カトウセイサクショカンパニーの万年筆は、シリーズこそ少ないものの、今は亡き社長の加藤清氏が丹精込めて作り上げた万年筆だ。加藤氏が亡くなって、メーカー自体が廃業になってしまったため、現在では生産が終了している。
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カトウセイサクショカンパニーとは?
カトウセイサクショカンパニーの万年筆は、世界に名だたる浪速の万年筆職人によって1本1本手作りされたセルロイド万年筆だ。この万年筆には、加藤清社長の思いがぎっしりと詰め込まれている。
万年筆は使うためにある、使って使ってつぶれるまで使い込んでほしい、コレクションケースに入れてながめるだけの筆記具は作りたくないというのがモットーだ。その信念のもと、どの万年筆も誰でも手が届く価格で提供している。このスタイルは、加藤氏が生前からずっといい続けてきていた会社の柱といえる。
そんなカトウセイサクショカンパニーの万年筆は、本来何万円とする価格をつけてもおかしくない素晴らしい製品である。これは決して個人の主観ではなく、カトウセイサクショカンパニーのファンを含め、筆記具業界の中でも認めてられていることなのだ。
カトウセイサクショカンパニーは、エジプトに工場を置き、大量の筆記具を中近東やヨーロッパなど各地に送り出したこともある。さらには、イタリアの筆記用具メーカー、ビスコンティ社の社長が直々にカトウセイサクショカンパニーに依頼をしたという事実もあるほどだ。浪速の万年筆職人から広がった輪は、今も世界中各地でファンをとりこにしている。日本が誇る万年筆としてかなり希少な筆記具なのだ。
カトウセイサクショカンパニー万年筆の特徴
カトウセイサクショカンパニーの万年筆は、2019年6月時点で次のシリーズが販売されている。
- ・680シリーズ
- ・クラシック600シリーズ
- ・800Cシリーズ インク窓付き
- ・遺作
販売価格と共に各万年筆の特徴を把握しておこう。
680シリーズ
680シリーズはコンパクトな見た目で、持ち歩きに大変便利な万年筆だ。それぞれ柄が異なるのが特徴だ。
- ・キモノ
- ・ホワイトストーン
- ・石垣 丸冠
キモノは、実際に女性の着物をイメージして作られた希少な万年筆である。個性的だがとても可愛らしい万年筆で、1本7,344円(税込)だ。女性に使ってほしいという思いから、重さはたったの10g。1本1本手作りであるため多少の細かい傷や汚れがあるものの、それもまた良い味を出している。
ホワイトストーンは、黒地にホワイトのモザイク柄をあしらった万年筆である。男女問わず手元をきらびやかに彩るこの万年筆は、誰もが認める最高級品だ。黒のボディの中に、パールの様な輝きを放つホワイトが何ともいえない上品さを演出している。1本8,100円(税込)で、キモノよりやや高めである。
石垣 丸冠は、ホワイトストーンと似たようなデザインだが、商品名通り石垣をイメージして作られた万年筆だ。ホワイトストーンに比べて色の部分がはっきりとデザインされているのが特徴である。価格は1本8,100円(税込)。ペン先の太さはどれもFの細字であり、美しく繊細なタッチで描き心地は抜群だ。
インク方式はカートリッジ式。~10,000円で購入できるため、贈り物として選びやすいと人気の高い万年筆である。あらゆるサイトで完売の文字を見かけているため、買取価格が高価格になることが予想される。
クラシック600シリーズ
クラシック600シリーズは、シンプルの中にどこかレトロな雰囲気が残る万年筆だ。シリーズの中でも、ボルドー1色で重さが16gと非常に書きやすい重量感を実現している。ペン先の太さはFの細字で、インク方式はカートリッジもコンバーターも両方使えるタイプだ。価格は1本6,480円(税込)で、シーンを選ばずどこでも使える逸品だ。
800Cシリーズ インク窓付き
800Cシリーズ インク窓付きは、色とりどりのセルロイドがさまざまな表情を見せてくれる、希少な万年筆だ。カラーバリエーションは、グリーンストーンとホワイトストーンの2色である。
グリーンストーンほぼ黒に違い深緑のボディに、パールのような輝きを放つモザイク柄が印象的である。持ち手の部分にインク窓があり、好みの色を入れて楽しみながら書くことが可能だ。ペン先の太さはFの細字で、重さは18g。価格はそれぞれ8,640円(税込)でどこも完売している。
遺作
遺作は、社長である加藤清氏が生前に作った軸をお弟子さんが引き継いで完成させた万年筆だ。遺作は全部で4種類存在し、価格は1200シリーズ ワインが12,960円(税込)で、その他は10,800円(税込み)である。
