希少価値が高い高価な品物として知られる象牙だが、中でも象牙帯留めは繊細な加工が施されたものが多く、芸術性が高く評価されやすい。一方で、適切な売却方法の選択に失敗してしまうと、せっかく価値の高い象牙製品を不当に安く手放すことにもなり兼ねない。
象牙の帯留めは和装小物としての役割にとどまらず、富裕層のコレクターから高く評価されるケースもあるため、適切な売却先にてしっかりと真価を見極めてもらうことが重要だ。では、適切な売却先とはどこなのか。
本記事では象牙の魅力に触れたうえで、象牙を少しでも高く売却するためのポイントやNG行動、おすすめの専門買取業者についてまとめて紹介していく。いずれは手放すことを検討している象牙をお持ちの方は、闇雲に売却してしまう前にぜひ本記事内容を参考にしてほしい。
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象牙の魅力とは?
そもそも象牙はなぜこれほどまで人の心を魅了するのか、象牙ならではの魅力を確認しておこう。骨董素材として高く評価される象牙は、美しい材質と加工しやすさが多くの芸術家の心を奪い、古来から工芸品の素材として重宝されてきた。
一本物の象牙は富の象徴として富裕層を中心に愛されており、美しく加工された芸術性の高い置物やアクセサリー類も広く浸透するようになった。また、象牙のもののの耐久性や吸湿性の高さを生かし、印鑑や麻雀牌などに加工されたうえで多くの人々が手にできるハイブランド品のような位置づけが確立された。
象牙の帯留めは到底マネできないような繊細な加工が施されている作品も多く流通している。多くの和装小物は1点のみではなかなか値段がつきにくいとされ、着物や数点の小物類をまとめて査定されるケースが目立つ。だが、有名作者の作品や芸術性が高い帯留めは、1点からでも値がつくものもある点は理解しておこう。
象牙に高い価値がつく理由
象牙の魅力について触れたところで、象牙が取引で高く評価されやすい理由について解説を進めていこう。しっかりと納得したうえで査定を受けられるよう、象牙が持つ価値の高さについて理解しておくべきだ。
希少価値が高い
象牙に高い価値がつく最も大きな理由が、希少価値の高さだ。古くから高額な値段で取引されていた象牙は、金目当ての違法な密漁者の格好のターゲットとなった。
その結果、象牙だけを目当てとしたアフリカゾウの乱獲・密漁が横行し、個体数そのものが急激に減少してしまったのだ。絶滅の恐れも危惧されるまでにいたったため、1989年に種の保存を目的とする国際取引に関する条約(ワシントン条約)が適応され、象牙製品の取引に大きな制限が設けられた。
日本国内でも象牙の取引には厳しく規制がかけられており、国際的な象牙の流通量が大きく制限されている。こうした理由から、現存する象牙が持つ希少価値がどんどん高まっているのが現状である。
ただし希少価値が上がることを期待して、手放さなければ価値が上がり続けるとは言い切れない。象牙には高い耐久性があるものの、どうしてもときとともに劣化が進んでしまう。状態が悪くなればそれだけ価値も下がってしまうため、適切に保管できない場合はできる限りいい状態であるうちに査定に出してしまったほうが賢明である。
優れた芸術性と耐久性がある
象牙が愛される要因は希少価値の高さだけに留まらない。象牙は手触りの良さや高級感が漂う色合いに加え、非常に高い加工性と耐久性を持ち合わせているのが特徴だ。繊細な加工にも耐え、ヒビ割れやゆがみが生じにくい。
適度な吸湿性、保水力の高さも象牙ならではの特性であり、印鑑として活用すれば朱肉がスッとなじむのも象牙だからこその利点だ。時間の経過とともにだんだんと手になじみ、やわらかく優しい色合いにはさらに深みが増していくのも大きな魅力だといえるだろう。精巧な象牙の彫刻品は置物としてもアクセサリーとしても広く愛されており、優れた芸術性や加工性の高さは象牙が高く評価される大きな要因のひとつとなっている。
象牙の売却取引で失敗しやすいNGポイント
象牙を何度も何度も買取に出す人はめったにいないだろう。大半の人が象牙の売却自体が初めてであり、右も左も分からないまま査定を終えてしまうケースも目立つ。そんな象牙の売却で多くの人が感じる失敗例が、本当の価格よりも不当に安い価格で手放してしまうことだ。
そこでここからは、注意したい失敗しがちなポイントについて紹介したうえで、象牙を少しでも高く売却するコツやおすすめの専門買取業者について紹介していく。象牙の売却で失敗しないために注意深く読み進めてほしい。
