自宅にクリスタルガラスのギヤマン製品がある場合は、買取業者を利用してみるのもおすすめだ。ブランド物や有名な作家が作ったものであれば高い値段で買取ってもらえる可能性がある。ノーブランドであっても未使用であったり付属品がすべてそろっている場合は買取ってもらえるかもしれない。
日本の風情と温かさを感じさせてくれる細工が施されたギヤマンは、国内だけでなく海外でも人気の商品だ。買取業者の中には買取強化しているものも存在する。
この記事ではギヤマンの大まかな歴史、ギヤマン製の商品、高く買取ってもらえるギヤマンの特徴とおすすめの買取業者を紹介する。
CONTENTS
このコラムには、合法的な広告・宣伝が含まれている可能性があります。また、当社のサービスである「ヒカカク!」と「magi」の紹介も含まれています。
ギヤマンとは
ギヤマンとはポルトガル語であり、もともとはダイヤモンドを意味していた。古くはヨーロッパ製のガラス全般を指していたが、時代とともに切子を施したガラス製品のこともギヤマンと呼ぶようになる。
まずはギヤマンの歴史について以下で詳しく説明していこう。
鉄砲の伝来とともに伝わった
天文12年(西暦1543年)、種子島にポルトガルの船が漂着したことをきっかけに、日本に西洋のものが多く流入するようになった。鉄砲の製法などそのほかにもさまざまな技術が日本に伝わった。その中にガラスの製造技術も含まれていた。以来、日本でもガラスが広まるようになる。
江戸時代の初期には長崎でガラス製品の製造が広くおこなわれるようになった。長崎で始まった日本国内でのガラス製造は、その後大阪や京都、江戸へと広がっていく。日本各地でガラス製造が盛んになっていった。
切子
ガラス製品の表面に美しい模様を刻んでいく切子の技術は天保5年(西暦1834年)、江戸で誕生した。着物のような模様が刻まれたガラス製品は瞬く間に人気が高まっていった。江戸から生まれた切子の細工を施したガラス製品は、全国各地に普及するようになり、大阪や薩摩などでも作られるようになる。
ガラスが日本国内に伝来した当初は、技術も未熟で壊れやすいものが多かった。しかし江戸の消費文化の中でギヤマンは豪商だけでなく庶民の間でも使われるようになる。高価な商品だけでなく、おもちゃや金魚鉢といった商品まで作られていた。
和ガラス
ギヤマンと同様にビードロもガラスを示す言葉のひとつだ。ビードロは吹きガラスであり、ギヤマンは海外から伝来したものを指す。さらに上質で切子の細工が施されたものをギヤマンと呼ぶこともある。
海外から伝来したガラスであるギヤマンであるが、切子の細工を施したものを日本製であるという意味も込めて「和ガラス」と呼ぶこともある。着物の模様に似せてあることや独特の温かみを感じさせる製品は「和」と呼ぶにふさわしいだろう。和ガラスには日本製であるという意味だけでなく、穏やかさ・のどかさといった意味も含まれている。
実際に切子の細工が施されたギヤマンを手にしてみると温かな触り心地を堪能できるだろう。ギヤマンは見た目だけでなく、使用している気分も魅力的な商品なのだ。
どんな製品があるのか
現在でも多くのギヤマンの商品が作られている。コップや小皿、酒器といったものが人気商品だ。
コップ
切子の細工を施したコップは、多くの人から人気を集めているギヤマンのひとつである。数千円と手頃な値段であるものもあれば、職人や工房によっては数万円のものも存在する。
フリマアプリなどでも取り扱われることが多い商品だ。中古のもので数千円から数万円の値段で取引されている。著名な職人が作ったものは高い値段で売れることも珍しくない。人気商品でもあるため、フリマアプリやオークションサイトなどでも買い手を見つけやすい面もある。
小皿
ギヤマンの小皿も人気商品のひとつだ。美しい切子細工が施された小皿は、盛り付けられた料理をより美しく見せてくれる。個人の家庭でも愛用する人は少なくないが、料亭などで使用される場面も多い。
