【農機具】ハーベスターの買取相場を徹底調査してみた

農家であればハーベスターを所有しているところも多いのではないだろうか。ハーベスターは便利な農機具だが、似たような役割をもつ機械にコンバインがある。

今では幅広い役割をもつコンバインが主流になっているため、古くなったハーベスターを売りに出す人もいるだろう。ただ、いくらで買取してもらえるのかは商品によって異なるため、査定してみるまで買取価格は分からない。

そこで、ハーベスターには実際にいくらの値段がついているのか、買取相場を徹底調査して明らかにしていく。

買取比較サービス「ヒカカク！」で最大20社一括見積もり

ハーベスターとは

ハーベスターは主に収穫や伐採などで使用する農機具で、収穫機とも呼ばれている機械だ。収穫といっても収穫できる品目は米やじゃがいもだけではなく、ほかにもさまざまな農作物を収穫できる。

ただ、さまざまな形態があり、稲刈りで使用するハーベスターをじゃがいもの収穫では使用できない。つまり、それぞれの品目に適した形態があるのだ。では、ハーベスターにはどのような種類があり、コンバインと何が違うのか解説していく。

自走式と牽引式

ハーベスターには2つの種類があり、自走式と牽引式に分かれる。

まず、自走式はエンジンを搭載しているので、その名の通り自力で走れるタイプだ。エンジンを搭載しているので大型だが、その分処理能力が高い。ただ、大型のものはコストが高くなるので、自走式は規模が小さい農家には向かないだろう。

次に、牽引式はエンジンを搭載していないので、トラクターに牽引されて動くタイプだ。エンジンを搭載していないので小型で、その分処理能力は低い。大型のものに比べればコストはかからないので、小・中規模の農家には向いている。

コンバインとの違い

ハーベスターと似たような役割をもつ農機具にコンバインがある。ただ、収穫という役割は同じでも、細部まで見ればそれぞれの役割には違う。

ハーベスターができるのは脱穀だけで、刈り取りの際にはバインダーと呼ばれる別の機械を使用しなければならない。一方、コンバインは刈り取りと脱穀を同時にできるので、コンバインだけで複数の役割を担える。

当然ながら、複数の役割を担うコンバインの方が価格は高く、今ではハーベスターよりも幅広く使えるコンバインが主流だ。

ハーベスターの買取が可能な業者

ハーベスターは便利な農機具だが、農機具買取業者の中ではハーベスターを取り扱っていないお店もあるだろう。以下では、実際にハーベスターを買取したことがある業者を5社紹介していくので、売る際の参考にしてもらいたい。

紹介している買取価格は2023年1月10日時点のものであり、時期や状態などにより変動する可能性がある。

秋田の農機具王

農機具王は農業機械の買取・販売専門店だ。農機具王は全国に19店舗あり、トラクターやコンバインなどのほかにも幅広く取り扱っている。これまでに買取した農機具は数多くあり、年間の買取実績は約5,000件。

実際にハーベスターを買取したこともあるので、買取先を探している人の力になってくれるだろう。高価買取できる理由は買取した農機具を国内で販売するだけでなく、海外へ輸出しているからだ。

出張買取をおこなっており、対応エリアは全国（北海道や沖縄、一部離島を除く）となっている。また、各店舗で店頭買取をおこなっているので、持ち込みも歓迎。査定料や出張費用、引き取り費用はかからないが、解体や処分が必要な場合は料金がかかる場合がある。

出張買取の農機具ひろば

中古農機具の買取を専門にしている農機具ひろば。宮城県を拠点に埼玉県や福岡県など全国で8つの店舗を展開しており、トラックやフォークリフトも取り扱っている。多数の買取実績があるので安心だ。

買い取った農機具に修理や整備を施し、自社販売や海外への輸出のほかにネットオークションを併用して再販しているので高価買取が期待できる。農機具であれば大概のものが買取対象になるので、売却先を探している人の力になってくれるだろう。

農機具ひろばでは全国（北海道や沖縄、一部離島を除く）エリアを対象とした出張買取だけをおこなっており、出張費用は無料だ。

出張買取の特選中古農機市場 農キング

特選中古農機市場 農キングは中古農機具を取り扱っている業者だ。山形県を拠点に宮城県や新潟県など全国に9店舗を展開しており、農機具であれば大概のものは取り扱っている。

販売ルートが充実しており、多くの実績があるため、高価買取が期待できるだろう。また、これまでに数多くの農機具を買取しており、ハーベスターを買取した実績もあるので安心感がある。

特選中古農機市場 農キングでは出張買取をおこなっており、対象地域は東北を中心に関東甲信越や四国・中国地方の一部だ。査定料は無料だが、引き取り料などほかの費用については事前に確認してほしい。

福岡のハンズクラフト

ハンズクラフトは工具・家電の専門店だ。福岡県を拠点に山口県や沖縄県にも店舗を展開しており、コンバインやバインダーなどの農機具のほかに建設機械やエンジン工具なども取り扱っている。