オークションサイトなどで不当に安く手放してしまう
まず大前提として、象牙をネットオークションなどを利用して個人で売買取引するのは避けた方がいい。象牙の取引にはさまざまなルールがあり、知らずに販売してしまうと違法行為となる場合がある。象牙の帯留め単品であれば特に登録などは必要なく販売可能だが、一本物の象牙や彫刻作品といった複数の象牙製品の出品を検討している場合は考え直すことをおすすめする。
また、象牙製品は非常に繊細なものであり、梱包や発送にも十分注意しなければならない。発送過程でキズがついてしまったり、欠けてしまった場合はトラブルに発展しかねないため、相応の手間と気遣いが必要になる点は頭に入れておかねばならない。
このような手間をかけても、正当な価格で落札される保証はまったくない。自分自身で象牙の価値を査定できる膨大な知識量やオークション経験が無い限り、個人間での取引は失敗の原因になるリスクが高い点に注意しよう。
象牙の買取実績が乏しい・専門鑑定士がいない業者に売却してしまう
象牙の売却はオークションサイトではなく、専門の買取業者へ任せた方がいい。ただし数多くある買取業者の中には、象牙の買取実績が乏しい業者も存在する。象牙製品の価値を正当に査定してもらうためにも、実績が豊富であり、専門の鑑定が可能な人材をそろえた業者へ依頼するのが得策だといえる。
知識が乏しい買取業者の特徴として、象牙の買取相場そのものが低く設定されていたり、芸術性への付加価値を正当に評価できないケースが目立つ。査定を依頼する場合は、事前に買取業者のホームページなどで相場を確認したり、無料の見積もりを依頼するといいだろう。
象牙が本物か偽物か見抜けないまま取引してしまう
希少価値が高く高額な取引が期待できる象牙だからこそ、残念ながら贋作(偽物)が非常に多く流通しているのが現状だ。一見すると象牙製品のようでも、実は加工して人の手で作られたほぼ価値のない製品であるケースもある。
精巧に作られたものであればあるほど、専門家でも真贋を見抜くのは至難の業だ。よって、知識と経験のある鑑定士でなければ査定の段階で迷いが生じてしまい、安い価格を提示されてしまう可能性がある。正当な価格で象牙製品の買取取引が成立するよう、買取業者のこれまでの実績もあわせてチェックするといいだろう。
象牙を少しでも高く売却するポイント
せっかく貴重な象牙製品を売却するなら、少しでも高く売却したいと考えるのは自然なことだ。ポイントを知っておくことで、象牙の買取価格にいい影響を与えることもある。以下より5つのポイントをご紹介するので、査定を依頼する前に一読しておくといいだろう。
査定の基本は重量 詰め物などは自分で取らないこと
一本物や彫刻製品など、象牙製品の査定は基本的に重量によって判断される。1㎏あたりの単価があり、重量の大きいものほど単価が高くなるケースが多い。
ただし、この重量とは詰め物などを除いた純重量で評価される。帯留めなどの小さく繊細な製品の場合は、傷がつかないよう保護剤などで包まれていることも。
こういった詰め物や保護剤などは、安易に取り除こうとすると象牙そのものを傷つけてしまう可能性がある。わずかなヒビや傷は査定に影響しないといわれることもあるが、それでも素人判断で手を加えないほうがいいことは間違いない。
余談として、芸術性の高い製品は重量単価に査定額が上乗せされることがほとんどだ。彫刻や加工が施されているにも関わらず重量単価しか評価されない場合は、買取を依頼する業者を検討し直してもいいだろう。
小さなヒビや傷は大きく影響しないが、保管状態には注意
先ほども触れたが象牙そのものに高い価値があるため、小さなヒビ割れや傷は査定額に影響しにくいと言われている。しかしこれは一本物の象牙に関する一般論であり、芸術面や加工技術の繊細さへの付加価値が大きくなるような製品はこの限りではない。
象牙帯留めの多くは、細やかなデザインにこそ魅力がある。また、帯留めの中には作者の名前が刻印されていることもある。傷や劣化によって名前の刻印が消えてしまうのは非常にもったいないことであり、査定額を大きく左右するポイントにもなり得る。なるべく良質な状態をキープできるよう、手放す前の保管状態には十分に注意を払うようにしよう。
劣化の少ない象牙ほど高い価値がつきやすい
象牙は高い耐久性が魅力である一方、生きた製品である以上どうしても経年劣化は避けられないことも事実だ。劣化の少ない象牙ほど高い価値がつきやすいため、いずれ手放す予定があるならなるべく早く査定を依頼することをおすすめする。
