金やインゴット、18金のメッキ品を資産やアクセサリーとして所有している方も少なくないだろう。しかし、それが偽物であれば大きく価値は下がってしまう。そのため、偽物と本物の見分け方を知っておきたいところだ。
当記事では、金・インゴット・18金のメッキ品を本物か偽物かを見分ける方法を解説していく。自分で判断できない方のために、プロに鑑定してもらう方法も紹介していくので、ぜひ参考にしてほしい。なお、ここで紹介する情報は2021年8月21日時点での情報である。
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金・インゴット・金メッキの違い
本題に入る前に、簡単に金・インゴット・金メッキそれぞれの違いから解説する。これらの違いを知っておくと当記事で解説する内容がわかりやすくなるので、しっかりチェックしておこう。
金とは
金には純金とそれ以外のものがある。純金とは純度100%の金を指すが、ジュエリーに純金が使われることは少ない。純金はやわらかく傷つきやすいため、一定量のほかの金属が混ぜられることが多いのだ。
そのため、金の価値を示すために「金の純度」が大切となってくる。金の純度は「K(カラット)」という24分率の基準で示されており、「K24」なら24/24なので純度100%、「K18」なら18/24なので純度75%ということだ。つまり、カラットが24に近いほど価値の高い金となる。
なお、「K18」のようにKが先に来るのではなく、「18K」のようにKが後に来ることがある。Kが後にくるものは「あとK」と呼ばれるもので、日本以外のアジア諸国で作られた製品はあとKの刻印が付いていることが多い。
また、純度が24分率ではなく1000分率で表記されることがある。1000分率表記の場合は、純金なら「999(=99.9%以上)」、純度75%なら「750」となる。いずれの表記であっても、純度は刻印として製品に刻まれていることが多い。
インゴットとは
インゴットとは金を扱いやすい形にしたもののこと。金の延べ棒やゴールドバーと呼ばれることも多い。金はK22やK18のものがよく流通しているが、インゴットはK24、つまり純金のみが取引されている。
インゴットには品質を保証する刻印が刻まれていることがほとんど。刻印が欠けているものが偽物ということではないが、刻印は大切な情報だ。インゴットに使われる刻印には、次の4つが含まれていることが多い。
- ・商標
- ・品位表示(「999.9」「FINE GOLD」など)
- ・重量表示
- ・地金番号(シリアルナンバー)
また、インゴットは1g・2g・5g・10g・20g・50g・100g・500g・1,000gと重量によって種類が分けられている。ちなみに、金だけではなく、プラチナや銀のインゴットも存在する。
金メッキとは
金メッキとは、金以外の金属に薄い金の膜を塗布したものを指す。金メッキというと、金の偽物というイメージがあるかもしれない。しかし、金メッキそのものは悪いものではないのだ。金メッキは金よりも安価なので、手軽に金を楽しむものとして親しまれている。
純度を示す単位は、「GP(ゴールドプレーテッド)」。「K18GP」のように使う。K18GPは、K18の金を塗布したメッキという意味だ。たまに「GEP」「HE」という単位を使う場合もある。なお、金メッキには金としての価値はほとんどない。
そもそも金・インゴット・18金のメッキ品の偽物とは?
続いて、何をもって偽物というのかを解説していこう。ここではいくつかの例をまとめたので、チェックしておいてほしい。
メッキ品なのに金製品と詐称している
金メッキも金メッキとして売られているのであれば本物である。しかし、金メッキなのに金として売られていれば偽物だ。
たとえば、メッキ製品なのに「K24」と金製品にあるはずの刻印がついているケースも少なくない。この場合は、金製品の偽物といえる。
ほかの素材が混ざっている
金製品なのに金以外の素材が混ざっていれば、偽物といってよい。よく見られるケースがゴールドアクセサリーである。留め具や接続部分などに金以外の素材を使っていることがあるのだ。
逆のパターンもあり、留め具部分だけが本物の金で、その他のパーツが偽物といったこともある。このようにほかの素材が混ざっているケースは、一部分は本物の金ということもあり、見分けるのが少々難しい。
純度の詐称
「K18」の金製品に「K24」と刻印があるといった純度の詐称もよくあるパターン。金・インゴット・金メッキいずれにも見られる詐称である。あとKの製品は純度が詐称されているケースが多いので注意したい。
金・インゴット・18金のメッキ品の偽物との見分け方
それでは、本物と偽物はどのようにして見分ければよいのだろうか。ここからは、本物と偽物の見分け方を解説していこう。
刻印のチェック
金・インゴット・18金のメッキ品いずれの場合でも、刻印が入っていることがほとんど。小さく入っている場合はルーペで確認してみよう。まずは、購入した際に聞いた商品の情報と、刻印の情報に相違がないかを確認するのが基本だ。
たとえば、「金のネックレス」として売られていたなら、「K18」など金を表す刻印が入っていることを確認しよう。
磁石を使う
磁石を使って偽物かどうか判断することもできる。金は磁石に反応しないので、もし磁石を近づけて反応したら別の金属である可能性が高い。
ただ、磁石に反応しなかったら本物というわけではない。銀や錫も磁石に反応しない金属だからだ。金メッキを使って、銀や錫を加工した偽物という可能性もある。
磁石を使った鑑定は正確ではないものの、手軽におこなえる。まずは磁石を近づけてみるとよいだろう。
色の確認
金は純度によって色味が異なる。純度が高いほどオレンジのような色味になり、純度が下がるにつれて明るい黄色へ、そしてK10以下なら鈍い色味となる。貴金属に見慣れていないと判断は難しいかもしれないが、見た目で違和感を覚えたら偽物と疑ってみてもよいだろう。
比重の確認
紀元前からおこなわれた金の純度を調べる方法に、水を使って比重を測るというものがある。方法としては、次のとおり。
- 1.はかりで金の重さを量る(A)
- 2.水が入った容器をはかりに置き、メモリをゼロにする
- 3.糸につるした金を水の中に沈め、重さを量る(B)
- 4.B÷Aの計算をする
計算で求めた数値が、以下の純度に対する比重と一致しているかを確認する。
純度 | 比重 |
---|---|
K24 | 19.13~19.51 |
K22 | 17.45~18.24 |
K20 | 16.03~17.11 |
K18 | 14.84~16.12 |
K14 | 12.91~14.44 |
ただ、この方法は非常に難易度が高い。また、宝石の付いたジュエリーや異なる金属も使用している商品など、金以外のものも混じっている商品には使えない方法だ。
プロの鑑定士に見てもらうのもおすすめ!
