美術品を処分する時の費用は？無料の引取り業者はある？

美術品に対して、ひょっとしたら富裕層の観賞用、もしくは資産運用のために持つものという印象をお持ちではないだろうか。

高価な美術品は、確かにアートに対する歴史や価値を理解し、それ相応の知識がなければなかなか手が出るものではなかった。しかし、それはこれまでの話である。

身近なものとなった美術品

以前と違い、今では若者であっても自分の部屋に何かを飾るという文化が当たり前のようになっている。お金のあるなしにかかわらずだ。

何気ないものも美術品になる時代

現代美術の巨匠である「アンディ・ウォーホール」の影響からであろうか。

普段何気ないものであっても、その見方を変えるだけで美術的鑑賞物に変化することが世界中に知れ渡り、バブル期以降の世代では、身の回りのものを美術品として部屋に飾るのが当たり前になってきた。

例えば、古い映画のポスター等を額縁に入れてしまうだけで美術品に変わる。ゴミ箱に英字新聞を貼るだけで、おしゃれな美術品に生まれ変わるのだ。

広く捉えられるようになってきた美術品

アメリカのMoMA（ニューヨーク近代美術館）では、美術品をカジュアルなものと位置づけ、一般商品として世界中での販売を展開しており、世界中の若者から人気を集めている。

このように、美術品に対する理解・受容は今や拡大の一途にあり、非常に広範に解釈されるようになった。誰もが気づかない内に美術品に触れる機会が増えてきているとも言えるのではないか。

美術品を手放すとき

しかし、こうした美術品も部屋のレイアウトを変える際や、趣味嗜好もしくはライフスタイルの変化等で飾れなくなったり、要らなくなってしまったりすることも多い。

それだけではなく、故人の品の整理をしている際に美術品が大量に出てくることもよくある。こうなってしまうと、頭を悩ませるのが、いったいどうやってこれら美術品を処分するかだ。

せっかくの美術品が日の目を見ずにほこりを被り、カビが生えてしまうのは実にもったいない。そこで、ここではこのような美術品をどのように処分するのが好ましいか、考えてみよう。

美術品のかたち

そもそも、一般的な美術品とはどのようなものであろう。

基本的には、「絵画」や「彫刻」等がこれにあたるであろう。また、美術品と骨董品との垣根をクリアにするのは難しい。

例えば、掛け軸は、古さで言えば骨董品ではあるものの、掛け軸の内容によっては美術品としての価値も備えているものとなる。

掛け軸だけではなく、陶器類等も同じように考えることができる。骨董品の多くは、同時に美術品であると考えても良いだろう。

美術品を処分する方法

美術品の処分方法は、基本的に４つある。１つ目は、廃棄処分すること。２つ目は、誰かに譲ること。３つ目は自分で売りさばくこと。そして、最後に業者に買い取ってもらうことだ。

最適な方法は業者買取

結論から言えば、業者に買い取ってもらうのが、一番賢い処分方法ではないだろうか。

なぜなら、美術品によっては処分代金が無料どころか高額な現金に化ける可能性があるからだ。

しかし、買い取ってもらうためには、実際に査定してもらう必要があるため、店舗に持ち込んだり、査定に時間がかかったり、複数の業者に査定してもらったりと、少々手間がかかることは否定できない。

価値や事情によってはその他の方法も

また、そもそもまったく価値のないものであることを自分自身よく理解している場合や、時間がなく、とにかくすぐに処分してしまいたい、とのことであれば、廃棄処分もしくは誰かに譲るという選択にも価値があるかもしれない。

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美術品を廃棄処分する

美術品は、いったいどのように捨てたら良いのだろうか。それは、美術品の大きさ、あるいは材質によって異なってくる。

絵画をゴミとして処分する

例えば、小さな絵画であれば、燃えるゴミで捨てられるが、大型の額縁に収まっているような絵画であれば、燃えるゴミではなく、粗大ゴミの扱いになる可能性が高い。

粗大ゴミ扱いになれば、処分に費用がかかってしまうことになる。このような場合は、できるだけ細かく分解し、粗大ゴミのサイズにならないようにしてから燃えるゴミなどに出すことで、処分代金を節約することができる。

なお、額縁の金属部分は、基本的には不燃ゴミになるので気を付けよう。

彫刻をゴミとして処分する

彫刻の場合も一緒だ。

大型のものであれば粗大ゴミ、小さければ石に類するものになるので不燃ゴミにあたると推測される。

細かいゴミの規定や品目は各自治体によって異なるので、実際にゴミへ出す際は、各自治体のホームページ等で確認してほしい。

なお、大量に廃棄する場合や巨大なものは、粗大ゴミとして回収してくれないケースもあるので気を付けよう。

不用品回収業者を利用する

また、粗大ゴミ扱いの美術品が多いようであれば費用もかさむため、不用品の回収を行っている業者を利用する手もある。

業者によって対応が異なってくるが、費用はかかるものと考えて欲しい。場合によっては、粗大ゴミとして捨てるよりも安上がりになることもあるので、気になったらまずは業者に問い合わせてみよう。

