本コラムでは、仏教絵画の買取相場や査定情報に関して述べていくが、この仏教絵画だけでなく、絵画のような美術品の買取は非常に難しいものである。
なので絵画を売る前にある程度、基本的なポイントは押さえておこう。仏教絵画のポイントや相場はどのようなものなのだろうか。
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仏教絵画について
まず仏教絵画の相場や査定情報を紹介する前に、この仏教絵画がどのようなものなのかを、簡単にではあるが紹介していこう。
非常に長い歴史を持つ仏教絵画
仏教絵画についてだが、仏教は日本だけだけではなく、中国やインドなど、世界的に信仰している人が多く、非常に古い歴史を持つ。
歴史をみていくと宗教に関連した絵画は多く、名のない作家から有名な作家までさまざまだ。そのような宗教絵画のなかでも、仏教絵画は世界最古とも言われているようだ。
そのため希少価値も高く、また歴史的価値、美術品、骨董品としての価値もある貴重なものなのである。
精密に描かれた作品の価値はどれも高い
仏教絵画は神聖で崇高なものであるため、非常に高い技術と貴重な素材が使用されていることが多い。
作家がすべての技術を施し描かれた仏教絵画は、現代にはない趣があり価値も高い。基本的にどのような仏教絵画でも価値は高いと思われる。
仏教絵画の種類は多い
仏教絵画にはどのようなものがあるのか、ここである程度述べていこう。
- ・崇拝・礼拝のための釈迦(しゃか)などの絵画…釈迦如来、阿弥陀(あみだ)如来、大日如来、薬師如来、弥勒(みろく)菩薩(ぼさつ)などの仏
- ・曼荼羅(まんだら)
- ・変相図…仏教のなかに出て来る浄土や地獄の世界を絵で表現されたもの
- ・浄土図…極楽浄土を描いた浄土図
- ・六道輪廻(ろくどうりんね)思想画…仏教のなかで、6つの世界があるとされている。その6つの世界である、「天道界」「人間道界」「修羅道界」「畜生道界」「餓鬼道界」「地獄道界」などが描かれた絵画
- ・垂迹(すいじゃく)画…日本の宗教である神道と仏教が融合した絵画。仏が神に姿を変えた神仏習合に思想を絵画で描かれたもの。
上記が仏教絵画のジャンルになる。 このように仏教絵画と言ってもいろいろな種類があり、また日本はもとより海外の仏教絵画もある。
それぞれで価値が違うので、ここで紹介した種類は把握しておくといいだろう。
仏教絵画の査定情報
上記では、仏教絵画の基本ポイントを紹介してきた。仏教絵画は美術品や骨董品としての価値は高く、海外でも評価の高い作品が多いということは押さえておこう。
次は仏教絵画の査定情報について述べていくので、仏教絵画を売るときにどのようなポイントが査定額に影響してくるのか押さえておくといいだろう。
骨董品的な価値や美術品としての価値があるため、状態が大事
仏教絵画の査定ポイントだが、やはり状態の良さが査定額に大きく影響してくるだろう。
基本的なポイントではあるが状態の良さは売るときの基本的なポイントになる。だが、そのなかでも仏教絵画の状態は大きく影響する。
破れ、ホコリ、カビ、スレなどの状態はマイナス評価になるので、できるだけキレイな状態で売るようにしよう。
古い作品は高い金額で売れる
美術品として骨董価値のある仏教絵画は、古い作品には非常に高い希少価値がある。そのため、作家名がわからないものでも高い金額で売れることが多い。
仏教絵画は基本的に最近のものより、古い作品のほうが高く売れる傾向にあるようなので、古い仏教絵画を売るときには慎重になったほうがいいだろう。
下記で代表的な仏教絵画を紹介しておくので確認しておくといい。
仏教絵画の代表作品
釈迦霊鷲山(りょうじゅせん)説法図、吉祥天像、仏涅槃(ねはん)図、釈迦金棺出現図、普賢菩薩(ふげんぼさつ)像、伝船中湧現観音像(せんちゅうゆうげんかんのん ぞう)、善女龍王(ぜんにょりゅうおう)像、不動明王像、両界曼荼羅図、慈恩大師(じおんだいし)像、閻魔(えんま)天像、仏眼仏母像、文殊渡海図、山越阿弥陀図(やまごしあみだず)、阿弥陀二十五菩薩来迎(らいごう)図、親鸞聖人像、地獄草紙、餓鬼草紙、普賢十羅刹女(じゅうらせつにょ)図、阿弥陀三尊来迎図、地蔵菩薩像、不動明王二童子像、仏涅槃図
仏教絵画の買取相場
ここまで、仏教絵画の基礎知識や市場価値などを紹介してきた。
最後は買取実績についてリサーチをしたので紹介しておこう。はたして、この仏教絵画はどれくらいの金額で売れるものなのだろうか。
仏教絵画の買取相場
- ●仏教画・高祖日蓮大菩薩御涅槃拝図・弟子たち・名前付き・佛画…9,525円
- ●中国唐画古画 仏画 釈迦 仏教絵画 掛軸 絵画…621,000円
- ●室町期 不動明王像 不動尊 仏教絵画 古画 掛軸 仏画…299,048円
- ●親鸞上人御影【大正3年裏書】浄土真宗開山『教行信証』仏画 掛軸 絵画 仏教絵画…8,750円
- ●仏教絵画 幽玄斎選図録 仏画垂迹画阿弥陀来迎図曼荼羅…3,600円
上記がリサーチした仏教絵画の相場となるが、あまり参考になる相場はないのであくまで参考にしてほしい。
ヤフオクのようなオークションでは高い金額で売れている仏教絵画は多いようだ。
希少価値が高く本物であれば数十万円~数百万円
仏教絵画の作品はあまり出回っていないため、贋作、模倣品、複製画のようなものが大変多い。
なので上記で説明したように、仏教絵画のような国内・海外ともに有名な作家の本物の絵画となると、数十万〜数百万円の買取金額で売れる可能性はある。
しかし、ほとんどの買取業者で買取金額を開示されておらず買取相場はわからない。そのため、いくつかの業者に査定を依頼してしっかり比較検討したほうがいいだろう。
まとめ
ここまで、仏教絵画の買取市場価値や相場などをリサーチして紹介した。
仏教絵画は間違いなく高値で売れるものなので、基本的なポイントは押さえておこう。
この仏教絵画は、多くの骨董品や古美術品、芸術品を取り扱っている專門業者をいくつかリサーチして、実際に高価買取対象となっている業者で売るのが一番無難だろう。
ただし、この美術品の買取は非常に難しく、基本知識がなさすぎると損をしてしまう可能性が高いので慎重になったほうがいい。ここで紹介した知識やポイントは間違いなく押さえておこう。