スポーツサングラスとして多くのアスリートから支持を集めているオークリーだが、最近ではオークションやフリマアプリなどでも偽物を多く見かけるようになってきている。その為買う時は本物かどうかを見極める事が大切になるが、売る方も疑われない為にしっかりと証拠を提示する事が重要である。
そこで今回はオークリーの偽物と本物の見分け方について、サングラス本体やケースの見るべきポイントをまとめていく。これから買ったり売ったりするつもりがある人は、ぜひ参考にしてほしい。
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そもそもオークリーとは
オークリーは1975年にアメリカのカルフォルニア州に設立された会社であり、もともとはモトクロス用のグッズ開発をしていた。今までになかったバイクグリップやゴーグルを開発し、モトクロスライダーからの支持を集めていたのである。
その後本格的にサングラスのアイウェア業界に参入し、現在では世界最高峰と謳われるアイウェア製造技術を誇る一大企業に成長した。性能にとことんこだわって作られているオークリーは、世界各国に支社を置くアイウェア業界のリーダー的存在なのだ。
支持を集める理由
オークリーのサングラスが支持を集める理由は、「視野の良さ」と「耐衝撃性」である。オークリーのサングラスに使われているレンズは特許取得の「プルトナイト」という素材でできており、UVカット機能と耐衝撃性を兼ね備えたレンズだ。一般的なレンズはUVカット素材をコーティングしているが、これだと傷や擦れによって剥がれてしまいやすい。
しかしプルトナイトではレンズ自体のUVカット素材を練り込んで作られている為、レンズに穴が開かない限り安定して機能を維持することができるのである。レンズには多くのカラーが存在するが、どのカラーでも機能に差がでない事も人気となっている。
技術革新
またプルトナイトの原料はポリカーボネートであり、これは機動隊の透明なシールドにも使われている丈夫な素材である。実験では鋼鉄が時速160kmで飛んできても割れないなどの結果が出ており、高い耐衝撃性が認められている。
自転車やバイクなどの競技では小石などが飛んでくる事もあるので、傷つきにくく割れないという事はパフォーマンス向上につながる大切な要素なのだ。
これらの開発は全てオークリーの理念に基づいて行われており、不可能な事象など存在しないという考え方が関係している。新しいアイデアを実現する方法がなければ、それを実現できるテクノロジーの開発から行うべきだとしており、実際に多くの技術が生み出されているのだ。
アスリートの要望を応える為に常に新しい技術革新を進めてきた事こそ、オークリーがアイウェア業界のリーダー的存在になれた理由である。
値段や付属品から判断する方法
オークリーは人気があるブランドであり、値段も高額なサングラスが多いので偽物が出回りやすい。偽物を買わない為にはいくつかポイントを抑えておく事が必要であり、その1つが値段や付属品から判断する方法である。
値段から判断
値段から判断する為には、まず買いたい種類の相場をしっかり確認しおく事が必要だ。本物であれば相場に近い価格売られている事が多いので、極端に安い値段で売られている物は買わないようにしよう。この場合で重要なのがあくまでも定価ではなく相場を調べておく事で、中には廃番となり定価より高値で取引されているサングラスもあるのだ。
商品の価格を見て少しでも怪しいと感じたら、そのお店の情報を調べるようにしよう。通常であればWEBサイト上に、「特定商取引法に関する表示」などの会社情報が書かれたページがある。しかし偽物を販売しているお店では会社の名前が書かれていなかったり、そもそも会社情報を載せているページ自体がない事も多いので気を付けよう。
付属品で判断
付属品も本物と偽物を判断するポイントであり、事前に確認してから購入する必要がある。まず、付属品として何種類も替えレンズが付いている商品は偽物の可能性が高いとされている。
同じ値段で替えレンズもたくさん付いてくるならお得だと買ってしまう人もいるが、通常であれば付いていても1種類程度である。また替えレンズは正規品であればビニールに入っていないので、ビニールに入っているかどうかも判断するポイントだ。
替えレンズの他にも商品についているタグや、眼鏡拭きになるソフトケースから判断する方法もある。本物のタグは白地の紙に黒のロゴマークが入っているものになるが、偽物はタグが黒地の紙で作られている物も多い。またロゴマーク以外に文字が書かれているタグもあるので、これらの情報から偽物かどうかを判断する事もできる。
眼鏡拭きになるソフトケースはマイクロバッグと呼ばれる物で、正規品にも偽物にも付属されている事が多い。本物のソフトケースであれば黒地で無地のものが主だが、偽物の場合はソフトケースにもロゴマークがついている場合がある。商品の説明で付属品の写真を見れるサイトもあるので、これらのポイントを確認すべきである。
保証書の有無も本物と偽物を見分けるポイントととして重要であり、できるだけ保証書が付属されているオークリーを購入するようにしよう。保証書が付いていればほとんどの確立で本物であり、カスタマーサポートを受ける事ができる。
ただしアンティークショップで売られているようなヴィンテージ物には保証書が付いていない物もあるので、その場合は他のポイントに気を付けて購入するようにしよう。
