中古車査定で重要になるグレード。意外と愛車のグレードについて知らない方もいるのではないだろうか。今回はトヨタ・スバル・日産の台車番号とグレードの調べ方について紹介していくので、売却時の参考にしてみてほしい。
subaru / SagerHead
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グレードが高い車ほど高く売れる
中古車は一台一台の状態や車両情報が異なるため、査定時にはメーカー名、車種名、走行距離、年式などを伝えなくてはならない。中古車査定ではこれらの要素を考慮した上で買取価格が決まるのだが、意外と知られていない重要なポイントがある。それは自動車の”グレード”だ。
グレードとは自動車のランク・等級を意味する。グレードによって装備、内装、仕様が異なりグレードが高くなればなるほど販売価格も高くなる。グレードの高いモデルほど人気があるため中古車市場でも高く売れる。
愛車のグレードが分からない…
中古車査定の際、グレードとはとても重要な車両情報の一つなのだ。しかし購入したての頃ならまだしも、購入から数年経った愛車のグレードを覚えている人は意外と少なく、いざ買取に出そうとしたときに「愛車のグレードが分からない」といった人も多いようだ。 ではグレードが分からないとき、一体どうすれば調べることができるのだろうか。
車のグレードを調べるときは車台番号が必要
さっそく人気自動車メーカー「トヨタ」「スバル」「日産」のグレードの調べ方を紹介していこう。 トヨタ、スバル、日産のグレードを調べるときには”車台番号”が必要になる。車台番号とは、国土交通省が個別の車両に一つずつ振り分けた番号であるため、一つとして同じものは存在しない。車種、年式、見た目が全く同じの自動車でも車台番号は異なるのだ。
※車台番号は、地域によって”車体番号”や”フレームナンバー”と呼ばれることもある。
トヨタ・スバル・日産の車台番号の打刻位置
車台番号は車台に刻印されている。損傷を受けにくい部分に打刻されているため、エンジンルーム内を確認すると分かるようになっている。トヨタ・スバル・日産などの日本のメーカーが生産販売する車両はハイフンのあとに5~7桁のナンバーで表すことが多い。また、エンジンルーム内以外の打刻位置は以下を参考にしてみてほしい。
- 《トヨタの車台番号打刻位置》
- エンジンルーム、運転席下、運転席右下のステップ部分、タイヤハウス右前輪、エンジンルームのカバー内など
- 《スバルの車台番号打刻位置》
- エンジンルーム、右側フレーム外側中央、運転席右下など
- 《日産の車台番号打刻位置》
- エンジンルーム、運転席下、エンジンルームカバー内、車のフレーム右側の面、助手席のシート下、タイヤハウス左前輪前方など
ボンネットの開け方
エンジンルームにある車台番号はボンネットを開けてから確認しなくてはならない。ボンネットの開け方は以下を参考にしてみよう。
- 1.運転席側の足元付近にあるボンネットオープナーを引く。ボンネットレバーは車のマークが描かれているので、給油口レバーと間違えないようにしよう。
- 2.レバーを引くとボンネットが少し浮くので、ボンネット側に移動し隙間に手を入れる。するとボンネットの内側にレバーがあるので、このレバーを横に押しながらボンネットを持ち上げる。
- 3.ボンネットを開けたら、ボンネットステーという固定する棒を固定する。このときボンネットをゆっくりおろしながら固定しよう。
ボンネットは簡単に開けることはできるが、安全のためにエンジンを停止した状態で行うようにしよう。また、車種によってはボンネットステーが付属されておらず、自動的にボンネットが開くこともある。トヨタ・スバル・日産の自動車だとしても車種によって異なるので分からないことがあれば気軽にメーカーやディーラーに問い合わせてみると良いだろう。
コーションプレートにも車台番号が記載
エンジンルームを確認するだけでなく、他の方法でも車台番号を調べることができる。その一つがコーションプレートを確認することだ。コーションプレートとは、車の名札のような役割を持つプレートである。コーションプレートにはモデル、エンジン形式、フレームナンバー(車台番号)、色、製造工場などが記載されている。
トヨタでは「ネームプレート」、スバルと日産では「モデルナンバープレート」と呼ばれているが、どちらにせよコーションプレートという呼び方で通じるとのこと。
メーカー別コーションプレート表示位置
このコーションプレートは、メーカーによって貼られている位置は異なる。エンジン内に貼り付けられている場合もあるようだが、車内にあると簡単に確認できるだろう。
- 《トヨタのコーションプレート表示位置》
- 運転席側センターピラー、エンジンルーム内、助手席側フロントピラー・センターピラーなど
- 《スバルのコーションプレート表示位置》
- 運転席側センターピラー、エンジンルーム内、助手席側センターピラーなど
- 《日産のコーションプレート表示位置》
- 運転席側センターピラー、エンジンルーム内、運転席シート下、助手席側センターピラーなど
手取り早いのは車検証を確認すること
自動車のエンジンルーム内、コーションプレートを確認すると車台番号が分かるようになっているが、一番手取り早いのは車検証(自動車検査証)を確認することだ。トヨタもスバルも日産も、メーカー関係なく車検証には車両番号、車名、型式、車台番号などが記載されている。車台番号は車検のときにも必要になるナンバーであるため、必ず記載されている情報なのだ。
車を処分したあと、ナンバーだけ分かるとき
