パソコンは年々進化しているため、よく利用する方は買い替えることも多いだろう。もし、買い替えや処分したいと思ったときは、どうすればいいのだろうか。
今回は、パソコンの処分方法や費用、無料で回収してもらう方法などを紹介していく。処分に困っている方はぜひチェックしてほしい。
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パソコンを処分する際の方法とは?
パソコンを処分する方法には、どのようなものがあるのだろうか。回収という概念では、4つの方法がある。
メーカーによる回収
資源有効利用促進法により、不要なパソコンの回収をメーカーがおこなうように義務づけられた。そのため、パソコンを処分するなら、まずはメーカーに問い合わせてみるといいだろう。
しかし、メーカーといえども無料で回収するものと有料で回収する物に分かれているので必ずチェックしてから、回収依頼を出さなければならない。
産業処分業者に依頼
産業処分業者に引き取ってもらう方法もある。こちらは有料での回収になるので、費用が発生する点には注意してもらいたい。
【産業処分業者の引き取ってもらう際にかかる費用】
- ・ノートパソコン:1,900円~2,900円
- ・デスクトップパソコン本体:2,900円~3,150円
- ・液晶ディスプレイ:1,500円~
データの消去もしてもらえるようだが、別途料金がかかる傾向がある。
自治体の回収BOXへの投下
自治体の中には、小型家電リサイクル法により回収をおこなっているところも少なくない。回収ボックスが設置されているので、それに入れればパソコンを回収してもらうことができる。
しかし、自治体回収の大半はデータの消去などはおこなっていないので、自分でデータの消去をしなければならない。これを忘れてしまうと個人情報が漏えいしてしまうので必ずおこなっておこう。
家電量販店やパソコンショップ
家電量販店やパソコンショップでも無料で回収をおこなっているところがある。家電量販店の回収では、自作パソコンも回収してもらえるのが特徴だ。また、回収をお願いすることでポイントを進呈されるところもあるので、少しはプラスになる可能性が高い。
こういったサービスは、どこに依頼するか検討する上で重要になるのでチェックしておきたいポイントだ。
家電量販店の下取りや回収サービスについて
パソコンの処分には下取りや回収サービスを利用するという手がある。しかし、いざ利用しようとしても、どこの業者で対応しているのかわからない方も多いだろう。そこで、以下では、家電量販店の下取りや回収サービスについて紹介していく。
家電量販店はパソコンの販売や買取サービスをおこなっていることもあるが、下取りや回収サービスについて知っている方は少ない。興味がある方は以下を参考にしてほしい。
ビックカメラ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ビックカメラでは、使わなくなった製品の買取と下取り、リサイクルサービスが実施されている。ただ、パソコンは下取り対応しておらず、処分を検討するなら回収サービスを利用するのが基本だ。利用方法としては、箱に入れて発送するだけで、自宅から宅急便で回収が可能だ。
料金も1箱1,958円となっており、年中無休・最短翌日での対応と良心的なサービス。具体的な流れとしては、まずは利用券を購入し、利用券が届いた後は記載されているHPから手続きする。その後、箱にパソコンを梱包すれば佐川急便が希望日時に集荷に来てくれる流れだ。
また、パソコンデータ消去サービスもあり、こちらは1台3,300円から対応してくれる。ほかにも、新品パソコン購入特典としてパソコン引取りサービスがあり、こちらはビック買取マネー100ポイントで対応してくれるので利用してみよう。
ヤマダ電機
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ヤマダ電機は壊れたパソコン、古いパソコン、自作パソコンなど、送料無料で回収・引取りをおこなっている。身分証なども一切不要で、完全無料で利用できるのが強みだ。さらに、ヤマダ会員であれば200ポイントのヤマダポイントがプレゼントされる。
