黄花梨(おうかりん)は唐木の一種で、中国美術品として知られているものだ。黄花梨を使った家具などは買取業者に出すと高値がつくことが多い。今回はこの黄花梨の買取情報や査定額について解説していく。もしも黄花梨が手元にあり、家具として利用していないのであれば買取を依頼することをおすすめする。
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黄花梨とは?
黄花梨の家具などの買取を依頼する前に、まずは黄花梨に関しての知識をつけておくことも重要だ。黄花梨がどんなものかわからなければ、悪徳な業者につけこまれて安値で買取されることもある。まずはある程度、黄花梨がどれだけ重要なものなのか知っておこう
黄花梨の歴史
黄花梨は唐木の一種で美しい木目が特徴となっている。かつて中国の清時代には王族が使用する家具として使われたと言われているものだ。明時代、清時代に家具の材料として使われており、清時代にはすでに貴重品になっていて庶民は黄花梨の家具を使うことを禁じらる程であった。
80年前までは多くあったものの当時ほとんどの黄花梨がとりつくされてしまったため、現在はワシントン条約によって新しい黄花梨は伐採禁止となった。また、中国国内で流通している黄花梨製のものは、国外へ持ち出すことは禁じられている。もし国外へ持ち出してしまうと、没収の上罰金刑となってしまう。
これらのことにより黄花梨の家具などは数量が少なく、かなり高額で取引されている。もしも黄花梨の大木を見つければ一生お金に困らないとまで言われている。現在の中国でも黄花梨は銘木の代表格でもあり、黄花梨の家具を持つことが資産家の間で流行っている。
黄花梨の特徴
黄花梨はマメ科のニオイシタンで、紫檀の仲間の植物だ。赤や黄色の美しい木目、硬い材質が特徴である。黄花梨の中でも、海南黄花梨は特に貴重とされている。
黄花梨の査定情報
どのような黄花梨であれば高値で買取されるのかなど、黄花梨の査定情報について解説していく。手元にある黄花梨製のものがどんなものなのかチェックしながら見てほしい。
黄花梨はなぜ価値があるのか?
上記でも解説したように黄花梨は現在かなり貴重な品となっている。このことから価値が高くなるのも納得できるだろう。中国の骨董として、唐木家具は古くから貴重なものとして扱われており、特に昔の皇室で使われていた唐木家具は樹齢100年を超える唐木を切り出し、30年以上の乾燥さらに職人が装飾を加えているという長い工程を挟んでいる。
黄花を高く売るポイント
では黄花梨がどのような状態であれば高値がつくのかを解説していこう。
できるだけ早く売る
家に飾っておくのであれば問題ないが、もしも売ると決めたのであればすぐに買取依頼をするべきだ。黄花梨は保管場所が悪いと、カビや傷みの原因となってしまう。もしカビや傷みが出てしまえば、その分査定額は下がってしまうだろう。
家に飾っておくのであれば多少の傷みなどは気にならないが、買取依頼する際にはその傷みが大きな致命傷となる。特に家具の場合は、それ程大事に保管をしている人は少ないはずだ。傷みがひどくなってしまわないうちに早めに査定を依頼しよう。
入手経路
黄花梨の入手経路についての情報も査定額に差が出るポイントとなる。上記でも解説したように中国から黄花梨の家具などを持ち出すのは禁止となっている。もしも違法行為によって手に入れたのであれば値段がつくどころか、罰せられてしまう。おさえておくべきポイントは以下の3つだ。
- ・どこのお店で購入したのか
- ・どの位前に購入したのか
- ・いくらで購入したのか
これらの情報は査定額に影響する大事な情報となる。代々受け継がれたものであれば入手経路などはわからない場合もあるが、それでも買取依頼は可能だ。できるだけわかる範囲で入手経路を伝えよう。
そのままの状態で依頼する
もしもヒビなどが入っていた場合、自分でどうにか修復しようとしてしまう人もいるだろう。しかし自分で手を加えてしまうのはマイナス査定となってしまうので注意が必要である。どんな状態であってもそのままの黄花梨の家具などを見てもらうことをおすすめする。
黄花梨の買取相場
では黄花梨の買取相場について解説していこう。しかし黄花梨といってもさまざまなものがある。そこで今回は黄花梨の買取相場を調べるためにオークションやフリマなどを調べてみた。