個人での利用だけでなく、結婚式での引き出物としても人気があるのがギヤマンの小皿だ。その他の食器類とセットになったものが引き出物として選ばれることもある。コップ同様幅広い値段のものが存在する。数千円のものから数万円のものまでさまざまだ。職人やブランド、作られる工房によって値段は大きく変わってくる。
酒器
ギヤマンの製品としてもっとも人気を集めているものでもあるのは酒器関連の商品だ。
ウイスキーが好きな人の中には、ウイスキーを楽しむためのグラス選びにこだわっている人も多い。選ぶ基準は見た目の美しさだけでなく、ウイスキーの顔売りをより楽しめる機能性に優れたものであることも重要だ。美しい模様が刻まれ、かつウィスキーを飲むのに適した形をしているギヤマンは、ウィスキー好きの間でも人気が高い。
日本酒を楽しむ人の間でもギヤマンは人気だ。ギヤマンの徳利やおちょこは日本酒好きの間でも需要が高い。こちらもただ美しいだけでなく、より日本酒を楽しめるような形状をしていることが求められる。
酒器関係のギヤマンは、お酒好きから絶大な人気を誇っている。お酒を飲む時間をより楽しいものにしてくれるためだ。人気の広がりは日本国内に止まらず、世界から注目を集めているアイテムでもある。海外の人でも、ギヤマンの酒器を買い求める人はとても多い。
値段の幅も広い2000円代のものもあれば、1万円前後するものも存在する。さらに冷酒を飲むのに適した作りになっているものもあるため、用途に合ったものを選ぶ必要がある。
高く買取ってもらえるギヤマンの特徴
数あるギヤマンの中でも、買取業者に高く買取ってもらえるギヤマンが存在する。高額な買取価格がつくギヤマンの特徴を以下に紹介していこう。
有名ブランドであること
ブランドによってギヤマンの買取価格は大きく異なってくる。有名ブランドのギヤマンであれば、それだけ高い値段で買取ってもらえるだろう。有名なブランドのギヤマンは新品のものの値段が高くなる傾向がある。気軽に手を出せる値段ではないことから、憧れていても購入をためらってしまう人は少なくない。
しかし価格が新品に比べて安い中古のものであれば、購入しやすいという人も多い。そのため買取業者の中には特定のブランドの買取を強化しているところも存在する。買取った後、すぐに新しい買い手を見つけることができるためだ。
アンティーク商品
年代物であるギヤマン製品も高い値段で買取ってもらえる可能性がある。古い年代に作られたギヤマン製品は、コレクターも多く、新しい買い手がつきやすい。買取業者も喜んで買取っているのだ。希少価値が高いこともあり高価買取につながることもある。
特にブランドものである場合はこの傾向が顕著になる。ブランドものであり、年代が古い場合は希少価値を加味して高い値段で買取ってもらえるだろう。
この場合食器として買取業者に出すのではなく、骨董品や美術品として扱うのもおすすめだ。骨董品や美術品の買取を専門におこなっている買取業者を利用することで、より高い値段で買取ってもらえる可能性がある。
有名作家が製作したもの
ブランドだけでなく、製作した作家や職人の名前が重要になってくることもある。有名な作家・職人が製作したギヤマン製品は、やはり高い値段で買取ってもらえる可能性が高い。
自身が聞いたことがない作家名だったとしても、実はものすごく有名な作家だったということもある。持っているギヤマン製品を製作した作家が分かっている場合は高価買取してもらえるかもしれないのだ。試しに査定に出してみるのもおすすめだ。
さらに製作された時代の様式で作られたギヤマンも高価買取してもらいやすい。美術的価値が高いとされており、コレクターも多くいるためだ。作家名やデザインの特徴によってギヤマンの買取価格は変わってくることがある。
買取を断られてしまうケース
一方でギヤマンは買取を断られてしまうケースも存在する。食器であるため、極端に使用感が目立ってしまうなどすると買取ってもらえないのだ。以下に買取を断られてしまうケースを紹介する。
使用感が目立つ
アンティークものであったり、ブランドものであっても使用感が極端に目立つものは買取を断られてしまう恐れがある。もしくは相場よりも大幅な減額をされてしまう。
