高級ブランドとして日本でも良く知られているのが、フランスのエルメス(HERMES)だ。エルメスでは、ケリー(Kelly)やバーキン(Birkin)などの有名なバッグを発売している。ここで紹介するヴィクトリア(Victoria)も、人気があるエルメスのバッグだ。
エルメスのヴィクトリアは、買取査定でも高く評価されやすい。今回は、ヴィクトリアの評価が高い理由を挙げながら、買取の相場や査定に関する情報を解説する。
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高価買取されるのには理由がある
エルメスのヴィクトリアは、さまざまな買取店が取り扱いの対象にしている人気のバッグだ。買取店は、市場のニーズが高い品を高価買取する傾向がある。エルメスのヴィクトリアは、次のような理由からニーズが高い。
- ・有名ブランドのバッグ
- ・使いやすいバッグがそろっている
- ・上質な素材と丁寧なつくり
ヴィクトリアは、フランスの有名ブランドであるエルメスが展開するバッグのラインアップだ。19世紀から続くエルメスは、世界から注目される人気ブランド。馬具のメーカーとしてスタートしたエルメスでは、高級皮革を使ったレザーアイテムやシルクスカーフ、ジュエリーなどのさまざまなファッションアイテムをリリースしている。
日本でもエルメスの人気は高く、製品の価値は多くの人の知るところとなっている。ヴィクトリアのシリーズも、こういった有名ブランドの製品ということで人気を集める傾向がある。ヴィクトリアのバッグは、デザインがシンプルで使いやすいのも人気を得る理由の1つだ。
このラインアップは、持ち手がついた角形のデザインが特徴になっている。バッグには適度なマチがあり、収納力にも優れている。持ち手の部分に腕を通して肩からかけたり、手に持ってトートバッグのような感覚で使えたりするため、いろいろなシーンで活躍してくれるのがヴィクトリアの魅力だ。数あるエルメスのバッグでも、ヴィクトリアは特に使い勝手に優れるラインアップとして人気がある。
エルメスのバッグは、いずれも上質な素材を使って丁寧に仕上げられている。乱暴な使い方をしない限り、縫製がほつれたり、部品が取れてしまったりすることは少ない。ダメージが生じたときにはエルメスに修理が依頼できるため、長く愛用できるのもメリットだ。
新品のヴィクトリアは高額な価格で販売されているが、価格に見合うだけの品質を備えているとして購入を希望する人が多い。中古品のヴィクトリアは、新品よりもいくぶん価格が安いことから、ニーズが高くなっている。
高価買取されやすいシリーズ
ヴィクトリアには、いくつかのラインアップがある。ラインアップでも特に人気が高いのが、以下のようなシリーズだ。
- ・ヴィクトリア II 35
- ・ヴィクトリア 43
- ・ヴィクトリア エラン 38
ヴィクトリア II 35は、縦が20センチ前後、横幅が35センチほどのボストンバッグ型のデザインだ。15センチほどのマチがあるため、コスメポーチや財布、スマホなどを収納できる容量がある。A4サイズの書類なども入れられることから、ビジネスシーンでも活躍してくれるのがこのシリーズの特徴になっている。こちらのヴィクトリア II 35は、買取店に持ち込まれることも多い。
ヴィクトリア 43は、ヴィクトリア II 35よりもやや大きいサイズのバッグ。このシリーズは、縦が28センチ前後、横幅が43センチとなっており、収納力が大きい。形はほかのシリーズと同じボストンバッグ型で、シンプルなデザインに仕上げられている。
ヴィクトリア エラン 38のサイズは、縦が20センチで横幅が38センチ。こちらのシリーズは、ヴィクトリア II 35とだいたい同じくらいの大きさだが、横幅が数センチほど長い。ヴィクトリア エラン 38は収納力があるわりにコンパクトに見えるため、通勤用のバッグとしても人気が高い。
こういったヴィクトリアのバッグには、さまざまなカラーがそろっている。安定した人気があるのが、ブラックやブラウン系のオーソドックスなカラー。ブルーやパープル、オレンジなども、人気があるカラーに挙げられる。
ヴィクトリアでは、柔らかい質感が魅力のトリヨンクレマンスやトゴなどを使った品が人気を集めている。トリヨンクレマンスやトゴは、エルメスのケリーなどにもしばしば使われている素材だ。こういった素材は、普段の手入れの仕方で状態が変わる。販売店などで手入れの方法を聞いておき、日頃からバッグのケアをしておくと査定での評価が高くなるかもしれない。
買取相場は状態で変わる傾向がある
新品のエルメス ヴィクトリアは、だいたい500,000円台から600,000円台で販売されている。中古のバッグの場合、買取相場はこのような新品の価格よりも下がる傾向がある。ニーズが高いエルメス ヴィクトリアは、中古品も比較的高い価格で取引がおこなわれているようだ。
美品の場合
美品のエルメス ヴィクトリアは、200,000円台~300,000円台の価格がつくケースがある。例えば、ブランド品や貴金属などを高価買取しているブランド リバリューでは、エルメス ヴィクトリア II 35を330,000円台の価格で買取した実績がある。
こちらのお店の場合、エルメス ヴィクトリア II 35にだいたい250,000円以上の価格をつけている。ブランド リバリューが高価買取しているのはトリヨンクレマンスが素材になった品が多く、ブルー系やブラウン系のバッグの買取実績が目立つ。
