【必見】家計の固定費を見直して節約する方法

2019年に予定されている消費税増税や高齢化社会による社会保障といった不安要素の大きい日本では、家計の固定費を見直して節約する方法を実践する人たちが増え始めている。

特に多くのMVNO会社の参入によって格安SIMや格安スマホのサービスが充実する近頃では、docomoやau、SoftBankといった大手キャリア会社からの乗り換えにより、家計を圧迫する月々の通信料を節約する方法への注目度も高まっているようだ。

今回は、将来に向けた貯金といった目的で家計の見直しを考える専業主婦などの皆さんと一緒に、固定費に着目することで節約がスムーズになる方法とその理由などを細かく確認していきたい。

固定費の把握と見直しが節約を制する

家計を構成するさまざまな費用項目は、大きく分けて固定費と変動費の2つに分類される。

家賃や携帯電話代、保険料、光熱費、給食費といった項目は、月々の支払い金額がほぼ同じという理由で固定費に含まれる。これに対して、食費や交際費、冠婚葬祭費、被服費などについては、月によって金額に開きの出やすい理由により変動費に分類される形となる。

この両者のうち、家計の見直しや節約に適しているのは固定費だ。

月々の無駄遣いを確実にカットできる

家計の節約で固定費に注目する人が多いのは、そのメリットが確実に得られるからである。例えば、月々の光熱費をトータル3,000円抑えることができれば、年間で36,000円もの貯金ができる形となる。

また固定費の中には携帯電話料金や保険料などのように加入プランによって節約可能なものも非常に多く存在するため、家計管理を初めて行う新米主婦などでも確認や見直しを行いやすい実態があるのだ。

見直しや節約の効果が早く出る

固定費の多くは、見直しの翌月〜2ヵ月以降には節約効果が実感できるメリットがある。またプラン見直しによって月々の節約額が明確になれば、長期的な貯金などについても計画が立てやすくなるのだ。

こうした形で短期的・長期的ともにメリットの高い固定費は、家計の節約をする上で欠かせない存在になると言えるだろう。

変動費の見直しは難しいの？

これに対して食費や冠婚葬祭費、被服費といった変動費は、節約効果が見えにくいといった理由でも見直しに適した項目とは言えない。レシピサイトの普及した近頃では食費の節約に励む専業主婦なども増えているようだが、プランの見直しだけで翌月からコストダウンができる固定費と比べると悪戦苦闘する要素の高い存在になるだろう。

また被服費や交際費は社会生活をする上でも省くことのできない項目となるため、この部分の節約にストイックになりすぎると仕事やプライベートでさまざまなデメリットが生まれると言えそうだ。

家賃・住宅ローン

賃貸物件に住む皆さんが無理なく支払いを続けられる家賃は、手取り収入の4分の1〜3分の1ほどだと言われている。これ以上の家賃を支払っている場合は、収入と住居にかかる費用のバランスが悪いと考えられる。

住宅ローンの借り方も工夫が必要

一戸建てやマンションを住宅ローンで購入する場合も、お金の借り方に工夫が必要だと言われている。特に家のローン返済と教育費のピークとも言える「50歳の谷」に赤字にならないためには、住宅ローンを2本組むといった方法を選ぶ必要がある。

家賃や住宅ローンの見直しは難しい

子供の学校や妻のパート先などにも大きく関係する住宅は、その場所への引っ越しや住宅ローンを組む前に入念にシミュレーションを行う必要がある。

また賃貸・購入どちらであってもその家で生活を始めたら簡単に軌道修正はできなくなるため、数ある固定費の中でも家賃や住宅ローンは節約対象として難しい場合が多いと言えそうだ。

マイカーにかかる費用

任意保険、自動車税、駐車場代、メンテナンス費用といったたくさんの維持費のかかる自家用車は、多くの家庭で見直しが必要な対象となっている。

そもそも自家用車が必要なのか？

多くの維持費用のかかるマイカーは、保有しないのが最も良い選択肢となる。例えば、父親や子供たちが公共の交通機関を使って通勤通学を行なっていて、マイカー利用が月1〜2回のレジャーの時のみといった場合は、自動車を売却して必要な時にレンタカーを使った方が年間20万円〜50万円ほどの節約ができる。

マイカー費用の見直しは比較的行いやすい

日々の買い物や子供たちの送り迎えにマイカーを使う家庭でも、買い替え間近となったボロボロの中古車に付けている車両保険を省いたり、安い駐車場を探すといった方法でも節約に向けた見直しはできる。

また今の時代は軽自動車の性能もかなり上がっているため、車検代・税金・メンテナンス費用の全てが高い普通自動車をやめてコンパクトな軽に乗り換える選択肢も節約を重視する家庭にはおすすめとなるだろう。