また、象牙そのものの硬度も査定額を左右するポイントだ。硬度が高い象牙ほど劣化しにくく、良質な製品として評価される。生きた象、もしくは死んで間もない象から採取した象牙は硬度が高く、埋葬された墓などを掘り起こして採取した象牙は硬度が低くなりやすい。
密漁などによって違法に取引された製品は象牙そのものの価値が下がりやすいため、象牙の入手ルートが正当であることは査定額を左右するひとつの要因となる。どのように手に入れたかという情報もできれば明確にしておくと、査定時の金額交渉などの安心材料となるだろう。
専門の買取業者を比較検討しよう
象牙の買取を依頼するなら複数の専門業者から査定を受けたうえで、見積もり金額を比較検討することをおすすめする。これまでの買取実績や買取相場などの情報も重要だが、実際に売却したい製品そのものを評価してもらうのが一番確実だ。
しかし1社のみの査定では、提示された金額が正しいか不当な価格かどうかを判断できない。買取金額に差が生じやすい象牙製品だからこそ、できれば2~3社から相見積もりを取ることをおすすめする。
着物や他の帯留めとのまとめ売りなら和装小物専門業者もおすすめ
象牙の買取実績が豊富であることも大切なポイントだが、帯留めに関してはそれだけでは不十分であるケースもある。一本物の象牙などとは違い、帯留めは小さく重量の軽い製品がほとんどだ。
象牙の買取の基本は重量で評価されるため、帯留めだけではなかなか高額な査定金額をつけてもらいにくいケースもある。買取を依頼するなら、他にも買取を依頼できるものをまとめて査定に出すことが望ましい。
また、着物や他の和装小物などをまとめて査定に出す場合は、象牙の買取業者ではなく和装小物の買取実績が豊富な業者を検討してみるといいだろう。和装小物も専門的な鑑定知識が必要な分野であり、専門家が常駐している業者に依頼することで帯留めとしての価値を評価してもらえる可能性がある。買取業者を探す場合、象牙だけでなく和装小物の買取業者もあわせてチェックするといい。
高価買取が期待できるおすすめ業者紹介
最後に、象牙の帯留めの売却におすすめしたい業者を厳選してご紹介していく。先にも触れたように、象牙帯留めを売却するなら象牙の専門業者に加え、和装小物の買取実績が豊富な買取業者もチェックすることをおすすめする。
下記に紹介する業者はどこも実績の豊富な業者ばかりなので、気になる業者2~3社にまとめて査定を依頼するといいだろう。当サイトから簡単に一括査定を申し込めるので、ぜひ活用してみてほしい。
日晃堂
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
日晃堂は象牙製品の買取に非常に力を入れており、どんな製品でも買取を依頼できる実績豊富な専門業者だ。象牙のほか、珊瑚や翡翠のほか、骨とう品全般に強い業者であるため、まとめて査定に出せる製品はこの機会に査定を依頼するといいだろう。出張買取や宅配買取、店頭買取に広く対応しているだけでなく、QRコードを利用すればスマホから簡単に写真査定を依頼することも可能だ。
BUYSELL(バイセル)
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
バイセルは和装小物や着物の買取を強化しており、買取実績が非常に豊富なのが特徴だ。象牙の帯留めだけでなく、鼈甲や珊瑚の帯留めであれば高額な買取が期待できる。
また、バイセルは出張買取サービスが充実している点が高い人気を集めているポイントだ。タイミング次第では最短30分で自宅に訪問してくれるため、売却を決意してから実際に現金化できるまでが非常にスピーディーである。ホームページから簡単に査定依頼ができるため、気軽に依頼してみてもいいだろう。
福ちゃん
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
福ちゃんは着物専門の買取業者であり、200万件をこえる豊富な買取実績を誇っている。着物だけでなく、和装小物も積極的に買い取ってくれるため、象牙帯留めの査定依頼には最適だ。和装小物の買取業者らしくおもてなしを重視しているのも魅力的なポイントだ。初めての売却取引で不安を感じないよう丁寧に対応してくれるため、どの買取業者にするべきか迷った方はまず問い合わせてみることをおすすめする。
まとめ
象牙の帯留めの売却に関する情報をまとめてご紹介してきた。象牙は希少価値が高く、製品によっては高額な買取が期待できるケースも多い。貴重な製品だからこそ、納得のいく買取取引が実施できるよう本記事でお伝えしたポイントを踏まえたうえで買取取引に臨んでほしい。