磯自慢とは、静岡県焼津市鰯ヶ島（いわしがしま）に拠点を置く磯自慢酒造株式会社が製造している清酒（日本酒）の銘柄である。同酒造では本醸造、吟醸、大吟醸、ビンテージの4種類のラインアップに加えて輸出品も製造しており、海外での日本酒需要に応えられる酒造りにも余念がない。
本稿では同社製品の大吟醸酒、磯自慢 愛山 大吟醸 50を取り上げ、磯自慢酒造の歴史や製品の特徴とともに、磯自慢 愛山 大吟醸 50の査定情報や買取価格について紹介する。
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CONTENTS
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磯自慢の特徴
磯自慢は日本アルプスの南端に囲まれた焼津市の酒蔵という地の利点をいかし、酒の仕込み水にはおいしい酒造りに欠かせない軟水、南アルプスが源泉となる大井川の伏流水（ふくりゅうすい）を使用。そのほかにもこだわりの酒造りに欠かせないポイントがいくつかある。
酒米の王山田錦を使用
一部の製品を除き、磯自慢の酒米（さかまい）には兵庫県東条町産の特別A地区酒造好適米、山田錦が使われている。酒米の王ともたとえられる山田錦を扱う米農家とは、契約を取り付けるのに実に6年の歳月を費やしたという。
苦労して手に入れた最高級の酒米山田錦は洗米にも気を払う。そして米はもちろんのこと、酒造りに使う槽（そう）と呼ばれる器に至るまでの工程で、手間をかけて丁寧に洗うことを常に心がけているそうだ。
フルーティーで端麗
磯自慢は、静岡県で開発された清酒用酵母の静岡酵母と、バナナのようなフルーティーな香りを放つ酢酸イソアミルを利用して醸造されるという。数多くある日本酒のなかでも、同ブランドの酒はとりわけ果実の香りが高いことでも知られている。
その果実とはバナナの他にもメロンや洋梨、りんご、桃、そしてマンゴーのような南国フルーツの香りである。フルーティーで爽やかな飲み口、端麗ななかにも奥深く含みのある味わいがあり、切れ味もよいのが磯自慢の特徴だ。うっすらと積もっては消える淡雪のような口当たりで、和洋を問わず幅広いジャンルの料理に合う。きっと口の中で食材をやさしく包み込んでくれるような感覚に陥ることだろう。
品質管理の徹底
酒は麹（こうじ）や酵母を原料にした生き物であり、品質の管理には常に気を配る必要がある。磯自慢は消費者の手に渡るまでの品質管理を徹底しており、1982年より低温冷蔵貯蔵を、1987年より全量低温貯蔵を採用している。
鮮魚が水揚げされる焼津港ではステンレス製の冷蔵庫や冷凍倉庫を見かけることが多いが、磯自慢酒造も同じ技術を導入し、さらに醸造蔵用に応用したものを使用している。これらは同社の社長自身が提案し、設計したものだそうだ。静岡県内で磯自慢酒造にしか見られない酒造機器も多くそろえているという。
磯自慢の歴史
磯自慢の製品を語るうえで、まずは磯自慢酒造の歴史をたどってみたい。磯自慢の品質の確かな酒がどのようにして生まれたのか、そこには興味深いストーリーが隠されているからだ。
時代による変遷
磯自慢酒造株式会社は江戸後期の天保元年（1830年）に創業し、当時から変わらぬ地で酒造りを続けている。江戸時代創業の酒蔵に共通しているのは、地元の大地主だったということ。磯自慢酒造も例外ではなく、創業当時は庄屋も営んでいたとされている。
当時の時代背景として、庄屋が年貢米を集めて武士の俸禄（ほうろく）として米を支給していたが、その際に米の余剰分を使って酒造りをする、というのが一般的におこなわれていたようだ。
もともとは副業として始めた酒造りが時代を経て専業化し、また県内のみならず業界内でもいち早く吟醸酒や純米酒など特定名称酒のみの高品質な酒造りに取り組んできたのが磯自慢酒造だった。
洞爺湖サミットでブレイク
