イノチェンティ(Innocenti)は、イタリアの自動車ブランドである。スクーターの製造販売で世界的に有名なメーカーだ。
Innocenti Mini Minor / photobeppus
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スクターメーカーとしての歴史
元はスチール製品メーカーだったイノチェンティは、第二次大戦後にスクーターの生産を開始。長年培ったスチール製品の製造技術を生かし、「ランブレッタ」などの人気車種を開発した。
ランブレッタのライバルは、同じくイタリアのベスパ(Vespa)。日本ではベスパがよく知られておりランブレッタはあまり知られていないが、ヨーロッパではベスパと並ぶ人気スクーターであった。
1970年代に製造終了したランブレッタは、2010年に復活。レースなどでも活躍している。
自動車メーカーとしての歴史
イノチェンティといえば、MINI(ミニ)で知られている。1950年代にイギリスのブリティッシュ・モーター・コーポレーション(BMC)が開発した小型乗用車MINIは、1970年前後にいくつかの会社がライセンス販売していたが、そのうちの1社がイノチェンティであった。
当時のMINIはベルトーネがデザインしたものだった。イノチェンティ・MINIは人気があり、数万台売れた。イノチェンティはその後、1976年にイタリアの自動車メーカー「デ・トマゾ(De Tomaso)」に、1990年にはフィアットに買収された後、1996年に製造販売を終了した。
人気車種の買取価格相場
売りたい車の買取価格相場を調べて、売却時の相場の参考にしよう。主な車種の買取価格相場を紹介する。
イノチェンティ・MINI
1961年から1976年まで製造されていた、MINIのライセンス車である。MINIはイギリス車であるが、イノチェンティ・MINIは、めずらしいイタリア製だ。
1970年代、80年代に製造されたものだが、MINIは大切に乗り続けているファンも多く、現在でも中古車が販売されている。
クーパー Mk-III 1000cc(ホワイト)60万円
エクスポート 1300cc(グリーン)50万円
ベースグレード 1300cc(レッド)35万円
イノチェンティ・デ・トマソ
デ・トマゾに買収されて最初に開発されたのが、イノチェンティ・ミニ デ・トマソであった。一部モデルはダイハツ製エンジンが採用されたが、このエンジンは性能が高く、故障が少なかったと高く評価されている。
1300cc(ブラック)65万円
1000cc ターボ(ホワイト)60万円
1000cc ターボ(ホワイト、ガンメタ)25万円
旧型MINIの人気
MINIは現在、ドイツの自動車会社BMW傘下のブランドである。イノチェンティ・MINIやローバー・MINI、ブリティッシュ・モーター・コーポレーション(BMC)時代のMINIは「クラシック・ミニ」「BMCミニ」と呼ばれている。
クラシック・ミニには現在も多くのファンがいて、こだわって何台も乗り換えているというケースも少なくない。製造から年数がたち、必ずしも調子が完璧とは限らないにもかかわらず、新車ではなく旧型MINIにこだわって乗っている人も多いのである。
MINIの部品は手に入りやすい
最後のモデルの生産終了から10年を過ぎた車は、修理部品の入手が難しくなることが多いが、MINIのパーツは旧型のものでもいまだに製造されており、イギリスから取り寄せることができるようになっている。
旧車の中では部品調達をしやすく、日本に流通している台数が多いため取り扱い経験のある自動車店も多い旧型ミニは、中古車を良い値段で買い取ってもらいやすい車と言えるだろう。
なお、イギリスに注文するとMINIのボディまで取り寄せ可能ることができる。メンテナンスのしやすいMINIは、買取店や車ファンにとってはとても楽しい車なのだ。
旧型MINIはオーバーヒートしやすいという噂は本当か
MINIはオーバーヒートが多いとされている車だが、オーバーヒートの原因は基本的なメンテナンスにあることが多い。
サーモスタットやオイルなどの基本的な管理をしていれば、全く問題なく安心して乗ることができるうえ、売りに出すときにも評価され、高額売却につながる。車の維持には、定期的なメンテナンスが非常に重要なのである。
売却前に買取価格比較を
車の買取価格は、業者やタイミングによって、また日によっても上下することがある。つまり、ある業者での査定額が低かったとしても、他社に持っていけば高額査定してもらえる可能性もあるのだ。
安く売ってしまうことを防ぐためには、買取店を決める前にいくつかの業者に査定をしてもらって、それぞれの提示額を比較するのが有効だ。
店頭査定や出張査定、一括査定など方法はいろいろあるので、少なくとも3社、できれば5社以上に査定をしてもらえると良いだろう。
車買取で得する5つのポイント
愛車をより高く買い取ってもらうための裏技を5つ紹介する。知っているのと知らないのとでは、査定金額に大きな差がつくかもしれないので、参考にしてほしい。
査定士に好感を持ってもらう
中古車の査定士は、自社で定められている基準に従って車をチェックしていくので、基本的には、客の印象で査定金額が変わることはない。しかし、査定士も人間なので、相手が横柄な態度であれば「この人は信用できない、キズを隠しているかも知れない」とマイナス要素を探す目がきびしくなる可能性がある。安心して買取りをしてもらうためには、査定士との信頼関係を築くことが大切なのだ。
車検間近の車は車検に通さない
車検切れが近くなればなるほど査定金額は低くなるが、車検を通してから査定をしても「車検を通すためにかかった費用」の元が取れるほど査定金額がプラスになることはほとんどない。つまり、車検を通さないほうが得なのだ。新車の納入時期の都合など、どうしても車検を通さなければならないなどという特別な状況を除いては、車検を通すまえに査定を依頼することをおすすめしたい。
細かなキズやカーフィルムはそのまま
1cm未満の細かいキズは査定金額にほとんど影響を与えないので、そのまま査定に出そう。ここで直したとしても、修理費用の元が取れるほどのプラス査定が期待できるわけではないのである。また、法に触れない限り、カーフィルムが貼ってあることはマイナス査定の対象にはならない。自分ではがした結果、汚れが残ってしまうと逆に査定金額が下がってしまうので気を付けてほしい。
年内に売る
査定士のチェック項目のひとつに「年式」があるが、年式は「初度登録年月(軽自動車の場合は初度検査年月)」によって決定され、その車の新しさを示す。どんな車でも年式は1月1日に一斉に更新されるため、年が変わると年式が1年分古くなってしまうのだ。年式が新しい車の方が高く売れる可能性が高いので、年末に車の買替えを検討する場合は早めに査定に出そう。
査定日は雨の日を選ぶ
雨の日は、中古車の持込み査定を依頼する人は少ない。しかし、1日の買取りノルマを設定している車買取業者は多いため、査定を甘くしてでも仕入れ件数を稼ごうとする査定士も存在するのだ。そのため、大幅なプラス査定を期待できるわけではないが、試してみる価値はあるだろう。
まとめ
イノチェンティ(Innocenti)の買取価格相場と売る際のポイントを紹介したが、おわかりいただけただろうか。せっかく大事な愛車を売るのに、低い金額で買い取られてはたまったもんじゃない。本記事を参考にしていただき、納得のいく価格で気持ちよく愛車を手放せることを願っている。