美しいギヤマン製品とはいえ食器であるため、衛生面を機にする人はとても多い。そのため使用感が目立つ商品は人気が出ず、買い手を探しにくいのだ。使用感は買取業者に査定を依頼する前にきれいに洗うことで多少改善することもある。
名前が刻まれている
個人の名前が刻まれているギヤマン製品は買取を断られてしまうことがある。ブランドものであっても新しい買い手がつきにくいためだ。中には買取ってくれる買取業者も存在するが、買取ってくれる業者を見つけるまでに時間がかかることが予想される。
ノーブランドのもの
ブランドものでないギヤマンは買取ってもらえない恐れがある。ブランドものと比べると人気がないためだ。
ただし、未使用のものであり、箱などの付属品がすべてそろっている場合には買取ってくれることもある。ノーブランドのギヤマン製品の買取を依頼する場合には、なるべく未使用の状態かつ付属品をすべてそろえた状態にするようにしよう。
おすすめの買取業者
クリスタルガラスギヤマンの買取をおこなっている買取業者を3社紹介する。以下の買取業者であれば、適正な値段でギヤマン製品を買取ってくれることだろう。
八光堂
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
古美術の商品の買取を専門におこなっている買取業者である八光堂は、年代物のギヤマンの買取強化もおこなっている。自宅に古いギヤマン製品がある場合は八光堂に査定をしてもらうのもおすすめだ。
幅広い美術品の買取をおこなっている八光堂では、専門の知識と豊富な経験を持つスタッフが対応してくれる。ギヤマンの価値を正確に見定めた上で買取価格を決めてくれることだろう。
査定方法が手軽であるのも八光堂の特徴だ。LINEやメールからも簡単に査定してもらうことができる。商品の情報と写真を送るだけでおおよその買取価格を教えてもらえるのでとても便利だ。
栄匠堂
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
古美術や骨董品の買取を専門におこなっている栄匠堂では、ガラス製品及びギヤマンの買取強化をおこなっている。ギヤマンだけでなく幅広いガラス製品の買取実績があるのも栄匠堂の特徴だ。和ガラスや西洋のガラス製品などの取り扱いもある。
ガラス製品の品質や作られた年代、美術について熟知したスタッフが対応してくれるので、安心して利用できる買取業者とも言える。歴史的な価値のあるギヤマンが自宅にある場合は利用してみよう。
福ちゃん
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
福ちゃんは幅広い商品の買取をおこなっている買取業者として有名だ。その中でも食器の買取に力を入れているのも福ちゃんならではの特徴と言えるだろう。食器買取専門のページを設けるなど、食器の買取に力を入れている様子もうかがえる。
衛生面の観点から、食器の買取を扱っていない買取業者は少なくない。買取ったとしても高い値段をつけることができない業者はとても多い。そんな中で福ちゃんは食器の買取を強化している数少ない買取業者と言えるだろう。食器の買取実績も豊富であり、他の業者よりも抜きん出ている。
クリスタルガラスギヤマンの買取も受け付けている。ブランドものや作家名がはっきりしているギヤマン製品であればさらに高い値段で買取ってくれるだろう。
まとめ
古くから国内で高い人気を誇ってきたクリスタルガラスギヤマン。着物を彷彿とさせる独特な模様があり、手に持ってみると温かみを感じさせてくれるデザインが特徴だ。現在では国内にとどまらず海外でも人気を集めている商品でもある。
ギヤマンは商品のバリエーションも幅広い。コップや小鉢といった日用品だけでなく、ウイスキーや日本酒を楽しむための酒器としても使用されることが多い。お酒を飲む時間をより美しく演出してくれることから、ギヤマンの酒器はお酒好きからも愛されている商品だ。
人気があることから、ギヤマンは買取業者に高い値段で買取ってもらえる可能性がある。一方で使用感が目立つ場合などには買取を断られるケースもあるので注意したい。