第二次世界大戦後に連合国軍最高司令官総司令部（GHQ）による農地改革への法令以降、磯自慢酒造は他の多くの酒蔵と同様に専業として酒造りに励んできた。そして高度成長期とともに景気がよくなり、日本酒業界は消費量に対して生産が追いつかないほどの全盛期を迎える。
しかし景気のピークを迎えたころ、輸入関税が引き下げられたことからワインやバーボンなど洋酒の需要が増え、またイタリアンレストラン人気なども相まったことから、日本酒の消費量はどんどん落ち込むようになった。そこで磯自慢酒造は品質の高い特定名称酒のみの製造に路線を変更し、徐々に酒販売店や消費者の信頼を得ていくことに専念した。
その努力が実ったのは、2008年7月7日に北海道で開催された洞爺湖サミットでの初日のこと。当時の福田首相の主催による晩さん会での乾杯酒として、同社の磯自慢 中取り純米大吟醸35が選ばれたのだ。これをきっかけに、磯自慢は世間から一躍注目を浴びるようになった。
その後2016年伊勢志摩サミットに先駆けたG7シェルパでの夕食会の乾杯酒でも磯自慢 大吟醸28 Nobilmente（ノビルメンテ）が選ばれる快挙を成し遂げる。磯自慢が高品質な酒造りへのかじ取りを決めたことは、まさに英断だったといえよう。
磯自慢 愛山 大吟醸 50の特徴
磯自慢のどのラインアップにも共通していえることだが、磯自慢 愛山 大吟醸 50もご多分にもれず原料を吟味し、ボトルデザインにもこだわっている。そこにはどのような特徴があるのだろうか。
希少米愛山を使用
磯自慢 愛山 大吟醸 50は、兵庫県播州特A地区吉川産の特等希少米といわれる愛山（あいやま）を使用している。酒米のダイヤモンドとの別名もあるほど高額な愛山は、あの酒米の王山田錦の系譜にある。愛山は溶けやすく、うまみの多い酒を生み出すことで知られている。
その愛山のうまみを最大限に引き出した奥ゆきのある味わいながらも、フレッシュな果実の香りとキレのある飲み口が、磯自慢 愛山 大吟醸 50の特徴だ。精米歩合は50％、日本酒度はプラス4度の辛口の大吟醸酒に仕上がっている。
スマートなグラッパボトル
また、磯自慢 愛山 大吟醸 50は外観へのこだわりも忘れていない。テーブルの上で映えそうなおしゃれなボトルはひときわ目をひくのではないだろうか。このボトルデザインはイタリアの蒸留酒としておなじみグラッパの入ったスマートなボトルをモチーフにした、グラッパボトルと呼ばれるものだ。
ボトルの色がエメラルドグリーンなのも、磯自慢 愛山 大吟醸 50のスタイリッシュな魅力に花を添える。和食、洋食、中華、エスニック、どの料理の食卓でもおしゃれに演出してくれるだろう。
磯自慢 愛山 大吟醸 50の査定価格
磯自慢 愛山 大吟醸 50の通常販売価格は、720mlのボトルで税抜3,170円から3,308円ほど。消費税8％の計算で、税込価格は3,423円から3,572円程度だ。平均して5,000円台の製品が多い磯自慢のラインアップで、比較的リーズナブルな価格設定となっている。
しかしながら磯自慢 愛山 大吟醸 50は出荷数が少なく、2019年4月現在、ネットショップ大手のAmazonで磯自慢 愛山 大吟醸 50は在庫切れとなっている。幸運にも同製品の在庫がある一部のネットショップでは、通常の値段の倍に近い6,480円の査定価格がつくほどのプレミア商品でもあるのだ。
磯自慢 愛山 大吟醸 50の買取相場
磯自慢 愛山 大吟醸 50の査定情報や販売価格がわかったところで、買取業者に依頼する場合はいくらくらいで買い取ってもらえるのだろうか。日本酒の買取実績が豊富な、大手買取業者2社が磯自慢 愛山 大吟醸 50の買取価格を公表しているので、参考にしてもらいたい。
ライフバケーション
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
酒の買取専門店ライフバケーションは、磯自慢の買取に積極的な買取業者だ。磯自慢 愛山 大吟醸 50のグラッパ エメラルドボトルの買取価格は、箱付きで2,000円前後と提示されている。
