「部屋が片づかない」、このような悩みを持つ人は、決して少なくない。だが、実際には、片づかないのではなく、片づける気力ややる気が湧かず、大がかりな片づけにまで至らないだけのこともあるようだ。片づけには、それなりの時間と労力が必要になる。そのためにも、一念発起、部屋を片付けるやる気スイッチの場所をいくつかお教えしたく思う。なお、以下コラムも合わせて参考にすると良いだろう。
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見通しが立てばやる気も起きやすい
さて、片づけのやる気が湧かない人の多くは、どう片づけたらよいかわからない、何から手をつけたらよいのかわからないという状況に陥っているようだ。目の前に積まれたモノに対して、どのようなアクションを取るべきかわからないのだ。
部屋を片づけるポイントは、捨てること、そして収納することだ。特に前者は、片づけにおいてもっとも大切なことで、どれだけ捨てられるかによって、どれだけ片づくかに直結すると思って差し支えない。
もし、何からすべきかわからないのなら、まずは要らないモノを捨てるということだけに焦点を絞って始めてみてはいかがだろうか。手始めに、よくいる場所の周りに散らかっている要らないモノを捨て、すっきりしてきたら、今度は収納されているものにも手をつけてみよう。
要らないモノを捨て終わったら、今度は残った必要なモノを再収納すればOK、最後に掃除機をかけたり、雑巾がけをしたりすると部屋も心もスッキリする。
片づけの手順やコツの詳細については「上手な部屋の片づけかたとは?手順やコツを解説」を参照してほしい。
片づけの見通しが立てば、人によってはやる気が出るのではないだろうか。片づけのコツぐらいわかっているのにやる気が起きないということであれば、以下のポイントをご覧になってほしい。
住みたい理想の空間に刺激を受ける
部屋に対して理想がない、これも片づける気がおきない理由の一つだろう。
こんな家に住みたい、あんな部屋に住みたい…おしゃれな空間に足を運んだり、インテリア記事などを読んだりすると、部屋をどうにかしたくなるものだ。
落ち着いた空間やおしゃれな空間といった人を惹きつける空間には共通点がある。それは、どれも整然と片づいており、モノが意図的に配置され、トータルでデザインされていることだ。
このような空間に惹かれるようならば、あなたはキレイ好きということだ。潜在的に片づいた空間に対して美しい、または居心地が良いと感じるのだから、ぜひその感性を生かせるような部屋にしてみよう。
インテリア雑誌を読むなり、おしゃれなカフェに行くなり、あるいは部屋のキレイな友達の家にお邪魔するなりして、「自分も片づけよう!」となる良い刺激を受けてみよう。
さて、それでもやる気が起きないのなら、きっと単に面倒と感じているだけのケースが多いと思う。そんなときは、マイナス面ではなく、プラス面に目を向けてみてはいかがだろうか。
余計な出費を抑えたいなら片づけよう
もしあなたが倹約家なら、ぜひとも片づけることをおすすめしたい。一見関係なさそうに見えるかもしれないが、部屋を片づけることで、余計な出費が減るのだ。
冷蔵庫の中身で考えるとわかりやすい。あなたは、賞味期限が切れたり、腐ってしまったりして、食材を廃棄したことがないだろうか。これは、倹約家にとっては、胸にナイフが突き刺さるような出来事なので、倹約家の方はとりわけ注意を払っていると思う。しかし、これは冷蔵庫の食材に限った話ではないのだ。
片づけないでいることで余計な出費が増える代表格は服だ。服は決して安い買い物ではない。しかし、毎回、シーズンが変わるごとに、実はクローゼットや収納ケースなどに適切な服があるにもかかわらず、その存在を忘れて新しく買ってしまっている人が実に多い。
そして、忘れ去られてしまった服は、ぞんざいに保管されていれば虫食ってしまったり、カビが生えたり、変色してしまったり、臭いがついてしまったりと、結局はゴミとなってしまう。実にもったいないことだ。
また、服だけではなく、生活日用品や文具など、こまごましたものは、どこにしまっているのかわからない状態だと、特に無駄買いしてしまいやすいものだ。
このように、片づけがしっかりとできていれば、余計な買い物が減り、倹約につながる。片づけるだけでお金が溜まるとなると、俄然やる気も出るのではないだろうか。
時間を有効に使いたいなら片づけよう
タイムイズマネー、時間を無駄に使うのは、お金を無駄に使うのと、さして変わりはない。部屋が散らかっていると、どこに何がしまわれているのかわからない状態に陥る。普段はそんなに気にならないかもしれないが、何か大切な書類が必要なときや、手続きのために何か用意しなければならないときには、非常に困ることになる。やれ書類はどこだ、印鑑はどこだ、切手はどこだ、封筒はどこだ、糊はどこだ…こんな経験、あなたにはないだろうか。このような時間は、人生にとって無駄以外の何物でもない。
もし大切な時間を有効に使いたい、せわしない毎日で少しでもゆとりが欲しいと思うのなら、部屋を片づけよう。
このようなプラス面に目を向けても、やっぱり腰が重く、片づけるのが面倒だ…そのような場合は、自ら片づけざるを得ない状況を使ってみるのも一手だ。
人を家に招待しよう
半ば強制的な手段として、自分を追い込むもっとも手軽な方法が、人を家に招待することだ。友人でも可だが、目上の人(例えば義理の親や会社の上司や先輩など)が望ましい。
人を家に招待するとなると、これは大変だ。モノが溢れかえっている部屋に人をあげるなんて、基本的にはマナー違反だと思っていただきたい。あなたに対する評価にかかわることなので、部屋を片づける良いきっかけになることは、まず間違いないだろう。
ただし、人が来るのは一時的だからといって、やみくもに収納スペースにモノを突っ込み、モノを見えなくするだけにならないように注意しよう。そのためにも、人が実際に家に訪れる前にしっかりと余裕を持って片づけられるよう、片づけに費やす休日を最低でも丸々一日は確保しておいたほうが良いだろう。
SNSで片づけ宣言をする
どうしても片づける気が起きないというのであれば、それはひょっとしたら自分の中だけの事だからかもしれない。そんな時は、SNSを使って部屋の片づけ宣言をするのも有効だ。
まずは、恥ずかしいことだが、散らかっている写真をアップしよう。写真とともに、「今日これから1日かけて部屋を片づけます!」といったコメントを書いておこう。Facebook、Twitter、InstagramなんでもOKだ。
一度散らかった部屋の写真をアップしたうえ、片づけます宣言しようものなら、もはや片づけざるを得なくなるだろう。これで、キレイになった部屋のアフター写真をアップできないようであれば、人はあなたを怠け者と、割と本気で見なす。人が抱いた印象というのは、そうそう簡単に払拭できないので、ぜひ片づけに本気で取り組んでほしい。
「片づけ宣言」は、背水の陣の方が肌に合っているという方にこそ、おすすめの動機付けだ。
さて、片づける気が起きない理由とともに、その解決法に触れてみたが、いかがだろうか。要約すると、片づける気が湧かない主な理由は、片づけ方がわからない、部屋に対して理想がない、面倒くさい、ということになる。それぞれ、状況に応じて解決法を提示してみたが、どれか一つを選択すればよいということではなく、いろいろな方法を織り交ぜることでやる気をキープしてみてほしいと思う。