カスクオブ山崎は、ひとつの原酒でつくられた山崎ウイスキーのシリーズである。現在は販売されておらず希少性が高いことなどからも高い買取価格がつきやすい。そんなカスクオブ山崎の買取相場や査定情報などについて今回まとめてみた。
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カスクオブ山崎ウイスキーの特徴
カスクオブ山崎ウイスキーはサントリーが開発した山崎ウイスキーシリーズのひとつだ。一体どのような特徴があるウイスキーなのだろうか。
山崎ウイスキーの歴史
カスクオブ山崎ウイスキーはサントリーの山崎蒸溜所でつくられた。山崎蒸溜所といえば、ジャパニーズウイスキー発祥の地として名高い。サントリーの前身である寿屋創業者の鳥井信治郎氏は、西洋のウイスキーに魅せられていた。日本でも本格的なウイスキー開発をできるようにしたいと蒸溜所の建設を構想する。
水質や気候の寒暖差などの面から、京都府との県境にある大阪府三島郡の山崎に候補地を定めた。ちなみに山崎といえば茶人の千利休が茶室を設けた地としても知られている。ウイスキーの本場スコットランドでウイスキーづくりを学んだ竹鶴政孝氏を山崎蒸溜所の初代所長に迎え、大正12年(1923年)に蒸溜所は完成し操業をスタート。
以降、さまざまなジャパニーズウイスキーが誕生した。そのひとつが山崎ウイスキーだ。麦芽、水、3000種類以上もの酵母の培養を研究するウイスキー研究所の研究成果を独自の蒸溜システムに活用して山崎ウイスキーは誕生した。
カスクオブ山崎ウイスキーの特徴
山崎ウイスキーはたちまち人気を博し、世界にジャパニーズウイスキーの名がとどろくことになる。山崎ウイスキーの味わいの魅力のひとつは各銘柄の個性であるが、カスクオブ山崎ウイスキーもそれがよくあらわれている。サントリーが手掛けたウイスキーの多くは原酒をブレンドする形式をとっている。
そのような中、カスクオブ山崎ウイスキーはひとつの原酒を使うという形式をとったのだ。それを熟成樽の違いによってバラエティ豊富にした。カスクオブ山崎ウイスキーにはいろいろな銘柄がある。例えばシェリーカスクを使ったものにはカスクオブ山崎シェリーカスク1980、カスクオブ山崎シェリーカスク1984がある。
オークカスクを使った銘柄にはカスクオブ山崎ホワイトオークカスク1980やカスクオブ山崎ジャパニーズオークカスク1979が人気を博した。どれも山崎ウイスキーならではの豊潤さと深みのある味わいを楽しめる銘柄であり、熟成期間が長くなるほど、まろやかな味わいになる傾向がある。
カスクオブ山崎の香りや味わい
カスクオブ山崎ウイスキーは原酒の芳醇な香りと深みのあるまろやかな味わいが特徴だ。熟成させるときに使用する樽によって、銘柄によって微妙に違いが出てくる。
たとえば、カスクオブ山崎シェリーカスク1980の場合、ドライフルーツのような香りとシェリー樽ならではの甘酸っぱさとほんのりとした甘さを味わえる。カスクの素材によって香りや風味が微妙に違っており、それも個性的であるとウイスキー愛好家をとりこにした。
カスクオブ山崎シリーズの買取相場
カスクオブ山崎ウイスキーは一体どれくらいの価格が買取相場なのだろうか。全体としてカスクオブ山崎ウイスキーは、山崎ウイスキーのなかでも買取相場は高めになる傾向がある。なぜならカスクオブ山崎ウイスキーは2016年以来発売されておらず、市場に出回っている本数が限定されているからだ。
特にカスクオブ山崎シェリーカスク1984などは希少性が高い銘柄だ。あとは、蒸溜年が古い銘柄ほど買取価格も上がる傾向がある。銘柄や状態によって買取相場には幅があるが、カスクオブ山崎ウイスキー全体として考えたとき、10万円~50万円だと想定される。なお、状態がよいものなら50万円より高い金額で査定されるケースもある。
大黒屋でのカスクオブ山崎の買取参考価格
