厳選された畑で、厳選された年に採れた、厳選されたブドウ品種のみで造られるシャンパーニュ。それこそ「サロン」が世に送り出した傑作サロン ブラン・ド・ブランである。偏執的ともいえるほど材料にこだわった結果、あまりの生産数の少なさと希少性から付いた渾名は幻のシャンパーニュ。
その名に恥じぬ味わいは、世界中のシャンパーニュ愛好家たちの羨望の的となっている。この記事ではそんなサロン ブラン・ド・ブランの魅力や味わいに迫りながら、特にサロン ブラン・ド・ブラン1995年について、その買取相場・査定情報などを解説する。
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サロン ブラン・ド・ブランとは
サロン ブラン・ド・ブランとは、シャンパーニュ地方コート・デ・ブラン地区に拠点を置くシャンパーニュメゾン(シャンパン会社・醸造所)サロンの高級シャンパーニュのブランドである。
シャンパーニュメゾン「サロン」の歴史
シャンパーニュメゾン「サロン」は20世紀初頭、当時、毛皮商として成功していたウジェーヌ・エメ・サロンの手によって創設された。熱心なシャンパーニュ愛好家だったウジェーヌは、その頃横行していた偽造シャンパーニュ、産地偽装シャンパーニュなど、粗悪なシャンパーニュにへきえきしていた。そのため、自らの手で理想のシャンパーニュを作り出そうと「サロン」を開設したのだ。
ウジェーヌはコート・デ・ブラン地区のル・メニル=シュル=オジェ村にわずか1haのシャルドネ畑を購入すると、自分と友人達が飲むためだけのシャンパーニュを造り始めた。そのシャンパーニュこそ、現在にまで名を残すサロン ブラン・ド・ブランである。
サロン ブラン・ド・ブランの歴史
サロン ブラン・ド・ブランの最初のヴィンテージは1911年。シャルドネを100%原料に用いたサロン ブラン・ド・ブランが、ウジェーヌの友人達にふるまわれると、それはたちまち好評を博した。その評判はウジェーヌの仲間内だけに留まらず、やがてサロンは、サロン ブラン・ド・ブランを求める顧客達のために、地下にセラーをそなえた本格的なメゾンを建造する。
さらにその後の1920年代、サロン ブラン・ド・ブランは、上流階級が通うパリきっての社交場、レストランマキシム・ド・パリでハウスシャンパンに選定され、セレブレティのためのシャンパーニュとしてその名をはせる事となった。
そしてそれは、ウジェーヌのシャンパーニュに対するこだわりが、舌の肥えたセレブレティに認められた瞬間でもあった。メゾンの創立から100年たった今日でもサロンのこだわりは変わらず、その味わいは、世界中の人々を魅了し続けている。
サロン ブラン・ド・ブランのこだわり
サロン ブラン・ド・ブランの特筆すべき点として、まず挙げられるのは、原材料への徹底的なこだわりだろう。サロン ブラン・ド・ブランの材料として使われるのは、ル・メニル=シュル=オジェ村のグラン・クリュ(特等畑)で採れたシャルドネのみ。
それもシャルドネの出来の悪い年には醸造自体行われないため、サロン ブラン・ド・ブランの出荷は、1911年のメゾン創立から数えて、20世紀に37回、21世紀に入ってからも2002年、2004年、2006年の3回しかない。
一度の生産も多い年で70,000本。少ない年にはその半分以下の本数しか造られておらず、そのほとんどもサロンのセラーや、高級レストランに卸されるため、市場に出回るのは7,000本程度しかないともいわれている。
有名な高級シャンパーニュ「ドンペリニヨン」が年間500万本製造販売されている事を考えると、サロン ブラン・ド・ブランがいかに希少で手に入れにくいシャンパーニュなのか分かるだろう。
なぜサロンが、ここまで原材料の厳選に力を入れているのかというと、それはサロン ブラン・ド・ブランが、創立者ウジェーヌの理想を体現したシャンパーニュだからに他ならない。利益や安定供給よりも、こだわりと品質に全てをささげたシャンパーニュ。それこそが「幻のシャンパーニュ」サロン ブラン・ド・ブランなのである。
サロン ブラン・ド・ブラン1995年の味わい
