みなさんは店頭で物を売る時、なにか書類を書かされた経験はないだろうか。住所や生年月日など、店先で個人情報を書くのは抵抗があるという方も少なくないかもしれない。そんな時に試してほしいのがネットから買取同意書のテンプレートを入手する方法だ。今回はテンプレートをダウンロードできるサイトをまとめたので参考にしてほしい。
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1.買取同意書とは
買取同意書とは利用者がなにか品物を売る時にその商品の買取に同意したことを証明する書類だ。これは古物営業法にのっとって設定されており、違反すると6カ月以下の懲役又は30万円以下の罰金(あるいはその両方(36条))が科される。
買取業者は古物商と呼ばれこの古物営業法を守らなければならない。第33条 次の各号のいずれかに該当する者は、6月以下の懲役又は30万円以下の罰金に処する。
- 第14条第2項、第15条第1項、第18条第1項又は第19条第4項から第6項までの規定に違反した者第14条 2 古物市場においては、古物商間でなければ古物を売買し、交換し、又は売却若しくは交換の委託を受けてはならない。
- 第15条 古物商は、古物を買い受け、若しくは交換し、又は売却若しくは交換の委託を受けようとするときは、相手方の真偽を確認するため、次の各号のいずれかに掲げる措置をとらなければならない。
- 一.相手方の住所、氏名、職業及び年齢を確認すること。
- 二 .相手方からその住所、氏名、職業及び年齢が記載された文書(その者の署名のあるものに限る。)の交付を受けること。
- 三.相手方からその住所、氏名、職業及び年齢の電磁的方法(電子的方法、磁気的方法その他の人の知覚によつて認識することができない方法をいう。以下同じ。)による記録であつて、これらの情報についてその者による電子署名(電子署名及び認証業務に関する法律(平成12年法律第102号)第2条第1項に規定する電子署名をいい、当該電子署名について同法第4条第1項又は第15条第1項の認定を受けた者により同法第2条第2項に規定する証明がされるものに限る。)が行われているものの提供を受けること。
- 四.前3号に掲げるもののほか、これらに準ずる措置として国家公安委員会規則で定めるもの第18条 古物商又は古物市場主は、前2条の帳簿等を最終の記載をした日から3年間営業所若しくは古物市場に備え付け、又は前2条の電磁的方法による記録を当該記録をした日から3年間営業所若しくは古物市場において直ちに書面に表示することができるようにして保存しておかなければならない。
- 第19条4.古物商又は古物市場主は、前項の規定により発せられた品触れを受けたときは、当該品触れに係る電磁的方法による記録を到達の日から6月間保存しなければならない。
- 《追加》平14法115
- 五.古物商は、品触れを受けた日にその古物を所持していたとき、又は第2項若しくは前項の期間内に品触れに相当する古物を受け取ったときは、その旨を直ちに警察官に届け出なければならない。
- 《改正》平14法115
- 六.古物市場主は、第2項又は第4項に規定する期間内に、品触れに相当する古物が取引のため古物市場に出たときは、その旨を直ちに警察官に届け出なければならない。
引用:古物営業法
買取業者はこの法律のもと業務を進めているので、商品を買い取りしてほしいなら利用者も買取同意書を書かなければいけない。しかし急いでいるときにあの書類を店頭で書くのはめんどうだ。あらかじめ用意できるものならしておきたいと考える人もいるだろう。
こんな方のためにネット上からダウンロードできるテンプレートがある。買取同意書は正しく買い取りの取引がされたことの証明書だ。正しい情報をきちんと書いておくに限る。
2.共通して絶対必要な項目
この買取同意書を書く際に共通して絶対に記入する必要がある項目がある。それが古物営業法にも記載されている氏名・住所・年齢・職業だ。これらは利用者の身元を明確にするために必要な情報で、もちろん噓の情報の記載は許されない。
3.一般的な書き方を紹介
ここで一般的な買取同意書の書き方をみていこう。各店舗によって書き方も変わってくるが、多くの場合あてはまる書き方をご紹介したい。基本的には消えないインクの黒いボールペンで記入しよう。
氏名の書き方
ここには自分の正確な氏名を記入する。名前の漢字を正しく記入するのはもちろんのこと、氏名にアルファベットやミドルネームがある人も正しく記入したい。
このときのポイントは一緒に提出する身分証明書と同じ氏名を記入することだ。自分が持っている身分証明書と名前が違っていたら買取同意書を書く意味がない。結婚などで名字が以前と変わっている人もいるだろう。そこは注意して新しくなった氏名を書くようにしたい。
住所の書き方
住所は都道府県から正しく記入したほうがいい。近隣の店舗を利用する場合は省略できるが宅配買取など遠距離サービスを利用する場合、やはり正式な住所を記入しているほうが親切であろう。また、記入欄がなくても郵便番号と正式な番地まで記入しよう。マンションなどに住んでいる人は部屋番号を書くのも忘れずに。