なんぼやでも、エルメス ヴィクトリアのシリーズには200,000円以上の価格をつけるケースが多い。2015年のT刻印が入ったエトゥープのエルメス ヴィクトリアは、300,000円という高額な価格で買取されている。ちなみに、こちらの300,000円の価格がついたバッグは、購入以来使用されていない状態だった。こういった未使用品は、高価買取される傾向がある。
ブランド品の買取に強いおたからやのサイトでは、新品未使用品のエルメス ヴィクトリア 35SV金具の買取相場を300,000円、数回使用した美品の買取相場を230,000円(いずれも2019年7月14日現在)と紹介している。
状態に難がある品の場合
エルメス ヴィクトリアのバッグは、状態が悪いと買取相場がいくぶん下がる。エコスタイルでは、トリヨンクレマンスのエルメス ヴィクトリア 35の最高買取価格を、2019年7月14日の時点で80,000円~にしている。
このような買取店で売る場合、バッグの使用感が目立つときには100,000円以下の金額がつく可能性があるだろう。使用感は、素材の質感やキズの有無、色の状態などからチェックされることが多い。ボストンバッグ型のエルメス ヴィクトリアの場合は、型崩れが見られるかどうかも1つのチェックポイントになるだろう。
オールレザーのタイプは高価買取されやすい
エルメス ヴィクトリアで高価買取される傾向があるのは、オールレザータイプのバッグだ。トリヨンクレマンスやトゴなどを使った品は、高く評価されていることが多い。レザーとキャンバス地を使ったエルメス ヴィクトリア43やエルメス ヴィクトリア50などは、ブランド リバリューでもやや買取価格を下げている。
キャンバス地はレザーよりも軽いのがメリットだが、アイボリーなどの淡い色の素材は汚れが目立ちやすい。買取店ではこういった事情も踏まえて、エルメス ヴィクトリアの買取価格を設定しているようだ。
高く売れるお店の見分け方
エルメス ヴィクトリアは、買取査定を受けるお店によって異なる金額が提示されることがある。エルメスのような高級ブランドのバッグが高く売れるお店には、次のような特徴があることが多い。
- ・エルメスに詳しい査定士がいる
- ・エルメスの買取実績が豊富
- ・利用者からの評判が良い
エルメス ヴィクトリアにどのくらいの価格がつくかは、査定をするスタッフの判断によって決まるのが一般的だ。品物の価値を正確に判断するには、相応の知識やスキルが必要になってくる。知識やスキルを備えた査定士がいる買取店を選ぶのが、エルメス ヴィクトリアを高く売るコツだ。
エルメス ヴィクトリアは、素材や色などによって市場価値が多少変わってくる。こういった点までしっかりと見極めができる査定士がいれば、品物の価値を最大限に評価してもらえる可能性がある。鑑定力がある買取店は、品物を取り扱った実績が豊富なケースが多い。サイトなどでそれまでの買取実績を紹介している買取店は、概して自社の評価に自信を持っている。
サイトでバッグの買取実績が紹介されているときは、エルメス ヴィクトリアの実績があるかどうかを見ておこう。買取価格が紹介されていれば、そのお店の買取相場もだいたいわかってくる。減額のポイントなどもチェックしておくと役立つだろう。利用者からの評判が良いお店も、高価買取が期待できる。
公式サイトからお店の特徴がわからないときは、実際に査定を受けてみると良いかもしれない。ほかのお店の査定額と比較すると、そのお店の判断が把握できる。ほかのアイテムとまとめ売りをしたり、タイミングをずらして査定を受けて売りどきをチェックしたりするのも、エルメス ヴィクトリアを高く売るのに役立つ方法だ。
ブランドのバッグには偽物もある
エルメス ヴィクトリアなどのバッグを査定する際に、査定士が注意をしているのが偽物の可能性がないかどうかだ。エルメスなどの高級ブランドのバッグには偽物も多い。偽物でないかどうかを査定のプロが見極めるときには、次のようなポイントがチェックされることが多い。
- ・素材の質
- ・縫製の仕上げ
- ・刻印の有無やデザイン
本物のエルメス ヴィクトリアには、トリヨンクレマンスやトゴといった上質なレザーが使用されている。偽物は、質感が本物と大きく異なることが多い。多くの場合、査定士は素材の手触りやツヤなどから本物かどうかを判断している。ちなみに、バッグの裏地に使われている素材は、査定士が良く見ているポイントだ。
また、縫製の仕上げも本物か偽物かを見分けるポイントの1つになっている。本物のエルメスのバッグは、縫製も丁寧に仕上げられている。縫製に問題があると、バッグのシルエットにも影響するケースが多い。シルエットになんとなく違和感がある品は、偽物の疑いが出てくるわけだ。
エルメスのバッグには、製造年などを示す刻印が施されている。このような刻印も、査定士がチェックする部分だ。刻印が見あたらなかったり、本物とは異なる文字が刻まれていたりすると、偽物の疑いが濃厚になる。”刻印の文字が歪んでいる”なども、偽物に良く見られるパターンだ。
偽物をヤフオクやメルカリなどに誤って出品してしまうと、トラブルになりかねない。安心して取引をするためにも、売却前に鑑定力のある買取店で査定を受けておこう。
まとめ
エルメス ヴィクトリアを売るときには、買取相場を調べておくなどの準備をしておきたい。このような準備をすると、素人でも中古のバッグを上手に取引できる可能性がある。買取店がおこなっている電話やメール、LINEの査定などは、積極的に利用してみると良いかもしれない。人気が高いエルメス ヴィクトリアは、ベストな買取店を見つけて売却しよう。
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