サロン ブラン・ド・ブランの材料となるコート・デ・ブラン地区、ル・メニル=シュル=オジェ村で採れたシャルドネは、ベースワインにフレッシュかつミネラリーな味わいをもたらす。
そのみずみずしさと、ヴィンテージ・シャンパーニュならではの厳かさ、エレガントさが両立した複雑な香味こそ、サロン ブラン・ド・ブランの魅力だろう。グラスの中で淡い緑味を帯びて輝くシャンパーニュは、口に入れた瞬間、オーク樽熟成を思わせるナッツ香が薫る。
しかしサロン ブラン・ド・ブランは、オーク樽ではなくステンレスタンクを用いた醸造を行っている。驚くべき事にこの香りは、100%シャルドネが造り出した純粋なシャンパーニュのフレーバーなのだ。サロン ブラン・ド・ブランは最低10年、平均14年とも言われる長い醸造期間をへて、やっと出荷される。
その間にベースワインの持つフレッシュでミネラリーなみずみずしさと、熟成による奥深さが混ざり合い、このような複雑な香味を生むのだろう。1995年のシャンパーニュ地方は、ボルドー地方、ブルゴーニュ地方と共に、まれに見るブドウの豊作な年だった。
グレートイヤーの質の高いシャルドネを用いて造られたサロン ブラン・ド・ブラン1995年は、サロンの歴史の中でも最高のヴィンテージのひとつと数えられている。
ワインの味わいの指標ともされる、ワイン専門誌ワインスペクテーターによる評点では、100点満点中96点が付けられており、その味わいの程がうかがえよう。
サロン ブラン・ド・ブラン1995年の買取相場・査定情報
「幻のシャンパーニュ」とも言われるサロン ブラン・ド・ブラン。その中でもとりわけ評価が高い1995年ヴィンテージは、その希少性から、市場でもかなりの高値で取引されている。例として楽天市場での販売価格を見ると138,240円で取引されており、まさに「幻のシャンパーニュ」の名にふさわしい価格といえる。
もちろんそれは、こちらが売り手となった場合も同様でサロン ブラン・ド・ブラン1995年は、かなりの高額で買い取られている。酒類買取業者がネット上に公開している買取価格と買取実績、ネットオークションでの落札価格を見てみよう。
酒類買取業者が公開している買取価格
酒類買取業者がネット上に公開しているサロン ブラン・ド・ブラン1995年の買取価格は、25,000~43,000円程度だった。参考までに、最も高い買取値を提示していた業者はブランド品買取の大手大黒屋である。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ただしネットに公開されている買取価格は新品・未開封の上、付属品などもそろった状態が良いものの価格であるため、その点、注意が必要だ。
ただ、超希少酒という事もあってか、ほとんどの買取業者は「要見積もり」として、買取価格を公開していなかった。そのため先に述べた買取価格は大体の参考価格という事になる。サロン ブラン・ド・ブラン1995年を取り扱った実績がある業者は「状態が良ければ20,000円~で買い取っている」と公言していた。
業者の言葉と先の買取価格とを照らし合わせると、20,000円~40,000円台くらいが実際の買取相場といえる。
ネットオークションでの落札価格
ヤフオクでサロン ブラン・ド・ブラン1995年が落札された価格を調べると、55,999円~58,000円の間で落札されていた。オークション開始価格の底値は54,999円。
どの品物も出品されて間も無く買い手がついていたため、オークションに出品した際の落札相場は55,000円~58,000円程度といえる。
サロン ブラン・ド・ブラン1995年を高く売るためのコツ
ここでは、サロン ブラン・ド・ブラン1995年を高く売るためのコツを解説していく。
原則として新品・未開封
酒類を高く買い取ってもらうための大原則として新品・未開封である事が、最初に挙げられる。開封済みの酒類は買取を行っていない業者が多く、数少ない買取を行っている業者でも、著しい安値での買取になってしまう。そもそもサロン ブラン・ド・ブラン1995年の場合シャンパーニュ(発泡性の酒)であるため、買取を行っている業者自体、ほぼないといえる。
高く買い取ってもらうためには、間違っても開封しない事が重要だ。
