アイヴァンは、日本が誇るメガネのトップブランドだ。1972年に設立されて以来、E-0501といったヒット商品のリリースや、派生ブランドであるEYEVAN7285の展開など、アイウェア業界にさまざまなインパクトを与えてきた。
この記事では、そんなアイヴァンの特徴や代表作を解説する。また、アイヴァンは高価買取が期待できるブランドメガネだ。売却を考えている方のために買取相場やおすすめ業者などを紹介する。
newspaper/glasses / Nina Childish
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アイヴァンとは
アイヴァンは、正式名称をEYEVANといい、1972年に設立された日本初のファッションメガネブランドだ。『着るメガネ』というコンセプトを掲げ、高いデザイン性と独創的なアイデアから、世界中から愛されている。
アイヴァンのメガネを理解するためには、特徴と歴史を把握しておくべきだろう。どちらもアイヴァンのメガネを語る上で、避けては通れないからだ。ここでは、それぞれを丁寧に解説していく。
アイヴァンの特徴
アイヴァンの特徴は、美しいデザインとディティールの精密さだ。アイヴァンのメガネをデザインするのは、アイヴァンデザインチーム。アイヴァンのメガネは、世界中から収集したアンティークのデザインがベースとなっている。そのベースに、アイヴァンデザインチームが独特の美意識と感性を加えたものが、美しいデザインの源だ。
ディティールの精密さは、熟練の職人によるものだ。アイヴァンのメガネは、ハンドメイドで仕上げられている。プロダクトや手書きの図面からは、生産者や職人の高いクラフトマンシップを垣間見ることができる。中でも、ダルマリムと呼ばれるディティールは評価が高い。
ダルマリムには、カーブしているフレームのリムと違い、平行にスリットが施されているという特徴がある。ダルマリムは、七宝をフレームに付ける際に、接合率を高めるものとして施されたもの。このダルマリムを取り入れたアイヴァンのメガネは、日本のモノづくりの技術が凝縮されているとして名高い。
アイヴァンの歴史
アイヴァンのルーツは、山本防塵眼鏡株式会社にある。1972年、山本防塵眼鏡株式会社は、デザイナーである石津謙介氏が運営していたヴァン・ヂャケットの『着るメガネ』というコンセプトから、株式会社アイヴァンとアイウェアブランド『EYEVAN』をスタートさせた。
アイヴァンのメガネが一躍脚光を浴びるようになったのは、1985年のことだ。アナハイムで開催された『オプティフェア・ウェスト』に出展したアイヴァンは、ロサンゼルスのメガネ店である『オリバー・ピープルズ』に注目され、アメリカ展開を開始する。
1992年、アメリカの有名カルチャー誌『ピープル』で、アイヴァンを身に着けたマドンナの姿が掲載されると、またたく間に海外セレブの間でアイヴァンが流行。『ニューヨーク・タイムズ』にも掲載されたアイヴァンは、メガネのトップブランドに躍り出た。
しかし、2003年、アイヴァンは展開を一時的に休止する。復活したのは、2018年だ。80年代にリリースした代表作の復刻版である『カプセルコレクション』とともに、再びメガネ界にブームを巻き起こしている。
アイヴァンのコレクション
アイヴァンには、50年近い歴史がある。途中、展開を休止した時期もあったが、世界から注目されるドメスティックブランドとして、現在までに多数の有名なコレクションを残している。ここでは代表的なものをいくつか紹介する。
カプセルコレクション
カプセルコレクションは、アイヴァンの代表作とも言えるシリーズを復刻したものだ。1980年中盤にリリースされ、発表後から数多くのデザインソースのマスターピースとなっている。カプセルコレクションとしてリリースされているアイヴァンのメガネは、以下のとおりだ。
- ・E-0020、E-0020-SG
- ・E-0501、E-0501-SG
- ・E-0505、E-0505-SG
- ・E-0504、E-0504-SG
- ・E-0507、E-0507-SG
- ・E-0951、E-0951-SG
E-0020の特徴は、ドラゴンをモチーフにした彫金だ。これは、ボストンシェイプのメタルフレームに施されている。ブリッジ、ヨロイ、テンプルは、オリジナルを金型から忠実に再現。素材は軽さと強度に優れるチタン製にアップグレードされている。
E-0501は、オリジナルのデザインをベースに、ソフト枠と呼ばれる、アセテート枠をメタルリムで巻き込む手法を使用している。カラー展開は10種類。べっこう柄を中心としたオーセンティックなフレームカラーが、懐かしさを醸し出している。
E-0505は、アイヴァンを代表するモデルだ。コンビネーションフレームは、ボストンシェイプのプラスチックリムを、マンレイブリッジと特徴的なデザインのヨロイパーツで構成している。
SGと表記されているアイテムは、サングラスだ。サングラスのグラスは、イタリア製の最高級ガラスレンズが使われている。
コラボレーションモデル
