家電量販店などでよく見かけるカメラカタログも、賢い集め方・売り方を徹底することで現金化に繋げることも可能なコレクターズアイテムだ。
特に冊子やパンフレットといった紙資料を歓迎する専門店が増えた近頃では、一見価値のなさそうに見えるカメラのカタログにも高い価値が生まれやすくなっている。
また良心的なショップでは買取実績や品目なども詳しく公開しているため、多くのユーザが抱える「こんなものでも売れるのだろうか?」といった不安も解消しやすくなったと捉えて良いだろう。
今回は、自宅に眠ったカメラカタログの処分を検討する皆さんと一緒に、この市場の動向や査定情報を確認していきたい。
Leica R4s Katalog, Original Leitz (Retro Fotografica Broschüre) / audioreservoir
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カメラカタログとは?
カメラカタログというのは、NikonやCanon、RICOH、PENTAXといったメーカーから発行されている冊子の総称だ。
カメラカタログの多くは、新製品の機能や仕様、オプションなどを1つの冊子の中で詳しく紹介する内容となっている。
イメージデザインに菊川怜、木村拓哉、新垣結衣、綾瀬はるかなどを起用している冊子の場合は、こういった女優や俳優のファンがカメラカタログに興味を示すこともあるようだ。
カメラカタログとパンフレット、雑誌の違いとは?
カメラカタログやパンフレットには、書籍に欠かせないISBNコードやバーコードが付いていない。
この違いを知らずに「カメラカタログ=カメラ雑誌」と誤認識したままでいると、売却先を選ぶ段階で失敗することもあるため注意が必要だ。
こういった形で雑誌とは全く異なるカテゴリに位置付けられるカタログやパンフレットは、紙資料という分類になると捉えてほしい。
高額査定対象は1950年より昔のもの
カメラカタログ市場で確実に高く売れるのは、1950年代より前に発売された機種の冊子だけである。
これに対して、シリーズ買いをするコレクターも多いカメラ雑誌や写真雑誌の場合は、1950年~1980年代のものであっても稀に高値がつくケースも存在するようだ。
新しいカメラカタログは重量買取になることもある
このように、古いものだけに高い価値のつくこの市場では、比較的新しいカメラカタログは重量買取の対象になることも珍しくない。
写真関連の印刷物を積極的に買取るVIPカメラでは、カタログの買取基準を「10gあたり1円相当」としている。
また日本カメラや月刊カメラマンといった人気雑誌についても、新しいものには1冊3~5円の査定しかつかないため、カメラに関する冊子、雑誌、紙資料の高価買取を狙うなら年代にこだわる収集が欠かせないと考えて良いだろう。
カメラカタログの買取店を選ぶ際の注意点
カメラカタログの定義と需要を整理できたところで、次は売却先選定のポイントを確認していきたい。
業者によって買取範囲が異なる
カメラカタログ買取可能な業者は、下記2パターンのどちらかに分類される。
1.カタログ、パンフレット全般を買取る専門店
2.カタログと雑誌の両方を買取る専門店
売却品目の中に雑誌が含まれている場合は、後者の業者に査定依頼を行い、大量売りによるプラス査定を狙うと良いだろう。
カメラだけでなく映画や模型、車といった幅広い紙資料を所有しているなら、シルバー書房のようなカタログ・パンフレット買取に強い業者を選んでみても良いかもしれない。
売却予定のカタログリストを業者に送ってみよう
たくさんのカメラカタログを所有しているなら、そのリストをExcelなどで作り、メールやFaxでショップに送信する方法が大変おすすめだ。
リスト内にカメラの型番やメーカー、製造年を入れておけば、現物を確認しなくてもおおよその査定額を教えてもらえる可能性も高まる。
また、同じリストを複数ショップに送信することで相見積もりも可能となるため、少しでも高く売りたいと思うなら、自分の所有している紙資料全般の情報を詳しく整理してみてほしい。
大量のカタログがあるなら出張買取がおすすめ
リストの送信で「自分のカメラカタログに興味を示してくれる業者」が見つかったら、査定士が自宅に来てくれる出張買取をお願いしてみよう。
このサービスを利用すると、大量のカメラカタログや雑誌を段ボール箱に入れる手間が省ける。
また査定士が書斎などに入ることで、本棚などから意外な高額査定アイテムが見つかる可能性も高まるようだ。
カメラカタログの買取実績、買取相場
発行部数が比較的多く、レア物の少ないカメラカタログ市場では、高額査定実績が公開されにくい実情がある。
しかしオークションサイトを覗いてみると、女優の小泉今日子がイメージキャラクターとなったFUJIFILMのカタログに4冊1,500円、山口百恵が表紙を飾る1975年の日本カメラショーのカタログに1冊1,100円もの高額査定が付いたこともあるようだ。
こういったオークション実績から考察すると、需要の高い年代のレア物カタログであれば、1冊数百円~1,000円ほどの買取相場が狙えるだろう。
カメラカタログの買取に積極的な業者 まとめ
最後に、カメラカタログの買取実績が豊富な業者を4つ紹介しておこう。
シルバー書房
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
http://www.silverbooks.jp/catalog
カタログ・パンフレットの買取専用ページを設けるシルバー書房では、カメラカタログも歓迎している。
このショップのサイトには、古書店では珍しいメールフォームが用意されているため、売却時の疑問や不安があれば何でも気軽に送信してみよう。
シルバー書房には分野ごとのスペシャリストが在籍しているため、査定士とのコミュニケーションを重視する人にも満足の対応が得られやすいと言えそうだ。
草古堂
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
銀塩カメラから専門書、パンフレットまで幅広い買取品目を並べる草古堂は、「古いカメラに関するものを一気に売りたい」という皆さんにおすすめの専門店だ。
このショップでは骨董品や古道具も買い取っているため、遺品整理などで出てきた古いカメラやレンズも一緒に持ち込むことも可能だ。
フェデリコ書房(買取停止中)
http://eight-half.shop-pro.jp/?mode=f2
フェデリコ書房のサイトでは、買取価格の目安や査定基準などが詳しく書かれている。
雑誌については、1980年代以前発行のものをプレミア価値に位置づけているため、一般的な古書店で若干新しいと認識されるものであっても、このショップならより良い査定に繋げられそうだ。
またコンディションについては5段階評価となっているため、明確な基準で査定をしてほしい人には特におすすめのショップになることだろう。
VIPカメラ(閉店済み)
http://www.vipcamera.jp/page/29
VIPカメラは、「10gあたり1円相当」でカメラカタログの買取を行なう専門業者だ。
印刷された年代によっては増額査定も行なわれるため、自信のあるカメラカタログであれば基本買取価格以上の高値を付けることも可能と言えるだろう。
また、評価の中には希少度も含まれるため、写真やカメラ関連イベントでもらった珍しいカタログやパンフレットを所有しているなら積極的に査定依頼をかけてみてほしい。
まとめ
イベント会場や電気屋などで気軽に持ち帰ることのできるカメラカタログやパンフレットも、より良い専門店に持ち込めば確実に現金化に繋げられる。
また、パンフレットなどの紙資料の中にはカメラ博物館などの施設に収蔵されるものもあるため、歴史的資料になるような物を所有しているなら、販売ルートの豊富な業者を見つける作業が欠かせない。
こうした特徴を持つカメラカタログの処分を考えているなら、「捨てる前に査定に出す」という基本的なことを徹底してほしい。