アントニオ・ガットカメラといえば、クラシックカメラが好きな人であれば、誰でも知っているほどの人気だ。活況を呈する中古カメラ市場でも話題を集めている。
製造が終了したのは1950年代という古さにもかかわらず、現代人のハートを鷲づかみにするのは魅力があるからだ。そんなアントニオ・ガットカメラの買取の相場動向や査定情報について見てみよう。
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人気のアントニオ・ガット製品
アントニオ・ガット カメラといえば、カメラファンにとっては憧れのカメラブランドの一つではないだろうか。マーケットで見かけることは少なくなってしまったが、コアなファンやマニアがいることでも知られている。
アントニオ・ガット カメラはフィチーネ・ガリレオの設計技師であったアントニオ・ガットが戦後に立ち上げたカメラメーカーであり、1948年に最初となるモデルを発表した。発表して以来、瞬く間に人気を集めることになったが、1955年の会社の終了とともに、製品の発売も終わることを余儀なくされることになった。
アントニオ・ガット製品といえば、Sonne CIV(ゾンネC4)やSonne V(ゾンネV)などが代表作として挙げられる。ここではそれぞれについて見てみよう。
Sonne CIV
イタリアのポルデノーネに位置していたアントニオ・ガット氏の工場で作られたモデルの一つである。工場を立ち上げてからしばらくの間は、ドイツで主に生産されたコピーライカのIV型をメインに製造していた。
その後も徐々に進化を遂げ、カメラの覗き窓となるファインダーを大きくしたC型が誕生。Sonneの最終型とされるSonne CIV(ゾンネC4)は、ファインダーブロックと上部カバーが一体化したことで使いやすさが増すことになった。
Sonne V
Sonne CIV(ゾンネC4)と同様にアントニオ・ガット氏の工場で生産されていたが、裏蓋をヒンジ式にすることで、シャッターレリーズの周囲に速度目盛を置いた点が特徴的である。主にイタリアで1950年代に300~400台のみしか製造されていないという希少性が高い製品だ。
フィルムカメラが人気を集める理由
中古品マーケットでも絶大な人気を誇るアントニオ・ガットカメラだが、古いにもかかわらず、ここまでの人気を集めるのかも気になるところだ。使い勝手の良さなら、デジタルカメラの方が圧倒的に秀でていると言えそうだが、どのような点が魅力になっているのだろうか。カメラの種類が多岐にわたることは言うまでもないが、全てのカメラに共通していることは、レンズを通して被写体を撮影することだ。
しかしながら、大きく異なるのが記録する媒体である。アントニオ・ガットはフィルムカメラであるため、当然ながら、撮った画像はフィルムを通して復元されることになる。少し難しい話かもしれないが、感光剤が塗られているフィルムは光に当たることで化学反応を起こし、化学反応によって像として記録されるという仕組みだ。記録されたフィルムは光りの当たらない暗室で現像されることで写真となる。
一方、デジタルカメラは、カメラの内部に取り込んだ光をイメージセンサーとして受けた後に電気信号に変換するという仕組みである。その後、画像処理エンジンなどにより、メモリーカードなどの記録媒体に保存される。
現代社会において主流になっているデジタルカメラには多くのメリットがあり、その活躍の幅を広げている。デジタルカメラの具体的なメリットといえば、撮影した写真をその場で確認できるということだ。気に入らなければ、その場で処分することも可能だ。また、現像するのにコストや手間暇がかかることもない。
最新のテクノロジーを駆使して作られるデジタルカメラの存在は、技術面で見てもコスト的にも申し分ないといえるだろう。しかし、一部のカメラファンの間では、フィルムカメラへの執着を見せる動きも少なくない。それが、アントニオ・ガットのカメラの根強い人気につながっているといっても良い。
実はアントニオ・ガットが支持を集める理由として、フィルムカメラの撮影時には、より良い一枚のために緊張感を持つことができる点を挙げる人もいる。シャッターを切る一瞬一瞬にかける思い入れの大きさの違いが、自らのカメラマンとしてのレベルアップにつながるという考え方も否定することはできない。
キズや汚れによるマイナスも限定的
「アントニオ・ガットのようなビンテージカメラは売れるのか」と心配する人も多いだろう。結論からいえば、売れるというのが答えだ。しかも、ものによってはかなりの高値がつくことも期待できる。
1960年頃までに製造されたカメラを総称してクラシックカメラと呼ぶこともあるが、その希少性の高さもあり、中古品マーケットでは熱い視線が注がれている。ビンテージカメラの代表格とされるアントニオ・ガット以外にも人気を集めるカメラブランドの数は多い。ニコンやペンタックスなどのトップメーカーをはじめ、オリンパスやキャノンなどといった知名度の高さで知られるメーカーも含まれる。
どのようなカメラが高く売れるかというのも気になるところかもしれない。一言でいえば、需要が高ければ高いほど高価格帯となることはいうまでもないことだ。一概にいうことはできないが、人気の高いビンテージカメラともなれば、数万円から数十万円という査定額が飛び出すことも決して珍しくはない。