汚れの有無と付属品
サロン ブラン・ド・ブラン1995年のような希少酒は、贈答品として用いられるケースも多い。その場合重要となってくるのが汚れの有無と付属品である。汚れがあったり、外箱、説明書のような付属品が欠落していると、贈答品としては不適格とみなされ、査定額が下がる原因となる。
そうならないためにも、自分で掃除できる汚れなら掃除し、付属品に欠落が無いかよくチェックしてから、査定依頼を出した方が良い。付属品についてはどうにもならないケースもあるが、汚れについては自分で対応できることが多い。掃除したか、しなかったかで数千円、買取価格が変わるケースもあり得る。
少しでも高く売るため、自分でできる事はしておきたい。
複数の買取業者に依頼
査定依頼を出す際は面倒臭がらず、複数の買取業者に申し込む事が大切だ。複数の業者に依頼を出しておく事で、不当に安い価格で買いたたかれるのを防止でき、さらに査定額に納得がいかなかった場合の価格交渉もしやすくなる。
またサロン ブラン・ド・ブラン1995年のような貴重なヴィンテージ・シャンパーニュは、業者によって価値の判断が変わる事も多い。
複数の業者に見てもらう事で、手持ちの品物の本当の価値が見えてくるはずだ。業者によっては「出張買取」のサービスや、「○○本以上の酒類同時買取で、合計査定額にプラス○○円」などといったキャンペーンを行っているところもある。複数の業者に依頼を出しておけば、そういった査定額以外のサービス・キャンペーンを比較する事もできる。
あとで後悔しないためにも、買取価格だけでなくさまざまな条件を加味した上で、最も自分のニーズに合った業者を選びたい。
査定額に納得いかない場合
返ってきた査定結果に納得がいかなかった場合は、いったん買取を断るのも悪い手ではない。サロン ブラン・ド・ブランのような希少なヴィンテージ・シャンパーニュの場合、品物の絶対数が増える事はないため、急な値崩れは起きにくく、基本的には年をへればへるほど価値が上がる傾向がある。
特にサロン ブラン・ド・ブラン1995年の場合、ブドウの当たり年に造られたヴィンテージであり、ちまたの評価も高いシャンパーニュであるため、この先も順調な値上がりが期待される。
買取価格が安いように感じられたら、その場で売却の判断をせず、自分の納得できる買取相場になるまで待つというのも一つの手といえる。ただし、その場合気を付けておきたいのがシャンパーニュの保管方法である。適当な方法で保管して、品物がいたんでしまっては何の意味もない。
保管方法などもきちんと考えた上で、売るか、売らないか、検討するのが良いだろう。
ネットオークションの利用
落札者との連絡のやり取りや、梱包・発送準備が手間でないなら、ヤフオクやメルカリなどのネットオークションサイト・アプリを利用するのも良い。オークション期間に縛りがあり、相場から大きく外れた安値で落札される事もあるなどリスクはあるものの、基本的にネットオークションへの出品は、買取業者に買い取ってもらうより高値で売れる可能性が高い。
ただその場合は、品物が落札者の手元に届くまでの商品管理は自分に責任がある事を、よく理解しておく必要がある。
配送中に品物が傷んでしまわないよう、梱包は細心の注意を払って行うべきだろう。高価なうえ壊れやすい品物である。無用なトラブルを避けるためにも、出品前からしっかりとした下準備をしておきたい。
まとめ
今回はサロン ブラン・ド・ブランの魅力や味わいに迫りながら、特にサロン ブラン・ド・ブラン1995年について、その買取相場・査定情報を紹介した。
買取店はそれぞれ独自の経営スタイルや方針があるので、サロンのブラン・ド・ブラン1995年の査定を受ける際には、買取価格や買取方法、評判を比較することをおすすめする。また、出張買取のサービスやまとめ売りキャンペーンなどもうまく利用するとよいだろう。
梱包・発送準備が手間でないなら、ネットオークションという選択肢もある。全国から入札者を募ることができるのがメリットだ。シャンパーニュは年齢を重ねても長く楽しめる趣味なので、歴を重ねるごとにアイテムが増えていくもの。
ぜひ買取をうまく利用しながら、コレクションを楽しんでいただきたい。