黒龍八十八号は、200年以上前に福井県で創業した黒龍酒造からでている大吟醸酒の銘柄だ。本稿では黒龍酒造と黒龍八十八号の特徴、また買取に出す場合の査定情報や価格相場、そしておすすめの買取業者や高く買取してもらうコツについて紹介する。
Now you say you’re lonely… / Tom Crew
CONTENTS
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黒龍とは
黒龍(こくりゅう)とは、福井県吉田郡永平寺町に本社を構える黒龍酒造株式会社が製造する日本酒のブランド名である。まずはその誕生秘話とこだわりの原料について見てみよう。
黒龍ブランド誕生秘話
霊峰白山の雪解け水が湧き出る恵まれた地理的利点を生かして、福井県を流れる一級河川九頭竜川(くずりゅうがわ)周辺に創業した黒龍酒造。創業年は1804年で、その歴史は200年以上に及ぶ。繁栄期には同地に17もあった酒蔵だが、いまや2軒しか残っていないという。
黒龍酒造に転換期が訪れたのは、七代目蔵元の水野正人就任時。蔵元が自らフランスやドイツなどワインの産地へ出かけ、ワインの熟成を日本酒に応用できないかと考えたことに始まる。生産量は少なくても品質の高い清酒造りにこだわり、研究を続けたことが現在の黒龍ブランドの礎となった。
九頭竜川の伏流水と上質の米
黒龍の吟醸酒が持つしなやかでふくらみのある口当たりは、九頭竜川の伏流水(ふくりゅうすい)によるところも大きい。伏流水とは水質の良好な地下水のことで、九頭竜川は透水性が高く軟水であるため、黒龍酒造が目指すやわらかな清酒造りに欠かせないのだ。
そして日本酒の原料となる米へのこだわりも忘れていない。黒龍では酒造好適米(酒専用の米)の特Aランクに位置づけされる兵庫県東条地区の山田錦と、福井県大野で生産される五百万石などの上質な酒米(さかまい)を使用している。
米の出来には毎年変化があり、米の善し悪しは酒の味にも大きく関わってくることはいうまでもないだろう。黒龍酒造は全国11の蔵元と提携し、契約農家と協力し合いながら高品質な米作りにも力を注いでいるのである。
黒龍 八十八号とは
黒龍酒造が手掛ける黒龍ブランドのなかでも、今回本稿で取り上げるのが黒龍八十八号だ。この清酒にはいったいどのような特徴があるのだろうか。その味わいからこだわりのラベル、オリジナリティのあるボトルまでを一挙紹介する。
黒龍八十八号の特徴
黒龍八十八号とは、職人の手によって長い時間をかけて丹念に醸された大吟醸酒のこと。精米歩合35%の山田錦を使用しており、日本酒度はプラス1度。温度は5度から10度に冷やして飲むのがおすすめだ。
濃厚度は中程度、やや甘めの味わいに仕上がっている。そして甘い中にもほのかな苦みを感じさせるハーブ類、フレッシュな南国のフルーツとフリージアの花の香りが特徴的な酒である。
この酒の芳香な味わいをより楽しむためには、合わせる料理選びに注意を払いたい。日本ソムリエ協会の副会長を務める中本 聡文氏によると、エビの蒸し餃子などの中華の点心との相性が良いとされている。
また黒龍八十八号という商品名は、末広がりで縁起の良い数字として知られる八十八にちなみ、できの良い原酒を八十八号タンクに収めたことに由来しているという。
ラベルへのこだわり
ひとめ見ただけで黒龍の商品とわかるように、商品の外観にも黒龍酒造のこだわりが表れている。七代目蔵元の水野正人氏いわく、自分で造った酒は実の娘と同様、晴れ着で嫁入りをさせるというコンセプトに基づき、福井県伝統の絹織物で織られたラベルを採用している。
黒龍八十八号のラベルは、複数の色の糸が織り込まれた越前織の生地に金箔で八十八号と表記された特徴的なものだ。越前織はネームタグに使われる織物として生まれた福井の地域産ブランド。福井県における織物産業は、中世以前に大陸から来た人によって持ち込まれたという説があり、明治には国内において最大規模の繊維の産地として知られるようになった。
その地で誕生した越前織のラベルには特別感があり、そのラベルが施された黒龍八十八号は贈答用にもふさわしい華を持つ日本酒であるといえるだろう。同製品のラベルは昭和初期まで使われていた着物をほどいて布にした古布(こふ)がモチーフになっており、どことなくアンティーク感の漂うなつかしささえある。
機能美も携えたボトルデザイン
黒龍八十八号は黒龍酒造オリジナルの720ml入りのボトルが使用されている。そのデザインコンセプトには伝統と斬新さを掲げており、人々の日常に違和感なく溶け込みながらも、ハレの日の食卓にもマッチする華やかさを備えている。
2008年より採用されているオリジナルボトルの発想には、フランスはパリにあるラグジュアリーホテル、オテルリッツ・パリの支配人によるアドバイスが関係しているという。
和食がユネスコの世界無形文化遺産に登録された2013年を境に、海外でもじわじわと日本酒人気が定着しつつあるのは周知のとおりだろう。当の支配人いわく、海外の客はボトルデザインからも日本を感じ、視覚と味覚ともに日本酒を楽しみたいのではないか、と。
このひとことがきっかけで、注ぎ口周りからボトルのシルエットにいたるまで徹底的にデザインを追求し、今日のような機能美を携えたオリジナルのボトルデザインの誕生となったのである。
黒龍 八十八号の査定見積価格