サングラス本体の見るべきポイント
偽物かどうかはサングラス本体からでも判断する事ができる。サングラスで見るべきポイントは、「SKUナンバー」「レンズ」「フレーム」の3つである。
SKUナンバー
SKUナンバーとはオークリーのサングラスに付けられているナンバーの事であり、シリーズやカラーによってそれぞれ違うナンバーがつけられている。テンプルの内側部分に書かれているので、まずはこの番号を確認しよう。公式サイトなどでSKUナンバーを確認できるので、番号が一致しなかったりそもそも書かれていない物は偽物と判断できる。
ただしジュリエットなどの特殊な一部のモデルや、カスタムオーダーして作られたサングラスにはSKUナンバーが記載されていないので注意しよう。偽物を売っているサイトの中にはカスタムオーダーだからSKUナンバーがないと説明に書いてある物もあるが、わざわざ既製品と同じカラーにカスタムする人はいないので、商品のカラーから判断できる可能性がある。
レンズで見るべきポイント
レンズで見るべきポイントは「レンズの色」と、「レンズに貼ってあるシールやプリントされている文字があるかどうか」である。レンズの色は本物と偽物で大きく違い、実物を見れば判断できる事が多い。しかし精巧に作られている偽物も増え、写真からだけでは判断が難しくなってきている。
そこで色だけでなく、レンズについているシールや文字のプリントの有無も判断できるポイントだと知っておこう。本物でも偽物でもレンズにシールが貼ってあるが、本物であれば「水色でP」と書かれているシールや、「Prizmレンズ」といったシールが貼られている場合が多い。
それと違い偽物では「ロゴマーク」のシールが貼られていたり、完全にオリジナルのシールが貼られているので注意しよう。また、レンズに「OAKLEY」の文字がプリントされている物も偽物である。
本物でも「POLARIZED」や「PRIZM」など文字がある場合もあるが、エッチングという薄く文字を彫る方法で書かれているのでプリントの場合は偽物と判断できる。
フレームの見るべきポイント
フレームの見るべきポイントは、「フレームのメタリック感や彫りの深さ」「イヤーフック」「レンズをはめる溝のスポンジ有無」の3つである。オークリーのサングラスはフレームにメタリック感があり、またデザインの彫りが深くラインのエッジがシャープであるという特徴を持っている。
偽物のフレームはプラスチックのようにメタリック感がなく、またエッジがシャープではなくデザインがぼやけて見えるものが多い。本物のイヤーフックはUnobtainium製のグリップ感の強いものだが、偽物はグリップ感があまりなく、硬いゴムのようなイヤーフックになっている事が多い。
実際に触る事ができれば、このイヤーフックの硬さの違いから本物かどうかを判断する事ができるのだ。レンズをはめる溝のクッションは、最も本物と偽物の違いが分かりやすい場所でる。
本物ではレンズに歪みを加えずにとめる事ができるようにクッションがつけられているが、偽物では付いていない事があるのだ。オークションなどでは確認するのが難しい場合もあるが、出品者に問い合わせて聞いてみる方が良い。
ケースの見るべきポイント
偽物か本物か見分けるポイントとして、オークリーのサングラスではケースの形が大きなポイントとなっている。その中でも「ケースにカラビナがついているか」「ケース内側のスポンジの硬さ」「ケースについているマークの違い」を注意して判断しよう。
カラビナとは
カラビナとは登山などで使われるフックのような物であり、本物のケースには付いていない物である。偽物にはカラビナが付いている物が多く、他にもHDOのフラッシャーのような物が付いている場合もある。
ただしオークションやプリマサイトの商品の写真では、わざとカラビナが見えないように撮られている事もあるので全体が写っていないケースには気を付けなければならない。
内側のスポンジ
ケースは外側だけでなく、内側のスポンジの重要なポイントとなる。本物のケースであれば内側のスポンジにある程度の硬さがあり、軽く押した程度では潰れない物が使われている。しかし偽物に使われているスポンジは柔らかい素材の物が多く、硬さの違いからも判断できるのである。
また本物は収納しやすいようノーズパッドのカタチに合わせたスポンジの形になっているが、偽物ではノーズパッドの部分の作りが曖昧になっている事が多い。
ケースの上面のマーク
オークリーのケースの上面には「O」マークが付いているのだが、このマークの質感に本物と偽物では大きな違いがある。本物でも偽物でも「O」マークの形は似ている事が多いが、本物は表面に金属のような質感になる加工が施されている。
偽物はこの加工がされていない物が多く、メタリック感がないのだ。この質感の違いは写真では分かりにくい場合もあるが、本物と偽物を判断できるポイントの1つである。
まとめ
オークリーの偽物と本物の見分け方をご紹介した。アスリートから多くの支持を集めているオークリーだが、最近ではオークションやフリマアプリなどでも偽物を多く見かけるようになってきているので注意が必要だ。
ご紹介したような値段やケースなどから偽物と本物を見分けることができるので、あらかじめ下調べをして納得した取引を行おう。