ウイスキーの国内の消費量はもともとそんなに高くなかった。アルコール度数が強いうえ独特な香りもあり、女性や若者には敬遠される酒であった。しかし、ハイボールの消費拡大により2008年頃から国内消費量は上昇に転じた。
さらに、世界市場でジャパニーズウイスキーの需要が高まったことでウイスキーの輸出量が増えた。こうして原酒が不足する事態となり、休売となった銘柄もある。高い需要に対して生産が追い付かず、国産ウイスキーの価値は今、高まっている。
今回は、休売品も出ている白州ブランドの中から、白州25年 シングルモルトの買取相場を紹介する。
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どんなウイスキーなのか
白州25年 シングルモルトは、SUNTORYが製造と販売をしている白州シリーズの1つである。最低でも25年の歳月をかけて熟成させた原酒を使っており、現行品のなかではもっとも流通量が少ない。ラベルには一瓶ずつシリアル番号が印字されており、年間出荷数は1,000本に満たないと言われている。
そのため、都内の有名デパートでめったにお目にかかれない品だ。メーカーの希望販売価格は125,000円だが、ネット通販ではその4倍以上の価格で販売されているのも珍しくない。価格の高騰は、それほどまでに希少価値があるという証拠だ。
価格だけでなく味も別格である。白州25年は、世界的権威のあるお酒の品評会ISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)で8回の金賞と2回の最高賞トロフィーと受賞した経歴があり、世界の批評家が認めた銘柄なのだ。その味は公式サイトでは次のように表現している。
香りは熟した柿、マンゴー、ジャム、チョコレートのように甘く、味は濃縮された果実の甘さがあってクリーミー、そしてほのかな酸味を感じる。ウイスキーは長期間熟成させることで味がまろやかになると言われているが、白州も味の角がとれて甘味が増しているのだ。白州は明るい黄金色が特徴的なウイスキーだが、25年ものになると一般的なウイスキーのようにこはく色になる。
その色は、味と香りが凝縮された証なのだ。
白州25年 シングルモルトの買取相場
海外からも絶賛されている高級ウイスキーの白州25年の買取相場を、買取業者に持ち込んだ場合とヤフオクに出品した場合についてまとめてみた。
買取業者に依頼する
白州25年は買取業者によって査定額が大きく違う。安いところの査定額は1950,000円前後だが、高いところでは300,000円で買い取る業者もある。注意点になるが、買取業者の公式サイトで提示されている買取価格は、付属品が完備されている状態での価格だ。
ボトルだけだと査定が大幅ダウンする場合もあるので気をつけたい。ちなみに白州25年の付属品は、箱・冊子・外箱の3つだ。特に外箱は、何もプリントされておらず真っ白な箱なので、価値がないと思って処分してしまいがちだ。
しかし、これがないと減額すると明言している業者もあるので、捨ててしまわないようにしよう。
ヤフオクに出品する
ヤフオクで白州25年とキーワードで落札情報を検索すると、平均落札額は186,156円と出てくる。しかし、この金額は白州25年の空ボトルや、ほかのウイスキーとセットにした販売価格も含まれているので真に受けてはいけない。そこで過去の落札記録を1つずつ見ていったところ、付属品も完備されている白州25年は、350,000円前後で取引されていることが多かった。
高い査定額をつけてくれる買取専門店よりも、1~2割程度高く売れることが期待できる。ヤフオクに出品する際は、買い手に納得してもらう必要がある。だから、ボトル全体の写真に加え、銘柄がはっきり確認できるようにラベルのアップの写真、未開封であることを示すためにキャップのアップの写真を掲載することが大切だ。
付属品も完備しているならその写真もあわせて載せておこう。ヤフオクで心配なのは落札者とのトラブルだが、酒類に関してはそれほど心配する必要はない。ヤフオクでの売り手と買い手の間に起こるトラブルは、届いた商品が予想していたものと違っていたり、動作不良があったという場合がほとんどだ。
だから、酒類に関してはトラブルは起きにくい。
おすすめの業者
上記のようにヤフオクを利用したほうが高く売れる可能性が高いが、直接落札者とやり取りをするのが嫌という人もいるだろう。そんなときは、買取専門店に持ち込んで買い取ってもらおう。ある買取業者にいきなり依頼するのではなくて、複数の業者の査定見積をとって、そのなかで一番高額な値段をつけてくれたところに持って行くのがおすすめだ。
白州25年の買取価格は、業者によってはまちまちで100,000円も開きがでることがある。同じウイスキーにどうしてこれほど査定が違うのか不思議に思う人もいるだろう。白州25年の買取額に差が生まれるのは、買取業者が持つ販路が関係している。
買取業者は商品を買い取ったあとにそれを売るあてがないと、在庫不良をつくることになる。白州25年は高級ウイスキーであるため、買い手は経済的に余裕があるウイスキー愛好家か、高級レストランや高級クラブなどに限られてくる。だから、そうした層に販路を確立できていない買取業者は、在庫費を計算したうえで査定額をおさえてしまうのだ。
ノンエイジの白州なら他よりも高く買い取っている業者が、白州25年になると買取査定が他より低くなるということも珍しくはない。ここでは、業者選びの参考になるように白州25年を高額で買い取ってくれる買取専門店を紹介する。
レッドバッカス
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
