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オートオークションには個人でも参加できるのか?

読了目安:8分
更新日:2020/12/10
公開日:2018/07/11
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現在、中古車販売をしていない個人で、車好きが高じて中古車販売をしてみたいと考えている人は少なくないだろう。

実際、会社勤めをしながら週末起業として中古車販売を営んでいる人は存在する。そこで利益を高めることができれば、独立開業することだって可能だ。

これから中古車販売を始めようという個人において、一番ネックになるのが中古車の仕入れだ。仕入先を確保しなければ、中古車の販売を行うことができない。

中古車販売ディーラーなどが参加するオートオークションに参加したいと思う人も多いだろう。オートオークションは個人でも参加できるのか、参加方法について詳しくお伝えしていこう。


IMG_3202 / Simon Davison

オートオークションとは

中古車販売をしている業者が買取も行なっているのであれば、買い取った車両を整備し販売することができる。これでビジネスは成立するが、このような一般からの買取だけであれば、必要な車両を買い取ることができない可能性も高い。

また一般個人が行っているような店舗であれば、買取を積極的に行うことは難しく、仕入先を別に確保しておかねばならない。

中古車の仕入先として最も流通量が多いのが、 オートオークションだ。

オートオークションとは、中古車販売業者だけが参加することができる、中古車のオークションシステムだ。全国各地でセリによって中古車が売買されており、流通量もかなり多いことから、欲しい車種を検索して購入することができる。

オートオークションによって買い取った車両は、一週間ほどで落札した業者の所有物とできるために、すぐに販売を開始することもできる。

「この車両が欲しい」 という依頼を受けてから車両を探すこともでき、とても便利な仕入れ先であると言えるだろう。

オートオークションには個人は参加できない?

オートオークションには基本的に一般個人で参加できないことになっている。

もしも一般個人が参加できるとしたら、中古車販売業というものがなくなってしまう。中古車を購入したい人は、誰しも1円でも安く購入したいと考えるため、みんなオートオークションに参加するようになるだろう。

基本的に中古車は、オートオークションで購入した車両に利益をプラスして販売することになる。オートオークションで購入する価格は、一般の販売価格よりかなり低い状態といえるのだ。おそらくは一般的な利益率である15%から20%程度は、安く購入することができるはずだ。

しかしこのようなことができるようになると、 誰も中古車販売業者から車両を購入しなくなってしまう。そのためオートオークションの参加資格は、中古車販売のプロだけが参加できるように、厳格になっているのが特徴なのだ。

ただ逆に、個人であっても中古車販売のプロになることができれば、オートオークションに参加することができる。

中には週末起業で中古車販売業を営んでいる人が、オートオークションに参加している人もいるのだ。

つまり個人だからダメというわけではなく、中古車販売のプロになる必要があるということだ。ではどうすれば中古車販売のプロになることができるのか、オートオークションの参加資格から見ていきたいと思う。

オートオークションの参加資格

オートオークションには全国各地で、様々な企業によって行われている

オートオークションの参加資格については、オークションを開催している業者によって違いはあるものの、概ね次のようなものになっている。

この参加資格を満たし入会申し込みをクリアしない限りは、オートオークションに参加することはできないのだ。

ここではその例として、日本最大のオートオークションといわれるUSSの参加資格について見ていこう。ちなみにこのUSSの入会はかなり厳格であるといわれている。

古物商許可証を取得して1年以上経過していること

オートオークションに参加するには、中古車販売のプロでなければならないということをお伝えした。古物商許可証を取得して、1年以上経過しているということが必要になる。

古物商許可証とは公安委員会が許可している、中古商品の売買のために必要な資格である。

中古車に限らず中古商品の売買というものは、時に盗品が混じっているような犯罪がらみのものも少なくない。そのようなトラブルを避けるために、中古販売業を営む人は全て古物商許可証が必要で、警察の登録を受けなければならないのだ。

さらに古物商許可証を取っているだけではなく、取得してから1年以上経過していなければならない。

つまり中古車販売を行って経験を積んだ者だけが、オートオークションに参加することができるといえるのだ。

展示場と事務所を設置していること

オートオークションに参加するには、中古車を展示しておくための展示場と、事務所を設置しておかなければならない。 またそれだけではなく、中古車販売業を継続して営んでいるという事実も必要になる。

ここでよく質問にあるのだが、展示場というものがどのようなものか、どれぐらいの規模で展示場と認められるのかということである。

一般的な中古車販売業者を見ると、多くの車が展示できるような広いスペースを有しているイメージがあるだろう。しかし個人事業で行っているような中古車販売業者であれば、間違いなくそのようなスペースを確保することは難しい。

実は、どれだけのスペースを展示場として有しておかなければならないという基準はない。つまり個人の自宅に駐車場があるならば、 そこを展示場として転用することができるのだ。