職業欄の書き方
職業欄を書くときに自分の職業がなににあたるのか迷う人もいるだろう。ここで職業欄の書き方を見ていきたい。職業とは一言でその仕事がなにかわかるように表現しているもので、職種とは違う。職種はその仕事の種類のことで林業、サービス業といった区別の仕方だ。
しかし買取同意書に記入する職業も職種もそこまで厳密にはわかれていない。買取業者側が一体何の仕事で生計を立てている人かざっくりわかればいいだけなので、パートタイマーとアルバイトの区別など明確にこだわらなくてもいいだろう。
買取同意書の他に必要なもの
買取同意書の他に手続きに必要なものがある。なにが必要かというと、あなたの身分を証明するものだ。買取同意書に自分の情報を記入しただけでは身分を証明することにはならない。
個人情報を記載したカード、例えば運転免許証や国民健康保険被保険者証など自分自身の身元を他人に証明するものが必要だ。この他にもパスポートや住民基本台帳カードもこれに該当する。
4.買取同意書の本当の意味
ではなぜこんなに厳重に身元をチェックするのだろうか。多くの買取店舗では即日現金払いのスタイルをとっているお店が多い。
この方法だと盗品を持ってくる確率も上がるため、本意ではないだろうが身元を確認しておく必要があるのだ。これは事件を未然に防ぐために重要で、そもそも身分確認が必要となるだけで犯罪の抑止力になっている。めんどうだと思わず私たちもきちんと手続きしたい。
5.テンプレートまとめ
それでは買取同意書のテンプレートをダウンロードできるサイトを実際にご紹介する。
パソコン買取.com
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パソコン買取.comとは、ネット上で自分でパソコンの簡単査定をし、品物をパソコン買取.comに送るシステムだ。このパソコンを送るときに買取同意書が必要になってくる。
持ち込み買取を利用するときにも買取同意書は必要なのでダウンロードしておこう。ここではノートパソコンはもちろんのことタブレット端末やスマートフォンも買い取り対象だ。データ消去も費用がかからず安心できる。
サイトからPDFファイルを紙に印刷して必要事項を記入する。
カードラボ
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カードラボは全国35店舗展開のカード専門ショップだ。カードは種類をそろえることを目的としている人が多いので、同じカードを何枚も持っている必要がない人は売却することも選択肢に入れておこう。
売れたお金で新しいカードを購入することが可能だ。こちらのカードラボではサインが必要な部分は手書きのサインではなく印鑑でなければならない。
また、18歳未満の場合、保護者が記入する欄もあるので要注意だ。ここに左下の保護者記入欄が正しく埋まっていない場合はいくら本人確認が取れても買い取りすることはできない。
見開きページ右側は従業員の記入欄なのでほとんど利用者が記入することはないが、一番下にある買い取り承諾のサインは全ての作業が完了して最後に書くところなので、ここは空欄にしておこう。
ホビーステーション
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ホビーステーションのサイトにある買取同意書テンプレートはさきほど紹介したカードラボの同意書とほぼ同じだ。ここでもカードの買取をメインにしているので、どちらのサイトが高値が付くか比べてから買取を利用するのもいいかもしれない。
ホビーステーションは一枚ずつ査定してもらえるので、高値がつきそうなカードもないまぜにされず信頼できる。こちらのホビーステーションはサインをするときに印鑑以外の手書きサインでも構わないようになっている。こういった細かい点はそのお店によって違うのでしっかり確認しよう。
ゲオ
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ゲーム機の買取で有名なゲオも買取同意書がネット上に存在する。ゲオは18歳未満の買い取りを基本的にしていない。これは買取同意書があっても同じなので気を付けたいところだ。
しかし例外がある。ゲオの18歳未満の買い取り不可の条件に「高校生以下」と追加されている。つまり高校を卒業していれば18歳でも利用できるということだ。
以下という言葉は○○を以って(もって)したという意味であり、高校生をもって、それよりしたは利用できないという意味だ。つまり高校を卒業した大学一回生や社会人などは18歳でも買い取りを利用できる。身分証明書はどの場合であっても必要なので必ず用意しておこう。
バイク王
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買い取りはなにもおもちゃやカードに限ったことではない。大きな品物、例えばバイクの買い取りももちろん買取同意書が必要だ。サイトからダウンロードできるのでぜひ利用しよう。
