ベルトーネ(Bertone)は、イタリアの自動車メーカーである。ジョバンニ・ベルトーネ氏が1912年に乗用車のボディデザイン会社カロッツェリア・ベルトーネとして設立した。
Saint-Symphorien-de-Marmagne, Saône-et-Loire - France / Mic V.
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カロッツェリア・ベルトーネ功績
2代目で経営を継いだ息子のヌッチオ・ベルトーネ氏は優秀なカーデザイナーであった。ヌッチオ・ベルトーネ氏は多くの優秀なカーデザイナーを雇い入れ、アルファロメオ、フィアット、フェラーリ、ランボルギーニなど数々の車のデザインを手がけた。この時期は、会社がどんどん拡大した時期である。
フランコ・スカリオーネ氏、ジョルジェット・ジウジアーロ氏、マルチェロ・ガンディーニ氏といった有名大物自動車デザイナーたちは、実はこの時期にカロッツェリア・ベルトーネで腕を磨いたメンバーである。自動車デザインなどで実績を積んだベルトーネは、1960年代に本格的に自動車製造を開始し、有名スポーツカーなどを生産した。そして、2008年に一度倒産しかかったが見事に復活。しかし2015年にふたたび倒産している。
人気車種の買取価格相場
ベルトーネの車のうち、日本で人気のあるモデルを見ていこう。
フリークライマー(Bertone Freeclimber)
1990年前後に製造されていた、クロスカントリーSUVである。ボディーや内装はダイハツ・ロッキー(ROCKY)、エンジンはBMWの直列6気筒を搭載している。ロッキーは、日本ではラガー(RUGGER)としてダイハツから販売されていた車である。
フリークライマーの買取価格は、年式や車の状態にもよるが、50万円前後になると予想される。
X1/9
北米で大ヒットしたスポーツカー。アルファロメオ、フェラーリ、ジャガー、ランボルギーニ、ランチアなど多くの人気車をデザインしたマルチェロ・ガンディーニ氏が、ベルトーネのチーフデザイナーを務めていた時にデザインした車である。
当初はベルトーネがフィアットに提案して開発し、フィアットブランドで販売されていた。その後1982年にベルトーネが販売権を獲得し、以降ベルトーネブランドで販売されている。フィアットブランドとの違いは、エンブレムなどほんの少しだけであった。
エンジン性能、ハンドリング性能などがとても高く、パワーもあり、走っていてとても面白い車と評価されていたX1/9は、車両の状態や、カスタマイズにもよるが、高いものであれば100万円前後で買取してもらえる可能性がある。
リトモ・カブリオレ
フィアットが販売していた(Ritmo)という車は、ベルトーネがデザインした車である。リトモはフィアットブランドで販売されたが、そのカプリオレモデルである「リトモ・カプリオレ」は、ベルトーネブランドで販売された。リトモ・カブリオレの中古車はほとんど出回っていない状態ではあるが、買取に出す場合の査定額は数十万円になると予想される。
ベルトーネの修理事情
日本にも輸入されているベルトーネは、修理パーツの入手もそれほど容易ではない。パーツが入手できなくても自動車店で同じようなパーツを製造して取り付けるということは可能なので、そういったメンテナンスが必要な場合は、イタリア車や輸入車の修理実績の多い自動車店などに相談すると対応してもらえる可能性が高く、クオリティも高いと思われる。
車の売却時も同じで、ベルトーネなどの修理が得意な修理工場を併設しているような店であれば、メンテナンスが必要な状態であっても買い取ってもらえる可能性が高い。逆に、ファミリータイプの車を中心に扱っている買取店ではそのような車の修理は難しく、査定を依頼しても査定額が低く見積もられてしまう可能性が高い。ベルトーネの査定ポイントをしっかりおさえているような、見識の高い自動車店に買取に出すのがおすすめだ。
査定時に洗車は必要か
中古車買取のときに話題になる件の1つが、洗車についてである。念入りに洗車をしても、それが買取価格にそのまま影響するわけではない。しかし、汚れている車と綺麗な車のどちらが査定しやすく、査定士に人気があるかというと、洗車してある車である。
査定をするときは、きれいな車の方が傷などの具合を見やすく査定額を出しやすいというメリットがある。また、汚れている車や散らかっている車内をそのままにして査定に出すと、車が大切にされていないという印象を与えてしまい、不利になってしまう可能性もなくはない。少し時間をつくって洗車をするだけで、印象を良くし、場合によっては少し査定額がアップする可能性もある。中も外も、きれいに清掃をしてから査定に出そう。
タバコやペットの臭いは消臭を
洗車については、もし難しければしないまま査定に出すのも致し方ないが、消臭だけは必ず行っておきたい。タバコなどの臭いは簡単に落とせるものではないため、臭いが残っていると減額されてしまう。消臭グッズなどはホームセンターやカー用品店にたくさん並んでいるので、購入し、普段から消臭をこころがけておくようにしたい。