水道光熱費

水道代、ガス代、電気代といった光熱費は、季節によってその使用量が変わる家庭も多いことから、変動費として位置づけられることも多いと言われている。

自分の家庭に合ったアンペア数か？

電気代の見直しをする時には、まず請求明細に書かれているアンペア数が自分の家族にあったものなのかを確認して欲しい。アンペア数を下げると、毎月必ずかかってくる基本料金が安くなる。しかしあまりにもアンペア数が低いと、電子レンジやドライヤーなどの家電を使った時にブレーカーが落ちることもあるため、注意をして欲しい。

水道光熱費の節約は毎日の積み重ね

水道光熱費の節約は、家族みんなの協力と毎日の積み重ねによって可能になるといっても過言ではない。特に子供のいる家庭では電気や水道の無駄遣いが多い傾向があるため、「誰もいない部屋の電気を消す」とか「歯磨きの最中は水道を止める」といったルールを家族がきちんと守ることで節約が可能になると言えるだろう。

水道光熱費の節約はほどほどに

ここで注意すべきなのは、あまりにもストイックに水道光熱費の節約を行いすぎると、その取り組みが家族にとってストレスに繋がることもある点だ。

例えば、真夏にエアコンを全く過ごさず生活していると、家族の誰かが熱中症になって想定外の医療費がかかることもある。また入浴についても家族の衛生面や健康に関わる部分となるため、水道光熱費の節約のし過ぎには注意をするようにして欲しい。

スマホなどの携帯料金や通信費の見直しが最もおすすめ

最近多くの皆さんに注目されているのは、今話題のMVNOを契約によって家族みんなの通信料を安くする方法だ。MVNOの販売店や比較サイトが増えつつある今の時代は、ここまで紹介してきた他の固定費と比べて通信費の節約が簡単かつスムーズに行える。

また契約内容によっては年間30万円ほどの節約ができることもあるため、将来的にむけて自宅購入資金などを貯めたいと考えている皆さんこそMVNO会社の活用に目を向けるべきだと言えるだろう。

携帯料金の見直しができない家庭が多い理由

家計の節約をする上で最もおすすめ度の高い携帯電話代の見直しは、下記の理由で意外と多くの家庭が実践していない実態がある。

携帯電話会社は3つだけだと思っている

家計の管理をする父親や母親が年配の場合、携帯電話会社やサービス内容にさまざまな種類があることを知らないケースが非常に多く見受けられる。

またこうした方々の多くは、docomo、SoftBank、auだけが携帯電話会社であると思い込んでいる実態もあるため、本格的に家計の節約に取り組もうと考えているなら若い世代の家族がMVNOの情報を提供してあげることも必要だと言えるだろう。

MVNO会社にネガティブなイメージがある

日本人らしい「安かろう悪かろう」という固定概念も、MVNO会社への乗り換えにブレーキをかける一要因となっている。2016年末時点で600もの会社の参入するMVNO市場には、確かに大きな価格競争が生まれている。

しかしこれらの会社ではサービスや通話品質の充実といった部分にも力を入れているため、MVNOの多くは日本人の感じている「安かろう悪かろう」に該当しない実態もあるのだ。

比較検討や解約手続きが面倒

携帯電話の通信料を含めて固定費の見直しができない家庭には、情報収集やプラン変更手続きについて面倒という想いが強い実態がある。

しかし各社のサービスが充実しているMVNOの場合は、比較検討に適した情報源やアドバイザーの在籍する店舗がたくさんある。この部分に関しては家庭によっておすすめのサービスが異なるため、後でじっくり解説させていただく。

乗り換えのタイミングがわからない

docomo、au、SoftBankなどの携帯電話を持つユーザの多くは、2年縛りと呼ばれる大手キャリア会社ならではのルールによって解約のタイミングを掴めない実態がある。

またこの時期以外のタイミングで解約をした場合は、10,000円前後の解約手数料がかかってしまうため、この金額に対して「惜しい！」という想いが強すぎると高額な基本料金を払い続ける悪循環に陥ってしまうのだ。

家族のコミュニケーション不足

料金面でのメリットの高いMVNOには、多くの家族向けのシェアプランや家族割といったサービスやキャンペーンも用意されている。

しかしこういったプランを活用するためには、家族みんなで同じMVNOへの乗り換える決断と手続きを行わなければならない。家庭内のコミュニケーションが少なく、大半の家族が異なるキャリア会社の携帯電話を使っている場合は当然、家計の見直しも難しくなる。

また家族割への申込みはみんなの協力が必要不可欠となるため、まずは家族全員でスマホの基本料やデータ専用容量について話し合う姿勢が、家計の大幅節約に繋がると言えるだろう。

携帯料金の節約をする上で最初にチェックすべきこと

携帯電話の料金見直す際には、まず現状の利用料と今家族が抱えている問題点などをきちんと把握する必要がある。特に今話題のMVNOに対して「怪しい」とか「サービスが悪そう」といったネガティブなイメージを抱いている人こそ、下記の流れで現状のチェックをしてみて欲しい。

月々の請求明細を確認する

固定費の見直しをする上で最初に行うべきなのは、請求明細にきちんと目を通して「携帯電話に月々どのぐらいのお金を払っているのか？」にしっかり目を向けることだ。この習慣をつけると、ライフスタイルの変化に合わせて加入プランの見直しといった行動をスムーズに起こせるようになる。

