買取専門店では酒類の買取もしている業者がある。主に売ることができる酒はウイスキー、ワイン、焼酎、日本酒、そしてシャンパンだ。何か特別な祝いごとのために、高級シャンパンを手元にほしがる人もいる。そのため、高級シャンパンには一定の需要があり、ドン・ペリニヨンなどは十万円以上の価格で売れることも珍しくない。
ドン・ペリニヨン以外にも有名なシャンパンは数多くある。そこで今回は、ほとんど市場に出ていないレアなシャンパン、サロン ブラン・ド・ブラン1985年の買取相場と査定情報を紹介する。
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サロン ブラン・ド・ブラン1985年はどんなシャンパンか?
サロン ブラン・ド・ブランは希少価値の高い幻のシャンパンと言われている。そのようになったのは、サロンが生まれた経緯と、シャンパン造りへのこだわりが関係している。
サロン ブラン・ド・ブランの歴史
サロン ブラン・ド・ブランは、もともと一人の男の趣味から生まれたものだ。その男の名はウジェーヌ・エメ・サロン、毛皮商で財を成した彼はシャンパンをこよなく愛していた。そのシャンパン好きが高じて、自らブドウ畑を持ち、1911年にオリジナルのシャンパンをつくり上げた。それがサロン ブラン・ド・ブランの始まりであった。
ウジェーヌが友人たちにそのシャンパンをふるまうと、全員が絶賛して彼がつくったシャンパンの評判はじわじわと広がりを見せた。そして、最終的にパリの有名レストラン・マキシムにハウスワインとして提供されるようになったのだ。
生産体制
しかし、サロン ブラン・ド・ブランはウジェーヌが趣味でつくり始めたシャンパン、畑の規模は1ha(ヘクタール)しかなく、生産できる本数には限りがあった。商品化されても市場にはほとんど出回らず、サロン ブラン・ド・ブランは貴重なシャンパンとして知名度が高まっていった。
現在は畑の面積も16ha(ヘクタール)に増え、生産体制も整っているが、それでも年間の生産本数は70,000本程度にとどまっている。しかも、その大半が直接世界中の高級レストランに卸されるので、店頭に行き届く本数は7,000本ほどしかない。
品質
おまけに、サロン ブラン・ド・ブランは品質に徹底的なこだわりを持っている。通常のシャンパンは味を均一化するために、収穫した年や、畑、品種が異なるブドウの原酒を混ぜて二次発酵させる。だが、サロン ブラン・ド・ブランは同じ年に、同じ土地の畑で収穫したシャルドネを使って、いわゆるヴィンテージ・シャンパンをつくっている。
他の原酒を混ぜることは一切しないため、ブドウの質がよくない年はシャンパンをつくらないとまで決めている。20世紀の100年間で、サロン ブラン・ド・ブランが醸造されたのはたった37年しかない。
幻のサロン ブラン・ド・ブラン1985年
上記のようにサロン ブラン・ド・ブランは、生産数の少なさに加え、並々ならぬこだわりを持ってつくられているためとにかく数がない。ヴィンテージが古いものはなおさらだ。サロン ブラン・ド・ブラン1983年は、どのネット通販サイトを見ても取り扱いがないため、1985年ものは、市場に出回っているサロンのなかでは最も古く、希少価値があると言っても過言ではない。
ヴィンテージの年数はブドウの収穫時期を表している
人によっては1985年のシャンパンが今も残っているのか、と疑問に思う人もいるかもしれないが、ヴィンテージの年数はブドウの収穫時期を表している。サロン ブラン・ド・ブランは最低でも10年熟成させたうえで販売しているので、サロン ブラン・ド・ブラン1985年は1995年以降に市場に出回るようになった品だ。
伝説的な逸品である
それでも貴重なものに変わりはなく、ネット通販では200,000円以上の価格で販売しているところもある。その味は複雑で、オレンジのように爽やかでありながら、カスタードクリームのような甘味があり、パイ生地の香りがするといわれている。近い将来なくなることは確実で、まさに伝説的な逸品なのだ。
サロン ブラン・ド・ブラン1985年の買取相場