多く言われているのは、本物の黄花梨であれば櫛のような小さい物でも500万円~ベッドなどの大型家具になると3,000万円~といった高値がつくことも珍しくない。逆に小さな黄花梨を使った文房具などでも170万円を超えたこともある。
過去に話題となったのは、古典家具である「黄花梨龍鳳紋上格券口帶欄杆亮格櫃」である。これはなんと1億4千万円を超えて落札されたというニュースがあった程だ。実際現在のオークションやフリマではどれくらいの値段がついているのか見ていこう。
オークファン
オークファンは国内最大級のオークション相場検索サイトだ。オークファンで情報とされているオークションサイトは全部で6つである。
- ・ヤフオク
- ・ラクマ
- ・モバオク
- ・ebay
- ・セカイモン
- ・amazon
オークファンではこれらのサイトに出品されている全ての価格から、相場を割り出してくれる。黄花梨の相場は33,496円(2019年5月現在)だ。落札価格帯と件数は以下のようになっている。
- ・〜15,000円…10件
- ・15,.000円〜30,000円…17件
- ・30,000円〜50,000円…5件
- ・50,000円〜75,000円…5件
- ・75,000円〜100,000円…1件
2019年5月16日現在、全てのオークションの中で一番高値で落札されていたのは「清時代 海南黄花梨玉官印盒 中国古董品 賞物 置物擺件 」で、213,001円で落札されていた。「海南黄花梨 降香黄檀 1800g 油梨 ニオイシタン」は、198,000円で出品されている。このように、オークションでも大きな物だと100,000円以上の値がつきやすいことがわかる。
メルカリ
メルカリはスマホなどでも簡単に取引のできるフリマアプリだ。メルカリ内で黄花梨の品物を検索してみると、2019年5月16日現在で13件の出品があった。中でも一番高値で出品されていたのが、径26cmの蓮花盆で388,888円、最安値のものは黄花梨のブレスレットで4,444円であった。現在メルカリで出品されていたものの全ての平均を調べてみよう。
- ・黄花梨木ブレスレット17珠…4,444円
- ・黄花梨木ブレスレット17珠…4,500円
- ・金線楠黄花梨…4,900円
- ・古い測る物…5,800円
- ・海南黄花梨の掛物…7,500円
- ・万能包丁 18cm …8,000円
- ・極上寄木細工文小箱…8,100円
- ・極上唐木紫檀…19,999円
- ・螺鈿細工 大筆筒 筆立 唐物…38,000円
- ・葡萄栗鼠透かし彫花台盆栽台…53,333円
- ・蓮花盆 径26cm…388,888円
平均出品額を計算すると、単純計算で45,659円となる。
買取業者を選ぶポイント
黄花梨の買取依頼をする上ではオークションやフリマよりも、専門の業者に買取依頼した方が高値がつくことがあるため専門の骨董品買取業者を選んだ方が良いだろう。特に黄花梨のような貴重なものの場合素人ではどれくらいの値段で出品すると得になるのか、損になるのか本当の値打ちがわかりにくい。
自分の納得した額で出品して落札されればそれはそれで良いことではあるが、もしかしたらもっと高値で買取をしてくれたかもしれない。黄花梨のようなものの場合は一度専門の業者に査定をしてもらうことが重要だ。
鑑定士
黄花梨のような貴重なものの場合、鑑定士がとても重要だ。業者を選ぶ上での一番の重要ポイントと言っても過言ではない。買取業者のサイトなどを見ると、鑑定士の紹介が記載されている業者と紹介がされていない業者がある。この場合、確実に前者の紹介されている業者を選ぶべきだ。
もちろん紹介がないからと言って、信頼できない鑑定士とは限らない。しかし、買取依頼する黄花梨をどんな人が見るのか、どれだけの実績がある人が見るのかというのは大事な部分だろう。
査定のしやすさ
業者の中には店舗での査定のみしかおこなっていない業者もあるが、わざわざ足を運んで業者に行くのも手間がかかってしまう。特に黄花梨が使われている家具などは、一度持ち出すだけでもかなりの手間がかるだろう。
最近の業者であればメール査定やLINE査定なども簡単にしてくれる。メールやLINEだけでは細かい金額まで割り出すのは難しいが、大体の金額は出してくれるので店舗に行く前の参考として使えるだろう。
買取実績