アイヴァンのメガネは、2019年現在、2つのコラボレーションモデルが存在する。デザイナーである吉岡徳仁氏とのコラボレーションモデルと、英国を中心としたフォトグラファーであるデニス・モリス氏とのコラボレーションモデルだ。
吉岡徳仁氏とのコラボレーションモデル
吉岡徳仁氏は、アメリカの『ニューズウィーク』誌において、世界が尊敬する日本人100人に選ばれた著名なデザイナーだ。このコラボレーションモデルは、吉岡徳仁氏が自ら着用するために手がけたもので、5年にも渡るデザイン期間を経て実現した彫刻的なアイテムだ。ラインアップは、以下のとおりだ。
- ・E-TY0001
- ・E-TY0002
特徴的なのは、造形だろう。E-TY0001、E-TY0002ともに日本の職人がハンドメイドでおこなっており、立体的かつ独創的なデザインを生み出すことに成功している。素材はチタンとアセテートだ。
デニス・モリス氏とのコラボレーションモデル
デニス・モリス氏は、有名人たちを独自の世界観で撮り続けているフォトグラファー。代表的なのは、SEX PISTOLSのヴォーカリストであるジョニー・ロットンのバンド、パブリック・イメージ・リミテッドのロゴとアルバムジャケットだ。アイヴァンは、デニス・モリス氏とコラボレーションし、2種類のサングラスをリリースする。ラインアップは、以下のとおりだ。
- ・SPUTNIK
- ・UPTOWN
SPUTNIKは、ジョニー・ロットンが撮影時にかけていたサングラスからインスパイアを受けている。特殊なチタンリムは、厚さ3.2mm。組み合わされているCR39製オリジナル2カーブレンズは、ミラー加工が部分的に施されている。 こだわりは掛け心地にも見られ、テンプル芯の素材はβチタンだ。
UPTOWNは、デニス氏本人が青年時代に掛けていたサングラスからインスパイアを受けている。当時のサングラスと同じビッグシェイプのシルエットで、テンプル芯にはフォトグラファーとしてのエッセンスをミックスさせたネガフィルムのディティール。カラー展開は6種類。どれもビックシェイプに適したCR39製カーブレンズを採用している。
SPUTNIK、UPTOWNともに2019年6月に発売予定となっている。
EYEVAN7285
EYEVAN7285は、休止中のアイヴァンを引き継ぎ、2013年にローンチされたメガネブランド。アイヴァンの意思が受け継がれており、ファッションとプロダクトが融合されている。
EYEVAN7285は、初代のデザインチームが収集した記録やコレクションをすべて再構築している。フランス製のフォークや視力検査枠、日本の寺院にある唐草柄など、メガネにとどまらない膨大なデザインソースをブレンドし、プロダクトに落とし込んでいる。EYEVAN7285の特徴とも言えるテンプルやメタルフレームは、そういった考え方を具現化したものだ。
現在、市場に出回ったり多くのメガネ愛好家に評価されていたりするのは、EYEVAN7285が多い。その人気は、オリジナルのアイヴァンが復活した2018年以降も高まり続けている。
アイヴァンの買取相場
ここでは、アイヴァンの買取相場について解説する。アイヴァンは日本を代表するメガネブランドだ。世界中にファンも多い。処分を検討しているなら、売却という選択肢もあることを頭に入れておこう。アイヴァンのメガネを売却する方法は、以下の2パターンだ。
- ・買取業者に依頼する
- ・オークション、フリマアプリで売る
どちらを選ぶかによって、相場が変わってくる。また、それぞれにメリット・デメリットがあるため、注意が必要だ。ここではそれぞれの相場について説明する。
買取業者に依頼する場合の買取相場
買取業者に依頼する場合の買取相場は、2019年4月28日時点の調査で、5,500円～20,000円前後だ。アイヴァンのメガネ買取にもっとも力を入れていたのはエコスタイル。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
買取実績は、査定額付きで紹介されていた。中でも高額だったアイテムは、以下のとおりだ。
- ・10-EYEVAN NO-1：20,000円
- ・10-EYEVAN NO-1ゴールド：20,000円
- ・10-EYEVAN NO-3：20,000円
メガネの買取は、アイテムやアイテムの状態、買取専門店の在庫などに大きく左右される。そのため、同じアイテムでも査定額が低くなったり高くなったりする。気になる方は、まず査定を依頼してみよう。
オークション、フリマアプリを利用する場合の相場
買取業者に依頼する場合の買取相場は、2019年4月28日時点の調査で、10,000円～60,000円前後だ。買取業者に依頼するよりも、高額な利益を手に入れることができる。中でも高額だったアイテムは、以下のとおりだ。
- ・10-EYEVAN NO-5 44：59,900円
- ・10-EYEVAN モデル755：47,500円
- ・10-EYEVAN NO-3 45：44,800円