農機具を含めて多くの商品を買取しており、ハーベスターの買取実績もあるので力になってくれるだろう。店頭販売だけに頼らず、業者販売やネット販売といった独自の販売ルートをもっているため、高価買取につながっている。

ハンズクラフトでは店頭買取・出張買取・宅配買取をおこなっており、出張エリアは福岡県や山口県が中心だ。なお、出張買取や宅配買取を利用しても、基本的には手数料がかからないので安心して利用できるだろう。

出張買取の関西農機買取センター

関西エリアの農機具を買取している関西農機買取センター。和歌山県に藤原農機として店舗を展開しており、トラクターやコンバインなどの農機具を幅広く取り扱っている。創業昭和22年の老舗で、農機具の買取実績や知識が豊富で、信頼性も高い。

ハーベスターの買取実績もあるので、力になってくれるだろう。買取や整備、販売を一貫しておこなっているだけでなく、地域に特化し、出張コストなどの経費をカットできるため高価買取につながりやすい。

関西農機買取センターでは出張買取のみで対応しており、出張エリアは和歌山県のみだ。出張費用や振込手数料などは無料となっている。

そのほかのハーベスター売却先

ここまでハーベスターの買取に対応する業者を紹介してきたが、業者以外にもハーベスターの売却方法は存在する。ここでは買取業者以外の売却方法について紹介していく。

メルカリ

さまざまな製品の取引がおこなわれている大手フリマアプリのメルカリ。そのメルカリでも農業機械が出品されていることがあり、実際にハーベスターが売れた実績がある。

たとえば、2023年1月10日時点で確認できた売れたハーベスターは以下の通りだ。

メルカリは業者に売却するより、高く売却できるメリットがある。業者の場合、メンテナンス費用や再販時の利益が必要となるため、買取価格を低めに抑えることが多い。しかし、個人間取引であれば、それらの費用はかからないため、高額で売却が可能なのだ。

ただ、出品から発送など諸手続をすべて自分でおこなわなければならず、売却代金を入手するまで時間がかかるデメリットもある。そのため、メルカリを利用する場合は、メリットとデメリットをよく検討する必要があるだろう。

ヤフオク!

フリマアプリと類似のサービスとしてネットオークションが存在する。ネットオークションの代表格がヤフオク!だ。

ヤフオク!でもハーベスターが取引されているが、取引量はメルカリよりはるかに多い。クローラーやタイヤなど関連部品も含めて、ハーベスターは2023年1月10日時点で過去180日に336件落札され、平均で60,894円、最高で2,600,000円だった。

ヤフオク!を利用するメリットやデメリットは、メルカリと同じだ。しかし、多くのハーベスターが取引されている実績から、ヤフオク!を利用すれば、早く、高額で売却できる可能性が高い。

ジモティー

日本のクラシファイドサービス・ジモティーでもハーベスターが取引されている。クラシファイドサービスとは、目的や地域ごとに分類された広告をまとめたサービスのことだ。ジモティーは地元地域間で不要品を取引したり、人員を募集したりするサービスを展開している。

不要品取引では無料に限らず、金銭で譲渡することも可能なのだ。大きな特徴としては、取引の際にメルカリやヤフオク!のような手数料がかからないことが挙げられる。実際、オオタケ HGK1008を38,000円、ヤンマ ハーベスタ PKG7を100,000円で譲るとの書き込みが確認できた。

ただ、取引量はメルカリやヤフオク!に比べると少なく、盛んに取引されている印象はなかった。ジモティーを利用する場合、無料で取引できるものの、譲渡先はすぐには決まらないと考えた方が良いだろう。

農業協同組合（JA）

農業全般に広く関わっているJAは、不要になった農機具の引取事業もおこなっている。ただ、JAの農機具引取は、新しい農機具の購入と同時におこなうことが多い。

車でたとえると、新車を購入したときに乗っていた車をディーラーに売る、下取りに似ている。そのため、買取価格はそれほど高くないところがデメリットとなるだろう。

一方で、煩わしい搬出などの作業も迅速におこなってくれるメリットがある。新しいハーベスターに買い替えるときなどは、JAを利用するのもよいだろう。

ヒカカク！

買取価格比較サイトのヒカカク！では、ハーベスターなど農機具における買取価格の比較に対応している。

高額での売却を目指すのであれば、最低でも3社以上の価格を比較する必要があるが、複数の買取業者に査定を依頼するのは面倒な作業だ。しかし、ヒカカク！の一括査定サービスは、たった一度の入力で最大20社の査定額を確認できる。

入手した査定額を比較して、一番高額を提示した業者を利用すれば、高額でハーベスターの売却が実現する。ハーベスターの買取価格を比較する場合は、ヒカカク！の利用がおすすめだ。

以下のコラムでも農機具の売却方法についていくつか紹介しているので、こちらも参照してほしい。

【2023年最新】農機具・トラクターの売り方は何がある？一番高く売れる方法はヤフオク!？

更新日 : 2023/02/02

このコラムをチェックする

ハーベスターの買取相場

ハーベスターの買取相場は商品の種類や状態などによって変動する。そのため、買取相場を紹介するにあたって、まずは実際にハーベスターが買取された例をいくつか紹介し、それから実際の買取相場を明らかにしていく。