レッドバッカスは業界最高価格での酒類の買取をおこなっている。これは単なるうたい文句ではなく、公式サイトでは他社よりも買取価格が1円でも安かった場合は、全品返却するとまで言っている(事前に他社の見積書があることが条件)。店舗は岡山・京都・千葉だけだが、宅配買取を利用すれば、全国どこからでも無料で商品を査定に出すことができる。
査定の連絡と現金振込も早く、商品が店舗に届いてから24時間以内に査定結果を出して連絡してくれる。査定額に同意したら、そこから24時間以内に現金を振り込んでくれるので、急いでいる人には最適だ。また、買取強化キャンペーンも頻繁におこなっており、対象商品に白州が含まれていたらさらによい価格での買取が期待できる。
ネットオークションの価格とそんしょくない値段で白州25年を売りたいという場合は、レッドバッカスのオークション代行サービスを利用するのがいいだろう。このサービスは、レッドバッカスがお客さんから預かった商品をヤフオクに出品するというものだ。お酒を扱うプロのため、素人が出品したときよりも高額で落札される可能性が高い。
落札価格の一部が手数料として取られるが、落札額が高くなるほど手数料は安くなり、150,001円~での落札だと落札額の15%になる。仮に380,000円で落札されれば依頼者の取り分は323,000円で、レッドバッカスへの手数料は57,000円ということになる。手数料を差し引いても、買取専門店に買い取ってもらうよりも多い金額が懐に入ってくる。
ライフバケーション
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ライフバケーションは、東日本を中心に店舗を展開している酒類専門の買取業者である。お客さんに満足してもらえるように、日ごろから酒の市場リサーチをおこなっており、それにのっとった査定額を提示してくれる。白州などのジャパニーズウイスキーが高騰している現在は、査定額に期待をもってよいだろう。
また、ライフバケーションは酒を販売している店舗を持っており、インターネットを使った販売もしている。つまり、個人消費者向けの販路を確保できているので、プレミアがついているウイスキーや限定品の高価買取が可能なのだ。白州25年の最高買取価格は2019年2月時点で290,000円だが、今のジャパニーズウイスキーブームが続けば今後の買取価格も上がることが予想される。
アルジャン
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
アルジャンは札幌にあるブランド品や家具・家電、デジタル製品などいろいろなアイテムを買い取っているリサイクルショップだ。その中には酒類も含まれている。このように幅広い品を買い取る業者よりも、酒類を専門的に買い取る業者のほうが査定額が高くなるのが一般的だ。
しかし、アルジャンは札幌の多数の飲食店にコネクションを持っている。札幌には高級クラブも多いので、白州25年といった高級なウイスキーも高価買取してくれるのだ。
パスワーク
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
パスワークは大阪に店舗を持つ酒類専門の買取業者だ。白州25年を最高300,000円で買い取るとしている。買取方法は宅配・出張・店頭の3つの買取が可能だが、パスワークではまず仮査定の申し込みを推奨している。
仮査定には、LINE査定、入力フォームからの査定、電話査定、写メール画像査定などがあるので、自分の使いやすい査定方法を選ぼう。ちなみに、パスワークだけでなくここで紹介した買取業者は、LINE査定やWeb査定を設けている。買取業者の査定を比較するのが面倒だと思っても、こうした通信手段を利用した査定ならば家にいながら複数の業者の査定価格を比較することが可能だ。
買取業者に出すときの注意点
買取業者を利用する際に、大多数の人は宅配買取を利用するだろう。そのときに万全を期すべきなのが緩衝材だ。割れ物として送っても、緩衝材が十分でなければ途中で破損することは十分あり得る。
破損したボトルは買い取ってもらえなくなるので、梱包も厳重にする必要がある。緩衝材は、商品を包んでダンボールの底にも敷こう。ボトルは液漏れリスクを回避するために必ず立てて入れよう。
あとはボトルが動かなくなるまで新聞紙を詰めればよい。もう少し白州の買取相場が上がるのを期待して、今は売らずにいるのもいいが、ボトルは箱にしまったまま保存しておくようにしよう。そうすればラベルが傷つくこともない。
ラベルは商品の顔で、それが汚れていたり、やぶれている場合は査定額がダウンするのだ。また、液面低下にも注意を払っておこう。液面低下は、瓶に詰められてから何十年もたったお酒に見られる現象だ。
ボトルの中身が徐々に蒸発していき、内容量が減っていく。白州25年は2008年にリリースされたので、最初に出荷されたものであってもまだ大きな液面低下は起きていないだろう。しかし、液面低下は防ぎようがなく、必ず進行する。
液面低下が進んだボトルは査定の減額対象となる。より高い価格で売ろうとして、かえって低い査定額をもらわないように注意しよう。
まとめ
今回はウイスキー好きの方におすすめの、白州25年 シングルモルトの買取相場・査定情報まとめを紹介した。買取店はそれぞれ独自の経営スタイルや方針があるので、白州25年 シングルモルトの査定を受ける際には、買取価格や買取方法、評判を比較することをおすすめする。その際、無料査定のサービスを利用するとよい。
宅配買取が選べるお店なら、コストをかけずに白州25年 シングルモルトを売りやすい。このような買取方法を設けるお店は、全国から利用ができるのがメリットだ。ウイスキーは年齢を重ねても長く楽しめる趣味なので、歴を重ねるごとにアイテムが増えていくもの。
ぜひ買取をうまく利用しながら、コレクションを楽しんでいただきたい。