しかしこの金額は製造日から3カ月以内の製品の場合に適用されるもので、3カ月以上1年未満の磯自慢製品は査定価格が通常の半額以下になる可能性が高い。
また特に磯自慢 愛山 大吟醸 50はフレッシュさが売りなため、製造から1年以上が経ったものに関しては買取を断られる場合があるので注意が必要となる。
- 会社名
- ライフバケーション
- 住所
- 〒221-0062 神奈川県横浜市神奈川区浦島丘2-35 1F （横浜本店）
- 営業時間・定休日
- 10：00～20：00 定休日なし
- 査定方法
- 電話査定、オンライン査定、店頭査定、LINE査定
- 買取方法
- 店頭買取、宅配・郵送買取、出張買取
- 買取価格相場
- 磯自慢愛山大吟醸50は2,000円前後
大黒屋
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
買取業界大手の大黒屋は日本酒の買取実績も多く、また磯自慢各製品の上限買取価格を公表している。磯自慢 愛山 大吟醸 50は2,000円が上限価格に設定されている。
磯自慢商品ラインアップの買取価格は、磯自慢 特別本醸造山田錦 生原酒 1800mlの1,000円から磯自慢 純米大吟醸 中取り35 Adagio 720mlの15,000円まであり、平均して元値の50％前後の値段をつけられることが多いようだ。
- 会社名
- 大黒屋
- 住所
- 〒103-0028 東京都中央区八重洲1-6-19 第二大黒ビル2F（質東京駅前店）
- 営業時間・定休日
- 平日11：00～20：00 土日祝10：00～19：00 定休日なし
- 査定方法
- 電話査定、LINE査定、メール査定
- 買取方法
- 店頭買取、出張買取、宅配買取
- 買取価格相場
- 磯自慢 愛山 大吟醸 50は上限2,000円
おすすめの買取業者
上に挙げた2社以外にも磯自慢製品の真の価値を理解し、買取強化をおこなっている業者は少なくない。ここで日本酒の買取実績が多数あり、磯自慢の買取に積極的な業者を4社紹介しよう。
買取センター
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
買取センターは、千葉県を拠点にリサイクルショップを運営する伊藤エージェンシーが手がける酒買取専門業者。仮査定額は、通常依頼後24時間以内に無料で対応してくれる。
- 会社名
- 株式会社伊藤エージェンシー（お酒買取専門 買取センター.com）
- 住所
- 〒272-0015 千葉県市川市鬼高１丁目１−１ ニッケコルトンプラザ内
- 営業時間・定休日
- 10：00～20：00 年中無休
- 査定方法
- 電話査定、メール査定、FAX査定、LINE査定
- 買取方法
- 店頭買取、郵送買取、出張買取
ブランド風月
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ブランドものに特化した買取業者ブランド風月は、東京八王子駅北口店のほか神奈川県、埼玉県で店頭買取をおこなう。宅配買取は全国対応。磯自慢全銘柄の買取を強化している。
- 会社名
- ブランド風月
- 住所
- 〒192-0082 東京都八王子市東町1-8 信和ビル1F（八王子北口店）
- 営業時間・定休日
- 10：00～19：00 年中無休（臨時休業あり）
- 査定方法
- メール査定、LINE査定
- 買取方法
- 店頭買取、宅配買取、出張買取
ストックラボ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
酒買取専門の業界大手のストックラボは、磯自慢の買取実績も豊富。買取相場は上昇しており、銘柄によっては高額買取も期待できる。汚れがあっても買取可能とのことなので、気軽に相談してみるとよいだろう。
- 会社名
- 株式会社ストックラボ
- 住所
- 〒160‐0022 東京都新宿区新宿2-12-16セントフォービル203
