白州は山崎と並びサントリーを代表するウイスキーだ。だが、2018年に白州12年が休売となってしまった。原因はウイスキーの輸出量の増加による原酒不足だ。白州ブランドは白州12年のほかにもノンエイジの白州、白州18年、白州25年があるが、どれも品薄となっている。
だが、逆を言えばそれだけ白州の価値が高くなり、買取専門店では高額取引されるということだ。限定品となればなおさら高くなる。そこで今回は、限定品として販売された白州のなかから白州25年 リミテッドエディションの査定情報を紹介する。
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そもそも白州とはどんなウイスキーなのか
白州は、南アルプスの甲斐駒ヶ岳の山麓につくられた白州蒸留所でつくられるウイスキーである。その土地の花崗岩から湧き出す澄み切った水が、白州ウイスキーのおいしさの源となっている。
そして、ウイスキー造りにおいては熟成も大切だ。熟成場所には適度な湿度が必要と言われているが、白州蒸留所は周囲を森で囲まれている。木々の呼吸によりみずみずしい空気が保たれ、ウイスキーの熟成に最適な環境が維持されているのだ。
自然の恩恵をもらいウイスキー造りをしていることから、白州蒸留所は森の蒸留所とも呼ばれている。白州のボトルも、森をイメージした緑色になっている。
白州ウイスキーの特徴
森に育まれた白州ウイスキーは、好き嫌いが別れると言われているシングルモルトウイスキーでありながら、モルト独特の風味が少なく飲みやすいのが特徴だ。
その色は、薄い黄金色でみずみずしい雰囲気をたたえている。サントリーの公式サイトでは、白州の楽しみ方を載せており、アウトドアでハイボールにして飲むのがおすすめとしている。
白州25年 リミテッドエディション
白州ブランドのなかで、原酒の熟成期間が最も長いのが白州25年である。シェリー樽に入れられて長期熟成された結果、色は薄い黄金色ではなく、赤みがかった琥珀色になっており、味と香りもフルーティな仕上がりだ。
その味は世界でも認められており、インターナショナル・スピリッツ・チャレンジでは二度の最高賞と数々の金賞を受賞している。その素晴らしいウイスキーの限定モデルが白州25年 リミテッドエディションだ。2016年に販売された商品で、高級感あふれる桐の化粧箱に入れられ、ボトルには豪華な水引が巻かれている。
しかし、白州25年 リミテッドエディションなんて聞いたこともないし、発売されたニュースも見たことないという人も多いだろう。それもそのはず、白州25年 リミテッドエディションは、国内ではなく海外で発売された商品なのだ。
だから、自宅に同商品がある場合は、家族のなかによほどの白州愛好家がいるのだろう。希少価値は非常に高く、海外の通販サイトでは日本円にして900,000円近い価格で販売されている。
白州25年 リミテッドエディションの査定情報
白州25年 リミテッドエディションは先述の通り海外に向けて発売された商品だ。発売された本数は世界でたった100本しかない。この本数からどれほど希少な商品かがわかるだろう。これが家にあること自体が奇跡のようなものだ。
値段もさぞ高くなることだろうと期待に胸を膨らませるかもしれないが、箱とボトルは限定モデルでも内容は白州25年なので、買取価格は白州25年にプラスアルファの金額が加算されたものとなる。
プレミアムウイスキーを売るときは、損をしないように商品の買取相場を把握しておくことが大切である。ここでは買取業者での査定価格と、ヤフオクに出品した場合の落札価格の相場を紹介する。
買取専門店に依頼した場合
世界に100本しかない品とあって、買取専門店での買取情報はかなり限られていた。だが、情報がゼロというわけではない。
買取業者の大黒屋ではサントリーのウイスキーの買取表を公開しており、そのなかに白州25年 リミテッドエディションの上限買取価格が載っていた。
大黒屋が提示していたリミテッドエディションの買取価格は300,000円であった。そして通常の白州25年の買取情報も載っており、そちらは最高285,000円で買い取るとしていた。
リミテッドエディションと通常版の差額は15,000円となり、たとえ世界に100本しか出回らなかった商品でも、その価格が大きく上がることはないというのがわかる。
上記は大黒屋での結果だが、ほかの買取業者でも同じことが言えるだろう。通常の白州25年は150,000~300,000円で買取業者に買い取られることが多い。
ヤフオクに出品した場合
通常の白州25年は、ヤフオクでは350,000円程度で落札されていることが多い。白州25年 リミテッドエディションの数少ない落札事例をチェックすると、その価格は350,000~400,000円となっていた。
希少価値の高いリミテッドエディションだからといって、最初から白州25年の相場を大きく超える初期価格を設定すると買い手がつかない可能性が高いので注意しよう。
また、ヤフオクを利用する際は商品説明を充実させることが大切だ。せめて未開栓であるならば、それを明記しておくのが望ましい。ヤフオクでは買い手が実際の商品を手に取って確認するということができない。買い手は商品の状態を知りたがるため、詳しい商品写真を載せておかないと買い手がつかないことがある。
基本的には、ボトルの全体写真、ラベルのアップ写真、未開栓だとわかるキャップのアップ写真、箱があればその写真もあわせて載せる。しかし、白州25年 リミテッドエディションは中身を取り出すには箱に巻かれた水引を外し、包装紙に張られたシールをはがす必要がある。
