話題のウェアラブルデバイスであるグーグルグラスは禁断症状を引き起こす?!

最終更新日:2018年09月07日
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グーグルグラス」という単語を聞いたことがあるだろうか。以前、ブログで「スマートウォッチ」について紹介した(今更人に聞けない?!時代遅れにならないための「スマートウォッチ」入門)が、グーグルグラスもスマートウォッチ同様ウェアラブルデバイスの一種で身につけて持ち歩くことが出来るコンピュータのことである。眼鏡とスマホが合体したものだと考えればいい。グーグル社によって2011年に試作機が開発され、2014年にはアメリカ国内で消費者向けに販売もはじまった。


Google Glass © Rijans007/Wikimedia Commons, 2013 / Royal Opera House Covent Garden

グーグルグラスの仕組み

そもそもグーグルグラスとは、どのような仕組みになっているのだろうか。

グーグルグラスは、AndroidやiPhoneと連携させて使用することができグーグルグラス自体には通信機能は存在しない。GPSの受信機能なども備わっておらず、搭載されているのはBluetoothジャイロ機能のみになる。スマートフォンにインストールした「MyGlass」というアプリを通じて、Bluetooth通信でペアリングを行う。

スマートフォンと接続していない場合はカメラ・動画撮影、音楽再生機能のみが使用可能となる。

グーグルグラスでできること

では、具体的にはなにができるようになるのだろうか。

カメラ機能

なんとグーグルグラスでは、シャッターを押す動作がウインクをすることで可能になっているハンズフリーで写真撮影することができるのだ。従来の写真撮影よりもさらに瞬間を切り取る楽しみを味わうことができるだろう。

地図機能

グーグルグラスの最大の特徴はハンズフリーで様々なことができること。地図機能において、このハンズフリーというメリットが最大限効果を発揮することになるだろう。

スマートフォンの地図アプリを見ながら道を歩く“ながらスマホ”は社会問題にもなり、両手に荷物を持ちながらスマホの小さい画面を見るのが大変だと感じたことがある人もいるだろう。

グーグルグラスの地図機能では、目の前に情報が表示されるので、歩きながらや運転中でも煩わしさを感じることなくナビを見ることを可能にしたのだ。車を運転しながらグーグルグラスを使用することはその危険性から賛否両論分かれている部分ではあるが、このナビ機能はグーグルグラスを最大限活用した機能の一つだと言える。

上記したような項目だけでなく、もちろんビデオチャットもできるので通信機器としての役割も果たしてくれる。

依存症を引き起こす?

このように様々なデバイスが利用できるようになり、ますます私たちの生活は便利になっているが、それに伴い一つ困った問題が生じている。それは「あまりにも便利なために利用者の依存が極度に高まっている」というものだ。
(CNN) 米グーグルの眼鏡型端末「グーグルグラス」を使い続けて依存症になり、米海軍の薬物依存症治療施設で治療を受けたという男性の症例について、サンディエゴの医師団が論文を公開した。 医師団によると、治療を受けたのは31歳の男性。アルコール依存症の治療のため同施設に入院したところ、「グーグルグラスを使えないことに対して極度の苛立ちや興奮状態を示した」。男性には薬物乱用やうつ、強迫神経症などの病歴があった。 男性は2013年9月に同施設に入所するまでの2カ月間、1日に最大で18時間もグーグルグラスをかけていた。職場にもかけたまま出勤し、その方が人との付き合いに自信が持てると告白。グラスが使えないと極端に苛立って怒りっぽくなったといい、外すのは就寝時と入浴時のみだった。(引用:グーグルグラス依存症の米男性を治療、1日18時間使用も)

アメリカの男性がグーグルグラスを外されるといらいらするなどの禁断症状を起こし、グーグルグラスをつけているかのような動作を繰り返すようになったという。

歩きスマホに見られる悪い兆候

記事のような極端な状況はなくても、スマホが手元にないと不安になったり電池が切れてしまわないように充電器をいつも持ち歩いたりしている人はかなり多いと思われる。依存しすぎることでマイナスの影響も出てきてしまう。例えばフロリダ大学、ミシガン州立大学、ワシントン大学の共同研究により、スマホ依存症は仕事の生産性を低下させてコミュニケーションを阻害するという報告がなされた(The Wall Street Journal)。

昨今では“歩きスマホ”が問題視されており、駅のホームから落ちたり、人やものとぶつかってケガをするだけでなく、他人を事故に巻き込んでしまうケースも増えている。片時もスマホが離せないという状態に陥ってしまっているのだ。

このような禁断症状や依存症は、インターネット依存症の1つであるとも言えるだろう。インターネット依存症、ネット中毒といわれるような症状は、インターネットへ過剰に依存した状態のことを示している。つまり身近な装置であればあるほどネット依存症になりやすい環境を作っていると言えるだろう。

依存症と診断される基準

仕事で1日長時間をパソコンの前で過ごす人、SNSで情報を集めるためにずっと見続けている人の全てが治療を必要とする依存症なのかといえば、そういう訳ではない。ついついTwitterを見ることが多い人であっても、それだけで依存症だと決めつけることはできない。そういう人たちと依存症と診断される人にはどのような違いがあるのか、どのような状態になれば依存症と正しく診断される場合があるのだろうか

以下の条件のうちいくつかを満たす場合、対象のものへの依存症の可能性があるとされている。

  • ・離脱症状がみられる
  • ・目的とするよりもよりも高容量、またより長期間、使用する。
  • ・その行為を中止または制限しようとする持続的な欲求または努力が成功しない。
  • ・その物質を得るために必要な活動、物質使用、または、その作用からの回復などに費やされる時間が大きい。
  • ・物質使用のために重要な社会的、職業的、娯楽的活動を放棄、または減少させている。
  • ・精神的、身体的問題がその物質によって持続的または反復的に起こり、悪化しているらしいことを知っているにもかかわらず、物質使用を続ける。

このように、依存症と診断される可能性のある人は、そのものに対する欲求が非常に高くまた自分の力だけではそれを手放すことがとても困難になっている場合が多い。今回治療を受けた男性も、グーグルグラスに対してそのような症状が見られたため、治療を受けることになったのだ。

まとめ

便利なものが増え続ける現代では、生活がより良くなる反面で、それがなくてはならなくなり、依存してしまうリスクも高くなっている。生活を便利にしてくれるはずのものによって生活に支障が出るようになってしまうのだ。

最近では歩きながら操作できないようなスマホも開発されているというが、現在のところ依存症にならないようにするには、自分で節度を保つよう努力する以外なさそうだ。この際、思い切って持っているスマホやタブレットを売ってみてはいかがだろう。思わぬ発見が待っているかもしれない。

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