アードベッグはスコットランドの西側に位置するアイラ島で生産されているシングルモルト・ウイスキーである。シングルモルトとは1つの蒸溜所で作られ、大麦の麦芽のみが原料のウイスキーのことだ。
クセになる独特のスモーキーさが特徴のアードベッグは、世界中に熱狂的なファンが数多くいる。今回は、アードベッグの基本情報とアードベッグ1974・1975年製の買取相場・査定情報を詳しく紹介する。
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アードベッグの特徴
1815年、ジョン・マクダガルにより設立されたイギリスのスコットアイランド・アイラ島、ポートエレンの東にあるアードベッグ蒸留所にて生産開始されたものがアードベッグだ。生産用スチルは2基のみ、年間110万リットルと出荷数が少なく若いアードベッグでも希少価値がある。1本700ml・1000mlでボトリングされている。
アードベッグの蒸留器にはピュリファイアー(精留機)が取り付けられているため、花のように甘い味わいのウイスキーを楽しめるのが特徴だ。また、一口飲むと独特の辛さと華やかな甘味が広がり、味わい深い印象があることから世界中に熱狂的なファンがいる。
また、新樽で熟成されているアードベッグ・コーリヴレッガンは Jim Murray’s Whisky Bible(通称:ウイスキー・バイブル)2010、また2018年のシングル・モルト・スコッチ・ウイスキー部門でも受賞している。同じく2018年4月に発売された、XOPプラチナム アードベッグ 1992は251本限定で発売されており、創立70年の老舗英独立系ボトラー、ダグラス・レインがボトリングを手掛けたことからもアードベッグが世界から注目されていることが分かる。
アードベッグ蒸留所は現在、フランスのMoët Hennessy Louis Vuittonの傘下になり販売を続けている。純正のアードベッグ蒸留所として、ピュリファイアーを使い生産されていたものがアードベッグ1974年、1975年製である。
アードベッグ1974・1975について
1974に蒸留したものをアードベッグ・プロヴェナンス(Ardbeg Provenance)と呼ぶ。特に1974年に瓶詰めしたものは、プロヴェナンスの中でも高級品だ。アードベッグは種類が多く、他にシグナトリー ヴィンテージ1974、リミテッドエディション 1975、ブルームスバリー 1975などがあり、どれも買取相場は10万円前後である。
1974・1975年製は希少価値があるため、アードベッグの中でも高価格だ。またロードオブ・ジ・アイルズなど、1974・1975年原酒がヴァッティングされたものは10万円以上で買い取ってもらえる。ただしプロヴェナンス 1974-1997とラベリングされているものは、買取相場2万円弱と種類によって大きく値段が変わってくるのも注意すべきポイントだ。
入手難易度が高い
アードベッグ蒸留所は1981年3月に生産を一時停止し、1989年に操業を再開した。よって1974・1975年製は生産停止前のアードベッグとなるため、希少価値がある。またヴィンテージのアードベッグと造りが異なるため、熟成した70年代のアードベッグは風味豊かで繊細、けれども複雑な味だ。
若いアードベッグでも入手が難しいが、さらに1974・1975年製造となると入手はかなり困難である。生産停止前のものという条件が重なり、価格は上がっていく一方だ。
アードベッグ1974とは
最高級のアードベック・プロヴェナンス1974(700ml)は、55.6度のものを指す。一般的な1974年製のアードベッグとはプロヴェナンスのことである。プロヴェンスと名の付いているボトルは1994~1999年に瓶詰めされたものであり、瓶詰めした年によって買取価格が大幅に変わる。
当初販売されたプロヴェナンスには付属品として、当時蒸溜所マネージャーを担っていたスチュワート・トムソン氏のサイン入り証明書が同封されている。
アードベッグ1975とは
アードベッグ1975は、1975年に蒸留し、1999年に瓶詰めされた44度のものを指す。アードベッグ蒸溜所オフィシャルの限定品である。また、1975年製は、1975 リミテッドエディション、25年 ブルームスバリー 1975など、数多く存在する。
アードベッグ1974・1975買取状況
世界一スモーキーなウイスキーと言われているアードベッグは、その独特の風味からファンが多く、特に熱烈なファンはアードベギャンという名前がついている程だ。生産停止をしていた過去もあり、アードベッグは現在さらに高価格となっている。
保存状態が良く、箱などの付属品があれば想像以上に高価格で買い取ってもらえる可能性が高い。買取業者によって数万円以上の差が出るため、複数の業者に査定を依頼するか、買取相場・査定状況を把握しておくことが大切だ。
アードベッグ1974・1975の買取相場
ここでは信頼、実績がある買取業者の参考価格を紹介する。
大黒屋
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
大黒屋は、年間買取実績150万件以上の査定員在籍店だ。また、無料査定・送料無料・運送保険・宅配買取もおこなっているため、利用しやすいのが大黒屋の良い点である。2019年3月18日現在、大黒屋の1974、1975年製のアードベッグ買取価格は以下の通りである。
- ・プロヴェナンス 1974~1997:17,000円