完璧な状態で梱包されている状態をバラしてしまうのは気が引けるという人もいるだろう。だから、白州25年 リミテッドエディションは、箱に入った状態の写真だけを掲載してみるのもアリだ。未開封であることを示すため、シールのアップも一緒に載せておこう。
ヤフオクに出品されている白州25年 リミテッドエディションは、箱に入ったままの写真だけでも落札された事例がいくつかある。もし、封を切って箱の中のボトルの写真を添えるのは、期間中に買い手がつかなかった後でも遅くはないだろう。
白州25年 リミテッドエディションを高額買取してくれる買取業者
買取業者を利用してプレミアウイスキーを少しでも高く売りたいなら、各店の査定を比較することが大切である。ここでは業者選びの参考になるように白州25年 リミテッドエディションを高額買取してくれる2つの業者を紹介する。
大黒屋
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ジャパニーズウイスキーの買取に力を入れているのが大黒屋だ。幅広い種類のグッズを買い取っていて、お酒はその1つに過ぎないが、サントリー製のウイスキーを酒類専門の買取業者並みの価格で買い取っている。
大黒屋は国内外に豊富な販路を持っており、どの地域で何が高く売れるのかをしっかりと把握しているのだ。日本のウイスキーは中国で人気が高騰している。大黒屋は香港にも販路があるため、中国で高額で売れる可能性のあるウイスキーには高い査定額を提示してくれるのだ。
レッドバッカス
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
レッドバッカスは、岡山・京都・千葉に店舗を持つお酒専門の買取業者になる。査定額は高い水準を保っているが、レッドバッカスは他の買取専門店とは一味違ったサービスをしている。それがオークション代行サービスである。
その名の通り、依頼者のお酒をレッドバッカスが代わりにヤフオクに出品してくれるサービスだ。ヤフオク出品に必要な作業はすべてレッドバッカスに任せることができ、万が一のクレーム対応もレッドバッカスがやってくれる。依頼者はオークションに出したい商品をレッドバッカスに送るだけでいい。
手数料はとられるが、うまくいけば業者に買い取ってもらうよりもずっといい価格が懐に入ってくる。手数料などの詳細な情報はレッドバッカスの公式サイトに載っている。
白州25年 リミテッドエディションを売る前に気をつけたいこと
白州25年 リミテッドエディションに限った話ではないが、買取専門店にウイスキーを持っておこなったときに鑑定士がチェックするポイントがある。そのポイントを満たしていなければ査定が減額されてしまう。鑑定士が重視するウイスキーのコンディションには次のようなものがある。
付属品の有無
プレミアウイスキーはだいたいの商品が箱に入れられて販売される。箱は付属品として扱われるので、査定のときにこれがないとマイナス評価となるのだ。
白州25年 リミテッドエディションは付属品が多い。白い外箱、冊子、桐の化粧箱とその箱に巻かれた水引と包装紙、そしてボトル周りの水引だ。リミテッドエディションはこうした付属品の有無が重視される。何か一つが欠けても査定には大きく響くだろう。
ボトルの状態
ボトルに汚れがついていたり、ラベルの一部が破れているのも減額対象だ。ウイスキーは消耗品と言っても、見た目がきれいでないといけない。
白州25年 リミテッドエディションは箱やボトルに巻かれた水引の状態も気にしよう。一部が折れ曲がっていたり、つぶれたりしていたら、見栄えが悪くなり、減額される可能性が高い。
液面低下
液面低下とは、ボトル詰めされた酒が蒸発して徐々にその内容量が低下していく現象である。発売されてから何十年も経過したお酒によく見られる。ボトルの構造上、液面低下を防ぐことは不可能である。
業者によっては、多少の液面低下はOKとしているところもあるが、それでも限度はある。大きく液面低下したウイスキーは査定額が大幅にダウンする。
白州25年 リミテッドエディションは2016年に発売されたウイスキーであり、液面低下とはまだ無縁だが、今売らずにとっておこうと思っている人は気に留めておく必要があるだろう。
まとめ売りで査定額アップの可能性も
買取業者に複数の商品を持っていくと、査定額に色を付けてくれることがある。なかには一度に〇〇点以上の商品を売ってくれたお客さんには査定額10%アップというキャンペーンをしている業者もある。こうしたサービスはお得なので、白州25年 リミテッドエディションの他にも家にお酒が眠っている人は是非とも活用したいところだ。
また、酒類にはほかにもまとめ売りをしたほうがいい理由がある。それが、日本の法律で定められた酒販免許がないとお酒を売ってはいけない、というルールである。しかし、このルールはお酒を業務として販売している者に適用される。
では、買取専門店でお酒を売ろうとする人は関係ないかと言えばそうではない。定期的にお酒を売って、それで利益を出しているならば国税庁から業務と指摘されることがあるのだ。 大量のお酒を少しずつ買取専門店に売り続けると法律に引っかかる可能性がある。それを回避する一番の方法が、一度にまとめ売りをすることである。
まとめ
今回は白州25年 リミテッドエディションの査定情報をご紹介した。
白州25年 リミテッドエディションは海外に向けて発売された商品で、発売された本数は世界でたった100本しかない。プレミアムウイスキーを売るときには、損をしないように商品の買取相場を把握しておくことが大切となる。今回紹介した内容を参考にして納得のいく取引をしていただきたい。