買取業者のサイトを見れば買取実績なども紹介されている。その業者が今までどんなものを買取してきたのかを見るだけで、その業者の信頼度もわかるだろう。
買取実績が多ければ多い程、信頼度も高いということになる。また、どんな高価なものを買取しているかでもわかる。中には買取実績を紹介していない業者もいるが、優良な業者であれば買取実績は掲載しているはずだ。
できるだけ近場を選ぶ
上記でも触れているように、大きな家具などの場合はいざ買取依頼する時に手間がかかってしまう。中には宅配や出張買取をおこなってくれる業者もいるが、それでも大きな家具などの場合は対応してくれないこともある。骨董品関係の買取業者はそこまで店舗が多くないので近所で探すことは難しいが、できるだけ近場の業者を選ぶことをおすすめする。
買取を依頼するのにおすすめの業者
黄花梨を買取依頼するのにおすすめの業者も紹介しておこう。
八光堂
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
八光堂は骨董品や美術品の買取を40年以上も続けている老舗の買取業者だ。相談、鑑定料、出張、査定料も無料なのでかなり優良な業者と言えるだろう。さらに買取後8日間ならキャンセルも可能なので、初めての骨董品買取依頼ならば実に利用のしやすい業者である。買取品目は全部で20品目だ。
- ・絵画
- ・茶道具
- ・骨董品
- ・洋画
- ・掛け軸
- ・日本画
- ・中国骨董
- ・陶器
- ・銀製品
- ・美術品
- ・珊瑚
- ・着物
- ・金製品
- ・時計
- ・宝石
- ・翡翠
- ・マイセン
- ・ガレ
- ・ブロンズ
- ・彫刻
鑑定士は11名おり、八光堂初代店主である嵜本政司はテレビなどのメディアでも活躍する程の人気だ。出張やメール、LINEでの鑑定も可能だが、骨董品となると店舗での鑑定をしてもらうことをおすすめする。八光堂は全部で9つの店舗がある。
- ・銀座本店
- ・大阪本店
- ・横浜店
- ・富山店
- ・名古屋店
- ・京都店
- ・大丸梅田店
- ・広島店
- ・博多店
上記のように各地方に店舗があるので、店舗へ鑑定に行くのも難しくはないだろう。
ひるねこ堂
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ひるねこ堂は関西を中心とした骨董品買取業者だ。関東在住の場合は鑑定依頼しにくいが、メールやLINE査定もできるので遠方の場合でも査定依頼は可能だろう。買取品目は全部で24品目である。
- ・洋画
- ・茶道具
- ・中国骨董
- ・書画
- ・掛け軸
- ・日本画
- ・着物
- ・刀剣
- ・刀装具
- ・甲冑
- ・陶磁器
- ・金製品
- ・銀製品
- ・金工品
- ・西洋アンティーク
- ・彫刻
- ・ブロンズ製品
- ・香木
- ・珊瑚
- ・鑑賞石
- ・翡翠
- ・煎茶道具
- ・鉄瓶
- ・銀瓶
ひるねこ堂サイト内で買取実績として紹介されているのは全部で602個あった。実績の中には置物から掛け軸、日本刀まで紹介されている。ひるねこ堂は尼崎本店と大阪店の2店舗しかないのがデメリットだが、実績を見る限りかなり信用できる業者である。
竹子堂
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
竹子堂は台東区にある骨董・古美術などの買取業者だ。買取実績は20年以上で買取品目は以下の12品目である。
- ・骨董
- ・古美術
- ・宝石
- ・貴金属
- ・中国家具
- ・中国美術
- ・鉄瓶
- ・銀瓶
- ・茶道具
- ・陶磁器
- ・その他
店舗は台東区にある1店舗だけだが、買取方法は5つから選べるので遠方でも査定は可能だろう。
- ・店舗
- ・メール
- ・訪問
- ・電話
- ・宅配
まとめ
黄花梨はとても貴重で高価な品なので、できるだけオークションやフリマは控えて業者に頼むのが一番だろう。解説したように、黄花梨の入手経路なども査定に関係してくる。特にこの入手経路はオークションやフリマなどでは額に変動を持たせない部分だろう。
また、近くにあるリサイクルショップに買取依頼するのもやめたほうが良い。リサイクルショップでは専門の鑑定士がいないので、骨董品や古美術品に関しての知識はほぼないと言っていいだろう。黄花梨の買取を依頼するのであれば、まずは専門の買取業者を探してみよう。