これに対して請求明細を全く見ない家庭の場合は、「原因はわからないけど、なぜか月末になると金欠になる」といった悪循環が生まれやすくなるため、注意が必要だ。

現在のプランに無駄はないか？

携帯電話料金の節約をするためには、自分のライフスタイルに合ったプランに加入する心掛けが必要となる。例えば、会社員時代に月々5GBのデータ通信容量を上限とするプランに入っていた女性が専業主婦になり、スマホを使ったネット利用がほとんどなくなった場合は、データ容量の小さいプランに変えるだけで大きな節約ができる。

また今の時代はデータ通信容量を家族で分け合うシェアプランを扱うMVNOも増えているため、大きな容量で主回線契約する旦那さんなどから分けてもらうといった見直しもおすすめとなるだろう。

解約手数料を払って乗り換えた方が良いケースもある

キャリア会社からの転出を考える方々の大きなハードルとなっている2年縛りの解約手数料についても、早めに支払ってしまった方が良い場合もある。例えば、MVNOへの乗り換えによって月々3,000円の節約ができる場合、キャリア会社の転出時に10,000円の解約手数料がかかったとしても4ヵ月弱でもとをとれる形となる。

またこの10,000円を節約するために最長2年待ち続けた場合は、キャリア会社にトータル72,000円もの無駄なお金を払い続けることになるため注意をして欲しい。

MVNO会社や中古スマホ販売店のシミュレーションを使ってみる

MVNO会社に乗り換えるメリットを実感できない人は、中古スマホ販売店のゲオモバイルなどで提供している「乗り換え料金シミュレータ」を使ってみよう。月々のスマホ代を入力し、いくつかの設問に答えるだけで結果のわかるこのサービスを使えば、MVNO利用で可能となる月々の節約額が明確になる。

また良心的な業者のシミュレータは乗り換え時にかかる初期費用も表示される仕組みとなっているため、このサービスの利用によりお金の準備もしやすくなるだろう。

携帯料金の節約や見直しをする際に何を活用すれば良い？

こういったチェックをしてもまだ乗り換えの決断ができない人には、格安SIM利用のメリットを詳しく教えてくれる下記の店舗利用がおすすめとなる。

大手家電量販店の即日開通カウンター

ヨドバシカメラ、ビックカメラ、コジマといった大手家電量販店には、MVNOとSIMフリースマホの購入を同時にできる即日MNPカウンターが設けられている。ここで専門アドバイザーに相談をすれば、幅広いラインナップの中から家計の節約に適した格安SIMを選んでもらえる。

また家電量販店は地方都市に住む方々でも立ち寄りやすい存在となるため、他の家電購入をするついでにカウンターで相談をしてみても良いだろう。

MVNO会社の直営店舗

楽天モバイル、U-mobile、イオンモバイルなどでは、関東を中心に直営店舗をオープンさせている。こういったショップに行った場合は、用意されたプランの中から自分の家族に適したものを選ぶだけで良い。

しかし直営店舗で契約できるのは当然その会社のMVNOだけとなるため、さまざまな種類の格安SIMの特徴を把握しながらじっくり比較検討を行いたいと考える皆さんには少しおすすめ度は低いと言えるだろう。

中古スマホ販売店

ゲオモバイル、ソフマップ、じゃんぱらといった中古スマホ販売店でも、2〜3種類のMVNOを取り扱っている。自社工場でクリーニングや初期化をした端末のみを扱うこれらの専門店を利用すれば、MVNOを入れて使うSIMフリースマホを格安価格で入手できる。

また中古販売店の中にはiPhone修理や初期設定などのサービスを行うところも増えているため、初めてMVNOを使う上でのトータルサポートを求めるご家族にも利用のメリットは高いと言えそうだ。

キャンペーンや割引特典の利用で更に携帯料金がダウンする

安くお得にMVNOへの乗り換えを考えている人には、近頃多くの会社で取扱う家族割やキャンペーンの利用がおすすめだ。

MVNO会社のキャンペーンにはどんなものがある？

「友達紹介キャンペーン」や「2人の申込みで1人分の基本料無料キャンペーン」などは、契約前に必ずチェックすべき存在だ。またキャンペーン期間中の申込みによって月々の基本料金が500円ほど割り引かれることもあるため、MVNO会社への乗り換えを考えているなら各社のサイトをしっかり確認するようにして欲しい。

家族割を利用するメリットとは？

多くのMVNO会社で取扱う家族割は、家計の節約や見直しを行う上で欠かせない特典だ。また近頃では、シェアプランといった名称でデータ通信容量を家族みんなで分け合えるコースを設ける会社も増え始めている。実際の使用量よりも少し大きめの契約するデータ通信容量は多くの家庭で余りが出る傾向があるため、家族みんなで同じMVNOへの乗り換えを考えているなら家族割やシェアプランを用意する会社を検討してみて欲しい。