- ・1200シリーズ ワイン
- ・850シリーズ キモノ
- ・851シリーズ アミメホワイト
- ・851シリーズ ベッコウ
ペン先の太さは通常の万年筆にはないMの中字だ。もうすでに生産はしておらず、手に入れる手段は買取業者やオークションしかない。とはいえ売りに出されている可能性も低く、業者側もほしい品である。
買取相場
正規販売ルートでは入手が難しいカトウセイサクショカンパニーの万年筆。もし手元に持っているなら、それはお宝にもひとしいだろう。贈り物としてもらったものの、あまり使っていないなら、本当に欲している人の手にわたしてあげたいものだ。それが加藤社長の信念でもある。
売却を考えたとき、気になるのは買取価格だ。これまで買取業者を利用したことのない人ならなおさらだ。一般的に製品の状態が良くて破損がなければ、高価格になりやすい。
くわえて、カトウセイサクショカンパニーの万年筆は、すでに製造終了という付加価値が付く。定価と同じかそれ以上の買取価格が予想される。
実際にオークションでは851シリーズ アミメホワイトが9,250円(税込)で落札されている。定価より安くなっているのは、万年筆本体のみだからだ。他にも、800Cシリーズ インク窓付き グリーンストーンが、なんと13,500円(税込)と販売価格を上回る価格で落札されている。
高価買取してもらうコツ
価値がある製品とはいえ、まったく手間をかけずに価格の上昇を無下にするのはもったいない。品質の良さをできる限り向上させるのが得策だ。高価買取に近づくには、ちょっとしたコツがある。どれも特別な道具やテクニックは必要ない。今すぐにでもできることなので、実践してみよう。
商品清掃
万年筆はやわらかい布で本体を中心に軽く掃除しておくことで、品質の良さが保てる。汚れやキズで劣化してしまった部分はやむを得ないが、少しの掃除でつややかになり、新品同様の輝きを取り戻す。使用した万年筆は、ある程度インクをふき取ってからプロにお願いしよう。
さびてしまった部分は、下手に手を加えるとメッキがはがれたり、最悪破損してしまったりするため軽めにふき取るにとどまろう。手を加えられない部分は素人判断で先走らず、そのまま買取に出すのが望ましい。ホコリのつまりも品質を下げる問題に直結するため、できる限りとりのぞいておきたい。
また査定ポイントとして重要になるのが、ペン先だ。良好な状態かを判断するためにインクの汚れは最低限落としておこう。
できるなら、カートリッジを抜いて首軸を水にひたす。首軸の上から霧吹きやブロワーで空気を送り込むと、インクがきれいに水の中に落ちていく。あとは首軸を乾かすだけで、見違えるほどキレイになる。このひと手間が大切なのだ。
商品付属品
どうしても用意できない品や、一部に欠損がある場合はやむを得ないができる限り商品に関わるすべての品をそろえておこう。本来あるべきものが不足しているより、そろっている方が査定に有利になるのは当然のことだ。
- ・本体
- ・カートリッジやインクボトル
- ・保証書
- ・ギフトボックス
もちろん破損などがないかの点検をおこない、極力状態を保つのを心がけるのが先決である。また贈り物としてもらったなら、オリジナルのギフトボックスに入っていたはずだ。このギフトボックスは、ボックス単体でも販売されているほど貴重なものだ。ギフトボックスがあるなら、必ず一緒に査定に出そう。
2~3社以上に見積り依頼を出す
初回で見てもらったところでは数百円、数千円くらいであっても、より多くのプロに査定してもらった方が、価格の向上が見込めるパターンが多い。よって必ず2~3社以上に見積り依頼を出し、価格をある程度決定させてからその中の1社に取引を申し出よう。
見積額は万年筆専門店と、何でも取り扱っている業者とでは大きく差が出る。専門的に扱っているところでは、長年つちかったノウハウをいかして、しっかりとしたプロの目で見てくれる。逆に専門的ではない業者は、金額がやや低めに設定されることがあるので注意したい。
公式ホームページで、高価買取中と大きくアピールしているところも選択肢にいれてみるのも良い。最終的に1社に決めるのだが、公式サイトや口コミなどの情報を参考に業者を選ぶのも手だ。
主な買取業者
亡くなった加藤さんの作品がもう世に出回ることはないことから、手に入れようとするファンが多い傾向にあり、その思いは買取業者も同様だ。貴重な万年筆になった今、買取価格も上昇しており、持っていて使わないのであれば、売りに出すのが賢明である。カトウセイサクショカンパニーの万年筆を査定してもらえる業者をいくつか厳選したので、査定額を業者にて見積もってもらおう。
