マジックザギャザリングのカード、ベナリア史。扱いやすい低コストに強力な効果が詰め込まれ、ブースターパックのドミナリア発売以後から大活躍を見せた。イラストも綺麗で、非常に人気の高いカードだ。販売価格で2,000円を超えていたような時期もあったベナリア史の買取価格はどれくらいなのか、10社を徹底比較する。
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ベナリア史の買取価格を10社徹底比較
それでは、ベナリア史の買取価格を見ていこう。比較をするのは、晴れる屋、BIGWEB、Nageya、駿河屋、イエローサブマリン、カードショップセラ、シングルスター、カードラッシュ、プロジェクトコア、たいむましんの10社。マジックザギャザリングの販売店としては大手がほとんどだ。なお、情報は2019年7月現在のものである。
晴れる屋
買取価格
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マジックザギャザリングの専門店晴れる屋での買取価格は100円だ。ドミナリア発売後の高価格から一転、非常に安い金額となってしまっている。
なお、カードが光るFOIL仕様になっているプレミアム・カード版だと、日本語版で1,000円、英語版で500円の買取価格である。同様に、プレリリース・パーティで配布されるプロモーションバージョンだと、日本語版、英語版ともに300円の買取価格だ。
BIGWEB
買取価格
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マジックザギャザリングのグランプリ運営などもおこなう大手カードショップBIGMAGIC。こちらのお店が運営する通信販売サイトのBIGWEBでは、ベナリア史を日本語版限定で200円での買取をおこなっている。
晴れる屋の買取価格の倍額だが、英語版の買取は50円。日本語版は在庫が少ないか、英語を敬遠する人に人気があるのかもしれないということがわかる。ただし、日本語版のプレミアム・カード版は700円、英語版のプレミアム・カード版は800円での買取がされている。
Nageya
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NaeyaはBIGMAGICのスポンサードプレイヤーである斉田逸寛選手が運営している、マジックザギャザリングの通販、買取の専門店だ。Nageyaでの買取価格は150円。
BIGMAGIC、晴れる屋のちょうど中間程度の価格だが、言語の指定はないので、日本語版でも英語版でも同額で買取をしてくれる。ただし、プレミアム・カード版の買取価格は表記されていない。少なくとも150円を下回る可能性は非常に低いが、実際に買取に出す場合はあらかじめ問い合わせをしておくと良いだろう。
駿河屋
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マジックザギャザリングだけではなく、ブルーレイやDVD、ゲームやコミックなど幅広い商品を取り扱う駿河屋。駿河屋のベナリア史の買取価格は通常版で250円と、これまでにご紹介したどの買取価格よりも高額だ。
また、プレミアム・カード版の買取価格も高額となっている。日本語のプレミアム・カード版の買取価格なんと1,800円。英語版も1,100円だ。また、日本語や英語以外の買取価格も設定されており、ロシア語、フランス語、韓国語、ドイツ語のベナリア史は1,100円~1,300円と、いずれも1,000円を超える高額買取をおこなっている。
これらのプレミアム・カード版の買取額は2,000円を超えて設定されているので、売却先としては非常に良い選択肢となるだろう。また、プレリリース・パーティのプロモーションバージョンも1,500円以上で買取をおこなっている。
イエローサブマリン
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マジックザギャザリングを含め、ボードゲームやTRPGを広く取り扱うイエローサブマリンではベナリア史を100円で買取している。プレミアム・カード版やプレリリース・パーティのプロモーションバージョンの買取価格については記載がないので、店舗で問い合わせをするなどしてみると良いだろう。
カードショップセラ
買取価格
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マジックザギャザリング専門店のカードショップセラのベナリア史の買取価格は日本語版限定で150円だ。その他の言語や、プレミアム・カード版などの買取価格に関する記載はない。
シングルスター
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カードショップシングルスターのベナリア史の買取は150円だ。日本語版、英語版は問われないが、在庫によって買取できない場合があるようだ。
プレミアム・カード版や、プレリリース・パーティのプロモーションバージョンの買取に関しては記載がない。売却前に問い合わせをすると良いだろう。
カードラッシュ秋葉原店
買取価格
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シングルカードの販売価格で抜群のカードラッシュは、基本的に買取価格も比較的高額だ。しかし、ベナリア史の買取価格は50円。在庫過多や、今後在庫を予定があるなどの理由があるのだろう。プレミアム・カード版などの買取情報もない。
プロジェクトコア
買取価格
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プロジェクトコアのベナリア史の買取価格は100円だ。言語は問われていない。
たいむましん
買取価格
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マジックザギャザリングに限らず、おもちゃやホビー、コレクターグッズの買取をおこなうたいむましん。ベナリア史の買取価格は600円だ。通常版の買取価格としては10社の中で最高額。プレミアム・カード版やプレリリース・パーティ配布のプロモーションバージョンなどについては情報が記載されていない。