黒龍酒造公式サイトでの黒龍八十八号の通常販売価格は、720mlのボトルで5,000円(税抜)となっている。また参考までに、同じ製品の楽天やamazon、ヤフオクでの査定価格を紹介しよう。
- ・楽天: 11,680円~16,200円
- ・amazon: 11,800円
- ・ヤフオク: 8,500円~9,750円
いずれも生産後半年以内の製品だが、公式販売価格から明確に下がることもなく、むしろ上昇傾向にあることがうかがえる。黒龍ブランドの人気の高さを裏付ける結果であるともいえよう。
黒龍 八十八号を高く査定してもらうコツ
黒龍八十八号は年に数回しか販売されない限定商品であるため、入手困難なことから買取を強化している業者が多いのは事実だ。加えて黒龍ブランドは安定した人気があり、高く査定してもらえる可能性は十分考えられるだろう。そこで買取業者へ査定に出す前に知っておきたい、いくつかのポイントを以下に挙げていく。
日本酒に熟知した業者を選ぶ
日本酒の銘柄は全国併せておよそ2万種類以上あるといわれており、産地や酒造、その銘柄の希少性などを的確に把握している買取業者を選ぶことが大切だ。
また日本酒は賞味期限があることから、酒の買取専門でも日本酒の買取をおこなっていない業者もあるので注意したい。このあと本稿では日本酒買取の実績が豊富な業者を紹介するので参考にしてもらえたら幸いだ。
賞味期限を確認
日本酒を査定に出す際に大事とされるポイントは、まず未開封であること そして賞味期限が切れていないこと。高額で買い取ってもらうには製造日から3カ月以内、少なくとも半年以内に買い取ってもらうのが望ましいとされている。
さらに日本酒は種類によって賞味期限が異なることも知っておく必要があるだろう。以下に清酒メーカーが公表している日本酒の種類と、それぞれ種類のおおよその賞味期限を表にしたので目安にしたい。
- 常温保存が可能な生酒
- 製造日からおよそ8カ月
- 吟醸酒、純米酒、生貯蔵酒
- 製造日からおよそ10カ月
- 本醸造酒、特定名称酒以外の清酒(普通酒)
- 製造日からおよそ1年
黒龍八十八号は大吟醸酒なので目安としてはおよそ10か月に該当するが、製造元の黒龍酒造は製造から約6カ月間までを品質保持期間と設定していることを付け加えておく。
化粧箱やラベルの状態
ウイスキーやワインの買取と同様、化粧箱やボトルについたラベルの状態も日本酒の査定ポイントに大きく影響するのは周知のとおりだ。
特に黒龍八十八号の化粧箱は個性的で、工芸品を用いたラベルの美しさが維持できていることがポイントとなるのは間違いない。できるだけ新品同様に保持しておくと高額買取に繋がりやすくなると考えてよいだろう。
黒龍 八十八号の買取におすすめの業者
その品質の高さと福井の伝統工芸をラベルに施した粋なデザインと機能美を備えたボトルで、国内のみならず海外からの人気も高い黒龍八十八号。買取に出そうと考えているなら、買取業者の利用が便利だ。こちらでは黒龍八十八号の買取を強化している買取業者のなかでも、特に実績が豊富な8社を紹介したい。
リンクサス
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
神奈川県横浜市東神奈川に買取店舗を構える酒買取専門業者リンクサス。東神奈川駅の改札口から直接アクセスでき、雨の日でも安心だ。黒龍八十八号720mlの買取価格を公表している業者のなかでは、最も高額となる5,500円の値段がついている。
- 会社名
- LINXAS株式会社
- 住所
- 〒221-0822 神奈川県横浜市神奈川区西神奈川1-6-1サクラピアビル4F
- 営業時間・定休日
- 11:00~19:00 定休日なし
- 査定方法
- 店頭査定、LINE査定、オンライン査定、電話査定
- 買取方法
- 宅配買取、出張買取、店舗買取
- 買取価格
- 黒龍八十八号720mlは5,500円
スパナ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
スパナは東京の西新宿で酒の買取と販売をおこなう酒買取専門業者。日本酒の高額買取実績が豊富で、黒龍は日本酒の高価買取リストに入っている。黒龍八十八号720mlの買取価格は5,000円と、公表されている業者のなかでも比較的高めだ。
- 会社名
- 株式会社SPANA
- 住所
- 〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-1-7 新宿ダイカンプラザA館423号室
- 営業時間・定休日
- 10;00~20:00(土曜・祝日は15:00まで)日曜定休
- 査定方法
- 電話査定、FAX査定、オンライン査定、LINE査定
- 買取方法
- 宅配買取、店頭買取、出張買取
- 買取価格
- 黒龍八十八号720mlは5,000円
ネオプライス
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ネオプライスは大阪に本社があり、海外輸出やオークションへの参加を積極的におこなう総合リサイクルショップ。買取価格を公表している数少ない業者のひとつで、黒龍八十八号720mlの平均買取価格は3,200円前後と提示されている。
- 会社名
- 株式会社ネオプライス
- 住所
- 大阪府寝屋川市香里南之町21-9 ノアールメゾン香里1F(香里園店).