もしも自動車をすでに処分してしまい、車検証も手元にない場合、ナンバーさえ分かっていれば車台番号を割り出すことができるかもしれない。陸運局には登録事項等証明書という記録が保管されている。この登録記録を再発行してもらえれば、型式、自動車登録番号、車台番号が分かるというわけだ。ただし、車検証の再発行などには理由書が必要であるため、詳しくは陸運局の人と相談するようにしよう。
もしも車検証を無くしてしまった場合…
万が一、車検証を無くしてしまったときは再発行しなくてはならない。車検証をなくした場合は速やかに代行業者、または陸運局に出向くこと。
代行業者に依頼する場合は必要書類(使用者の委任状と認印が押してある理由書など)を揃えて依頼する。自分で陸運局に行く場合は理由書、身分証明書、手数料納付書、申請書などが必要になる。理由書はあらかじめインターネット上でダウンロードしておくと良いだろう。分からないことは陸運局の人に問い合わせると良いだろう。
トヨタ・スバル・日産のグレードの調べ方
車台番号が分かったらグレードを調べてみよう。グレードは規則性がなく、個人で車台番号を基に判別することはできないようになっているため、メーカーの公式サイトから参照、もしくは問い合わせるようにしよう。では、トヨタ・スバル・日産のグレードの調べ方をそれぞれ解説していく。
TOYOTA(トヨタ)のグレードの調べ方
圧倒的なシェアを誇るトヨタ。日本国内だけでなく海外でも人気の高い自動車メーカーだ。そんなトヨタ車のグレードは、公式サイト「グレード情報検索サービス」から車台番号を入力すると1999年(平成11年)の1月以降の車両ならグレード情報を確認することができる。
ただし、平成11年以前の自動車のグレード情報は確認できないので注意しておこう。また、該当するグレードが複数表示される可能性があるため、自車と比べながら確認するようにしよう。
グレード情報検索サービス:http://www.toyota.co.jp/grade/dc/top
上記のURLに記載されている注意書きを読み、内容に同意したら【同意して問い合わせる】のボタンをクリック。
次のページに進むと記入欄があるので、車台番号を例にならって入力。【検索】ボタンをクリックすると車両のグレードが表示されるようになっている。もしも正しく車台番号を入力しても検索結果が表示されない、複数表示されたといったときは、トヨタ公式サイトにある「お問い合わせ・よくある質問」ページを参考にしてみよう。
トヨタ公式サイトのFAQ:http://toyota.jp/faq/
SUBARU(スバル)のグレードの調べ方
インプレッサ、レガシィ、XV、WRX、レヴォーグ、クロスオーバーなど、スポーティなモデルを多数展開するSUBARU(スバル)。全輪駆動システムが標準搭載されており、安全性に優れた運動性の高い自動車を展開している。最近では、2017年4月1日付けで富士重工業株式会社から「株式会社SUBARU」に社名が変更された。
スバルのグレードは、スバル公式の「車種グレード検索」から調べることができる。
車種グレード検索:http://grade-search.subaru.jp/luw/
半角英数字を入力して【検索】するとグレードが表示される。入力例にならって車台番号を入力してみよう。万が一、検索結果について不明なことがある場合は、SUBARUのお客様センターに問い合わせてると良いだろう。
NISSAN(日産)のグレードの調べ方
コンパクトカーやスポーツカー、ミニバンなど、多種多様なモデル、幅広い価格帯で展開する日産。100%電気自動車のリーフ、充電を気にせず走行できる「e-POWER」が搭載されたノートなど、最近では電気自動車の開発に力を入れている。
日産のグレードもトヨタやスバルのように、車台番号からグレード情報を検索することができる。ただし車種や年式によっては該当する情報が表示されない可能性があるので注意しておこう。また、特別仕様車や限定車なども正しい情報が表示されない場合があるので参考情報程度に思っておこう。
日産グレード検索:http://www.nissan-grade-search.com/GRADE/
グレード情報にある【グレード検索ページはこちらから】のボタンをクリックすると、注意事項が表示される。
注意事項を理解した上で【キャンセル】もしくは【OK】のボタンをクリックしよう。【OK】ボタンを押すとグレード情報の検索ページに飛ぶ。
そして他のメーカーと同じように車台番号を入力すると結果が表示される。 また、車台番号に(-)ハイフンが入っていない場合は下6桁の英数字を右の欄に入力して検索。下6桁でグレードが表示されなかった場合は下7桁で検索してみよう。
また、リコールに関しては「リコール・改善対策・サービスキャンペーン対象車の検索」というページから検索することができる。
リコール・改善対策・サービスキャンペーン対象車の検索:http://www.nissan.co.jp/RECALL/search.html
グレード検索と同じように車台番号を検索するとリコール対象車両に該当するかが判明する。ただし、2001年3月30日以降のリコール・改善対策情報、2003年1月17日以降のサービスキャンペーン情報のみが検索結果として表示される。それ以前のリコール対象車両については「インターネット・お電話からのお問い合わせ」というページを参考にしてみよう。
インターネット・お電話からのお問い合わせ:http://www.nissan.co.jp/POSTOFFICE/contact_sp.html
車台番号が分かればグレードを検索できる!
トヨタ・スバル・日産の中古車を売却する際は、車種、走行距離だけでなく、グレードも忘れずに伝えるようにしよう。グレードは車台番号さえ分かれば簡単に検索することができるので、調べるときはぜひ本コラムを参考に参考にしてみてほしい。そして満足のいく取引を実現するためにも買取査定に出すときは正確に車両情報を伝えることを意識してみてはいかがだろうか。