日本で飲みやすいウイスキーが主流としてされていた中、深みと香りの強いシングルモルトウイスキーを日本で初めてつくったブランドが軽井沢である。今でこそ有名となった軽井沢のウイスキーだが、その名を世界中が認めたのは軽井沢が生産を終了してからのことだった。そのため、有名になったウイスキーブランドの中でも珍しい経歴を持っている。
軽井沢の価値は、製造中止や金賞受賞によって高騰し続けており、中には1本数百万円以上で取引されるものも存在する。その軽井沢シリーズでも、数十万円以上で取引されるウイスキーが軽井沢18年だ。この記事では、軽井沢18年の価値や買取相場を詳しく解説していこう。
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国産ウイスキー軽井沢18年の特徴と価値
軽井沢のウイスキーは、2019年の時点で非常に高額で取引されているブランドだが、なぜ軽井沢の価値が高くなったのかを知らない人も多い。また、軽井沢ウイスキーの種類は多く、種類によって取引される価値も大きくことなってくる。そのため、軽井沢ブランドの価値が高騰している理由や軽井沢18年の特徴についてしっかりと理解を深めておこう。
軽井沢とは
日本のウイスキーブランドとしても有名な軽井沢は、1956年に長野県北佐久郡御代田町で生産を始めている。当時では、高額とも呼ばれている1本15,000円で販売をしていたが、人気が出る前に2000年で製造が終わった。
1本15,000円もするのには意味があり、軽井沢のウイスキーは国産では珍しいレベルの高いモルトウイスキーにこだわっていたからだ。こだわりは細部に渡っており、水や温度・湿度にいたるまで軽井沢独自の製法をおこなっていた。
しかし、軽井沢ウイスキーは、1962年に三楽オーシャン(途中でメルシャンに名前を変更)が会社を買い取っている。以降、軽井沢にはメルシャンという名を加えてウイスキーの販売をおこなっていたが、2007年にキリングループが会社を買い取った。メルシャンがキリングループに買取されたことをきっかけに、軽井沢のウイスキーは2012年で完全に姿を消すこととなってしまったのだ。
ただ、軽井沢のウイスキーは、閉鎖されるまでの間にIWSC(2001年)とISC(2004年)で金賞を受賞してことや、閉鎖によって希少性が高まったことで世界中からの価値が見直されることに。軽井沢ウイスキーの生産量が年間15万リットルしかなかったことも含めて、入手が難しいと位置付けられているブランドのひとつである。
軽井沢の価値
軽井沢のウイスキーが希少であることは上記で説明した通りだが、実際に軽井沢の価値が高いといわれる事例もある。2015年には、軽井沢1960が約1,344万円で落札されているのだ。1,344万円という金額は、国産のウイスキーでは過去に前例がなかったため、大きな話題となっている。
さらに、軽井沢の知名度が一気に高まったのがWhisky Auctioneerが運営するウイスキーの専門オークションで、軽井沢は初めて出品し合計落札額は1億円を超えるという日本での最高額をたたき出した。中でも軽井沢1960は14,014,000円、軽井沢50年は3,458,000円など高値がついており、軽井沢のウイスキーが世界中に認められていることを証明している。
ちなみに、Whisky Auctioneerのオークションでは、軽井沢18年も出品されており22本限定販売品で約1,442,000円の値がつけられていた。そのため、軽井沢18年の価値も非常に高く、日本のオークションに出回っていないケースがほとんどだ。
仮に、軽井沢18年が市場に出回ったとしても数十万円以上で取引されることが予想されるだろう。このように、軽井沢はウイスキーとして完成度が高く、残っている本数が限られていることから高い価値がついていることを理解しておこう。
軽井沢18年の特徴
軽井沢18年は、378本のみ市場に出回ったウイスキーで浮世絵のラベルがついている特徴がある。中には、軽井沢プリンスホテル限定の商品もあり、価値は種類によって若干異なる傾向にあるようだ。味わいや香りは、麦の香ばしさやキリっとしたシングルモルト独特の深さを感じられ、ストレートやロックでゆっくり味わうのがおすすめ。
ただ、軽井沢12年や17年の方が金賞の受賞歴があるため、軽井沢18年よりも知名度は高い。そのため、軽井沢17年よりも1年熟成が長いからといって軽井沢18年の方が高値で取引されるというわけではない。しかし、軽井沢ウイスキー全体の価値が高騰していることから、軽井沢18年を含め今後も高額で取引されるウイスキーだというのは確かだろう。