バイクなどの大きな商品の取引は運んだり相手に説明したりする手間がかかり、その場では買取同意書にまで手が回らないときがある。その時になって必要事項の記入漏れがないように先に家でしっかり確認しながら記入しておこう。
また、金額的にも大きな取引なので18歳未満の方は保護者確認もしっかりさせてもらう。電話で事前確認に協力してもらうので、保護者に忘れずにその旨を伝えておこう。
買取同意書と一緒に保護者の身分証明書も提出しなければならない。これはコピーしたもので大丈夫なので用意しておこう。
身分証明書になるものは下記
- ・写真入住基カード
- ・運転免許証
- ・保険証
- ・パスポート
- ※現住所と本籍地が異なる場合は本籍地を消してください
また同じようにバイク所有者以外の買取も可能だが、本人確認は念入りに行われるので全面的に協力しよう。こちらも電話での事前確認が行われる。一緒に身分証明書のコピー提出が義務付けられている。
なんぼや
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対策
なんぼやでは宅配買取を利用して、家にいながら査定から通帳振り込みまでできるようになっている。
無料宅配キットを取り寄せる場合も、自分から商品を箱につめて発送する場合もどちらにせよ買取同意書が必要なのでホームページを確認して必要事項を記入しよう。なんぼやの買取同意書は宅配買取のときに使うので、一緒に送った商品名も記入しなければならない。
身分証明書として使える書類は以下だ。
- ・運転免許証
- ・運転経歴証明書
- ・健康保険証※
- ・住民基本台帳カード
- ・パスポート
- ・在留カード
- ・特別永住者証明書
- ・個人番号カード
- 特別項目として※200万円を超えるお取引の際は健康保険証に加え、発行日から3ヶ月以内の公共料金領収書(請求書)又は住民票が必要になります。
200万を超える金額は高額なのでここまで確認しないと取引できない。これらがしっかり確認できるようにコピーでいいのであらかじめそろえておこう。
ケータイ買いまっくす
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ケータイ買いまっくすのホームページからは修理同意書など各種同意書がダウンロードできる。携帯買取申込書と未成年買取同意書はそれぞれ別の書類になるので注意したい。ダウンロードの方法は各項目の下にあるダウンロード文字をクリックする。そこでPDFファイルがダウンロードされるのでファイルを開こう。ファイルを開くと買取時の確認事項と記入欄がある。これをプリントアウトして書き込んで完了だ。
ケータイ買いまっくすの買取同意書は携帯電話の買取ならではの項目が並んでいる。例えば「本体個人情報は当店にて初期化作業と、データ上書き消去作業をさせて頂きます。」という一行だ。買取同意書にサインするということはこの項目にも同意したということなので、もし同意できない項目があるならサインせずお問合せしてみるといいだろう。
携帯電話は暗証番号でロックがかかるようになっているものが多いので、自分が設定した番号のままになっていないか確認が必要だ。買取同意書にはこのあたりの確認項目もあり、項目の前にチェックを入れられるようになっている。買い取り作業をスムーズに進めるためにも各自チェックしながら書類に目を通しておこう。
未成年同意書も同じようにダウンロードできる。法定代理人(契約申込者が未成年の場合で、他に共同親権者がいる場合)は、共同親権者の代表者が直接 買取り申込内容を記入する欄がある。その他必要なものは親権者の本人確認書類(免許証、保険証など)のコピーだ。これは他のお店と同じなので問題はないだろう。
テンプレートの無料ダウンロード
このサイトはさまざまな同意書のテンプレートを必要に応じてダウンロードできるサイトで、必ず記入しなければいけない項目に絞って載せている。ご自分が利用したい買取専門店の同意書のテンプレートが見つからない場合、こちらのサイトから買取同意書のテンプレートをダウンロードして使おう。
このサイトにはこういった買取同意書のテンプレートの他にもビジネスや日常で使えるテンプレートがそろっているのでブックマークしておくと大変便利だ。
まとめ
まとめるとどこのサイトでも用意しなければいけないことは決まっている。氏名、住所、年齢、職業、プラス身分が証明できる書類、またはそのコピー。18歳未満になるとここに保護者の書く書類や身分証明書も必要になる。
本人以外の買取もできるが一番簡単なのはやはり18歳以上の本人が手続きを済ませることだろう。家にプリンターがなく、プリントアウトできない場合はパソコン買取.comなどはファックスで買取同意書を送ってくれる。これは立派な契約書なので、わからないことはうやむやにせずしっかり問い合わせてみよう。