具体的な流れとしては、申し込みをおこなって発送するだけでOK。付属品がついていなくても無料回収対象なので、本体だけの場合も気軽に利用できる。ただし、タブレットパソコンやブラウン管モニターは対象外だ。また、液晶モニターのみの受付もしていないので注意しておこう。
申し込んだ後は佐川急便が自宅まで集荷に来てくれるので、わざわざ外出する必要もない。ほかにも、パソコンの買取もおこなっているので、買取可能であれば売却したほうがお得だ。そのため、買取サービスで査定してもらい、買取不可だった場合に無料回収を利用してほしい。
ヨドバシカメラ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ヨドバシカメラではパソコンの販売だけでなく、買取・下取り・買い替えサービスをおこなっている。回収には3つの方法があり、店舗へ持ち込む方法、自宅まで回収に来てもらう方法、パソコン・小型家電の宅急便リサイクルを利用する方法だ。
店舗の場合は、全国に展開されているので持ち込める店舗へ行ってみよう。この際、壊れておらず、需要の高いモデルだった場合は下取りしてもらえる可能性もある。ただし、買取サービスをおこなっている店舗は限られているので注意しておこう。
宅急便で出す場合はヨドバシカメラで利用券を購入し、サイトから回収日時などの手続きする。その後、箱にパソコンを詰めて玄関前に置いておくだけで、業者が回収してくれるという流れだ。料金は基本無料となっている。
ただし、回収で自宅まで来てもらう場合は、出張費として2,200円かかるので注意。宅配便リサイクルの場合は1箱1,950円だ。
ケーズデンキ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ケーズデンキでは、使用済み家電製品のリサイクルを推進。使い終わった家電製品をリサイクル法に則って、引取りをおこなっている。対象製品は出張などで引取りに出せるが、パソコンの引取りでは出張は対応しておらず、店頭での引取りのみとなっているので注意。
本体の引き取り料金は無料となってが、モニター回収は有料となる。そのため、本体は無料で引き取ってもらい、モニターなどは売却を考えるのがいいだろう。店舗は全国に展開されており、具体的な方法としても店舗へ持ち込むだけでOKだ。
ケーズデンキでは買取や下取りには対応していない。そのため、買取に出せそうなパソコンの場合は、ほかの業者の買取サービスを利用するのがおすすめだ。処分に困っているパソコンの場合は、無料なので気軽に持ち込んでみよう。
パソコンは粗大ごみとして捨てられないのか?
パソコンなどの家電を処分する際は、まずはどのような方法を思い浮かべるだろうか。
変わりつつあるパソコンの処分方法
手軽な方法で真っ先に思いつくのは粗大ごみとして回収してもらうことではないだろうか。粗大ごみとして回収してもらえるなら、負担が減るので利用したい方も多いだろう。
しかし、近年粗大ごみとしてパソコンが置かれているのを目にした方はいるだろうか。パソコンの処分方法は、現在変わりつつあるのだ。
主要都市の粗大ごみの費用
- 【品目別】新宿区の粗大ごみ費用・申込手順を徹底解説
- 【品目別】大阪市の粗大ごみ費用・申込手順を徹底解説
- 【品目別】杉並区の粗大ごみ費用・申込手順を徹底解説
- 【品目別】横浜市の粗大ごみ費用・申込手順を徹底解説
- 【品目別】仙台市の粗大ごみ費用・申込手順を徹底解説
- 【品目別】福岡市の粗大ごみ費用・申込手順を徹底解説
- 【品目別】名古屋市の粗大ごみ費用・申込手順を徹底解説
- 【品目別】札幌市の粗大ごみ費用・申込手順を徹底解説
資源有効利用促進法により粗大ごみには出せなくなった
実は、パソコンは粗大ごみとして処分できなくなってしまっている。平成15年10月から、資源有効利用促進法によって自治体ではパソコンの回収などができなくなったためだ。これにより、粗大ごみに出すことはできなくなったので、メーカーが回収をはじめたのである。
参考:経済産業省
PCリサイクルマークって?
