ここ数年で広がりをみせている植木や苗木などの家庭菜園や植栽。一般的なものといえば、盆栽、ミント、トマト、ナスなど、最近ではプラントなどの菜園も人気となっている。
一時期の女性的なブームではなく、ここ数年では実用性やインテリアなどと実用性を兼ねた趣味として認知され、需要も高まってきている。
CONTENTS
このコラムには、合法的な広告・宣伝が含まれている可能性があります。また、当社のサービスである「ヒカカク!」と「magi」の紹介も含まれています。
SNSに投稿されることも多い、人気の植木・苗木
また、SNSなどの投稿ネタとしても多く使用されてもいる。それだけ現在、この植栽や家庭菜園は多くの人が嗜んでいる趣味なのだ。
ということで、ここではこの植木・苗木が売れるものなのかについて記述していく。多くの植栽や苗木を育てている人で、もう少し活用の幅を広げたいと望んでいる人も多いはずだ。はたして、植木・苗木は売れるのだろうか。
植木・苗木の違いとは
ここで植木・苗木の買取について説明する前に植木・苗木はどのような違いがあるのか、ある程度は知っておくといいだろう。どういったものなのか把握することは、買取でのショップ選びや買取査定後の判断で役に立つのだ。まず、植木・苗木がどのようものなのか述べていくので、ここでしっかりと植木と苗木の違いを押さえておこう。
植木とはなにか
では、この植木とはなにかということだが、基本的に何を育てるかでその総称が変わると捉えておけばいいだろう。
植木とはその名の通り、庭や鉢などに木を植えることを指す。趣味として植木の代表例が盆栽であるが、松、紅葉、柿、琵琶の木などを庭先に植えるなんて人もいる。そのままではあるが、木を植えるということである。
苗木とはなにか
次に、苗木とはなにかということになるが、苗木は苗、つまり育った木の枝などを取って、鉢や庭に植えるというものである。とくに林業などで森を増やすというのがあるが、このような苗木をしていくことによって森の蘇生をおこなっていたりする。
植木と苗木にはこのような違いがある。ただ、家庭向けの趣味としての植木や苗木は、育てるモノによって区別されている。
家庭向けの植木や苗木とは
上記で植木と苗木の違いを説明したが、家庭向けの個人で楽しむ植栽や家庭菜園では少し異なり、植木と苗木の違いとなると上記で説明したようなことでなく、育てるもので区別されている。
植木は木を育てるもの、苗木は菜園、つまりハーブ、野菜類、プラントなどを育てるものとして認知されている。ちなみのこの場合の植木とは植木苗というものである。
もちろん、まだまだ違いあるのだろうが、ここでは長くなるため割愛させていただくが、おおまかに言えば、育てる植物の違いくらいの感覚で覚えておくとわかりやすいだろう。
育てた植木・苗木は売ることができるのか?
次は、育てた植木・苗木を売る方法について述べていく。植木や苗木を売りたいと考えている人はとくに気になるポイントだ。どのようにしてこの植木や苗木を売ればいいいのだろうか。
本当に植木や苗木を売ることは可能?
まず、自分で育てた植木や苗木を売ることができるのかだが、結論から言って植木・苗木は売れる。植木や苗木は一定数の需要があり、そのユーザーには非常に高い需要がある。
また、このような趣味の世界には確実に植木や苗木をコレクションしている、いわゆるコレクターがいるのだ。需要があるとなれば、当然売ることもできるというわけだ。間違いなく植木や苗木は売ることができるだろう。
植木・苗木を売るなら
もしも自分の育てた植木や苗木を売ろうと考えているなら、ネットオークションやフリマアプリで売ることができる。
もちろん植木・苗木の買取をおこなっている専門ショップや業者もあることはあるが、買取では低い金額になる可能性が高い。専門ショップや業者が買取をおこなう植木や苗木は希少種なものしかないないだろう。
その点、ネットオークションやフリマアプリは違う。ショップ感覚で欲しいモノを探しているニーズのあるユーザーに対して売ることができるマーケットであるため、自分で育てた植木や苗木は売れるのだ。また、ネットオークションやフリマアプリでは植木・苗木の需要度は高い。
種苗法(しゅびょうほう)に注意を
植木・苗木を売るときに気をつけておかなければいけないポイントがある。それが種苗法だ。これは法律で定められているものであり、遵守しなければいけない。大きな損失を生んでしまう可能性があるため、漠然とでもいいのでこのような法律が存在していることは把握しておくべきだ。
種苗法とは
この種苗法とはなにかだが、植物育成をした者の権利を保護する権利として存在している。
例えば、種の品種改良を成功させた者が、その品種改良をした種を販売できるといった権利を独占できるのだが、その権利を法律を定めて守るというものである。もちろんこれは国の法律となるため、守らなければ罪となり、罰則を受けることとなる。
植物にはパテントといわれる著作権のようなものが存在している
つまり、植物には知的財産権でよく言われる、著作権のようなパテントという権利を植物育成をした者が取得できるような仕組みがある。
そのパテントを取得している種は、本人に許可なく勝手に繁殖させて売ることはできない。ようは転売ができないということだ。もしも、自分が育てた植木や苗木を売るときに品種改良されたような植物であれば、売ることはやめたほうがいいのである。
育成者に不公平とならないような法律
では、なぜこのような種苗法があるのか。品種改良などを繰り返し育てられている植物は、その品種改良や育成するまでの技術やノウハウを費やした結果がもたらしたものである。そのような長い時間をかけているのである。
そのような植物を育成者が売ったその後に増殖させて売るというのは、育成者に不利益であり、不公平なものとなる。そのためこのような法律を設けているわけである。
植木・苗木の買取金額一例を紹介
最後にネットオークションやフリマアプリの出品額や落札額をリサーチした金額をここで紹介しておこう。ただし、時期や出品物の状態で売れる金額は変わるため、参考までにしておこう。また、価格は2019年11月時点のリサーチになるので、留意していただきたい。
フリマアプリでの植木・苗木出品額
- ・プルメリア苗(ハワイ産): 3,700円
- ・天皇梅 :200円
- ・盆栽 18点 まとめ売り:30,000円
上記はフリマアプリで売れていた植木・苗木の金額である。印象としては多くの植木・苗木が出品されていた。売れている植木・苗木は安価なものが大半ではあったが、盆栽や苔、ミントなどのハーブなども多く出品されていたので、フリマアプリで売れるものなのだろう。
買取金額の幅は、300円~2,000円くらいまであった。また、まとめて売ることで高価な買取ともなるようだ。
ネットオークションでの落札額
- ・オレンジ系八重咲きツツジ:610円
- ・シマトネリコ 樹高160㎝:2,100円
- ・筑紫シャクナゲ 3ポット:2,380円
ネットオークションでは植木が多く売れている印象があった。フリマアプリとはユーザーに違いがあるのかもしれない。ネットオークションで植木・苗木を売る場合の安いものは数百円で売れ、高額になるのは数千円くらいだ。平均としては500円~1500円くらいで売れると考えていいだろう。
まとめ
ここまで、植木・苗木を売る方法について紹介してきた。基本的に植木・苗木はショップなどで売れるものではないようだ。どちらかというとネットオークションやフリマアプリなどに出品して売ったほうがいいだろう。ただし、種苗法という法律は気をつけなければいけないので注意はしておこう。