フリマアプリでは、10-EYEVAN NO-5が89,600円で出品されている。まだ購入されていないが、8人のユーザーがお気に入り登録していることから、買いたいと思っている方は多いようだ。ただし、オークションやフリマアプリでメガネを売っているのはほとんどが業者だ。また、高ブランド物をネットで売るためには、高いネットリテラシーが必要になる。慣れないうちは、買取業者に依頼したほうが無難だろう。
アイヴァンのおすすめ買取業者
買取業者に買い取ってもらう際に大事なことは、買取業者選びだ。買取業者選びによって、査定額はさまざまだからだ。場合によっては、相場より低い査定額を付けられてしまいかねない。ここでは、おすすめの買取業者を紹介する。
エコスタイル
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
エコスタイルは、洋服やブランド品の買取に強い買取専門店だ。2019年4月28日現在、アイヴァンの買取にもっとも力を入れているのがエコスタイルだ。公式サイトには、数多くの買取実績が掲載されている。エコスタイルの買取方法は、以下のとおりだ。
- ・店舗買取
- ・出張買取
- ・宅配買取
- ・手ぶら買取
手ぶら買取とは、品物を最寄りの店舗や仕事帰りに立ち寄れる店舗にあらかじめ送り、後日、見積価格を受け取りにいくという買取の方法だ。査定は、LINE査定にも対応している。
ブランド買取ライフ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ブランド買取ライフは、インポートブランドやドメスティックブランドに強い買取業者だ。ブランドごとに専門のバイヤーが多数在籍しているため、鑑定スピードと査定額には絶対的な自信を持っている。広告宣伝費をカットしている分、買取金額に上乗せしているため、高額買取が期待できる買取業者だ。
ブランド買取ライフの買取方法は、以下の3種類だ。
- ・写メール査定
- ・通信買取
- ・店舗買取
ブランド買取ライフは、定期的にさまざまなキャンペーンをおこなっている。たとえば、まとめ売りをすると品数に応じて現金がプレゼントされるキャンペーンだ。こういったキャンペーンを利用すれば、通常の買取より大きな利益を得ることができる。
ビープライス
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ビープライスは、ブランド品の買取専門店だ。2019年4月28日の調査では、買取価格は公表されていないが、アイヴァンの買取実績が紹介されている。ビープライスの買取方法は、以下のとおりだ。
- ・店舗買取
- ・出張買取
- ・宅配買取
- ・ビーダッシュ買取
ビーダッシュ買取とは、申込から最短30分でスタッフが自宅に駆けつけ、最短60分で入金完了するスピーディーな買取方法だ。こちらの買取方法は、大阪市の北区・中央区・西区・福島区に限定している。査定は、LINE査定に対応している。
誠眼鏡店
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
誠眼鏡店はメガネを専門に取扱う業者だ。メガネの販売店でもあるため、メガネに関しての専門知識が豊富なスタッフが査定をおこなってくれる。また、修理技術もあるため、レンズ横の丁番が壊れていても買い取ってもらえる可能性が高い。誠眼鏡店の買取方法は、以下のとおりだ。
- ・宅配買取
- ・店頭買取
誠眼鏡店は公式サイト上に事前査定フォームがあり、商品情報などを入力し、買取価格に納得できれば商品を着払いで郵送するシステムだ。事前査定は、メールでも電話でも受け付けている。
商品の状態によって本査定で買取価格は変化するが、メガネ専門店という点は適正な買取価格を提示してくれるという信用に値するだろう。メガネの買取が初めての方にはおすすめの業者と言える。
アイヴァンを高く売るコツ
アイヴァンのメガネを高く売るには、コツがある。そのコツは、誰にでもできる簡単なものばかりだ。以下のコツを実践して、買取査定額をすこしでもアップさせよう。
- ・複数の業者で査定してもらおう
- ・まとめ売りしよう
- ・付属品をそろえ、綺麗に保っておこう
まとめ売りは、査定額アップにつながりやすい。まとめて売った方が、買取先である業者は人件費や交通費を節約することができ、査定額に上乗せしてくれるからだ。
付属品をそろえて綺麗に保っておくことも、査定額アップにつながる。専用ハードケースなどは、かならず残しておこう。また、メガネは傷つきやすいため、細心の注意を払って綺麗に保っておこう。
まとめ
アイヴァンのメガネは、オリジナルもEYEVAN7285も人気だ。現在、市場に出回っているのはEYEVAN7285だが、2018年のリローンチされたオリジナルのアイヴァンも目が離せない。
メガネは視力を矯正するためのものだけではなく、身に着けるファッションとして考える方も多い。特に、アイヴァンのようなブランドものならなおさらだ。家に放置しておくのは、非常にもったいない。
ほとんどの場合、査定は無料で依頼できる。家にアイヴァンのメガネがある場合は、一度、査定を依頼してみてはいかがだろうか。
