高級ワインとして知られるガヤのワインを持っていると、飲むよりも売ってしまった方が良いのではないかと思う人もいるだろう。コスタ・ルッシはガヤのワインの中でもよく知られているもので、希少価値が高いことで注目を浴びることが多いのが特徴だ。これを買い取ってもらうときにはどのくらいの価格で取引されるのが通例なのだろうか。
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コスタ・ルッシの新品価格
コスタ・ルッシをいくらで買い取ってもらえるかを考える上でまず押さえておきたい情報が新品の販売価格だ。ワインは毎年のように醸造されているため、新品の販売をワインショップなどでもよくおこなっている。ただ、生産数も少なくて希少価値が高いガヤのコスタ・ルッシはどこでも売っているというわけではない。
ある年のコスタ・ルッシが欲しいともなるとあまりに流通数が少なくて見つからないことも多いのが実態だ。特に販売の期間が長くなると見つかりにくくなり、希少価値は高くなるというのが通例になっている。コスタ・ルッシは年間生産本数が7,000本しかないことから、飲んでしまっている人がいれば本当に数が限られてしまうのは明らかだろう。
新品のコスタ・ルッシを販売しているワインショップではどのくらいの値段を付けているのだろうか。例えば、ワインショップとしてよく知られていて高級ワインも取り扱っているエノテカでは2015年のコスタ・ルッシを55,000円で販売している。一方、2001年のコスタ・ルッシについてはイタリアワイン専門ショップのタストヴァンでは65,000円で新品として売られているのが現状だ。
このような高額取引が成立しているワインだからこそ、飲んでしまうよりも売った方が良いのではないかと考える人もいるのである。買い手の方も贈答品として特別なときに買う場合や、高級ワインのコレクターが探し求めていた逸品として購入する場合が多い。特別なときなら手が届かないわけでもないギリギリの価格で販売しているとも言えるのがガヤのコスタ・ルッシなのだ。
コスタ・ルッシの買取価格
新品での販売価格が60,000円前後となると、ガヤのコスタ・ルッシの買取価格はどのくらいになるのだろうか。買取店がどのくらいの中間マージンを取るかによって買取価格には違いが生じる。新品未開封で適切な管理がおこなわれてきたコスタ・ルッシであれば販売価格はほぼ新品と同じにできるだろう。
販売価格を60,000円として中間マージンを50%とすれば30,000円で買い取ってもらえるのに対し、中間マージンが60%になると24,000円になってしまう。また、他業者との差別化を図ろうとして販売価格を1割減の54,000円にしようとした場合にマージンが50%なら27,000円になる。一方、買取促進をしようとしてマージンを40%に抑え、54,000円で売ろうとしているなら32,400円で売ることが可能だ。
一般的な買取商品の場合には中間マージンは40%から60%程度に設定されているので、買取相場は上述のように25,000円弱～30,000円少々ということになる。しかし、ガヤのコスタ・ルッシの場合にはもう少し大きめにマージンを取ることが多いので注意しなければならない。ワインは保存状態によって劣化の進み具合にはかなりの差があるからだ。
ワインセラーに入れて適切な温度や湿度の管理をしていなければ飲めないワインになってしまうことすらある。また、高級ワインということもあってすぐに売れるとは限らず、長期的な保管が必要になるリスクが高い。このことを念頭に置いて、高級ワインでは他の買取商品に比べて高めの7割から8割くらいの中間マージンを取ることが多いのだ。
つまり、60,000円での販売を予定している場合には12,000円～24,000円くらいというのが相場になる。ガヤのコスタ・ルッシは流通量が少なくて買取事例を参照しても相場がどのくらいかを判断するのは容易ではないが、およそこのくらいの売却額になると想定しておこう。
また、年度による出来栄えの良さや希少価値の高さによっても販売価格には多少の違いがある。そのため、新品同様のコスタ・ルッシならおよそ10,000円～30,000円程度で買い取ってくれるのが相場だと考えておくと良い。
状態による違いを意識しておこう
これまでの販売相場、買取相場に関する議論は全て新品同様のものに限っていた。実際にはずっと所有していたワインが本当に新品同様ということはあまりない。
新品として10年前に製造されたコスタ・ルッシが販売されていたとすると、そのボトルはワインセラーに入れられ、温度や湿度を管理されて保存されていたことになる。それと全く同じ環境のワインセラーで保存して手を触れないようにしてきたのであれば新品同様として扱ってもらうことは可能だ。
しかし、冷蔵庫に入れておいたり、押し入れにしまっておいたりした場合にはかなり品質の差が生じてしまうことになり、価格は大幅に下がってしまうことになる。
取り扱い方によって買取価格は変わる
