伝統的な古典芸術を覆すようなコンテンポラリーアートは、美術品の買取市場でも大変人気の高い商品カテゴリである。
コンテンポラリーアートを生み出す作家の中には、スタンダードな版画や絵画などの美術作品以外に、人気ブランドやアーティストとのコラボアイテムを発売する人たちも多く存在する。
また、こういった幅広い作品や商品の存在は、作家の知名度を高める上でも好循環をもたらしているため、この市場は活況が生まれやすいと考えて良いだろう。
今回は、コンテンポラリーアート作品の売却を考えている皆さんと一緒に、この商材の査定情報や買取相場を確認していく。
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コンテンポラリーアートとは?
現代美術・現代芸術・現代アートと訳されるコンテンポラリーアートは、古典的・伝統的アートの裏返しとして存在する美術品のカテゴリである。
コンテンポラリーアートの範囲としては、「20世紀初頭以降に作られたもの」が一般的な考え方となる。
しかし取扱業者や作家によっては、「従来の作品概念にとらわれない、新しく前衛的な芸術表現全般」と捉える方々も多く見受けられるため、厳密な定義付けは大変難しいと考えて良いだろう。
非常に曖昧とも言えるコンテンポラリーアートの購入や売却に興味があるなら、取扱のある業者のサイトから作家や作品に触れてみることをおすすめする。
コンテンポラリーアートは「今」が売り時
現代アートの国際的なイベント「瀬戸内国際芸術祭」が開催されている2016年は、さまざまなメディアでイベントの特集が組まれることにより、コンテンポラリーアート作品全般の注目度が高まっている。
また、こういった芸術祭の影響は買取市場にも好循環をもたらしているため、大きな現代アートイベントが開催されていなかった2014年~2015年と比べると、遥かに高価買取も狙いやすくなっていると言えそうだ。
もし瀬戸内国際芸術祭に参加している人気作家・草間彌生などのコンテンポラリーアートを所有しているなら、話題性が高いうちに査定依頼だけでもかけるようにして欲しい。
コンテンポラリーアートを高額査定に繋げるコツと注意点
自身が所有するコンテンポラリーアートを高く売るためには、多くの愛好家達が実践している下記5つのポイントを必ず心掛けるようにして欲しい。
信頼できる店で買い物をする
カジュアルなデザインによって大変ファンの多いコンテンポラリーアートには、悪質な業者による贋作がたくさん出回り始めている。
こういった実情を知らずにオークションなどで買い物をすると、1円も査定がつかない偽物を掴んでしまうこともあるため注意が必要だ。
このようなトラブルを回避するためには、多少お金がかかっても現代アートに詳しい鑑定士のいる専門店のお世話になることが理想と言えるだろう。
高く売るなら飾らない
コンテンポラリーアートを含めた美術品の価値を下げないためには、「飾らず大事にしまっておくこと」が最も理想となる。
リビングなどにアート作品を飾る場合は、せっかくの高額査定商品にダメージを与えないために、乾燥や湿気、紫外線、タバコの煙などを可能な限り避けることが「コンテンポラリーアートを高値に繋げる人の心得」と言えそうだ。
コンテンポラリーアートに詳しい店に売る
コンテンポラリーアートの売却に適しているのは、現代アートや現代美術に詳しい専門店が中心となる。
サイト内にこういったキーワードのない業者に持ち込むと、その作品の価値を正しく判断できないため、驚くほど安い査定がつくケースも多く見受けられる。
現代美術は古美術品とも一線を画する存在となるため、絵画や美術に関する買取業者を利用する場合は「どういったカテゴリを歓迎する店なのか?」をきちんと確認するようにして欲しい。
4~5社に問合せをする
最低でも4~5つの買取業者に問合せをしてみると、作品の買取相場が把握しやすくなる。
また、複数業者の査定士とのコミュニケーションを積極的に図るユーザは、「どこに売るのが理想的か?」といった判断もスムーズに行えるようになるのだ。
こういった方法で納得の業者を見つけると、初めてコンテンポラリーアートを売却する場合でも不安なく取引ができると言えるだろう。
出張査定サービスの利用がおすすめ
自宅やオフィスに複数の現代アート作品がある場合は、出張査定サービスを利用した「不要なポスターや版画の全てに査定を付けてもらう方法」にチャレンジしよう。
出張査定によってコンテンポラリーアートを売却すれば、梱包や持ち出しの手間、交通費も省くことができる。
近頃では、出張買取、郵送買取、店頭買取の3つの方法を用意する業者も増えているため、どんな地域に住む人でもコンテンポラリーアートを売却しやすい時代になったと考えて良いだろう。
人気の高いコンテンポラリーアート作家と買取相場 まとめ
最後に、多くの買取業者で高額査定対象となっているコンテンポラリーアート作家と、近年の買取相場について紹介しておこう。
アンディー・ウォーホル
ポップアートをシルクスクリーンで描いたアンディ・ウォーホルは、アメリカを中心に世界各国で大変人気の高い現代アート作家だ。
アンディ・ウォーホルが描いたミック・ジャガーやマリリン・モンローには、1,000,000円~2,500,000円もの高額査定がつくこともある。
また「絶滅の危機に瀕した動物」のような作品を全シリーズ揃えると、2,000万円以上で買い取られることもあるようだ。
キース・ヘリング
AIDS撲滅活動のポスターなどで知られるキース・ヘリングも、世界中にたくさんのファンがいる現代アート作家だ。
彼の人気版画作品となる「Pop Shop III」には、1,000,000円~1,300,000円もの高額査定が付くことも珍しくない。
キース・ヘリングのデザインが描かれた人気腕時計スウォッチにもプレミアが付いているため、コンテンポラリーアートの場合は、美術品市場以外でも売却可能なアイテムがあると捉えて良いだろう。
チャック・クロース
徳島県立近代美術館などにも収蔵されているチャック・クロースは、日本人にも馴染みの深いコンテンポラリーアート作家だ。
点画の技術を取り入れたチャック・クロースの作品には、1984年に作られたジョージアに3,300,000円もの高値がついたこともある。
彼の作品は、日本を代表する起業家たちの「本当に見たい、買いたい作品」を集めたアートフェアでも紹介されているため、他の海外現代アート作家と比べて国内認知度が大変高いと考えて良いだろう。
草間彌生
ドットペンディングによる立体作品や絵画を制作する草間彌生は、瀬戸内国際芸術祭にも出展している超人気作家だ。
彼女によって描かれた絵画作品は、その多くに400,000円~1,500,000円もの高額査定が付いている。
草間彌生とルイヴィトンによるコラボバッグや財布には、ブランド買取店にて65,000円~150,000円もの査定がつくようだ。
日本人現代アート作家の草分け的な存在となっている草間彌生は、コンテンポラリーアート全体の買取相場把握をしたい人にも確認すべきアーティストと言えるだろう。
蜷川実花
JR東日本・現美新幹線の外装デザインで知られる蜷川実花も、女性を中心としたファンに愛されるコンテンポラリーアート作家だ。
彼女の撮影した写真には、コンディションの良いもので20,000円~25,000円前後の査定がつく。
また、幅広い領域で活動する彼女の知名度は日に日に高まっているため、アート作品としての価値にも好循環が生まれていると考えて良いだろう。
まとめ
瀬戸内国際芸術祭や新幹線といった幅広いシーンに登場するコンテンポラリーアートは、従来の美術品と比べて需要が高まりつつある要素の多い存在と言えそうだ。
そんなコンテンポラリーアート作品の売却先に悩んだ時には、多くの美術品買取業者の集まる当サイト・ヒカカク!も活用してみて欲しい。