事務所も専用の事務所というわけではなく、 自宅の一室を事務所として登録しておけばクリアできる内容なのだ。

連帯保証人(不動産所有の証明書類も必要)

オークションに参加する上で最も難関な条件といわれるのが「連帯保証人」だ。

しかも連帯保証人は、不動産所有の証明書類も提出しなければならない。オートオークションで取引される金額は小さくないこともあり、この保証をしなければならないとすればかなりリスクの高いことであるといえる。

おそらく個人であれば、引き受けてくれる友人を確保することもかなり難しいだろう。

金銭的な余裕があるのであれば、「保証人代行サービス」を使うことも検討してみよう。

保証金10万円を預託

USSオークションであれば、入会の際には保証金10万円を預託する必要がある。この金額については、オークションによっても違いが見られる。

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オートオークションに個人で参加する方法

冒頭でも申し上げたが、オートオークションに参加できる人は、中古車販売を行うプロだけとなっている。中古車販売のプロである所以は、この古物商許可を取得しているかどうかということであるのだ。

どのようなオートオークションであっても、この古物商許可証だけは必ず求められるものだ。プロである証なので当然ではあるが、取得して1年以上経過しているという条件が付いているので、今後個人で中古車販売を行い、オートオークションに参加したいという人であれば、いち早く許可証を取っていただきたい。

古物商許可をいち早く取得する

古物商許可証は、公安委員会の許可によって許可証を取得することができる。住んでいる地域にある警察署に出向いて、必要な申請を行わねばならない。

古物商許可証の取得については、必要な申請を行い、必要になる金額を支払うことで許可を得ることができる。それほど難しいものではないので、個人においても許可を得ることは十分可能だ。

もしもこの先、中古車販売を行う予定があるのならば早めに取得しておきたい。ちなみにこの古物商許可証を取らない間に中古車販売を行うことはできない。 法律違反となるから注意しておこう。

中古車販売ビジネスを始める

オートオークションに参加するには、古物商許可証を取って1年経過しているというだけでは駄目で、実際に中古車販売を行っている実績がなければならない。 つまり中古車販売で起業しているという状況でなければならないのだ。

ただし、会社勤めをしているから駄目とか、株式会社などの法人でなければ駄目だということではない。会社勤めであっても、週末起業などでしっかりとビジネスを行っているのであれば参加資格を得ることができるし、株式会社などでなくても個人事業主として税務署に登録しておくだけでもかまわないのだ。

副業で始めてみようという個人であっても、自分の出来る範囲でビジネスを始めてみることをおすすめする。

オークション代行業者の活用

古物商許可証を取得して一年が経過し、 中古車販売業の実績を積んだとしても、連帯保証人を用意できないなど、オートオークションに参加するための条件が満たされないということも出てくるだろう。これはどうしても仕方がないことだ 。

そのような場合においては、オークション代行業者に登録して仕入を行うことができる。

オークション代行業者とは、中古車販売業を行っている業者に対してオートオークションの仕入れを代行するというサービスを提供している業者だ。

入会資格はそれほど厳しく難しいものではない。

ただし手数料などオートオークションに参加するよりも負担が増えるので、利益が確保できるのかどうか考えながら、必要に応じて活用するといいだろう。

資格が満たせたら審査の甘いオートオークションの参加

ある程度審査基準を満たしているとしても、USSなどとても厳しい審査基準のあるオートオークションであればなかなか審査が通らないことも考えられる。

そのような場合であれば、審査の甘いオートオークションに参加することも一つの考え方であるといえるだろう。

JUやアライオークションなどは、審査基準がそれほど厳しくないと評判だ。入会条件がどのようなものになっているか調べてみればいいだろう。

まとめ

オートオークションには個人でも参加できるのか調べてみた。

基本的にはオートオークションは、プロの中古車販売業だけが参加できるものになっている。一般個人が参加することはできない。

ただし一定の基準を満たすことができれば、プロの中古車販売業者であると認められることになり、オートオークションに参加することができるのだ。

これから中古車ビジネスを行いたいという人であれば、是非チャレンジしていただきたい。

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運営会社

会社名
株式会社ジラフ/ Jiraffe Inc.
設立
2014年10月29日
資本金
11.6億円(資本金・資本準備金含む)
株主
East Ventures、TLM、アドウェイズ、ドリームインキュベータ、アナグラム、ポケラボ創業者 佐々木俊介、アイ・マーキュリーキャピタル、GREE、アドベンチャー、メルカリ、hey代表取締役 佐藤裕介、Amazon Japan創業者 西野伸一郎、DGベンチャーズなど
E-mail
info@jiraffe.co.jp
代表者
代表取締役社長 麻生輝明
所在地
〒164-0001
東京都中野区中野5-52-15 中野ブロードウェイ218号
企業理念
2030年のスタンダードをつくる
事業内容
インターネットサービスの企画、開発、運営
従業員数
40名
古物商許可番号
東京都公安委員会 第303311606477号
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