パソコンに、PCリサイクルマークというものがついているのはご存知だろうか。メーカーにパソコンを回収してもらうためには、PCリサイクルマークが重要だ。なぜ需要なのか解説していこう。
メーカーの無償回収に必要
PCリサイクルマークは、パソコンの裏面や底面についている。このマークは平成15年10月から発売されている、ほとんどパソコンについているだろう。このPCリサイクルマークがあるとメーカーが無償で回収・リサイクルしてくれるのだ。パソコンの処分で少しでも費用をかけたくないのであれば、まずはPCリサイクルマークを確認しよう。
PCリサイクルマークがない場合は有料回収
PCリサイクルマークは、平成15年以前に発売されたものや自作のパソコンにはついていない。PCリサイクルマークがないパソコンは、有料で回収してもらうことになる。
回収際資源化料金と呼ばれ、この料金はメーカーや機種、デスクトップ、ノートパソコンなどで異なるので確認しておこう。
【メーカーに回収を頼んだ時の費用】
- ・ノートパソコン:3,000円~
- ・デスクトップパソコン本体:3,000円~
- ・液晶ディスプレイ:3,000円~
- ・CRTディスプレイ:4,000円~
一体型のタイプは、本体+液晶ディスプレイの値段になるので注意が必要だ。
業者に依頼するのではなく身内に譲るという方法
パソコンを回収してもらう場合、どうしても業者を頼ってしまう傾向にある。しかし、両親や兄弟に譲ることを検討するのもおすすめだ。PCリサイクルマークも自治体の回収BOXもない場合、譲れば費用はかからない。また、身内であれば個人情報を悪用される心配もないので安心だ。
身内同様に、友達に譲ることも考えてみてもいいだろう。しかし、この場合はしっかり個人情報を削除しておかないと、悪用される可能性があるのできちんと対応しておかなければならない。
お金に変える方法も検討の余地あり
パソコンを引き取ってもらう際は、費用がかかってしまうケースもある。無料で引き取ってもらえるとありがたく感じてしまうが、買取してもらえればお金になって返ってくるかもしれない。
現在では、パソコンを買取してくれるところも増えてきたので、無料回収を頼む前に買取を利用するほうがおすすめだ。
買取業者に依頼する
パソコンを買取してくれる業者も存在する。特に壊れていたり、外傷がなければ買取してもらえる。下記の業者はパソコンの買取をおこなってくれるので、利用してみるといいだろう。
- ・パソコン買取.com
- ・コムショップ買取
- ・パソコン工房
- ・ソフマップドットコム
業者によっては、データ消去もしてくれるので、自分でデータ消去ができない場合は、確認する必要がある。
オークションやフリマサイトに出品
買取業者にお願いしたものの納得できる買取価格にならない場合などは、ヤフオク!やメルカリに出品する方法もおすすめだ。個人取引は自分で落札額が決められるので、少しでも高く手放したい場合はオークションやフリマサイトを利用しよう。しかし、その際はしっかりデータ消去などをしておかなければならない。
おすすめの宅配回収業者「リネットジャパン」
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
パソコンを宅配で回収に出したいと思っている方におすすめの業者がリネットジャパンだ。パソコン無料回収の業者として人気があり、認知度も高い。デスクトップ・ノート・タブレット・一体型など、どんなパソコンでも回収可能で、不要な携帯電話なども対応している。
パソコン回収などは無許可で営業している業者も存在するが、リネットジャパンは国から認定を受け、法律に基づくパソコン回収をおこなっている。国から認定を受けた正しい回収ルートでパソコンを処分してくれるので安心して任せられるだろう。
宅配回収の流れとしては、申し込みをおこなってから発送するだけと簡単なものだ。最短翌日から回収可能で、どんな箱でもいいので梱包すればOK。発送も佐川急便が自宅から回収してくれるので、手間もかからず利用しやすい。
おすすめのパソコン買取店
パソコンはただ処分するだけでなく、業者に売却して値がつくことがある。特に人気メーカーのパソコンであれば壊れていても値がついたり、お得に売却できるケースも多い。しかし、利用する際には業者選びがとても大切で、できるだけ高く買取してくれる業者で売るのがベストだ。