サロン ブラン・ド・ブラン1985年の肝心の買取相場は約60,000円になっている。しかし、1985年のサロン ブラン・ド・ブランが家にあるという人などほとんどいないだろう。そこで、他の年代のサロンの買取相場もあわせて明記しておく。
年代別相場
サロン ブラン・ド・ブランの年代別取引額をまとめると、以下のようになる。
- ・1988年と1990年ものは、50,000円台
- ・1995年は、40,000円台前半
- ・1996年以降は、40,000円台後半
1995年だけ安いのは、それだけ数が他のヴィンテージよりも多く出回っているからだ。1995年はフランス全土で天候に恵まれ、ブドウが近年まれにみる豊作となった。その年のブトウを使用したフランスワインは全体的に当たりと言われており、出荷本数も多くなっているのだ。
希少性
ここで提示している買取相場は、2019年2月時点の価格であるため、今後も歳月がたつとともにその希少性に拍車がかかり、より高い値段で取引されることが予想される。
また、ヤフオクやメルカリでも、ごくわずかながらサロンが出品されている。価格はヴィンテージによって異なるが、40,000円~100,000円をこえる価格になっている。
サロン ブラン・ド・ブラン1985年をより高く売るためにするべきこと
サロン ブラン・ド・ブラン1985年をより高値で売るためには、以下5つのポイントに注意しよう。
ラベル
サロン ブラン・ド・ブラン1985年はシャンパンであるが、よりよい値段で取引するためには保存状態が良好でなければいけない。一番気をつけたいのはラベルだ。ラベルは酒の顔と言ってもいい。湿気で端がめくれ欠けていたり、一部がやぶれていたりしたら査定は減額させられる。
たかがラベルとあなどってはいけない。自分がスーパーで買い物をしているとき、ラベルが汚れたワインを進んで買おうと思うだろうか、別のきれいなラベルの商品を手に取ることだろう。買取のときも同じで、見た目はきれいな方が評価が高くなる。
付属品
また、箱があれば必ず一緒に査定に出すべきだ。買取業者に商品を見てもらうときは、付属品も一緒にだすのが査定額アップの常識である。購入時についてきたものは、たとえそれがカードのような紙切れであっても、酒瓶と一緒にしておこう。
並行輸入品と正規品
そして、並行輸入品のサロンは残念ながら正規品よりも安く買い取られる可能性が大だ。並行輸入品とは、海外の業者が一度サロンを購入して、日本に輸出した商品となる。
対して正規品とは、サロンが直接日本の代理店に売った商品のことだ。並行輸入品のほうが商品の流れが煩雑で、手数料などが価格に反映されて高くなっていそうだ。
しかし、サロンと日本の代理店の間には「この価格で売るように」と契約があるので、価格に規制がない並行輸入品のほうが安くなるのだ。
並行輸入品は商品管理が不透明だから安い
だが、並行輸入品のお酒が正規品よりも安く買い取られる理由は、元の値段が安いからではない。並行輸入品は日本に来るまでの商品管理が不透明なのだ。
並行輸入品の多くは、南米ルートを経由して日本に運ばれてくる。シャンパンはデリケートな飲み物で高温に弱い。それを常温か冷蔵か商品管理も不透明なまま赤道付近をたどるルートで日本にやってくるので品質に疑問がわくのだ。
正規品かどうか見極める方法
シャンパンが正規品であるかどうかを見極める方法は簡単だ。ボトルの裏に原産国、品名、アルコール度数などが書かれたラベルがある。それが日本語で書かれていれば、代理店が輸入した商品なので正規品となる。
サロン ブラン・ド・ブラン1985年を売るのにおすすめの業者
シャンパンを扱っている買取業者なら、だいたいはサロン ブラン・ド・ブランを買い取ってくれる。業者を選ぶときは、買取業者のホームページで過去の買取実績をチェックしてほしい。
サロンを過去に買い取っていても、ヴィンテージの年を表記していなくて、単に「サロン ブラン・ド・ブラン」と表記している業者は利用するか考えた方がいい。ヴィンテージ関係なく、買取価格を統一しているかもしれないからだ。
買取実績のある業者
サロン ブラン・ド・ブラン1985年は、1990年代以降よりも希少価値が高いシャンパンであり、丁寧に商品を選別している業者に買取を依頼したいところだ。