買取価格の例

ここでは、ハーベスターが実際に買取された例を2つ紹介していくので、売却する際の参考にしてみると良いだろう。

クボタ（CH-1240CVM） 1,600,000円

クボタ（CH-1240CVM）のハーベスターで買取価格が1,600,000円だった例がある。1,600,000円もの値段がついているのは稼働時間が53時間と少なく、商品の状態がキレイであること。また、メーカーがクボタであり、比較的新しく作業速度が速いといった性能の高さがあるからこその値段だろう。

クボタ（RH400） 10,000円

クボタ（RH400）のハーベスターで買取価格が10,000円だった例がある。型が古く、商品はサビや汚れが目立ちそれほど状態が良いわけではない。ただ、メーカーがクボタであり、稼働できるからこその値段だろう。

実際の買取相場

上記は実際にハーベスターが買取された例だが、見てもらうと金額に大きな幅があるのが分かるだろう。古いものであれば10,000円～100,000円程度、比較的新しいものであれば販売価格の40％程度が相場である。

あくまでも相場であるため、メーカーや商品の状態などによっては上記の買取相場から大幅に外れる場合もあるだろう。

以下のコラムでは農機具全般の買取相場を解説しているので、こちらも参照してほしい。

【2024年最新版】農業機械・中古農機具の買取相場を徹底調査

更新日 : 2024/01/23

このコラムをチェックする

ハーベスターを高価買取してもらうためのコツ

上記でハーベスターの買取相場を紹介したが、実際に高価買取してもらえるかは所有者の売り方次第だ。そこで、ハーベスターを高価買取してもらうためのコツを3つ紹介するので、高く売りたい人は参考にしてほしい。

需要のある時期に売る

ハーベスターを高価買取してもらうためには、需要のある時期に売ることだ。ハーベスターは年中使用する農機具ではないため、需要が増加する時期に合わせて売ることで閑散期よりも高価買取してもらえることが多い。

需要が高まる時期が農機具によって異なる。種類によって年中使う農機具もあれば、一時期のみ使用する農機具もあるからだ。

たとえば、稲刈りで使用するハーベスターを売る場合、稲刈りの本格シーズンは9月のため、9月に合わせて売るのが望ましい。仮に、春先や冬の時期に売ろうとしても、業者では買取を強化していないだろう。

もちろん、稲以外の収穫や木の伐採などで使用するハーベスターを売る場合は、その対象に合わせて売る時期を変える必要がある。

商品を良い状態で維持する

ハーベスターを高く買取してもらうためには、良い状態を維持することだ。状態が良いものは、査定でプラスポイントになる。どの商品も状態はチェックされるもので、ハーベスターだけに限ったことではない。

ただ、ハーベスターは機械ということもあって、商品の状態は大きなポイントだ。状態で注意が必要なのは動作に関わる内側と汚れに関する外側だ。特にポイントとなるのは内側で、正常に稼働できるかで評価は分かれる。

仮に、正常に稼働できなくても業者によっては買取してもらえるが、できる場合と比べれば査定額は大幅に下がるだろう。そのため、ハーベスターを高価買取してもらうためには商品を良い状態にしておく必要があり、それには定期的なメンテナンスと清掃が不可欠だ。

複数の業者に見積もりしてもらう

ハーベスターを高く買取してもらうためには複数の業者に見積もりしてもらうことだ。買取業者によって査定ポイントが異なり、買取金額も異なる。複数の業者に見積もりしてもらうのはハーベスターだけに限ったことではなく、どの商品にも共通することだ。

特に、ハーベスターのような機械ものは業者によって査定評価が大きく変わることがあり、Aの業者では値段がつかないのにBの業者では値段がつくことがある。

何も、日本でハーベスターを買取している業者は1社だけではない。買取業者は数多くあるが、中には極端に安く買い取ろうとする悪質な業者も存在するだろう。悪質な業者に引っかからないためには複数の業者に見積もりしてもらい、買取価格を比較することが重要だ。

買取比較サービス「ヒカカク！」で最大20社一括見積もり

まとめ

ハーベスターの買取相場がいくらなのかを徹底調査した。現在、農作物の収穫には幅広い役割をもつコンバインが主流であるが、今でもハーベスターは現役で使用されている農機具だ。

ハーベスターは商品の種類や状態によって買取価格に幅があるので、実際に査定を受けてみないことには値段がいくらなのか分からないだろう。この先、ハーベスターの売却を考えている人は、上記で挙げた高価買取してもらうためのコツを有効活用し、高価売却を目指そう。

また、業者以外の売却方法についても紹介したが、その中でも最大20社の買取価格が比較できる買取価格比較サイトのヒカカク！をぜひ利用してほしい。

買取比較サービス「ヒカカク！」で最大20社一括見積もり

以下のコラムでは農機具の出張買取に対応する業者を紹介しているので、業者を検討する際の参考になるだろう。

【保存版】農機具の出張買取サービスおすすめ25選

更新日 : 2024/02/16

このコラムをチェックする