- 営業時間・定休日
- 11:00~20:00 木曜日
- 査定方法
- 電話査定、メール査定、オンライン査定、LINE査定、FAX査定、店頭査定
- 買取方法
- 店頭買取、宅配買取、出張買取
- 買取価格
- 黒龍八十八号720mlは3,200円前後
大黒屋
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
いわずと知れた買取業者大手の大黒屋は、全国にある210店舗の店頭で日本酒の買取を受け付けている。買取を受け付けるほぼすべての銘柄において買取価格の掲示をしており、黒龍八十八号720mlの買取価格は3,000円となっている。
- 会社名
- 大黒屋
- 住所
- 〒103-0028 東京都中央区八重洲1-6-19 第二大黒ビル2F(質東京駅前店).
- 営業時間・定休日
- 平日11:00~20:00 土日祝10:00~19:00 定休日なし
- 査定方法
- 電話査定、LINE査定、メール査定
- 買取方法
- 店頭買取、宅配買取、出張買取
- 買取価格
- 黒龍八十八号720mlは3,000円
レッドバッカス
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
レッドバッカスは酒販売店が運営する酒専門の買取業者。日本酒・焼酎のほかにも高級ワインやウイスキー、ブランデーなどの酒全般を幅広く買い取っている。買取価格は非公表だが、黒龍八十八号720mlの買取実績がある。無料の宅配買取は全国に対応しているので利用しやすい。
- 会社名
- 有限会社 橋本酒販 酒買取レッドバッカス
- 住所
- 〒271-0091 千葉県松戸市本町17-23 太陽歯科ビル3F(松戸買取センター)
- 営業時間・定休日
- 10:00~18:00 日曜祝日、振替休日(夏季と年末年始休業あり)
- 査定方法
- 宅配査定、Web(オンライン)査定、FAX査定、LINE査定
- 買取方法
- 宅配買取、店頭買取、出張買取
ジョイラボ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ジョイラボは東京渋谷店、新宿店のほか、名古屋店、札幌店、心斎橋店、小倉店と全国規模に店舗を持つ酒買取専門業者だ。買取価格の公表はしていないものの、黒龍酒造の日本酒の品質の良さを高く評価している。黒龍八十八号を正当に査定してもらえる可能性は高いと考えてよいだろう。
- 会社名
- JOYLAB 株式会社
- 住所
- 〒150-0011 東京都渋谷区東2-17-12 パーシモンチバ1階(渋谷店)
- 営業時間・定休日
- 10:00~19:00 定休日は店舗によって異なる(水曜または木曜)
- 査定方法
- 電話査定、FAX査定、オンライン査定
- 買取方法
- 宅配買取、店頭買取、出張買取
ストックラボ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
高額買取実績の豊富な酒買取専門ストックラボにおいて、黒龍酒造が製造する日本酒は高価買取ランクの上位に位置している。各銘柄いずれも買取価格は非公表だが、黒龍八十八号の評価にも期待したいところだ。
- 会社名
- 株式会社ストックラボ
- 住所
- 〒160‐0022 東京都新宿区新宿2-12-16セントフォービル203
- 営業時間・定休日
- 11:00~20:00 定休日なし(年末年始と臨時休業を除く)
- 査定方法
- 電話査定、メール査定、LINE査定
- 買取方法
- 宅配買取、店頭買取、出張買取
ブランド風月
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ブランドもの全般の買取に強い買取業者ブランド風月は、幻の日本酒と名高い黒龍ブランドの買取を強化している。店頭買取は、東京都八王子駅北口店、神奈川県の平塚店と橋本駅前店、埼玉県の大宮駅西口店、春日部東口駅前店でおこなっている。
- 会社名
- ブランド風月
- 住所
- 〒192-0082 東京都八王子市東町1-8 信和ビル1F(八王子北口店)
- 営業時間・定休日
- 10:00~19:00 不定休(臨時休業あり)
- 査定方法
- メール査定、LINE査定
- 買取方法
- 店頭買取、宅配買取、出張買取
まとめ
黒龍八十八号の特徴や査定情報、買取価格の相場について見てきた。販売期間が限定されているため市場に出回る数に限りがあり、未開栓で保管状態がよく賞味期限内であれば、高価格で買い取ってもらえる可能性は高いだろう。
もし飲まない黒龍八十八号が手元にあるなら、劣化させないようできるだけ早いうちに信頼のおける買取業者を見つけ、査定してもらおう。ほぼすべての業者で電話やLINE査定が受けられ、また宅配買取や出張買取を頼めるので、近くに店舗がなくてもどんどん活用してもらいたい。