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
カスクオブ山崎の買取参考価格は銘柄によって差がある。ここでは山崎ウイスキーの買取実績豊富な買取業者である大黒屋の買取参考価格を事例に、それぞれの銘柄について見てみよう。大黒屋は主にチケットの販売で広く知られる業者だが、山崎ウイスキーの買取にも力を入れている業者だ。
買取方法としては宅配買取、出張買取、店頭買取に対応している。同社ホームページによると2019年7月時点でのカスクオブ山崎ウイスキーの買取参考価格は以下のようになっている。
- ・カスクオブ山崎 シェリーカスク1980…38万円
- ・カスクオブ山崎 ホワイトオークカスク1980…37万円
- ・カスクオブ山崎 ジャパニーズ オークカスク1979…45万円
- ・カスクオブ山崎 シェリーカスク 1984…40万円
- ・カスクオブ山崎 シェリーバット1990…32万円
- ・カスクオブ山崎 バーボンカスク 1991…12万円
- ・カスクオブ山崎 ベビーリピーテッド1993…10万7000円
大黒屋以外にもさまざまなお酒の買取業者はあるが、買取参考価格はおおむね似た水準である。なお、お酒の買取相場は時代におけるブームや市場に出回っている本数などによっても変動するものであるから、あくまでも参考価格として捉えておきたい。
買取業者に山崎ウイスキーを売る場合
カスクオブ山崎ウイスキーは人気のジャパニーズウイスキーシリーズである。もし自宅に飲まないカスクオブ山崎ウイスキーが眠っていれば、お酒の買取業者に査定に出してみてはいかがだろうか。
お酒の買取業者は業者によって流通形態が異なっている。ただ、買取方法については大体共通していて、主に3種類の買取方法を設けていることが多い。それは店頭買取、出張買取、宅配買取だ。以下、それぞれの買取方法について簡単な流れと押さえておきたいポイントについてふれておこう。
店頭買取について
まず店頭買取であるが、こちらは買取業者の実店舗に直接お酒を持ち込んで買取ってもらう方法のことだ。お酒の買取に力を入れている買取業者の場合、ほぼ例外なく、お酒の知識に長けたプロの鑑定士が在籍している。
店舗に売りたいお酒を持ち込んだ場合、プロの鑑定士がその場で査定して査定額を提示してくれることが多い。取引が成立すればその場でお酒を売るかわりに査定額を受け取れるというのが大まかな流れになる。
例えば引っ越しをするときなど、お酒を急いで処分したいときにはこの店頭買取は便利な買取方法だといえよう。ただ、店頭買取の場合、実店舗に足を運ばなければならないので、近くに実店舗があるのかという問題はある。
また、自宅から売りたいお酒を持ち出すことになるため、移動中にボトルなどが割れてしまうリスクが伴う。だから、持ち運ぶときには細心の注意を払うことが必要だ。
出張買取について
出張買取は買取業者の買取スタッフが自宅に車などで来て買取ってくれる方法だ。出張買取の場合、査定を依頼する側は指定された日時に自宅で待機しておくだけでいいので、何かと楽な方法だ。遠方から出張買取に来てくれたとしても、基本的に出張費は無料であるし、他の買取方法と同様、キャンセルも自由。
また売りたいお酒を自宅から持ち出す必要がないことから破損のリスクも最小限だ。これといったリスクも見当たらない買取方法であるといえよう。ただ、買取業者の多くは、実店舗の近郊エリアにしか出張買取の対応をしていない。離島はじめ地方在住者にとっては、出張買取に対応している買取業者を見つけるだけでもなかなか大変かもしれない。
出張買取を買取業者に依頼する場合、まずはメールフォームや電話で問い合わせをする。すると、買取業者から連絡があって、売りたいお酒に関する情報を伝えると仮査定額を知らせてくれる。仮査定額で売ってもよいと思った場合は、出張の日時を相談して出張買取に来てもらう。
