 / -73
- ・vívosmart 3:010-01755-71 / ー70 / -74 / -73 / -72
- ・vívofit jr. Brokenlava:010-01634-30 / -31 (Digi Camo) / -32(Real Flower)
- ・vívomove:010-01597-32(Cosmopolitan) / -33(Greek) / -34(Pop) / -35(Military) / -38(Sport Black) / -39(Sport White) / -41(Classic White) / -40(Classic Black)
- ・vívosmart J HR+:010-01955-63 / -64 / -65
- ・vívofit 3:010-01608-12 / -13
- ・vívosmart HR J:010-01955-7C / -7D / -7E
- ・vívoactive J HR:010-01605-18
- ・vívofit 2:010-01407-45
アメリカ発のアウトドアユースのウェアラブルデバイスを開発するメーカー。「vívomove」はアナログ腕時計スタイルの活動量計(ライフログウォッチ)。型番は数字を使用するスタイルで、場合によっては冒頭に共通で入っている「010」が省略される場合もある。末尾の2ケタはカラーバリエーションなので、セカンドユニットの5ケタの数字がモデル固有のナンバーを示している。
GERMINのユーザーサポートは、製品に貼られているシリアルナンバーとQRコードによって行われる形式で、型番はメーカーとユーザー間のコミュニケーションにはあまり使用されないようだ。一方で型番はGERMINの公式サイトには記載されているので、調べる際にはこちらが便利だ。本体を所有しているのであれば、メーカーに直接問い合わせることもできる。
その他のメーカー
- ・エプソン
- PULSENSE:PS-600B/C 、PS-500B、PS-100BL/BS、PS-100TL/TS
- ・POLAR(ポラール)
- A370 / A300 / LOOP 2(90054917/90054941/90054935)
- M600 / M430 / M200
- V800 2 / V650 / M460
両社ともにウェアラブルな時計やリストバンドとして、スポーツを愛好する人に向けた活動量計を製作する。エプソンは「PULSENSE」のブランド名で「PS」で始まる型番。本体には記載されていないが、日本のメーカーだけに同梱の製品マニュアルや保証書には記載されている。
ポラールは海外のブランド。Aがライフスタイル、Mがスポーツプレーヤー向け、Vがプロフェッショナルプレーヤー向けとある程度区別される。基本的にはモデル名が型番と認識して問題ないと思われるが、「LOOP 2」のシリーズのみ型番の表記がカッコの中の8ケタの数字で表されているケースが見られた。この数字は公式サイトには出てきていない数字のため、参考として記載した。他のモデルは記載の型番が使用されている。
活動量計・歩数計の型番の調べ方
前章で活動量計・歩数計を製造する各メーカーの製品名と型番を紹介してきた。各社それぞれの方式で型番を割り振っており、同じ活動量計でも共通性は見られなかった。ただし、型番の調べ方はある程度はパターン化していたのでここでまとめておこう。
型番は本体には記載されないことが多いが取説でチェック可能
活動量計・歩数計には、リストバンドタイプやクリップ等で装着するタイプ、小さな携帯タイプなどがあるが、そのどのタイプも本体に型番が記載されているメーカーはなかった。なので機種の型番を確認したい場合には、日本のメーカーであれば、取扱説明書やマニュアルに記載されているので、それで確認するのが一番わかりやすいと思われる。
海外メーカーは型番をあまり重視しない
ただし、日本で人気のある活動量計のブランドは海外のメーカーばかりであり、彼らのユーザーサポートは型番をあまり使用しない。従って本体や同梱のマニュアル等にも記載されているかどうかは不明だ。その場合、モデル名称がわかっていれば、ネット検索をして販売サイトを訪れれば、ほぼ判明すると思われる。あるいはメーカーの公式サイトで確認するか、公式サポートや販売を担当するショップに問い合わせてみてもいいだろう。
まとめ
活動量計・歩数計の成り立ちが、日本と海外では少々異なるようだ。海外では「ライフログ」という言葉でフィットネスやスポーツプレーヤーが自身の活動量を管理する目的で使用するところから発展してきており、そこではITがふんだんに使われ、そして日々のライフログは、おそらくビッグデータとして集積されていることだろう。
日本のメーカーの製品は医療面からアプローチされた健康管理グッズとして発展しており、幅広い年齢層の人がすぐに使えるような製品が多く、スマホ連携の製品も少ない。ユーザーは、その目的に応じて製品を選べばよいだろう。
ただし、今後の展開を考えると、やはりウェアラブルデバイスのほうが人気も高くなっていくと思われる。特に心拍数を測ることができる製品はスポーツ愛好家ではなくとも利用価値が高いので、リセールバリューも期待できそうだ。
とはいえ、毎日着用するものなので、買取に出す際には特にクリーニングを心がけ、可能な限り購入時に同梱されていた付属品や取扱説明書、さらには外箱も含めて、購入時のような状態で業者に依頼するようにしたい。商品の見栄えは査定価格にも関わってくる。きれいな状態にしたうえで買取査定に出そう。
また、買取査定に出す前には、当サイト「ヒカカク!」などで買取相場をチェックしたうえで、少しでも高く買い取ってもらえそうな業者に相談してみてほしい。