- 営業時間・定休日
- 11：00～20：00 定休日なし（年末年始と臨時休業を除く）
- 査定方法
- 電話査定、メール査定、LINE査定
- 買取方法
- 宅配買取、店頭買取、出張買取
スパナ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
磯自慢を始め、日本酒全般の買取実績が豊かな酒の買取専門業者スパナ。参考までに、磯自慢 純米大吟醸中取り35 Adagio (アダージョ) 720mは25,000円で買い取られている。
- 会社名
- 株式会社SPANA
- 住所
- 〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-1-7 新宿ダイカンプラザA館423号室
- 営業時間・定休日
- 10：00～20：00（土曜・祝日は15:00まで）日曜定休
- 査定方法
- 電話査定、FAX査定、オンライン査定、LINE査定
- 買取方法
- 宅配買取、店頭買取、出張買取
ジョイラボ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ジョイラボは東京渋谷店、新宿店のほか、名古屋店、札幌店、心斎橋店、小倉店と全国規模に店舗を持つ酒買取専門業者だ。買取価格の公表はしていないものの日本酒の買取実績は多く、磯自慢ブランドの品質の高さは正当に評価してもらえる可能性はある。
- 会社名
- JOYLAB 株式会社
- 住所
- 〒150-0011 東京都渋谷区東2-17-12 パーシモンチバ1階（渋谷店）
- 営業時間・定休日
- 10：00～19：00 定休日は店舗によって異なる（水曜または木曜）
- 査定方法
- 電話査定、FAX査定、オンライン査定
- 買取方法
- 宅配買取、店頭買取、出張買取
レッドバッカス
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
酒販売店が運営する酒専門の買取業者レッドバッカスは、日本酒・焼酎、そしてワインやウイスキー、ブランデーなどの高級ブランドの酒全般の買取をおこなっている。無料の宅配買取は全国に対応しているので遠方でも気軽に利用できて便利だ。
- 会社名
- 有限会社 橋本酒販 酒買取レッドバッカス
- 住所
- 〒271-0091 千葉県松戸市本町17-23 太陽歯科ビル3F（松戸買取センター）
- 営業時間・定休日
- 10：00～18：00 日曜祝日、振替休日（夏季と年末年始休業あり）
- 査定方法
- 宅配査定、Web（オンライン）査定、FAX査定、LINE査定
- 買取方法
- 宅配買取、店頭買取、出張買取
ネオプライス
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
大阪に本社を置くネオプライスは、海外輸出やオークションへの参加で幅広い販売ルートを持つリサイクルショップだ。ブランドものや宝飾品の買取を手がけるかたわら、高級ワインや日本酒の買取もおこなっている。
- 会社名
- 株式会社ネオプライス
- 住所
- 〒572-0084 大阪府寝屋川市香里南之町21-9 田島ビル1F
- 営業時間・定休日
- 11：00～20：00 木曜定休
- 査定方法
- 電話査定、メール査定、オンライン査定、LINE査定、FAX査定、店頭査定
- 買取方法
- 宅配買取、出張買取、店舗買取
まとめ
磯自慢 愛山 大吟醸 50の特徴や買取価格について知るうえで、高品質な酒造りへとたどり着いた経緯や原料、製品管理へのこだわりなどを見てきた。
読んでおわかりいただけたように、磯自慢 愛山 大吟醸 50は大切に丁寧に造られた酒である。ぜひとも納得のいく価格で買い取ってもらえる業者を見つけてもらいたいものだ。無料査定を利用して、飲まない日本酒は早めに買取に出すことを強くおすすめする。
