焼酎佐藤白といえば、鹿児島県霧島市牧園町の佐藤酒造有限会社が造る芋焼酎である。世の中の焼酎ブームとともに人気に火が付いた。
小さな蔵元の焼酎であるため多くの需要に供給が追いつかず、現在では入手困難なプレミアム焼酎の1つになっている。佐藤黒の歴史、商品の詳細、プレミアム焼酎と呼ばれる所以、商品の購入方法などについて解説するので参考にしていただきたい。
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佐藤白を製造する佐藤酒造の概略
佐藤白を製造する佐藤酒造有限会社は、1906年(明治39年)に鹿児島県蛤良郡加治木町において創業した老舗焼酎メーカーである。1952年に加治木町から現在の牧園町に移転し、佐藤酒造有限会社を設立した。
一時は、加治木酒造協業組合(現在の国分酒造協業組合)に加入するも、脱退までの間は蔵を休業し、自社製品の製造を中断していたことがある。30年前にその組合を脱退し、自社ブランドの製造を再開した。
佐藤白の原料と製造方法
佐藤白の仕込水は霧島連山から流れる自然のミネラル豊かな関平名水で、無色なのに何故か青く輝いて見える。契約農家のサツマイモ黄金千貫とこの名水を使った佐藤酒造独自の製法が、佐藤白を生み出している。黄金千貫(こがねせんがん)とは、黄金を千貫積んでも食べたいということから命名された鹿児島県の誇るサツマイモである。
麹についてのあれこれ
焼酎は、白麹・黒麹を使用していると、盛んに麹という言葉が出てくる。そもそも麹とは一体どんなものなのか、どんな種類があってどのように利用されているのかを解説しよう。
麹とは
麹とは、平たくいえば、米・麦・大豆などの穀物に繁殖した麹菌というカビのことだ。日本では国菌といわれている。カビといっても、パンや餅などに繁殖する有害なカビとは異なり、食べられるカビでコウジカビと呼ばれている。
このコウジカビは繁殖するためにさまざまな酵素を生産して放出する。この酵素がデンプン質やタンパク質を分解して、麹菌を繁殖させる。
白麹菌とは
河内源一郎氏が、沖縄の泡盛黒麹菌からの突然変異種として発見したものである。この発見により白麹菌が九州地方の焼酎製造には欠かせぬものとなり、後の焼酎ブームの立役者になった。
この白麹には黒麹と同様の特徴があるが、黒麹と違い蔵を汚さないという利点があり、焼酎造りの主流となった。最近では、黒麹の良さを再認識する動きもあるが、依然として白麹が主流である。
黒麹菌とは
黒麹菌は1910年頃、河内源一郎氏が泡盛の黒麹から河内黒麹菌を培養したものである。同氏は鹿児島県の焼酎メーカーに黒麹菌を使用した焼酎造りを技術指導し、鹿児島の焼酎造りが盛んになるきっかけとなった。
黒麹菌はその胞子が黒いため色が黒い。この黒さが蔵を汚すため問題となり、白麹菌が主流になったといわれている。胞子とは、哺乳類でいう卵のことであり、子孫を残す種のことだ。
白麹菌の発見により、焼酎造りの主流が白麹になっていったが、その後、河内源一郎商店の二代目社長が、新種の黒麹菌の培養に成功した。これは、白麹菌から突然変異したものだ。現在使用されている黒麹はこの新種の黒麹菌を培養したものである。
河内源一郎氏
1883年(明治16年)広島県福山市の味噌・醤油屋、山田屋の長男として生まれ、官僚・科学者・実業家であるとともに麹の神様とよばれた。河内菌の発見により焼酎の品質は飛躍的に向上し、河内菌が発見されていなければ、日本の焼酎がここまで発展することはなかったといわれる。
佐藤には白と黒の2種類がある
佐藤は、丁寧な長期低温醗酵製法からできる落ち着いた果実のような芳香が特徴で、白麹を使用した佐藤白と黒麹を使用した佐藤黒がある。それぞれの麹の個性が活かされた仕上がりだ。佐藤白は白地のラベルに黒文字、佐藤黒は黒地のラベルに白文字で佐藤と書かれ判別できるようになっている。
佐藤白と佐藤黒の飲み比べ
他社の焼酎に中にも、白と黒が区別されているケースは見られるが、佐藤の場合は、黒白セットで楽しむ愛飲家が多い。2つを飲み比べることで、それぞれの良さを実感できる。
どちらにも共通するのは、その口当たりの柔らかさである。これほど丸みのある焼酎に仕上げるには、主原料のサツマイモ黄金千貫によるところが大である。加えて、霧島連山から湧き出るこだわりの水の影響もある。
佐藤白と佐藤黒を比較するとき、よくワインと比較される。もちろんそうした決まりがあるわけではないが、白ワインは魚介類、赤ワインは肉料理に向くといわれている。佐藤白と佐藤黒にも同じようなことがいえる。
黒麹の焼酎にはコクがあるので、例えば黒豚の角煮など味がしっかりした肉料理に合うとされる。白麹は、穏やかで優しい甘さが特徴であり、煮物などに合う。また佐藤白は鹿児島県内で好まれ、佐藤黒は鹿児島県外で好まれるといわれている。
佐藤白の味わい
佐藤白は、霧島の大自然の中で栽培されたサツマイモを厳選し、霧島連山のきれいな湧き水を割水としている。芋焼酎独特のニオイを抑えながらも、柔らかな風味と甘さで女性にとっても飲やすいと評判の芋焼酎である。