- ・1974 シグナトリー ヴィンテージ 23年:60,000円
- ・1975 リミテッドエディション:70,000円
- ・25年 ブルームスバリー 1975:80,000円
ミスターフロンティア
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
買取に関わるコスト・広告費・人件費を削って高価買取をしている業者だ。高価買取をモットーに運営しているため、査定後、予想以上に値段が変わる可能性がある。
2019年3月18日現在のアードベッグ買取価格は、買取商品・買取額ともに大黒屋と同じだった。ミスターフロンティアの買取価格は随時更新されるため、こまめにチェックすることを推奨する。
その他の買取業者
その他の買取業者としてSTOCKLAB、ライフバケーションやジョイラボ、バイセル、買取プレミアム、なんぼや、ファイブニーズ、買取リカーズなどが挙げられる。
まとめ売りや買取キャンペーンを実施している店舗が多いため、場合によっては買取相場より数万円高くなることもある。高く売るために、買取は複数の業者で査定してもらうことを推奨する。
ヤフオクの場合
直近の落札価格の例は下記の通りだ。
- 2018/12/06 :アードベッグ 1974→441,000円
- 2019/01/10:アードベッグ・プロヴェナンス1974→300,000円
- 2019/01/14:アードベッグ17年 プレストンフィールド 1974→104,000円
- 2019/03/10:リミテッドエディション1975→78,000円
メルカリやラクマでも、同じように高価格になる可能性が高い。
高価買取してくれる業者の見分け方
アードベッグの買取相場を把握したところで、次は高価買取の業者を見分ける方法を紹介する。信頼のある買取業者を見つけるためにもぜひチェックしてほしい。
査定員・鑑定士がいること
査定をアルバイト任せにしている店は、相場よりもかなり低い価格で見積を出される可能性がある。専門の査定員・鑑定士がいなければ高価格買取の望みは薄いため、在籍を確認することが大切だ。また、業者について調べる際はネットの評価を参考にするのもおすすめだ。
正確なホームページ内容であること
買取実績があるか、業者の住所が記載されているか、買取方法が正確に記載されているか、各項目について丁寧な説明をしているかなどホームページ内容の判断材料となる。
また、査定や問い合わせが気軽にできる査定フォームがあり、買取商品について定期的に更新されている業者はスタッフが充実している。そのため、買取に対しては真剣に取り組んでいると判断できる。信頼のある買取業者に買い取ってもらえるよう、ホームページの内容はしっかりと確認したい。
買取業者で高く売るには
業者がウイスキー買取価格を決める際、チェックするポイントが5つある。
- ・キャップが開いていない
- ・キャップの種類
- ・「特級」表示の有無
- ・液面の高さ
- ・箱、ラベルの状態
キャップが開いていない
開封済みか否かで買取金額が大幅に変わる。ウイスキーに限らず、飲み物は開封して空気に触れた瞬間から酸化が始まり味が落ちる。業者によっては買い取ってくれないところもあるので注意しよう。
キャップの種類
金額が変わるキャップの種類は、コルクキャップ、スクリューキャップ、ティンキャップである。留め金を押し上げて開封するティンキャップは戦中・戦後のコルクが入手しづらい時期にのみ使われていたことから査定の対象となっている。
「特級」表示の有無
熟成期間を示すXO、VSOP、ナポレオンが特級表示に該当する。化粧箱にも同様の表記があるため、付属品として査定に出すことをおすすめする。
液面の高さや箱やラベルの状態
直射日光により中身が蒸発していないか、手をつけていないかといった確認のため、液面の高さも査定の基準となる。また、箱のシミ、箱の破損、ボトルの汚れなどは減額対象だ。可能な限り付属品やボトルのほこりや汚れを落とし、少しでも高く買い取ってもらえるようにしておくと良い。
オークションで高く売るには
ネットオークションやフリマアプリを複数利用し相場を把握するのも良いだろう。オークションで高く売却するためのコツを挙げる。
相場を把握と希少価値の宣伝
オークションは入札形式のため、想像以上に高く買い取ってもらえる可能性がある。まず複数の業者で査定をし、買取金額の平均~最高価格を把握する。次に買取価格と売買価格を参考にオークションに出品するといいだろう。
さらに商品ページのタイトルに限定品や幻のアードベッグなど希少価値であることを表記すると入札者の目を引きやすくなるので試してほしい。
商品画像は入札者の立場を考えて選ぶ
ブレがひどい画像、ラベルの文字すら読めないボヤけた画像、全体的に暗く商品が見づらい画像などは避けるべきだ。例え本物であっても、偽物だと疑われかねない上に最終落札価格が低くなる可能性がある。
できる限り、明るい場所で撮影した商品がハッキリと見える画像を使うのがおすすめだ。また、傷や染みがある場合は画像と商品説明で明確に記載しておくこともトラブルを避けるために必要だ。
まとめ
今回はアードベッグ1974、1975の買取価格と査定状況について解説した。アードベッグは種類によって買取価格のふり幅が大きいため、品質状態も含め実際に査定しないと本当の価格が分からない。そのため、複数の買取業者で査定するのが最善である。当記事の情報を参考にぜひ納得した買取業者を見つけてほしい。