ランチア(Lancia Automobiles S.p.A.)は、フィアットグループの自動車メーカーである。イタリアの大統領専用車などに使われていることで知られている。1920年に販売された「ラムダ」のヒットをきっかけに人気が急上昇。1930年代に販売された「アストゥーラ」が政府の公用車として使用されたことでさらに技術と人気を確立した。その後はレースカーなども多く製造し、ラリーで上位の成績をおさめている。
日本で見かけることは少ないが、外装、内装、そしてエンジン性能にこだわって製造された車は日本のイタリア車ファンに人気があり、一定の中古車需要がある。手放すときにはどのようにすると高く売れるのか、探っていこう。
Lancia / allenthepostman
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人気車種の買取価格相場
近年は日本に正規輸入はされておらず、自動車輸入会社「ガレーヂ伊太利屋」によって並行輸入されてきた。現在はイタリア国内のみで製造販売されており、現行車種はイプシロンのみであるが、1990年代の車も人気車種は比較的高値で買い取りされている。おおよその買取価格を紹介する。
デルタ(Delta)
1979年から製造されているハッチバック車である。1993年まで製造されていた第1世代は長く人気があり、中古車が今でも買取販売されている。最後に製造されていたのは第3世代。ガレーヂ伊太利屋が日本に並行輸入・販売していたが、現在は生産終了している。
HFインテグラーレ エボルツィオーネII 330万円
HFインテグラーレ エボルツィオーネ 4WD 170万円
HFインテグラーレ16V 120万円
デルタS モモデザイン 1.9JTD 110万円
イプシロン(Ypsilon)
1994年に販売開始されて現在も製造されている、ランチアのコンパクトモデルである。デビューからこれまでの間に合計270万台以上販売されたという人気車種だ。トヨタのヴィッツ、日産マーチなどのコンパクトカーも、イプシロンの影響を受けていると言われている。
0.9 ツインエア DFN 80万円
0.9 ツインエアターボ 5MT 45万円
1.3 Mディーゼルターボ Multijet 40万円
ベースグレード 40万円
テージス(Thesis)
2009年まで製造されていた、ランチアの大型セダンである。イタリア大統領専用車やローマ教皇御料車としても使用されていた車として、イタリア国内では有名だ。アルファロメオやキャデラックのエンジンを積んだモデルも開発され、アルファロメオのエンジンはテージスに採用されている。
3.2 V6 125万円
テージス並行輸入車 120万円
2.4 20V ディーゼル Multijet 98万円
3.2 V6 内装フラウベージュレザー 60万円
車を高く売るポイント
査定額を少しでもアップさせるために、前もって準備しておきたい事項を紹介する。
洗車をしておこう
査定に出すときは、少し丁寧に洗車をしておこう。汚れた車よりも綺麗な車の方が印象が良いのは明白である。細かい部分の掃除もしておけば、業者で清掃をする手間が省けるので査定額もアップする可能性が高い。ホイールや室内の細かい部分も掃除をして、マットなども汚れている場合は洗っておこう。また、天井なども、忘れがちであるが意外と汚れている場所なので、綺麗に拭いておきたい。
キズやへこみは修理せずに売却しよう
修理の必要なキズやへこみがあると査定額は減額されてしまうが、自分で修理に出すとその修理代の方が高くなってしまうことが多い。修理せずそのまま査定に出す方が良いだろう。
臭い消しもしておこう
中古車として販売する時に臭いがあると売れないため、業者では念入りに消臭してから販売している。査定前に消臭をしておけば、その手間の分だけ査定額がアップする可能性があるのでおすすめだ。カー用品店やホームセンターでグッズを購入できるので、試してみるのも良いだろう。
装備の動作を確認しておこう
車に搭載されているオーディオ機器、エアコン、カーナビゲーションなどはプラス査定の対象である。特にカーナビは今や必須の人気アイテムであり、カーナビの有無で査定時のポイントもぐんと違ってくるのだ。こうした各種装備の動作を点検しきちんと動くか確認しておこう
付属品はしっかり保管しておこう
車の購入時に搭載されていた付属品類は日ごろからしっかり保管し失くさないようにしよう。特に「取扱説明書」や「整備手帳」などは査定する際にも必要である。忘れずに準備しておこう。また、社外のハンドル、マフラー、アルミ等に交換した場合も純正部品を保管しておき、売却する時に一緒に持っていこう。
売却前に車検を通すべきかどうか
もうすぐ車検が切れそうな場合、査定前に車検に出した方が良いかどうか迷うかもしれないが、一般的にはそのまま売却してしまう方が結果的にコストがかからない場合が多い。車検が切れた場合でも、買い取り業者は自社または提携している修理工場で車検ができるため、自分で車検を通すよりも安くできることが多いのだ。
実際の査定額は、車検まで1年以上残っている場合はプラス査定、3ヶ月未満の場合はマイナス査定になることが多いが、たとえマイナス査定になったとしても車検の方が高い場合が多いので、わざわざ車検に出す必要はないのである。
高く買い取ってくれる業者を見つけよう
車の査定額は業者によって違うので、できるだけ高額査定してもらえる店に売却したい。特に流通量の少ないランチアの場合は、知識のない業者では相場より安く買われてしまう可能性があるので注意しよう。輸入車の買い取りを積極的に行っている業者や、過去にランチアを買い取り販売した履歴のある店を選ぶと良いだろう。
車を売るときに必要な書類
車を売るときは車だけを持っていけばいいわけではない。必要となる書類がいろいろとあるのだ。ここでは主な3つを紹介する。
1つ目は車検証である。車の所有者を証明する車検証がないと売却することができないのである。万が一失くしてしまった場合は運輸支局で再交付してもらおう。
2つ目は自動車税納税証明書である。毎年4月1日時点の所有者に対して送付されるが、失くした場合は各都道府県の税事務所で再発行してもらおう。
3つ目は自賠責保険証である。もし切れていたりすると売却できないこともあるため注意してほしい。失くした場合は保険会社で再交付してもらおう。
この他にも必要な書類はいくつかあるが、詳しくは各店舗に問い合わせてほしい。