佐藤白の飲み方
佐藤白は穏やかでマイルドな口当たりが特徴であり、お湯割りがオススメの飲み方だ。お湯割りにすると、サツマイモのふくよかな香りを感じ、柔らかな口当たりの中に、芋の甘みが口中に広がる。
佐藤白の本来の味わいを堪能できるのはロックである。アルコール度数が25度なので、ロックの氷が溶けだして絶妙な味わいが楽しめる。
焼酎ブーム
日本で初めて焼酎が販売された当時、焼酎といえば安いお酒というイメージだった。しかし、焼酎ブームが起こったことで佐藤白などの本格焼酎が登場した。材料や製法にこだわった美味しい焼酎が世間に出回り始めたのだ。
これにより、焼酎=庶民的というイメージが一転し、女性にも好まれるお洒落な飲物へと変化していった。この焼酎ブームは2006年~2008年には終息を迎えたが、本格焼酎の人気が衰えることはない。
佐藤白を売却しよう
知名度が高く、飲みやすい佐藤白は贈り物に選ばれることも多い。特に自身がお酒を飲まない人は、レア焼酎として名高い銘柄を選びがちだ。ただもらう方にも好みがあるのは当然で、必ずしも飲むとは限らない。
佐藤白が好みのお酒ではなかったり、そもそも焼酎を飲まなかったりすると、自宅で眠っているだけになる。貴重な焼酎だけに捨ててしまうのはもったいない。どう処分しようかと考えているなら、買取業者に売るのも1つの手だ。
近年、いらない商品を買い取ってくれる業者が増加しており、サービスも驚くほど充実している。佐藤白ほどの逸品なら、どの買取業者も欲しがるはずだ。自宅でホコリをかぶっていただけのお酒が、臨時収入になるのでこんなにお得なことはない。
佐藤白を高値で買取してもらうには?
佐藤白を売ると決めたなら、次に考えたいのは高値で売る方法だ。佐藤白の平均買取相場は、2,000円~3,000円と一般的な相場感だ。貴重な焼酎とはいえ状態が悪ければ、高値買取は見込めないためお酒の査定に関するポイントを把握しておく必要がある。査定に出す前に、必ずチェックしておこう。
早めに査定依頼をする
日本酒と違って焼酎には消費期限がない。しかし自宅での保存方法によっては、焼酎が劣化してしまうことがある。品質が落ちてしまっては、せっかくのレア焼酎も台無しだ。こうしたリスクを回避するためにも、買取に出すと決めたらなるべく早く査定依頼をしよう。
未開封であること
買取に出す商品はものが何であれ、一旦開封してしまえば価値が下がってしまう。お酒ならなおさらだ。開封された焼酎を買い取ってくれる業者を探すのは困難であるため開封してしまったお酒は自分で飲むのが一番良い。
また気をつけたいのが、瓶の口のまわりを覆っている開封キャップのはがれだ。佐藤白の場合は、ゴールドのキャップである。このキャップがはがれていると、査定のときにマイナスポイントになるか買取してもらえないこともある。
美品かどうか
買取業者は再販目的で商品を買取するため、瓶やラベルが汚れていれば商品としての価値は下がってしまう。買ったばかりのようなキレイな状態が理想的だ。もし汚れがあったりホコリが付着したりしていれば、ふき取っておこう。
佐藤白の買取業者一覧
佐藤白を少しでも高値で買取してもらうには、業者選びも大切だ。自分に合ったサービスに対応している業者を選ぼう。主な買取業者を掲載するので、参考にしていただきたい。
JOYLAB(ジョイラボ)
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ジョイラボはお酒の買取専門店で、続々と新店舗をオープンさせている勢いのある上場企業だ。査定から買取成立にいたるまでのあらゆる費用を業者が負担する、お客様ゼロ負担をモットーにしている。査定を依頼したあと、価格に満足できなかったときでもキャンセル料もかからない。
ジョイラボの顧客満足度の高さはデータにもあらわれている。国内最大級のモニター調査企業が、お酒買取を利用した人を対象にアンケートをおこなった。その結果ジョイラボは、お客様満足度、買取価格満足度、スタッフ対応満足度の3部門で1位を獲得している。実際に利用した人たちの声であるため確かだ。
LINE査定を始めとする、多彩な査定方法も魅力的だ。わざわざ店舗まで出向かなくても、LINEや電話、メールで査定価格を知ることが可能である。
- 会社名
- JOYLAB株式会社
- 本社住所
- 〒542-0067 大阪府大阪市中央区松屋町7-16
〒140-0001 東京都品川区北品川4-7-35 御殿山トラストタワー7F BEENOS内 - 営業時間
- コールセンター:10:00~19:00 店舗:それぞれで異なる
- 定休日
- コールセンター:年中無休(年末年始を除く) 店舗:それぞれで異なる
- 店舗からのコメント
- お酒の買取なら、安心安全お客様負担ゼロ全国店舗展開のお酒買取専門店JOYLAB(ジョイラボ)へ!
