サンヨン自動車(SsangYong Motor Company)は、韓国・ソウル市中区苧洞に本社を置く自動車メーカーである。
日本では、現代自動車(ヒュンダイ)や起亜自動車(キア)、韓国GM(ゼネラルモーターズ)などが韓国の自動車メーカーとしては有名だが、サンヨンもまた人気車の製造メーカーである。
その技術力も評価されており、過去にはUDトラックス(日産ディーゼル)のバス製造、また、アメリカン・モーターズ(AMC)と提携してジープのライセンス製造販売も行っている。
Ssangyong Korando G20D 2014 / RL GNZLZ
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人気車種と買い取り価格相場
日本にはあまり多く輸入されていないサンヨン自動車だが、人気車種を紹介しよう。
コランド(Korando)
サンヨン自動車の中でも、コランドは日本に比較的多く入ってきている車種である。
日本に最初に輸入されたのは、2000年前後に製造された2代目と言われている。メルセデス・ベンツの技術で製造した優秀なエンジンを搭載しており、日本には右ハンドルモデルが輸入されている。
2代目サンヨンの買い取り価格は30万円前後と予想される。3代目も新車が輸入販売されており、まだ中古車はほとんど流通していないが、状態の良い中古車であればある程度の金額での買取も期待できるだろう。
チェアマン(Chairman)
SUVのイメージが強いサンヨン自動車であるが、セダンも製造している。
初代チェアマンはベンツそっくり
チェアマンは、当時のダイムラー・ベンツ社から技術供与を受けて開発された、大型高級セダンである。サンヨンのフラッグシップ車として、鳴り物入りで発表されたモデルだ。
外観もエンブレムに至るまでベンツに似せてデザインされていたチェアマンは、発売当時のフランクフルトモーターショーで物議を醸し、ショーから撤収されたという話も残っている。
2代目チェアマンも高級サルーン
2008年に登場した2代目チェアマンは、さらに高機能になっている。大型でどこかメルセデス・ベンツのような雰囲気も残っており、高級感のあるデザインだ。アッパーグレード車にはメルセデス製V型8気筒エンジンを積み、トランスミッションは7速ATが採用されている。
チボリ(Tivoli)
人気SUVを製造してきたサンヨンが2015年に発売した、ドアクロスオーバーSUVである。オフロードを走る車ではなく、街乗り用のコンパクトなSUVだ。
価格は手ごろだが、使いやすい車である。流行デザインを取り入れ、スタイリッシュで広い室内空間とじゅうぶんな荷室を実現している点も評価されている。
韓国国内で順調に出荷台数を伸ばしており、一時期は生産が追いつかない状況だったとも言われている。ヨーロッパでの販売も視野に入れて開発され、イギリスなどで展開されている。
サンヨンの買い取り価格相場
日本にはほとんど入ってきておらず、中古車の買い取り相場は決まっていない状態である。コランドの高級仕様車が数十万で買い取られた実績がある。
日本国内での韓国自動車の評価
韓国は高い自動車製造技術を持つ国である。しかし、日本の国産車とイメージが重なる車種もあり、現在は日本での大ヒット車が出ていない状態である。
また、現代自動車の日本撤退などにより、アフターサービスが難しい点などからも、韓国の乗用車があまり出回っていないのが実情だ。
だが、近年ヒュンダイ自動車製のバスが日本に多く輸入され、売れ行きが好調なことから、これを機に韓国製自動車が日本でまた評価される可能性もじゅうぶんにあるだろう。
韓国製自動車を高く売る方法
性能の良さに対して、査定額があまり高くならないのが実情の韓国製自動車。少しでも高額売却するためには、多くの業者で査定をしてもらい、買取価格比較をするのが一番である。
手軽な一括査定を利用してみよう
インターネットで探すと、一括査定サイトが多く見つかるが、同じ一括査定でもいろいろなタイプのサイトがある。近隣の自動車買取店に依頼するサイトや、買取業者を全国から選べるサイトなど、出てくる買取店の種類も様々だ。
Webサイトで依頼をすると、業者から連絡が入り、仮見積もり額を提示される。その後、出張査定に来てもらい、正式な査定額を出してもらうというのが一般的な流れだ。早い買取店では、依頼した直後に電話がかかってくる場合もある。
他社との比較や交渉により売却額を上げることができる可能性もあるので、最初の出張査定で押し切られて即決してしまうことのないよう、かならず他社にも査定をしてもらってから決断してほしい。
査定額にふくまれるものを確認しよう
買取価格の見積もりが届いたら、その金額に何が含まれているかをよく確認してほしい。たとえば、年に1回一年分を支払う自動車税は、たいていの場合、売却後の分を業者が還付してくれる。
契約前に、還付されるかどうか、また、その金額が査定額に含まれているかどうかをきちんと確認しよう。
年度末に売却する場合は注意が必要
自動車税は、4月1日の時点での車の所有者あてに請求書が届くようになっている。年度末に売却した場合、4月1日にまだ名義変更されていないと次の年の分が請求されてしまうので、契約時に必ず買取店に確認しておこう。
車に関係する書類はきちんと保管しておこう
書類の有無によって査定金額に差が出ることがあるので、普段は車と書類を別にしているとしても、査定時には一緒に用意しておこう。以下の書類があるかを確認してほしい。
・定期点検整備記録簿
・取扱説明書
「定期点検整備記録簿」は法定点検の内容を記録し、その車の過去の整備状況が把握できる重要な書類である。「取扱説明書」も次のオーナーにとっては大切な資料なので大切に保管しておこう。