保存状態だけでなく取り扱い方によっても価格は大幅に変わる可能性があるので注意しよう。ワインセラーで保管していたとしてもちょっとしたときにボトルをぶつけてしまってラベルが一部剥がれていることがあるだろう。
あるいは手垢や皮脂で汚れてしまってラベルが変色していることもあれば、ボールペンなどが当たって余計なインクが付着してしまっていることもある。このような状態の場合には新品に比べて大幅な減額査定になってしまうのが通例だ。
さらに深刻なのが中身が減ってしまっていることである。開封して飲んだものならもはやワインとしては売ることができないが、開けていないのに量が減ってしまうこともないわけではない。主に保存状態が問題で一部が揮発してしまったのが目減りの原因になっている。
付属品も丁寧に扱う
一方、ワインやボトルの状態だけが買取価格に影響するわけではない。ガヤのコスタ・ルッシのような高級ワインは箱入りなのが一般的だ。箱が一緒かどうかによって査定価格は大幅に変動することになる。
箱だけでも買取や販売がおこなわれているくらいなので大切に保管しておこう。箱の汚れや傷についても減額対象となってしまうことから、ワインと同じようなものだと思って丁重に取り扱うのが重要である。
できるだけ見た目をきれいにして査定にそなえる
状態という観点ではボトルに積もっている埃は問題になるのかと疑問に思う人もいるだろう。基本的には埃だけであれば丁寧に拭き取ってしまえばなくなるので査定に影響することはない。ただ、査定に基づいて買取価格を決めるのは機械ではなく、感情を持っている人なので気をつけよう。
埃が積もってしまうような環境で保管していた上に、埃まみれの状態で売ろうとするようなセンスの人が取り扱ってきたものだという固定観念を持たれてしまうことになりかねない。それが巡り巡って買取価格が下がる原因になってしまうリスクがあるため、できるだけ見た目をきれいにして査定に出すのが賢明だ。
査定や買取の依頼方法に注意
お酒を取り扱っている買取業者に査定を依頼するときには大きく分けると3つの方法がある。店舗にワインを持ち込んで査定してもらう店頭査定、業者に宅配便で送って査定を受ける宅配査定、業者の鑑定士に自宅まで来てもらう出張査定の3種類だ。比較的大きな業者ならこれらの方法に全て対応しているが、どの方法で売るかもよく考えることが必要である。その選び方によって高く売れるかが大きく変わってしまう可能性があるからだ。
宅配査定は避けた方が良い
まず、ガヤのコスタ・ルッシを買い取ってもらう場合には宅配買取は避けた方が良い。宅配便の常温便で送る形になっていて送料は業者が負担してくれるのが一般的だ。そして、業者に到着して査定の順番が回ってきた時点でのワインの状態で価格が決まることになる。
宅配便は集荷から送り先への到着まで短くとも1日はかかり、遠方なら数日かかってしまうことは否めない。その間にワインが劣化してしまう可能性もないわけではないだろう。業者に到着してからも査定しなければならない商品の数が多くて順番待ちになっていると、数日も常温保管されてしまうこともある。
また、運送中に荷物を落としてしまって瓶が傷ついてしまう、ラベルが汚損してしまうといったリスクもあるだろう。このような観点から宅配買取はまずやめておいた方が無難なのだ。
出張査定がおすすめ
店頭査定と出張査定とを比較したときに、できるだけ高い価値で評価してもらいたいと思ったら出張査定を選ぶのが良いと考えられる。自宅で保管されている状態のまま査定をしてもらうことができるため、ワインセラーに入れている場合などには店頭まで持っていく間に劣化してしまうリスクがない。運んでいる間にワインを割ってしまっては元も子もないという観点からも基本的には出張査定を選ぶに越したことはない。
ただ、店頭査定の場合にはすぐにその場で買い取ってもらえることも多い。一刻も早くワインを売って現金を手に入れたいと思うなら店頭に持っていくようにしよう。
査定方法を比較した結果
前述のように買取業者ごとにどのくらいの販売価格にするか、どの程度の中間マージンを設定するかは異なっている。高く売りたいのならどのくらいの査定価格になるかをできる限り多くの業者に問い合わせて比較するのが大切だ。
その点では出張査定に応じてくれる業者が魅力的で、たった1日あれば十分な比較が可能である。査定に来てもらうタイミングを同じ頃にしておけば、相見積もりをしているという認識も持ってもらうことができ、最小限のマージンで買おうと考えてくれるとも期待できる。
近くに何店もお酒の買取店があるならそれぞれに持ち込んで査定を受けるのも良いが、出張査定なら自宅にいながら受けられるのでとても便利だ。相見積もりをするなら出張査定を活用することをまずは考えよう。出張は受け付けていない業者の買取価格を確認したいときだけ店頭に持ち込むのが合理的である。
まとめ
ガヤのコスタ・ルッシは高級ワインとして世界中で知られていて、販売相場も買取相場も高くなっている。しかし、買取価格については状態による影響が大きく、新品同様の状態になっていないとかなり安く買い取られてしまうことになりかねない。中間マージンの大きさが業者によって違うことも考慮し、査定価格を比較して売り先を決めるのが合理的だ。