- 査定買取方法
- オンライン査定・LINE査定・電話申し込み・FAX申し込み・宅配査定・宅配買取・店頭査定・店頭買取・出張査定・出張買取
- 買取価格
- 要査定
リカーオフ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
焼酎だけでなく、日本酒や洋酒、ワインなどさまざまなお酒の買取と販売をおこなっているリカーオフ。お酒以外にもバカラなどの高級グラスやワインオープナーといったアイテムも取り扱っている。
店舗ごとに豊富な経験と抜群の知識を持つ専属のアドバイザーが在籍しているので、市場価値の高いお酒は買取価格に反映してくれる。電話査定にも対応しているが、正確な買取価格を知りたいときは店頭買取や出張査定、宅配買取を利用すると良い。
ラベルの汚れや傷みがある場合でも買取をしてくれる。商品コンディションが悪くて買取を諦めていた人は、リカーオフに査定依頼してみよう。
- 会社名
- 株式会社ハードオフコーポレーション
- 本社住所
- 〒957-0063 新潟県新発田市新栄町3丁目1番13号
- 営業時間
- 店舗により異なる
- 定休日
- 年中無休(一部店舗にて定休日あり)
- 店舗からのコメント
- お酒買取いたします。そのお酒寝かせているのもったいない。
- 査定・買取方法
- 店頭査定・店頭買取・出張査定・出張買取・宅配査定・宅配買取
- 買取価格
- 要査定
SPANA(スパナ)
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
公式ホームページを開けば、お酒高値買取の文字がまず目につくスパナは、お酒の買取において業界最高値を自負している専門店だ。ホームページには、買取強化をしている銘柄とその買取価格を掲示しており、分かりやすい。佐藤白も買取強化銘柄の1つに入っており、積極的に利用したい業者である。
他社で買取を断られたお酒や付属品がないときでも、喜んで査定してくれる点はユーザーにとって心強い。佐藤白の他に売りたいお酒がある場合は、一緒に査定依頼することをオススメする。まとめて査定してもらう方が業者側にとっても効率的であり、買取価格の交渉もしやすいからだ。
特に世界でも注目されているジャパニーズウイスキーの買取に積極的で思わぬ高値で買取をしてくれる。予備的な知識として知っておきたい。
- 会社名
- 株式会社SPANA
- 本社住所
- 〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-1-7 新宿ダイカンプラザA館423号室
- 営業時間
- 10:00~20:00 土日祝10:00~15:00
- 定休日
- 日曜日
- 店舗からのコメント
- お酒買取専門のSPANAはワイン・ブランデー・シャンパン・ウイスキー・焼酎・日本酒など無料で査定いたします。
宅配買取や出張買取を始め、東京都新宿で店頭買取もいたしております。 - 査定・買取方法
- 電話査定・FAX査定・オンライン査定・宅配送付査定・宅配買取・出張査定・出張買取・店頭査定・店頭買取
- 買取価格
- 佐藤白 1800ml:1,800円
まとめ
佐藤白は、佐藤黒に比べて比較的飲みやすく女性ファンも多い焼酎だ。焼酎がおしゃれなお酒というイメージに変わった現在、需要は限りなくあると考えても良い。いただき物を売却するということに多少のためらいを感じている人は、佐藤白が本当に欲しい焼酎愛飲家の手にわたると考えてみよう。