しかし、この手の業者は信用のおけない業者も多いので、インターネット等で十分に取引実績や口コミを確認した上で頼むようにしてほしい。

美術品を誰かに譲る

廃棄するには惜しいが買取に出すほどの品ではないといった場合には、誰かに譲るということを考えてみるのも良い。

特に、家長であった故人が持っていた美術品は、売るに売れないことも多いだろう。この場合、親戚や友人らに譲るのも、望ましい処分の選択肢の一つである。

また、昨今はSNSの時代である。SNSを用いれば、きっと簡単に譲る相手が見つかるのではないだろうか。

美術品を自分で売る

しかし、そもそも譲りたい相手が明確であれば、ほとんどの方は処分に悩んでいたりはしないだろう。

ネットオークションやフリマアプリを利用する

譲る相手がいない場合は、スマートフォンのフリーマーケットアプリを活用するのも良い。

特に地元に特化したフリーマーケットアプリもあるので、家の近くで引き取り手が見つかるかもしれない。

また、インターネットのオークションサイトを活用することも処分方法としては有効だ。

言い方は悪いが、本来の価値をしっかりと見極められないため、意外と相場よりも高額な値段をつけてくれる人もいるので、チャレンジしてみるのも良いだろう。

ネットオークション・フリマアプリのデメリット

しかし、デメリットももちろんある。

●認識してもらうのに手間も時間もかかること
●落札される保証はないこと
●梱包・発送に手間もお金もかかること
●詐欺にあわないとは言い切れないこと
●自分が詐欺師呼ばわりされるかもしれないことなど…

はっきりいって、ハードルは高いかもしれない。

美術品を業者に買い取ってもらう注意点

オークションサイトを利用することでも現金に換えることができるが、最も手っ取り早く、適正価格でお金に換えられるのが、古美術店等を中心とした買取業者を利用することだろう。

専門の業者に依頼するのをすすめる理由

美術品というのは、本物か偽物か、そして量産品か希少品かなどで値段は変わるが、どんなものでも案外買い取ってくれるものだ。

例えば、さまざまなアイテムを扱う大型の買取業者であれば、美術品としての価値がどうであれ、あるいは美術品とは言えないようなアイテムであっても、たいていのアイテムは買い取ってもらえるだろう。

もし本当に価値ある美術品であれば、やはり専門の古美術店に持っていくのが良いだろう。

多くの知識と経験を持っている古美術店でなければ本当の価値を判断することは難しく、逆に言えば、こういうところだからこそ思ってもみない金額で買い取って貰える可能性があるのだ。

目利きの鑑定士がいるところを選ぼう

実際、美術品には明確な相場が存在しない。重要なのは、査定の際の鑑定作業だ。

このため、鑑定士の能力が物を言う世界である。

経験や知識の少ない鑑定士が鑑定すれば１万円以下なのに、経験や知識が豊富な鑑定士が鑑定したところ１０倍以上の値が付いた、といったことも多々あるのだ。大きい時には、数百万以上の差が出ることもあり得る。

このため、買取実績が豊富で美術鑑定を長年やっている店、そして目利きの鑑定士がいる店へ持ち込むことが重要なのである。

査定料の有無を確認しておこう

なお、古美術店への持ち込みにも注意点はある。

まず、査定料を請求する店もあることだ。

美術品の鑑定作業には、手間が掛かる。また、場合によっては出張査定等が必要になることもあるだろう。このため、店舗によっては査定料を請求することもあるので、できれば事前に査定無料の店舗を探すようにしたい。

信頼できる業者かどうか

また、信頼のおける業者探しも重要だ。

美術品は、もしかしたら大金が動く取引である。なるべく「即金」で買い取ってくれる業者と取引をすべきだろう。

すぐに現金を用意せず、後日振込みという扱いにして、美術品を持って音信不通になってしまう鑑定士や詐欺まがいの業者もあるので、トラブルに巻き込まれないように気を付けよう。

できれば、実績豊富な、もしくは長年営業している業者へ鑑定・査定を依頼するようにし、取引自体をスピーディーに済ませたいところだ。

まずは無料で鑑定を依頼してみよう

美術品は、価値の判断が難しいものである。

大手の買取業者や古美術店では査定を拒否されることもあるが、仮に価値あるものであった場合には、査定金額も莫大なものになる可能性があるので、是非、買取業者へ持ち込むことをおすすめしたい。

買い取って貰えない、引き取りにお金が掛かるということであれば、単純に廃棄処分するか、譲るといった方法を検討するのが良いだろう。

当然、事情がある場合はこの限りではないが、もし美術品に少しでも価値があると思うのなら、まずは買取業者に相談してみよう。もしかしたら、宝くじにあたるような思いができるかもしれない。

東京都品川区に位置している総合美術買取センターという鑑定業者は、当サイトでベスト3に入る人気の美術商であり、おすすめの鑑定業者である。上場企業の子会社ということもあり、潤沢な資金で美術品を売買している。電話、メール、LINE、訪問などのさまざまな査定方法や買取方法を自分に合わせて選ぶことができ、スピード査定、スピード回答も行っているため、急ぎの人にとってもおすすめの買取業者である。もちろん時間をかけてオークション相場に近い形で高く売りたいというケースであっても、価格の相談に乗ってくれるような信頼できるお店である。美術品を高い金額で売りたいならば、総合美術買取センターの無料見積もりを依頼してみてはいかがだろうか。処分費用を支払って手放す所を、一攫千金で高く売れてしまうかもしれない。まずは手持ちの美術品の価値を知る所から始めてみよう。

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