ここで紹介する買取業者は、どれもサロン ブラン・ド・ブランを買い取った実績がある。さらに酒類ならウイスキー、ワインから日本酒まで取り扱っており経験も豊富だ。
スパナ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
スパナは、ドン・ペリニヨン、クリュッグなど数多くの高級シャンパンの買取実績がある。サロン ブラン・ド・ブランも1982年ものを60,000円で買い取ったこともある。買取方法は宅配買取と出張買取のほかに店頭買取もおこなっているが、店頭への持ち込みであっても事前に申し込みが必要なので注意してほしい。
ストックラボ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
酒類の買取実績は業界No1と名高いのがストックラボだ。ウイスキーといった買取の定番のお酒から、中国酒やスピッツなど他の業者が扱わないような商品まで買い取っている。ラベルが剥がれていたり、澱がたまっているようなお酒も買取対象である。
お得なまとめ買いをしており、一度に査定を依頼したボトルが多いと、価格を1本当たり10%程度上乗せしてくれる。
お酒買取TOWN
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
お酒買取TOWNは、実店舗を持たない買取専門店だ。人件費や物件代など削減した経費は、買取価格に反映させてお客さんに還元しているため、高い査定額が期待できる。
店舗がないため宅配買取で査定を依頼することになる。宅配買取を利用する際は、どの業者にも当てはまることだが、商品をダンボールに梱包するときは、万が一配送中に割れることがないように緩衝材をしっかり詰めるようにしよう。
大黒屋
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
大黒屋は、ブランド品、宝飾類など幅広い品を買い取っている買取専門店になるが、サロン ブラン・ド・ブランの買取価格は酒類専門の買取業者と比べてもそんしょくない。
買取方式は宅配買取・出張買取・店頭買取で、LINEやメールによる簡易査定もおこなっているので、査定を依頼する前に大まかな値段を知ることも可能だ。公式サイトには宅配買取を利用したときの梱包方法も載っているので参考になる。
ヤフオクなどのネットオークションを利用するのも一つの手
おすすめの買取業者を紹介したが、自分で直接買い手とやり取りするのに抵抗がない場合は、ヤフオクなどを利用するのもいいだろう。
写真撮影・ラベル
サロン ブラン・ド・ブランを出品する場合は、ヴィンテージの年を明記するのが必須だ。また、相手に納得して買ってもらうためには、掲載する写真も重要になる。サロンのラベルにはヴィンテージ年数が書かれているので、ラベルのアップを1枚撮影しておこう。
さらに、封切されていないところを見せるためにコルク部分の包装を撮影、箱があればボトルと並べた状態で1枚撮影する。
また、正規品を出品するのならば、並行輸入品でないという証拠のために、裏の日本語で書かれたラベルの写真も一緒に上げておこう。
注意書き
他にも、古いコルクは劣化して崩れやすくなっている可能性もあるため「コルクの状態は保証しません」と注意書きをしたり、年代物のシャンパンは人によって口に合わない場合もあるので「ノークレーム・ノーリターンでお願いします」と明記しておくのもポイントだ。
まとめ
今回は高級シャンパン好きの方におすすめの、ほとんど市場に出ていないレアなシャンパン、サロン ブラン・ド・ブラン1985年の買取相場と査定情報を紹介した。よりよい値段で取引するためには、保存状態が良好でなければいけない。一番気をつけたいのはラベルだ。
また、付属品も一緒に出すのが査定額アップの常識である。並行輸入品は日本に来るまでの商品管理が不透明のため、安く買い取られるので注意が必要だ。
シャンパンは年を重ねても長く楽しめるので、歴を重ねるごとに希少価値が出てくるもの。ぜひ買取をうまく利用しながら、コレクションを楽しんでいただきたい。