ウェブ買取サロン e万年筆
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ウェブ買取サロン e万年筆は、茨城県や栃木県に店舗を持つ買取業者だ。万年筆の他、補正下着やライター、化粧品を取り扱っている。お客様負担0円をかかげており、査定や買取にかかる費用は一切、業者負担という安心買取が強みである。取引が成立しなかった場合の商品返送料も無料なので、初めて買取業者を利用するという人も気軽に査定依頼ができる。
カトウセイサクショカンパニーをはじめとする国産メーカーの万年筆の買取にも精力的で、使用感のある中古品でも買取対象となる。
オンライン、電話の他、FAXでも査定依頼ができる。まずは査定結果だけを知りたいという人にもオススメだ。すぐに現金化したい場合は、出張買取または店舗買取を選ぼう。出張可能エリアは、公式ホームページで確認できる。
- 会社名
- 株式会社アニマック
- 本社住所
- 〒306-0234茨城県古河市上辺見1211
- 営業時間
- 10:00~18:00
- 定休日
- 日曜日
- 店舗からのコメント
- 使わなくなった万年筆、お売りください
- 査定・買取方法
- 店頭買取・出張買取・宅配買取・オンライン査定・電話査定・FAX査定
- 買取価格
- 要査定
KINGDOM NOTE(キングダムノート)
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
キングダムノートは、筆記具の買取と販売を専門としている大手業者だ。万年筆を中心に数多くの筆記具を査定し、状態にあった金額を提示してくれる。正式な査定金額は買取に出さない限り分からないものの、カトウセイサクショカンパニーの万年筆は世に出回ることのない貴重品として扱われている。実際にキングダムノートの販売ページでは、カトウセイサクショカンパニーの万年筆はすべて売り切れになっている。
累計6万点以上の買取実績は、業界でもトップクラスで信頼がおける。スピーディーな対応で、ユーザーを待たせることがない点も高評価だ。宅配買取を利用する際は、お問い合わせフォームや手電話で、往復の送料無料のらくらくキットを申し込むだけで手間もかからない大手業者ならではの充実したサービスをどんどん活用して、高価買取につなげたい。
- 会社名
- シュッピン株式会社
- 本社住所
- 〒160-0023 東京都新宿区西新宿1丁目14番11号 Daiwa西新宿ビル3F
- 営業時間
- 11:00~20:00
- 定休日
- 年中無休
- 店舗からのコメント
- 眠っているペンはありませんか?筆記具高額で買い取ります!
- 査定・買取方法
- 店頭買取・宅配買取・LINE査定
- 買取価格
- 要査定
リアルクローズ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
メンズもののアパレルブランドやアクセサリーの買取をおこなっているリアルクローズ。万年筆の高価買取にも力を入れている。数々のブランド品を査定してきた専門バイヤーが、その確かな眼で万年筆の価値を買取価格に反映させてくれる。
ハイブランドからカジュアルブランドの洋服も買取しているので、自宅にある服を断捨離したいときにオススメだ。宅配買取を申し込むときに、段ボールのサイズを大きめにしておくと良い。一緒に他のアイテムも入れて送り返せば、査定してくれる。もちろん送料は無料なので、この機会に他のアイテムも処分してしまおう。
- 会社名
- 有限会社 ヤマト
- 本社住所
- 〒450-0002 愛知県名古屋市中村区名駅4-5-26 ユニモール桜ビル4F
- 営業時間
- 11:00~20:00
- 定休日
- 年中無休
- 店舗からのコメント
- 万年筆の買取はリアルクローズにお任せください!中古のお品や付属品がないお品でも高額買取いたします!
- 査定・買取方法
- 店頭買取・宅配買取・出張買取・オンライン・LINE査定
- 買取価格
- 要査定
まとめ
カトウセイサクショカンパニーの万年筆に対する熱い想いを考えるなら、机に眠らせておくのは不憫なことだ。手放す際は、どの買取業者を選ぶのかがキーポイントになる。
業者によっては買取強化の期間を設けているところがある。買取強化期間中の業者に査定してもらえば、かなりの高価買取が見込めるため、まずは1度査定をしてもらって判断しよう。