軽井沢18年の相場
軽井沢18年が、どのくらいの金額で販売されているのかを調査し市場相場を探っていく。
ネットショッピング
大手ネットショッピングであるAmazon・Yahoo!ショッピング・楽天市場を確認した結果、楽天市場のみ軽井沢18年が販売されていた(2019年8月時点)。
楽天市場での販売価格は598,000円で、2019年8月時点では購入可能の状態だった。軽井沢18年以外にも、軽井沢48年が8,980,000円や軽井沢1981-2012が1,380,000円で販売してあったので、楽天市場には数種類の軽井沢シリーズを購入することが可能である。
一方、AmazonやYahoo!ショッピングでは、2019年8月時点では軽井沢シリーズを出品している人はいなかったことから、軽井沢の希少性がいかに高いかを実感できる。
フリマアプリ
大手フリマアプリであるメルカリでは、軽井沢18年は出品されていなかったが他の軽井沢を確認できたので以下を参考にしてほしい。
- ・軽井沢8年:40,000~56,000円
- ・軽井沢10年:50,000~60,000円
- ・軽井沢12年:45,000~60,000円
- ・軽井沢15年:68,000~600,000円
- ・軽井沢17年:117,000~200,000円
- ・軽井沢27年:2,400,000円
※2019年8月時点のデータ
上記のように、軽井沢27年は希少性が桁違いなので相場からは除外した場合、軽井沢18年の相場は40,000~600,000円で取引される可能性が高いといえる。しかし、中には落札されていない商品もあったので、高額すぎる金額は売れないかもしれないので覚えておこう。
また、軽井沢の出品では、空き瓶が3,000~14,000円程度で取引されていた。そのため、軽井沢18年を飲みほしてしまった人でも、空瓶や空箱を持っている場合は出品してみるのもおすすめだ。
オークション
ヤフオクでは、軽井沢18年が取引されていた履歴は確認できなかったが、他の種類を確認したので以下を参考にしよう(2019年8月時点)。
- ・軽井沢8年:6,750~71,000円
- ・軽井沢10年:10,000~251,000円
- ・軽井沢12年:11,000~301,000円
- ・軽井沢15年:24,700~161,000円
- ・軽井沢16年:150,000円
- ・軽井沢17年:70,000~298,000円
- ・軽井沢19年:371,000円
- ・軽井沢25年:594,000~626,000円
- ・軽井沢35年:1,011,000円
※2019年8月時点のデータ
出品されていた軽井沢の中でも、軽井沢18年に近い15年から19年を見ると相場は約24,700~371,000円ということがわかる。オークションは、個人出品で個人が保管している関係で取引額が数万円以上変わってくるのが特徴だ。
やはり、出品者や落札者の中には、保管状態や知識レベルによって取引額を変動させる傾向にある。そのため、上記の相場額はあくまでも軽井沢18年の売買をおこなう上での目安としてみておく必要があるだろう。
ちなみに、オークションではフリマアプリ同様、空瓶・空箱が3,000~18,800円で取引されているのを確認できた。軽井沢の空瓶で1万円を超えるものもあるため、空瓶や空箱も大切に保管しておくと良いだろう。
軽井沢18年を買取可能な業者
ウイスキーについての知識も高く、軽井沢を高額買取している業者を5社ピックアップしたので買取相場の参考にしていこう。
大黒屋
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
大黒屋は、お酒を専門の取り扱っている買取業者で軽井沢のウイスキーを数多く買取している実績がある。査定はお酒に精通する専門の査定員がおこなうため、買取額の信頼度も高めだ。
大黒屋がネットで公開している買取実績では、数十点以上の軽井沢を確認できた。その買取実績の中に、軽井沢18年はなかったが軽井沢18年の限定版を確認したので以下を参考にしてほしい。
- ・軽井沢 貯蔵18年(軽井沢プリンスホテル限定):155,000円
※2019年8月時点
上記の軽井沢プリンスホテル限定は、通常の軽井沢18年よりもレア度が高いため、軽井沢18年の買取額は少し低めに設定すると良いだろう。しかし、ウイスキーの価値は、状態や付属品の有無によっても大きく変わってしまうため、詳しい査定額を知りたい場合は無料のLINE査定やメール査定を利用するのをおすすめする。