ここまで、金・インゴット・18金のメッキ品の真贋鑑定の方法を解説してきた。しかし、いずれの方法でも完全に見分けることが難しく、難易度も高い。そのため、確実に確かめたい方はプロの鑑定士に見てもらうことをおすすめする。
プロの鑑定士の場合、X線や超音波などを使った精度の高い鑑定も可能だ。鑑定のプロなので、目利きも確かである。
金・インゴット・18金のメッキ品の査定ができる業者
金・インゴット・18金のメッキ品をプロに見てもらいたい場合、買取業者に依頼するのがおすすめだ。買取業者にはプロの鑑定士が在籍しているので、確実な鑑定をおこなってくれる。
「まだ売るつもりはないけれど、とりあえず真贋鑑定してほしい」といった場合も、無料でおこなってくれる業者も多いので安心してほしい。ここでは、貴金属の査定を無料でできる業者をまとめた。気になる業者があれば、気軽に相談してみよう。
銀座のゴールドプラザ
買取価格
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対策
ゴールドプラザは貴金属を中心に取り扱っている業者。熟練の鑑定士が鑑定するので、安心して依頼できる。金の真贋講習を定期的におこなっている業者で、金の真贋鑑定に関して特に力を入れていることがわかる。
全店舗が駅の近くにあるアクセスのよさが魅力だ。店頭に持ち込むほか、宅配でも対応している。宅配の際は送料がかからないので、近くに店舗がない場合は気軽に宅配を利用してみよう。買取してもらう場合であっても手数料はかからない。
北海道のザ・ゴールド
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対策
ザ・ゴールドは貴金属やブランド品を取り扱っている業者。金の鑑定は比重計を使っておこなっている。さまざまな資格を持つスキルの高い査定士が在籍しており、正確な鑑定が期待できるだろう。
メディアの露出も多く、知名度の高い業者。全店舗が直営店なので、どの店舗でも安心して利用できる。査定のみでも無料でできる業者なので、気軽に相談してみよう。来店の際は予約も可能なので、予約していくのがおすすめだ。
品川の大黒屋
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対策
大黒屋は幅広い品目に対応している買取業者。全国に240店舗以上ある大型チェーン店なので信頼できるだろう。査定をおこなうのは社内の難関試験を突破した査定士のみなので、優れた目利きも期待できる。
査定のみでも大歓迎とのことなので、気兼ねなく相談できる。査定のみでも買取してもらう場合でも、費用はまったくかからないので安心だ。店頭持ち込みだけでなく、宅配や出張にも無料で対応しているのが魅力。
横浜のおたからや
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おたからやは貴金属をはじめとして、さまざまなものを買取している業者。全国に店舗がある大規模な業者ならではの安定感が魅力だ。X線を用いた最新機械で鑑定をおこなっており、刻印のない金製品にも対応している。
査定だけでも無料でできるので安心だ。査定方法は宅配・店頭・出張のすべてが可能で、いずれの方法でも手数料はかからない。買取の場合、状態が悪いものや金歯でも買取してくれるので、「価値がないかもしれない」と思ったものでも、まずは持ち込んでみよう。
池袋のリファスタ
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対策
リファスタは貴金属を中心に扱っている買取業者。X線装置を使用した金属分析をおこなうので、刻印がないものや複雑な組み合わせの合金でも査定可能。査定のみでも無料で対応してくれるので、気軽に相談できる。
店舗は池袋にあるが、店頭での対応だけでなく宅配や出張にも対応している。どの方法でも無料で利用できるので、都合に合わせて選択しよう。宅配の際は宅配キットを無料で手配してくれるのも嬉しいポイントだ。
金・インゴット・18金のメッキ品を鑑定してくれる業者を探そう
もしも鑑定だけでなく売却を考えているなら、なるべく高値で買取してもらいたいところだろう。ここまでさまざまな業者を紹介してきたが、ほかにも買取業者はたくさんある。満足のいく取引をするためにも、いくつかの業者に実際に査定をしてもらい、比較したいところだ。
業者を比較する際には、最低3社以上の業者に査定を依頼したい。しかし、実際に査定依頼するのは面倒だ。そこで、ヒカカク!の活用をおすすめする。ヒカカク!は最大20社にまとめて査定依頼を送れるので、簡単に業者比較ができるのだ。
ヒカカク!の利用は無料なので、「とりあえず査定だけでも」という場合もまずは使ってみてはいかがだろうか。
まとめ
金・インゴット・18金のメッキ品は、本物と偽物の違いは一見してわからない。そのため、磁石を使ったり比重を測ったりして調べる必要があるが、自分で正確に真贋鑑定をするのは困難である。そのため、確実に鑑定したい場合はプロの鑑定士に依頼するのがおすすめだ。
鑑定ができる業者は多数ある。自分に合った業者を見つけるためにも、いくつかの業者を比較することが大切だ。ヒカカク!を使えば無料で業者比較できるので、ぜひ活用してほしい。