そして買取スタッフが自宅に来て実物をもとに最終的な査定額を提示してくれる。その段階で最終的に売るかキャンセルをするかを判断できる。
宅配買取について
宅配買取は売りたいお酒を買取業者に郵送して買取ってもらう方法のことだ。宅配買取の場合、査定を依頼する本数が1本であっても気兼ねなく依頼することができるメリットがある。また、近くに買取業者の実店舗がなかったり出張買取に対応している業者が見つからなかったりする場合にも便利だ。
なぜなら、宅配買取は基本的に全国に対応しているからだ。ただ、宅配買取の場合、お酒を梱包して発送する手間がかかるし、運送時に破損するリスクがどうしてもつきまとう。他の店舗にお酒が到着するまでにボトルが割れてしまうなどがあれば元も子もない。
だから、発送するときは、緩衝材などを使って丁寧に梱包するようにしたい。なお、大手買取業者を中心にダンボールや緩衝材など梱包に必要なものをパックにした宅配キットを無料で送ってくれる業者もある。もしあれば活用してみよう。
査定額をアップさせるちょっとしたコツ
山崎ウイスキーのような人気のあるジャパニーズウイスキーの場合、積極的に買取をおこなっているお酒の買取り業者は数多くある。とりわけ、カスクオブ山崎シリーズは希少価値が高く、高い買取価格を期待できる。
そんなウイスキーを1円でも高く売却したいと誰もが願うところだろうが、そのためには押さえておきたいコツがいくつかある。そのコツについてまとめてみた。
適した環境でウイスキーを保管する
ウイスキーはアルコール度数の高いお酒であるため、賞味期限は基本的にはない。しかし、だからといって品質が変わらないかというとそのようなことはない。適した保管環境で保管していなければ香りが損なわれたり、コルクにカビが生えてしまったりする。
品質が損なわれることを未然に防ぐためには、ウイスキーを適した環境で保管することが求められるのだ。ではどのような環境が適しているのかというと、風通しのよい冷暗所がよいとされている。
ウイスキーは直射日光や高温に弱いというのが第一の理由だ。自宅に保管する場合、床下または押入れの中、クローゼットの中などがよいだろう。一方、冷蔵庫の野菜室はどうなのかというと避けておいた方が無難である。なぜなら、確かに冷暗所ではあるが野菜や魚などの臭いが付着してしまう恐れがあるからである。
きれいな状態で査定に出す
長年保管していたウイスキーは特にそうだが、ホコリが積もってしまうこともあるかもしれない。お酒の買取業者に査定に出す場合、保管している状態そのままで出すのも悪くはないが、簡単に振り払えるホコリならば、きめ細やかな布などを使って軽く掃除をしてから査定に出すほうがよいだろう。きれいに保管されているお酒は鑑定士からしても印象が良くなり、査定額がアップしやすいからだ。
付属品や箱も一式査定に出す
お酒の買取業者にウイスキーを査定に出す場合、お酒のみを出してしまいがちだ。ただ、それではなかなか高い査定額は出にくい。査定額をアップさせようと思えば、替え栓や説明書といった付属品および箱も一式セットにして査定に出すようにしたい。
付属品や箱は仮に破れていたり汚れが付着していたとしても、存在していることに価値がある。できるだけ多くそろえて査定に出そう。
他の商品とまとめて査定してもらう
ウイスキーほかお酒を買取業者に査定してもらう場合、まとめて査定に出すことで査定額がアップするケースもある。もちろん単品で査定に出すのもよいのだが、まとめて出すことで、買取業者からするとお得意様になってくれやすいと判断されやすいのだ。買取スタッフの考え方にもよりけりだが、査定額も若干上乗せして提示される場合がある。
数社の買取業者に査定してもらう
お酒の買取業者に出す場合、1社のみに絞りだちだ。ただ、それは場合によってはもったいない。なぜなら、買取業者によって同じお酒でも査定額には差があるからだ。山崎ウイスキーの場合、買取相場はあっても業者によって査定額は数千円~数万円の差が生まれる。それは買取業者によって販売するルートや査定基準が異なっているためだ。