他にも、大黒屋では買取参考価格も掲載しているので、軽井沢シリーズの価格を参考にしたい人は公式サイトを確認しよう。
リンクサス
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
リンクサスは、お酒専門の買取業者で軽井沢ウイスキーについての知識も豊富である。というのも、リンクサスの公式サイトには、各銘柄ごとの記事をアップしており、その中に軽井沢の詳しい内容や買取金額も掲載しているからだ。
2019年3月16日にアップされた記事では、軽井沢18年の味わいや香りなどの紹介や買取金額までしっかりと記載されていた。軽井沢18年の買取金額は70,000円とされており、他の買取業者でも軽井沢18年の買取金額を明確に記載していることは少ない。
そのため、リンクサスの買取金額は、軽井沢18年の買取相場を調べる上では非常に有力なデータである。ただし、上記の買取金額は、あくまでも状態が良いことが条件となる可能性が高い。例えば、ラベルやボトルなどに傷や汚れがあると減額査定の対象となってしまう。
しかし、リンクサスでは、過度に汚れを落とすことで逆にラベルがはげる恐れがあるとアドバイスしてくれている。確かに、古いボトルになると破損しやすい状態となってしまうので、リンクサスに買取依頼をする際は、汚れを優しくふき取る程度にするのがおすすめである。
そんなリンクサスでは、買取前に金額を把握できるLINE査定や電話査定を実施しており、買取もオンラインで申込ができるのが魅力だ。パソコンやネットが苦手な人でもリンクサスならば、電話だけで査定や申込がおこなえるので必要に応じて使いわけると良いだろう。
ファイブニーズ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ファイブニーズでは、過去に軽井沢の買取をおこなった実績が31本あるお酒専門の買取業者である。実際に買い取った軽井沢の買取額は、最高で買取額140,000円、平均買取額が33,000円だった(2019年8月時点)。掲載されていた情報には、軽井沢18年と名指しされていなかったため、厳密な買取金額は不明だが上記の金額を参考にすると良いだろう。
そんなファイブニーズは、軽井沢21年や29年などを取り扱っている実績があり、他にも山﨑など日本のウイスキーについての実績や知識も豊富だ。査定に関わるスタッフのレベルも高いため、高額買取に期待できる。
大きな特徴は、査定方法が豊富で他社の買取業者では珍しいFAX査定もおこなっていることだ。もちろん、オンライン査定や電話査定もおこなっているが、FAXを利用して文章で査定額を教えてくれるのはファイブニーズの魅力である。口コミでは、予想以上の買取金額で満足したという意見を多く確認できたので、軽井沢18年の買取を検討している人はファイブニーズの無料査定を利用してみよう。
さすがや
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
さすがやは、ダイヤ・宝石・ブランド品を専門に取り扱っている買取業者で高級ウイスキーも買取が可能だ。お酒専門の買取業者ではないと感じる人も多いかもしれないが、お酒の知識も豊富で査定員のレベルも高い。そのため、軽井沢のウイスキーも数多く高額買取されている実績を持つ。
残念ながらさすがやでは、軽井沢18年の買取実績は公開されていなかったが、軽井沢の買取実績を確認できたので参考にしてほしい。
- ・KARUIZAWA ウイスキー RARE OLD:40,000円
※2019年8月時点
軽井沢17年や18年のシリーズとは異なるが、数万円以上で取引される可能性が高いといえる。さすがやには、他にも日本のウイスキーとして山﨑や響などが30,000~55,000円で買取されているため、価値に見合った査定額に期待できるだろう。
さすがやは、九州や中国地方には店舗を持っていないが宅配買取を使うことで、遠方からでも買取依頼をすることが可能だ。宅配買取では、着払いで発送できるため送料などはかからない仕組みとなっている。他にも、店舗が自宅に近い場合は出張買取も利用でき、スタッフが指定した場所まで来てくれるので手間もかからずおすすめだ。
お酒買取TOWN
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