以下では、おすすめのパソコン買取店をいくつか紹介していく。パソコンの売却を考えている方は、以下の業者を参考にしてみよう。また、ほかの業者について知りたい方は、以下のコラムもチェックしてほしい。
大阪のパソコン工房
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
パソコン工房は、パソコン宅配買取業者で有名な業者だ。中古パソコンの買取を専門におこなっており、メーカーパソコンだけでなく、自作パソコンやゲーミングパソコンまで幅広く対応している。他社では買取されないパソコンでもしっかり対応してくれるため、高価買取を狙うのであればぜひ利用してみよう。
買取方法は宅配買取で対応しており、一定の査定額以上なら送料も無料、発送も自宅まで集荷に来てくれるので便利だ。また、5のつく日と土日祝は中古パソコンの日となっており、査定額が10%アップするので、お得に売りたい方はタイミングを合わせて売るのがおすすめだ。
東京のソフマップ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ソフマップは、パソコンやデジカメ、スマホやゲーム、フィギュアなどの買取をおこなっている業者だ。ほかにも、ブランド品やお酒、楽器などの買取にも対応しており、さまざまな商品を高額買取してくれる。パーツも積極的に買取しているので、マザーボードやグラフィックボードといった部品だけでも査定依頼してみよう。
買取は基本店頭買取だ。また、ソフマップにはラクウルという買取アプリがあり、ラクウルでは箱に梱包して集荷を待つだけという簡単なサービスとなっている。査定は無料、キャンセルした場合も手数料はかからない。支払い方法をビッグ買取マネーにすることで、買取金額もアップするので利用してみよう。
パソコンを処分する際に忘れてはならないチェック項目
パソコンを処分する場合は、それなりに準備が必要になってくる。準備しておかないと後々大変なことになるので、しっかり準備した上で回収してもらおう。
データの移行・バックアップ
パソコンには大切な書類や写真、音楽など、さまざまな情報が詰まっている。その大切なものを無くさないためには、バックアップが必須だ。バックアップの方法としては、下記のようなものがある。
【バックアップ方法】
- ・外付けHDD・SSD
- ・NAS
- ・USBフラッシュメモリ
- ・CD・DVD・ブルーレイディスク
これらを用いておこなえば、簡単にバックアップができる。余裕があれば、2つの媒体にバックアップしておくと片方でうまくバックアップができていなかった際にも安心だ。
データ消去
どこに依頼するとしても、できるだけ自分でデータの消去をおこなってから送った方が安全性は高い。何しろ、本当にデータ消去をおこなっている現場を見ることができないからだ。では、具体的にどうしたらデータを消去できるかご存知だろうか。大まかに分けると、3つの方法がある。
【データ消去の方法】
- ・データ消去専用のソフトを使う
- ・ハードディスクを取り出し物理的に破壊
- ・特殊な装置で強磁気をかけて消す
会社のパソコンとしても併用していた際は、機密情報もあるだろう。それが漏えいすると裁判沙汰になる可能性も考えられるので、できる限り自分でもデータ消去をおこなってから回収や買取に出すのが無難だ。
なんでも無料で引き取るところはパソコンの行方を確認
なんでも無料で引き取ってくれるところが増えてきたが、そういうところにパソコンの回収を頼む際は注意が必要だ。パソコンが引き取られたあとの説明がないところも少なくない。パソコンは個人情報の塊だ。
それを託す場合は、信頼がおける場所でなければならない。引き取ったあと、どのような手順が踏まれ、データの消去などがおこなわれるかは必ず確認しよう。
まとめ
パソコンは個人情報が詰まってしまっている。そのため、不要になったからといって、すぐに回収や処分は避けるべきだ。まずは自分でデータ消去をおこなったうえで、回収してもらおう。
処分方法やPCリサイクルマークの有無で費用がかかるかかからないかが決まってくる。できるだけ安く済ませたいのであれば、PCリサイクルマークがあるかは必ず確認してもらいたい。
また、回収だけがパソコンの処分方法ではない。買取してもらうことも考えるとお金に変えられることが可能だ。パソコンの処分方法はいくつかあるので、自身にあった方法を選ぼう。時間があるかたは以下のコラムも参考にしてほしい。