それならば、1社のみにあらかじめ絞るよりも2社、3社と複数の買取業者の査定額を聞いてから一番高い査定額を提示したところに売却するほうがよいだろう。
買取業者をセレクトする
山崎ウイスキーを売却する場合、お酒の専門業者または、買取実績が豊富な業者に売るようにしたい。せっかく高い査定額がつくような銘柄であっても、その値打ちを見抜いてくれるスタッフがいなければ、買取相場よりかなり安い査定額を提示される可能性もあるからだ。
その点を考えたとき、さまざまな商品を広範に取扱ってるリサイクルショップの類は避けておくのが無難だろう。もちろん業者にもよりけりであるが、あまりに多くのジャンルを扱っている業者の場合、お酒の専門知識があるスタッフが在籍していないケースが多いからだ。
では、どのような買取業者にお酒に詳しいスタッフが在籍しているかというと見極める基準のひとつにホームページの充実度を調べるというものがある。お酒の専門知識が記載されていて、かつ具体的な買取方法や買取参考価格を記載している買取業者なら安心できる買取業者である可能性が高い。あとは電話やメールで問い合わせをしてみても、スタッフにお酒の専門知識があるか否かがある程度分かる。
ネットオークションのヤフオクやフリマアプリのメルカリで売却する場合
カスクオブ山崎ウイスキーのように高い査定額がつきやすいウイスキーは、プロの鑑定士が在籍しているお酒の買取業者に買取を依頼するのが最も確実な方法だ。一方、パソコンなどの操作など得意な人なら、ヤフオクをメルカリなどはじめインターネット上で売却するという手段もある。
ヤフオクに出品する流れ
ここではインターネットオークションにウイスキーを出品する場合を想定して、簡単にその流れと注意点を述べてみよう。ヤフオクで何か商品を売る場合は、まずはYahooプレミアム会員になってからYahooウォレットに登録する。
それら所定の手続きが済んだ後は、商品に対する説明文や写真を準備して出品すると購入したいユーザーにより入札がおこなわれる。そして、設定した期限のなかで、最も高い値段で入札したユーザーが落札者となる。落札者が決まれば、出品者は落札者と発送方法などの確認や入金チェックをおこない、梱包し発送する。以上が大まかな流れだ。
インターネットで酒類を売るときの注意点
ヤフオクなどインターネットでお酒を売却するとき、注意すべき点が主に3つある。ひとつ目はボトルが割れないよう細心の注意を払うということである。梱包するときに緩衝材を使うなどしたい。
2点目は落札者とトラブルが起きないよう注意をすることも必要だ。なぜなら、落札者は基本的には見ず知らずの人になるからだ。特に商品に対する文章や写真に誤解が生じないよう気をつけたい。
3点目は酒税法に抵触していないかどうかを注意しておくことだ。出品者が自ら消費するために購入したり譲り受けたりしたりしたお酒をインターネット上に出品することには基本的に問題はない。しかし、継続・反復して出品するときは通信販売酒類小売業免許が必要になる。その点、曖昧なケースは国税庁など酒税法に詳しい窓口で確認をしておくのがよいだろう。
いずれにしてもインターネットで酒を売る場合。パソコンやスマホなどの操作に慣れていなければ難しい面はある。また、ユーザーからの質問に答えたり、商品の梱包、発送など1人でこなさなければならず、いろいろ手間がかかる。とはいえ、もし入札が相次いで競合が起きた場合は想像以上に高い値段で売れてしまう場合もある。
まとめ
カスクオブ山崎ウイスキーは人気のジャニーズウイスキーである山崎ウイスキーの中でも、希少性が高く高額な査定額がつきやすいシリーズだ。銘柄によって違いはあるが、買取相場は大まかには10万円~50万円になると見込まれる。
もし家庭に不要なカスクオブ山崎シリーズがあれば、お酒の買取業者に買取を依頼してみてはどうだろうか。