ビンテージカメラの査定については、他の品目とは異なり、その希少性の高さが重要視されることになるため、多少のキズや汚れ、色褪せなどが査定額に大きな影響を与えることにはならないが、マイナスの影響がゼロということではないことも念頭に置いておくべきである。キズ一つにつき、100円から1,000円程度のマイナスといったところは覚悟しなければならない。
どうすれば買取を成功できるか
アントニオ・ガットのカメラを高く売るにはどうした良いかというのも重要なポイントだ。どうせ売却するのであれば、一円でも多い売却額を手に入れたいというのが正直な気持ちだろう。
対策の一つとして、少しでも綺麗な状態にしてから売りに出すことが挙げられる。特にレンズの部分などに関してはできる限りに綺麗にすることが重要だ。乾いた布などを使って丁寧に磨き上げてから持ち込むようにしたい。
また、付属品も可能な限りそろえるようにしたいところだ。カメラケースやストラップはもとより、保証書や購入証明書などもあれば、セットにしてから査定に出すようにする。購入したときに製品が入っていた箱や袋などがあれば、それも持ち込む。意外にも、付属品の有無によって査定額が大きく変化することも事実だ。
買取に出すタイミングも重要となる。「いつかビンテージカメラのブームがくる」などと売却のタイミングを待つことも決して悪くはないが、待っている間にカメラ自体の状態が悪くなる可能性も否定できない。そのため、買取に出すと決めたらできるだけ早いタイミングで買取業者に相談することが得策である。
また、買取業者によっては、期間限定の買取額アップのキャンペーンなどをおこなうケースもあるため、買取業者のホームページや運営するサイトなどの情報を定期的にチェックすることも重要だ。常に中古品マーケットの動向を注視すると同時に買取業者が提供するサービスにも目を向けておきたい。
人気を集める買取業者のラインナップ
アントニオ・ガットのカメラの売却を検討中の人にとって最も気になるのは、どの買取業者に依頼すれば良いかという点だ。日本にもカメラの買取をおこなう業者はたくさんあるが、おすすめの業者をいくつか紹介してみよう。
カメラ買取専門店ウェイブ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
カメラの買取業者としての人気や知名度については、決して高くはないが、査定の正確さには定評がある。とりわけ、ビンテージカメラやフィルムカメラの買取では好評が多いため、アントニオ・ガットカメラを売却するならおすすめといえる。店頭以外にも宅配や出張での対応もしてくれるから使い勝手も良いといえるだろう。
マップカメラ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
カメラの買取ではトップレベルの人気を集めている。マップカメラの知名度を押し上げることになったのが、ワンプライス買取と称されるサービスだ。持ち込んだカメラの機能や品質に問題がないと判明した時点で直ぐに買取してくれるため、スピードを重視する利用者にピッタリである。また、一度買取が成立した場合、二回目以降は身分証明書の提示なしで済むのも人気を集める理由だ。
カメラ買取アローズ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
宅配のみによる買取となるが、その査定の信憑性の高さと正確さで支持を集めている。カメラ買取アローズでは、経験豊富な鑑定士による査定がおこなわれることも、信頼性の高さにつながっている。キャンペーンも定期的におこなっており、上手くいけばかなりの高額査定が期待できるかもしれない。
具体的な買取額の比較
アントニオ・ガットカメラの実際の買取額の結果については下記のようになったので参考にして欲しい。※2019年3月時点
カメラ買取専門店ウェイブ
- ・Sonne CIV(ゾンネC4)40,000円
- ・Sonne V(ゾンネV)34,000円
マップカメラ
- ・Sonne CIV(ゾンネC4)44,000円
- ・Sonne V(ゾンネV)38,000円
カメラ買取アローズ
- ・Sonne CIV(ゾンネC4)44,000円
- ・Sonne V(ゾンネV)39,000円
比較した結果
先述した通り、Sonne CIV(ゾンネC4)とSonne V(ゾンネV)はいずれも希少性が高いこともあり、ビンテージカメラの中でもトップレベルの人気であることを考えれば、このような価格帯になっても何ら不思議はないといえる。紹介した3社の中では、カメラ買取アローズがいずれにおいても、高めの査定額となった。
買取に出す際の留意点としては、一つの買取サービスだけに査定依頼をすることなく、複数の業者に依頼して比較することだ。その際、あえて他の買取業者の名前を出してみるのも良いかもしれない。アントニオ・ガットカメラのような人気メーカーともなれば、買取業者も必死になるだろう。
まとめ
カメラファンやマニアからの根強い人気を誇るのがアントニオ・ガットカメラである。買取マーケットでも高値で取引きされることで知られている。その人気ぶりは、実際に買取業者が出す査定額を見ても一目瞭然だ。少しでも買取額をアップさせるためには、保存状態に留意することや付属品をしっかりとそろえることが求められる。