お酒買取TOWNは、買取の受付をWEBに限定することで店舗維持費や人経費を削減し、買取額に反映している買取業者だ。実店舗を持つ買取業者に比べて経費がかからない分、高額買取に期待できる。
軽井沢のウイスキーも積極的に買取をおこなっており、軽井沢1960や軽井沢45年や50年も取り扱っているのが特徴だ。お酒買取TOWNでは、軽井沢18年の買取実績は掲載されていなかったが、軽井沢の買取は確認できたので以下を参考にしよう。
- ・軽井沢21年を含む5点のウイスキー:372,000円
- ・軽井沢29年を含む5点のウイスキー:476,800円
- ・軽井沢1980を含む5点のウイスキー:586,800円
※2019年8月時点
上記の買取実績は、まとめ買取での金額なので軽井沢1本の厳密な査定額は不明だが、単純に本数で割ると1本あたり数万円以上の買取に期待できる可能性は高い。
また、お酒買取TOWNでは、2019年8月時に軽井沢の買取価格を30%アップさせるキャンペーンを実施していた。各買取業者でも軽井沢のキャンペーンをおこなっていることは少ないため、買取依頼をするならば今がベストだといえる。他にも、商品を10点以上まとめて買取すると最大50,000円も査定額がアップするサービスもおこなっているため、より高い金額で軽井沢18年を売りたい人は一度査定をしてみるのもおすすめだ。
軽井沢18年の買取相場
今回、軽井沢18年や軽井沢シリーズのお酒を高額買取してもらえる買取業者5社で買取金額を調査したデータから買取相場を探っていこう。
軽井沢の買取相場
まず、買取業者のうちファイブニーズ・お酒買取TOWN・さすがやでは、軽井沢〇年シリーズの具体的な買取価格はわからなかった。もっとも、有力だったのは大黒屋で、軽井沢〇年シリーズの買取実績を多数掲載していた。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
大黒屋を例に挙げると、軽井沢12年が25,000円、軽井沢50年命の水が4,000,000円と幅が広いことがわかる。その他4社の買取実績と照らし合わせると軽井沢のウイスキーは、数万円から数百万円と値幅が激しい。
しかし、軽井沢のウイスキーは、希少性が高く市場に出回っていないため、高額買取されていることは間違いないようだ。ただ、軽井沢のウイスキーであっても、2万円台のシリーズも数多く存在するため、軽井沢を売る際は確かな知識を持って査定額を見比べるようにしよう。
軽井沢18の買取相場
調査した買取業者の中で、軽井沢18年の買取価格をピンポイントで調べることができた業者はリンクサスである。リンクサスの買取金額は70,000円だったことから、軽井沢18年の買取相場は70,000円前後とみておくと良いだろう。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
また、大黒屋にあった軽井沢18年のプリンスホテル限定ならば155,000円前後になる可能性が高い。もちろん、各買取業者によって査定額は変わってくるため、1社だけで買取を決めるのでなく数社の査定額を比較してから一番高く売れる業者に依頼するのをおすすめする。
中でも、大黒屋やリンクサスではLINE査定を実施しているので、スマホ世帯の人には利用しやすいのではないだろうか。また、ネットやパソコンが苦手な人は、ファイブニーズで利用できるFAX査定も利用しよう。ウイスキーはできるだけ早く売った方が劣化の心配がないが、より高い金額で軽井沢18年を売りたい人は、必ず比較査定をおこなうようにしてほしい。
まとめ
軽井沢18年の買取相場は、70,000円前後である可能性が高くプリンスホテル限定だと155,000円前後だということがわかった。軽井沢のウイスキーは、希少性が非常に高いため2019年以降も価値は高騰し続けることが予想されるため、売りどきをしっかりと見極めることが大切だ。
今回は、買取業者以外にも、オークションやフリマアプリの相場も調査したが、売却額だとオークションの方が高額になる傾向がある。しかし、オークションやフリマアプリでは、軽井沢のウイスキーでも売れていない商品もあったので、確実に売りたい人は買取業者の方がおすすめだ。
買取業者で軽井沢18年を買取する場合は、数社で相見積をとった方が有効的なので、ヒカカクなどの一括査定サイトを利用しよう。一括査定サイトを使えば、手間もかからず高額査定の買取業者を割り出すことができる。そのため、金額重視ならばオークションやフリマアプリ、安全にお金に換えたい人は一括査定サイトから買取業者を利用してみてはいかがだろうか。