ベナリア史の価格高騰
ベナリア史は2018年4月に発売されたブースターパックのドミナリアに収録されている。市場に出回り始めた後、一時期は3,000円を超えることもあるほどに販売価格が高騰したこともあった。その理由は多くのプレイヤーに求められたからだ。
非常に強力な効果を持つために、多くのプレイヤーが自身のデッキにベナリア史をたくさん入れようとした。マジックザギャザリングにおいて、一度に使える最大枚数は4枚。一人あたり4枚のベナリア史が必要とされたのだ。
しかし、ベナリア史は数あるレアリティの中でも最もレベルの高い神話レアとして印刷されていた。神話レアのカードは、ブースターパック8つにつき一枚しか出現しない割合に設定されている。しかも、神話レアが出現したからといって必ずベナリア史が手に入るわけではない。
ベナリア史は15種類もあるドミナリアの神話レアカードのうちの一枚なので、市場に出回る数は必然的に少なくなったのだった。多くの人に必要とされつつも数自体が少ないため、ベナリア史の価格は非常に高騰したのである。
ベナリア史の価格の高騰と下落
発売後からのベナリア史の値動きを見ると、少し奇妙な動き方をしていることがわかる。ドミナリア販売後に3,000円を超えた後、ゆるやかに値段が下がっていき、9月ごろまで値下がりが続いた。このときの値下がりは主にベナリア史の供給が増えてきたことによるものだ。
ドミナリアは古参のマジックザギャザリングプレイヤーの郷愁を刺激するような懐古製品の側面も少しばかりあったため、ドミナリアからベナリア史を引きあてたものの、使わないプレイヤーがそれをお店へ買取に出すことで、供給が増えていく。ドミナリア販売直後はどうしてもベナリア史の供給は低くなってしまうが、やがて需要と拮抗するほどに供給が増える。
価格下落の理由はそれだけではなく、ゲームプレイ上の理由も存在する。ベナリア史の価格が1,000円を下回った時期は、ベナリア史を使うタイプのデッキが勝つには非常に困難になっていた。M19というブースターパックが販売されたことにより、ベナリア史デッキにとって相性の悪い「ゴブリンの鎖回し」というカードがそこかしこで使われるようになったのだ。
こうした複数の理由により、2018年8月には1,000円を下回る販売価格も見られることとなった。しかし、2018年10月のブースターパックのラヴニカのギルド発売により、またベナリア史の価格は高騰する。
ラヴニカのギルド発売によってベナリア史デッキの天敵の「ゴブリンの鎖回し」を使うデッキが全体的に弱体化し、使うプレイヤーが激減。ベナリア史デッキは相対的に強化され、またベナリア史に需要が集中した。2018年11月には、最盛期の3,000円以上の販売価格に戻ったほどである。
ベナリア史の価格が暴落した理由
ゲーム環境の変化によってベナリア史の販売価格が3,000円を超えた2018円11月以降は、ドミナリア販売後と同じくゆるやかに価格が下落していき、もう高騰することはなくなった。続くブースターパック「ラヴニカの献身」発売時には、まだ2,000円近くをキープしていたが、その次のブースターパック「灯争大戦」が発売するときにはすでに500円程度にまで下がってしまっている。
ベナリア史の価格下落にとどめを刺したのは、2019年4月に発売された「チャレンジャーデッキ2019」だ。チャレンジャーデッキ2019はドミナリアなどのカードがランダムに手に入るブースターパックとは異なり、75枚の決まったカードが手に入る構築済みデッキだ。メーカー希望小売価格は、税別で3,500円。
買うだけですぐに遊ぶことができるため、手軽で初心者にも手が出しやすい入門セットという側面がある。この「チャレンジャーデッキ2019」1セットにつき、ベナリア史がなんと2枚も収録されたのだ。
もともと、ベナリア史の高額な販売価格を支えてきたのは供給量の少なさだ。8パックを買ってようやく手に入り得る神話レアであり、そこから15分の1の確率を引きあてなければいけない希少性。単純計算で、120パックを購入してようやく1枚のベナリア史が手に入ることになる。
ドミナリアは1パックあたり300円ほどなので、価格に直せば3万円以上だ。それだけ貴重だったベナリア史が、わずか3,500円のチャレンジャーデッキ2019を購入すれば必ず手に入れられるようになったのだ。しかも、1セットにつき2枚である。これによりベナリア史は高額カードとしての座を追われ、2019年7月末には販売価格が200円程度になってしまった。
ベナリア史の今後
ベナリア史は販売価格も買取価格もすっかり下落してしまった。しかし、今後高騰する可能性がないわけではない。マジックザギャザリングのカードにおいて、わずかでも需要があるものはどれほど供給があろうとじわじわ高騰していく傾向にある。供給が最も多いレアリティのコモンカードでも、500円を超えた例があるのだ。
ベナリア史は再録されたとはいえ、供給が最も少ない神話レアであり、イラストも非常に綺麗なので、しばらく待っていれば値段が上がる可能性はある。ただし、価格の動向については誰も正確には予測することができないので、買取に出すかどうかは売りたいか売りたくないかで判断すると良いだろう。
カードの販売ならフリマサービスのmagi
magi(マギ)(https://magi.camp/categories/32/items)はトレーディングカードゲームのフリマサービスだ。マジックザギャザリングのだけではなく、さまざまなカードも取り扱っている。
フリマサービスを利用すれば、いつでも好きなときにカードを売ることができ、3枚セットのように複数枚をセットにして付加価値をつけることも可能だ。上手く利用すれば、通販サービスや店舗でベナリア史を買い取ってもらうよりも高額に販売できるかもしれない。
まとめ
ベナリア史の買取価格は200円前後である。ただし、今後の値動きに関してはわからない。特にカードが光る仕様のプレミアム・カード版は価値が出やすく、また価格も下がりにくいので、持っていても損することは少ない。
しかし、こういった価格事情に関しては誰も保証できない。損をしたくないと思うのであれば、今すぐベナリア史を売ることを必ずしも売らなくても良いと考えるなら手元に残しておくと良いだろう。