売りたいと思っても、その売りたいものが売れないものであれば、もちろん売ることができない。なので、買取を考えたときはいきなり売るのではなく、まず、自分が売りたいと思ったものの買取市場がどのようになっているのかを、きちんリサーチして市場を把握しておくべきだろう。でないと、買取に出しても売れないと二度手間になってしまう。
そこで、本コラムでは、売れるかどうかわかりづらい古い車の買取事情について、詳しく紹介していこう。また、車の買取は安易にしてはいけず、入念なリサーチをして損をしないように買取サービスを利用すべきだ。車の買取サービスでは、大きなお金が動くことが多いので、損をする場合も数十万単位となりがちなので、注意しておこう。
Never at Night / kla4067
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古い車とはどんな車なのか?
古い車の買取についてここで紹介していくわけだが、まず、この古い車とはどのような車なのかを知っているだろうか。もしかしたら、あなたが思っている、その古い車の定義は、中古車市場では違うものかもしれない。ここでしっかりと古い車の一般的な定義を押さえておこう。
古い車の状態とは
では、どのような車が古い車となるのかを記述していくが、この古い車の一般的な定義として認知されているのが、購入から10年以上経過している車で、トータルの走行距離が10万kmを超えている車は、古い車として扱われているようだ。基本的にどんな車であっても、この基準が一つの基準にはなっているので、押さえておくといいだろう。
なぜ、この条件が一般的な定義になっているのか
では、なぜ購入から10年以上、既に10万km走っている車が古い車と定義されているというと、もちろん車種によって車の寿命に違いはあるが、一般的にこのくらいの経過年月やトータルの走行距離数から、車の調子は変わってくるからだ。つまり、このラインを超えてくると故障しやすくなるということだ。
特に国内の車利用者には壊れた車を直して乗るというよりも、乗り換えるという意識が強く、また壊れやすい車に対して利用価値がないと思う利用者は多い傾向にある。そのため、購入から10年以上、既に10万km走っている車のラインは厳しく見られており、その基準を超えると車の価値は一気に下がるのである。このようなこと理由がイメージとしてあって、古い車=売れないと悩む人が多い要因でもあるだろう。
では、古い車は売れるものなのか?
上記では、古い車の定義について説明してきた。もちろん、定義での条件を超えている車であっても、メンテナンスはこまめにされてあって、新品に近い状態の車もあるだろう。そういった古い車であれば心配することなく売れるだろうが、10年も乗っている車では、そのような状態は稀であるだろう。そこで、古い定義の条件に当てはまる車は売れないものなのかを、ここで記述しておこう。
10年経過、10万km超えた車であっても売れる
では、上記の条件に当てはまる、購入から10年経過していて、走行距離も10万km以上の車は売れないのかという点については、売れる可能性が高いと言える。実際にこのような国内では廃車寸前の車を買い取っている業者は多く、現在もこのような古い車を買い取っている業者は増えているのである。
古い車を買取っている業者が増えている?
では、なぜそのような業者が増えているのかという理由だが、それは間違いなくネットの進化やITテクノロジーの進化によるものだろう。今では、インターネットに接続すれば簡単に世界中でやり取りすることができる。そのような環境は整ったことで、買取市場は大規模な市場へと拡大しつつある。
PCやスマホ、タブレットなどのデバイスで売買ができる環境が整い、また抵抗感もなくなり今や普通のやり取りとなりつつあるその時代の変化によって、このような車買取ビジネスも以前のシーンとは大きく変わり、古い車の買取もなんなくできるようになっているのである。
なぜ、古い車を買い取れるのか?
ネットを使えるデバイスの進化や普及率が上がったことが、古い車の買取が増えた理由としたが、もう少し具体的に、古い車を業者が買い取る理由について説明していこう。それは、廃車にすることで税金控除ができたり、また解体して利益を得たり、使える備品や部品を売るなど、いろいろと理由はある。そのなかでも古い車を海外で売ることがより簡単にできるようになったという点が、業者を増やした最も大きな要因だろう。
日本の車は世界でも人気があり、状態もいいものが多いイメージある。実際に海外の車と比べて日本の車は長く乗れて壊れにくい。そのため国内では廃車寸前だと思われている車でも海外では売れるのである。海外では車を15、20万kmまで乗るということが多く、そのような考えの違いも売れる要因ともなるだろう。つまり、海外では10年以上経過している車、10万km以上走っている車に乗ることは至って普通なのである。実際に日本の車は20万kmくらい走る車は多く存在しているのだ。
古い車を売る時に参考になる買取金額の一例まとめ
ここまで、古い車が売れるのか、またその売れる理由について紹介してきたので、なぜ古い車が売れるのは把握しておこう。以前の中古車市場とは大きく変わっているので、古い車だからという理由だけで買い叩かれて当然だと思わないようにしたほうがいい。次は最後に、古い車を売るときにどれくらいの金額で売れるのか、参考にできる買取金額の一例をリサーチして、まとめておくので参考にしておくといいだろう。
- トヨタ プログレAT 走行距離 124,000 Km…65,000円
- 【事故車】 トヨタ ポルテ AT 走行距離 28,000 Km…71,000円
- 【ディーゼル車】トヨタ ハイエース AT 走行距離 289,478Km…100,000円
- 【ディーゼル車】マツダ タイタン MT 走行距離 262,000Km…110,000円
- ホンダ オデッセイ 走行距離 90,000km…320,000円
上記が古い車や、走行距離が10万kmを大幅に超えた車、また事故車などの買取金額となるが、意外と高い金額で売れているようだ。まず0円や1万くらいでの買取ということにはならないので、そのような金額を提示してくる業者では売らないか、また、他業者での査定を申し込んで比較検討をするべきだろう。ここで紹介したように事故車や古い車であっても、しっかりとした査定金額で買い取ってくれる業者はあるので、参考にしておくと損をするリスクも低くなるだろう。
まとめ
本コラムでは、古い車が本当に売れるのかについて、その理由などから詳細に記述してきた。これまでのように古い車、特に購入から10年以上経過している車や走行距離が10万km以上走っている車は、買い叩かれる金額で下取りされる、また場合によって金額を請求される場合には、他業者の買取をリサーチしたほうがいい。ネットの普及とともに買取市場はグローバルな事業へと変わりつつあり、以前のようにタダと同様な金額で売れるという考えは、今では古い考えだと言っていいだろう。
現在の買取市場ではこれまで価値がないといわれ、買い叩かれるケースが多いものでも、売れるような時代であり、また買取業者も増えているため、まず買い叩かれるような金額を提示されたなら、疑ったほうがいいだろう。それはこの中古車市場でも言えることで、古い車は廃車となるので、買い叩かれてもしょうがないと思うのは、非常にもったいない。古い車であっても海外で販売できるルートを持っている業者はたくさんいるので、そのような業者で売るといいだろう。つまり、古い車であってもちゃんと売れるものなので、ここでのポイントはしっかりと掴んでおこう。